第4研究室 創作に関するQ&A 512P | トップへ戻る |
桜雪さんからの質問 2009年9月
 SFは読者に好かれないから公募で落とすと編集者に言われました
 
 どうも、桜雪です。スクウェアエニックス添削会に行って、
 編集の本音を聞いて以来、筆が乗りません(泣 勉強にもなったけどさ(2009年)。

 今回、皆様に質問したいのは、自分に合っていると思う小説のジャンルについてです。
 この質問をしようと思ったきっかけは、添削会で編集さんの言葉を聞いた事が原因です。
 現在投稿室にある作品を持って行ったのですが、
 その編集さんに「SFはあんまり読者に好かれないから自分は三次選考で落とすよ」とか
 「担当している作家にSFだけは書くな、と言う」でした。はっきり言ってショックです!
 
 自分は、まだそんなに多くの作品を書いていませんが、
 ジャンルとしてSFは自分に合っていると考えていました。
 しかし、その編集さんはあっさりとそんな私の得意分野を否定したのです。
 それ以来、どうにもこうにも自分はどんな作品を書けばいいのか迷い始めてしまいました。
 別に編集さんは一人じゃない! と考えればいいのですが、
 結構上のほう地位の編集さんらしく、聞き流すわけにもいきません。

 公募に作品を出す身として、読者にも楽しんでもらえる作品を書きたいし、受賞したいんです。
 ですが、好きな作品も書きたいと思います。
 このまま好きなジャンルを書き続けるべきか、それとも変えるかを悩んでいます。
 お答えお願いします。


●答え●

柊 七日さんからの意見

 上の方の編集であろうと、一個人の意見だけで自分の進み方決めるのはどーかとおもいますけどね。
 実際にヒットしてるSFだってあるんだし、自分に「それらの作品を上回る傑作を書いてやるぞ!」
 みたいな意気込みがあるならそれでいいんじゃ?

 まー、確かに受賞したいだけなら編集ウケする作風を心がけんのも手だと思いますけど、
 正直それってつまんねーと思うわけですよ。


 ついで言うと一口にSFっつってもいろんなSFがあるわけで、
 今年の電撃とった「アクセル・ワールド」とかだって突き詰めればSFっすよね。
 そんな感じにしっかり評価される作品もあるんだし気にするだけ損ってもんですよ。

 あと、これは超個人的な意見だけどスクエニの小説は
 明らかに他のレーベルに劣ってると思うんですよね。
 当然編集の質もお察しだから、単にその編集個人が使えん人間なのかも知らんですよ。

 まあ「中世ファンタジー」「宇宙的ドンパチ」「時代劇」は
 忌避する編集が多いってのは聞いたことありますけどね。

 一部の例外もなくこれこれこういうジャンルだからダメとはきめられんだろ、と。
 あるいはその編集は暗に「ジャンルSFは難しいからこの程度のレベルじゃ落とすぜ」
 「それでもSF書きたきゃもっとすごいの持ってきな」って言いたかったとか。
 ツンデレにもほどがある。


妃芽さんからの意見
 おはようございます。妃芽です。
 私は好きですよ、SF。
 
 ただSFはネタが出尽くしてしまった感じがあるので、新たに書くのは難しいと聞いたことがあります。
 
 特に10代の読者が多いラノベの場合は、あまり難しい専門用語なんかはも使いにくく、
 どうしても既出の作品と似通ってしまったり、
 SFとしての世界観が甘くなったりしてしまう可能性がありますよね……
 そういえばラノベでSFの作品って少ないですよね。

 ですが、個性的なキャラクターを出したり、
 SFに馴染みの無い読者も抵抗無く入り込めるようなストーリー展開にする等の工夫をすれば、
 ラノベでSFもありだと思うんです。


 私が知っているものだと「涼宮ハルヒの憂鬱」「学校を出よう!」
 「紫色のクオリア」「イリヤの空、UHOの夏」などがSFだと思います。
 
 特にハルヒやイリヤなんかは人気もありますし、
 SFが受け入れられないとは一概に言えないと思います。


 スクエアフェニックスの添削会でSFは却下されたそうですが、
 桜雪さんがSFを書きたいのなら、気にしないで書いたら良いと思いますよ。
 公募の際は、スクエアフェニックス以外の新人賞に出しましょう。
 「SFは駄目」という所にわざわざ出すこともないですから。
 もちろん、これを機会にSF以外のジャンルに挑戦してみるというのも良いかもしれません。
 プロを目指されているのなら、色々なジャンルの小説が書けるのに越したことはないですからね。

 実際のところ、作品自体が面白ければジャンルなんて関係ないのでは、というのが私の考えです。
 出版社だってジャンル云々よりも「売れる作品」「面白い作品」という方を重視していると思いますよ。

 それでは、お互いに執筆頑張りましょう。


REDさんからの意見
 桜雪さん、こんにちわ。

 ええと、SFといってもいろいろですが、どんなSFか聞くことはできなかったのでしょうか。
 本格ハードSFなら、そりゃ間違いなく落とされるでしょう。いまは売れませんから。
 
 編集部が欲しがっているのは「面白い小説」でもなければ「素晴らしい小説」でもなく、
 「売れそうな小説」です。


 ただ、SFといっても範囲が広い。宇宙が舞台だとダメなのか。SF的な要素が入っていてはダメなのか。
 おそらく要素から排除ということはないでしょう。
 そんなことしたら、ラノベの相当数が削り落とされます。
 もっと突っ込んだ情報が聞ければよかったのですけどね。

 ただ、レーベルに作風が合わないなら、単に応募しなければいいだけです。
 それぞれのレーベルごとの好みがありますから、それに合わないものを送っても仕方ありません。
 別のレーベルを狙いましょう。


 HJ文庫に萌え抜き本格推理送っても通らないのと同義。


MIDOさんからの意見
 こんにちは、MIDOです。
 スクウェアエニックス、参加する方多いですね〜。頑張ってください。

 好きなものを書くか、売れるものを書くか。難しい質問です。
 っていうか、SFが出尽くしているなら、
 わたしの得意分野であるファンタジーはもう付けいる隙もない気がしますね(号泣)

 かといってわたしは、ファンタジーを書くのをやめることはありません。
 それが一番得意分野であり、自分の力をもっとも発揮できるジャンルであり、
 なによりもっとも愛するジャンルだと思うからです。

 プロの方のエッセイにあったのですが、
(その方は少女レーベルでファンタジーを中心に執筆している大御所です)
 長期シリーズを書き上げたあと、いっそこれまでとは違うジャンルの作品を書いてみよう、
 ということでファンタジー以外の作品をあれこれ考えたそうです。
 でも結局なにも思いつかず、筆も進まなくて、最終的にはまたファンタジーに戻っていたということです。
 
 その経験を通し、その方は「やっぱり自分の好きな者を書くのが一番なんだ」と思ったそうです。

 プロの方だって、馴染みのないジャンルを開拓することには苦労しているです。
 それを思えば、アマチュアのわたしたちが「売れるここと」を前提にジャンルを変えるのは、
 本当に難しいことではないか、とわたしは思います。
 少なくてもわたしは絶対できません。

 ですから、とりあえず書きたいものをおもしろく書ければいいんじゃないかな、と思います。
 好きなジャンルがあるなら、むしろそれを極めていくというのもひとつの手。
 SF、いいじゃないですか。個人的には今のままで頑張ってほしいと思います。

 コメントは以上です。


山さんからの意見
 就職面接みたいな質問ですが。
 あなたがSFを書くのはいいとして、何故一般向けのSF大賞ではなく、ライトノベルの大賞なのですか。
 考えがあれば聞かせてもらいたいです。

 私もSFは好きなのですが。純粋なSFなら普通の小説のほうが世界設定が徹底していて楽しいです。

 ラノベでハードSFばりの超科学理論を展開しても、今の中高生はついてこれないでしょう。
 ついてこれたとしても大衆向けとはなり得ないでしょう。

 ライトノベルという市場は一考すべきかと。
 ラノベだからこそ出来る要素、中高生向けを配慮したSF、全く新しく読みやすいSF、
 SF部分以外に凄い輝く部分のあるSFと、なにかアクセントが必要だと思います。



別府さんからの意見
 こんにちは桜雪さん、別府です。

 確かに、今はSF冬の時代と言われています。
 SFが売れない時代なので、編集さんの言い分も分かる気がします。
 しかし、面白い作品であればジャンルはどうあれ売れると思います。

 ただ、投稿室にある桜雪さんの作品を最初の方だけ読んでみたのですが、
 ありきたりな設定で、突っ込み所も多く、説明過剰です。

 SFを書くのであれば、有名なSF作品を出来るだけ読んだり、
 物理や科学の勉強を沢山したりしないといけない筈です。

 特に、古典SFは科学知識が今より古い時代に書かれているので、
 読む必要はあるけど書かれている事を鵜呑みにしないよう注意が必要です。

 また、他のジャンル、ミステリーやラブコメ等の要素を自分の作品に持ち込める様、
 SF以外の作品も幅広く読んだ方がいいと思います。

 実際に『銀河英雄伝説』も、スペースオペラに歴史小説の要素を持ち込んで成功した有名作品です。

 かなり厳しい事を言いましたがSFは好きなジャンルなので桜雪さんには、これかも頑張って欲しいです。

 では、失礼します。


みすたンさんからの意見
 ども、みすたンです。

 ふぅん、と思ってとりあえず僕が口出すことでもないかと見てるだけにしてたんですが、
 ふと思い出しました。

 今スクエニ用に書いてるのが、ロボットもののSFでした\(^O^)/。
 しかもSF系初書きですよ……。
 どうしろって言うんだよ……。

 うーん、でも他の方々も言ってますけど、SFって一口に言っても幅広いですからねぇ……。
 ラノベとしてのSFだったら、まぁ初期にかなり出尽くした部分もあるのかも知れないけど、
 最近でもSFないわけじゃないし。
 「とある魔術の禁書目録」だって突き詰めればファンタジーというよりはSFに近い気がします。
 まぁでもぶっちゃけた話、書きたいのを書けばいいと思いますがね。
 それに三次で落とされるんなら全然よくないですか?
 突っ返されたら堂々と他レーベルに送ってやればいい話でしょう。

 とりあえず新しいスクエニ用のネタも浮かばないし、
 僕は今書いてるのをどうにか仕上げて送ろうと思います。
 ジャンルよりストーリーに重視を置いてますからねー、多分、大丈夫……じゃないかな……。
 まぁ三次どころか一次すらどうかってレベルですがねー。
 まずは書き上げてからじゃないと。

 参考にはならなかったかもしれませんが……(汗
 ではでは!


飛車丸さんからの意見
 そういった『編集の意向』の集まりが、レーベルカラーってことです。


焔嵐さんからの意見
 焔嵐と申します。

 私はシリアスは得意としていますが、反面、ギャグや恋愛を書くのは苦手です。
 筆の進み方が違いますね。

 創作する以上、得意苦手はあるものだと思います。
 桜雪さんはSFが得意、それでいいんじゃないでしょうか。


 もっとも、最近の傾向を見る限りでは、SFが流行していないのは明らかですね。
 全体的にSFジャンルのお話は少ないですから。
 それで応募するのは自由ですし、飛びぬけて面白ければ流行を無視して選んでもらえるかもしれません。
 とはいえ、向こうも商売ですから、やっぱり欲しい作品は売れる作品。
 流行に則った、もしくはこれから流行りそうな作品に合格を出すでしょう。
 そうなると、SFはちょっと厳しいかもしれません。
 もっとも私は選ぶ側じゃないんで正確なところは知りませんが。

 公募でスクエニに受かりたいなら、SFはやめた方がいいでしょう。たぶんね。
 少なくても、そういう「絶対に落とす」なんて言う人がいるところにわざわざ挑戦する必要がないです。
 SFでいくなら、他のSFを出しているレーベルに挑戦するのが無難。そっちなら可能性がありますから。
 ま、別にスクエニにこだわる必要はないと思いますよ。


バルカンぴじょんさんからの意見
 SFにもいろいろありますが……
 スクエニはSFが嫌いなのはある意味予想の範囲です。

 なぜなら、スクエニは漫画メインの所だからです。
 編集の発想も小説の売込みではなく漫画の売り込みでやってる可能性はあります。

 というわけで、SF漫画の話なんだけど……これがまた売れない。
 SF小説は売れない、はまだ否定の余地があるんだけれど、SF漫画は……
 現役で成功してるのって……士郎正宗ぐらい?
(それですらカラー的にスクエニとは相性が……)

 つまり、SFは(スクエニの)読者から好かれないのです。
 だから(スクエニから)SF小説を出しても売れるわけがない。
 そういう事です。他レーベルを目指しましょう。

 とはいえ、電撃でも、「神英伝」「ウェスタディア」……


きりんげさんからの意見
 こんにちは、きりんげと申す者です。

----------------------------------------
 冷戦が終わって20年近く、
 技術が人間のイデオロギーを反映し、支配力を持ち、
 世界の趨勢、果ては個人までをも内包した構造機能主義を主軸に回していくような、社会科学的なSF。
 昔あったような、
 グローバルな宇宙観までもが思弁的に語られるタイプの空想小説は、確かに売れなくなってます。

 時勢でしょうか。
 現在は見かけ上、平和な時代が続いているので、
 人間一人々が大事にされ、全体が調子に乗りたがりながらも、経済に喘ぐ時代です。
 小説の中で、世の命運を巡る巨大なカタストロフィを書いても、
 皆個人のことばかり見るので、ピンとこないんでしょう。

 キャラ消費化の、ご時勢が進む訳です。

 そういった意味で、編集さんの言っている事は正しいです。
 作家の趣味に合わせて喰いっ逸れるのは、冗談ではありませんから。

----------------------------------------
 SFを書いていくなら、
 徐々に少数となってる古典的なジャンルを極めて、+α個性を絡めつつ後釜を狙うか。
 最近よくある、観念的な物語や、シットコム・ラブコメ・ロマン主義の要素を語る為のガジェット
 (ロボットや超電磁砲の例え)(アンチSFマインド)
 として、技術的描写を織り交ぜていくパターンとかがあるでしょう。

 前者は、非常に膨大な知識と、強靭な思索脳を有するオンリーワンな人材。
 後者は、厳密にはヒューマンサイエンス、文系として脱構築を目指せる人材。
 となるでしょうか。

 最近では、オタ文化・萌え・セカイ系を包括する、ポモ構造SFがあるとも言われてますか。
(賀東招二や川上稔などの超記号主義)(あれ?ゲームライター経験者が多い;)

 書く際には、開拓の進んだジャンルなので、
 新旧の情勢を見渡す事と、自分の固定化を内省的に破壊する姿勢が、
 必要となってくるでしょう。

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 とりあえず、業界の行く末は置いといて。
 元・ファンタジーの殿堂、今は記号化したサブカル追従者であるスクエニ。
 編集が本当に言わんとしている事は、ジャンルに囚われないで欲しい。ということでしょう。

 人間としてのドラマが描けていて、エンタメとして成立が見られれば良いわけで、
(著名なのはフルメタルアルケミスト)
 そこに流行のフィーチャーをテコ入れしていくのは、編集者として当然でしょう。

 編集は、別にブリーダーでもなければ、従順な作家が欲しいわけでもありません。
 また作家がスタイルばかりを追求して、記号性を追い求める事も、基本的に好しとしません。
 そういった指針付けは、編集がやる仕事と彼らは考えています。
 だからジャンルや作風そのものに、拘って欲しいとは考えて無いのです。
 全部、変化に対応する為です。

 目覚ましく劇的な物。そういった何か。
 それさえ書いてくれれば、編集はどんなパッケージでも与える事が出来ます。
(作家だって換骨奪胎ものは腐るほどやっておりますし)
 逆を言えば、作家としての能力が無くなれば、編集に負けて、記号だけの作品になってしまう訳です。
 実際、よくあるパターンです。

(手強い作家は自分の売りを知ってて、先回りするんですけどね)

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 編集は販売手段を持つ、消費者のような存在です。
 当然、彼らにも好みが存在します。あまり喧嘩しないでおくのが得策ですが、
 出来れば、
 何を忌避したいかの意見が聞けたら、
 何が好きなのかも聞いておいた方がいいです。

 無論、
 意見を聞いた所で、期待に答えられるかは、こちらの技量に拠りますが、
 10%ぐらいは要望に応じた方が良いです。
 はっきり言うと、編集に気に入られると、彼らの要求はどんどんエスカレートしていきます。
 その癖、新人には自分が何が嫌いかや、生産に対する量的要求しか言いません。
 評価の段階によって、自分の好みを通す相手を測ってやがるのです。社会的紳士として。

 何にせよ、貴重な言葉が貰えるのは有り難いので、(と上辺では言っておく)
 読者と向き合う感覚と思って、
 要望に応えるのに快感を覚える癖をつけた方が、確実に長生き出来ます。

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 はい、回答に来ました。

>好きなジャンルを書き続けるべきか、それとも変えるべきか。

 できれば、変えずに頑張って下さい。
 と言いたいです。

 ただし、好きなジャンルで書き続けてはいけません。
 自分のジャンルを書き極めて下さい。
 己の持ち味に、自信と確信とを抱けるようになって下さい。

 とか書きましたが、[桜雪]さんの文面を見れば、
 自分に向いたジャンルが偶々SFだったという感じですし、心配無さそうですね。言綾でした。
 スペースオペラとか今でも(今だから?)十分狙い目でしょう。
 ただ持ち込みだと、
 全貌を説明するのに不利な題材なので、ストーリーの終盤や切りのいい箇所の終局を、
 ショートストーリーに纏めて何本か見せたほうが良いかもしれません。
(年表とか、イベントとかの説明もありですが、SSなら数が稼げるので)

 最後になりますが、質問の内容は畢竟ですね、
 どこに行っても起きる、編集との戦いそのものであると。
 そういう事であります……。うごごご。


ひすいさんからの意見
 どうも、ひすいと申します。

 両立……っていう方法はないんですかね? 
 たしかに難しいことかもしれませんが、決して不可能なことではないはずです。
 自分はSFが得意なジャンルだ。けれど編集者や出版社はSFを受け付けがたいジャンルだという。
 
 自分としては受賞もしたいが、得意なSFも書きたい。
 なら両方とも書けばいい。……って、ダメなんですかね?


 探せばSFを受け入れてくれる出版社だってあるでしょうし、
 それで事足りるならそれだけでも良いでしょう。
 でも、今回のことは、自分の視野を広げるチャンスだとは考えられませんか?

 「合っている」というのはわかりますが、他のジャンルを書くことも必要ではないでしょうか。
 今回、SFというジャンルを否定されたことを、
 自分に「SF以外の作品を書く機会」が巡ってきたと受け取って、
 SF以外の作品を書くのも良いじゃないですか。
 当然、SFが得意ならSFを書きつづけるのも良いんじゃないでしょうか。
 SF以外の作品を読むこともときにはSFの作品を書く際の糧になることがあるように、
 SF以外の作品を書くこともまた、SFの作品を書くときの糧になるかもしれません。

 両立するのは確かに難しいかもしれませんが、桜雪さんが努力を怠らずに書きつづけているならば、
 それくらいのわがままは許して貰えると思いますよ。

 では。


サイラスさんからの意見
 どうも、サイラスです。遅まきながら、解答させていただきます。

 まず、私の意見としては、自分で考えて下さいです。
 結局、満足する答えを出すのは自分しかできませんからね。
 ただ、掲示板を見ると、あなたの答えがでたようなので、いくつか、元SF好きとして、
 そして、一人の大人としてお話しいたします。
 
 まず、元SF好きとしては、やはりSFは出尽くした、
 あるロボット学の教授の言葉を借りるなら、「黎明期が過ぎた」という実感があります。

 
 というのも、SF前面に押し出した作品をあまり見かけなくなったうえに、
 ガンダムなんかも、SF色が薄れた感があります。
 また、科学が人を幸せにできるといった夢もないし、
 ニュートンとか科学雑誌を読んでも、もっと実感できるものや、参考にしたい、形にしたいというのがない。
 つまり、創作の想像力をかきたてる力がないほど、狭く、専門的すぎる印象を受けますね。
 
 それと一人の大人としては、添削会に行った、ショックを受けたという経験を大切にしてください。
 というのも、自分は、その手の経験がなく、いろいろ悩むこと、苦しむことを真剣にしなかったため、
 今、つまらない大人になって苦しんでいます。
(その埋め合わせをするかの如く、連日、都内や近隣の県のイベント、散策に行っています)
 
 また、外の世界に目を向ける癖をつけください。
 今の日本のラノベを含むサブカルは力を失い始めてきています。
 これは、『教えてください。富野です』(角川書店)で富野氏と
 民族学者の大月氏の対談の一部なのですが、サブカルが世界を席巻することはできないし、
 子供や青少年に必要なものや価値を提供するという原点に戻らないといけないというのがあり、
 私は、それを目指したのと同時に、桜雪さんには、
 自分のためだけに狭い作品を作って苦しんでほしくないというのもあります。


ak47さんからの意見 2013/02/02
 SFに限らずドンパチ系やロボット系は状況を伝えるのに文章という形が向かないからだと思います。
 簡潔にロボットの形状や弾丸の飛び交う様を表現するのは難しいし、かっこいいとか逼迫している状況をうまく伝えられるのかがぽいんとでは、と感じます。
 アニメや漫画などで視覚的に楽しむ作品では、必ずしもSFが受けないわけではないので需要がないとは思いませんから、表現に気を割いてみてはいかがでしょうか。

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