第4研究室 創作に関するQ&A 534P | トップへ戻る |
しゅうさんからの質問
 主人公が強くなりたいと思う具体的な理由
 
 こんにちは。
 タイトルにもある通り主人公が強くなりたいと思う具体的な理由についてです。
 バトル小説などでは敵に勝ちたいから、などあると思います。
 また他に、両親を強盗から守れなかったから強くなりたい、などあります。
 このように、皆様が思う主人公が強くなりたい理由、動機などを語りましょうw


●答え●

マクベスさんからの意見
注)「強さ」は必ずしも肉体的な頑強さだけではなく、
 精神的なタフさや社会的地位・経済力といったものも視野に入れます。

 質問には『具体的』とありますが、あえて『根本的』な理由を述べれば、

・強くないと不都合が起きるから
・強ければ都合がいいから

 ……に、集約されます。

 前者は例えば、「自分が弱いせいで、大切な人を守れない」とか、
 「自分が弱いせいで、自分の目的が達成できない」とか。
 後者は、「今でも不都合はないが、強ければ今よりもっといい暮らしができる」とか、
 「強くなることは楽しい(強くなることに快感を覚える)」とか。

>両親を強盗から守れなかったから強くなりたい

 これなんかは、精神的な代償行為で、
 「強くなることで過去の自分を否定したい。そうすれば都合がいい」ともとれますし、
 「もう二度とそんなことにはなりたくない。そんな不都合はもう嫌だ」と、
 二つの根本的理由のどちらからも到達できる位置にあります。

 キャラクターは様々な事情と個性があり、それぞれに『具体的』理由があるでしょうが、
 まとめればこの『根本的』理由になるでしょう。
 ここから様々な発想を広げて、『具体的』理由を決めていくのも、手段の一つでしょう。


鳴海川さんからの意見

 おはようございます。鳴海川です。
 ん〜、主人公が強くなりたいと思う理由ですか……。

 状況にもよると思いますが、今自分が書いている主人公の思いを挙げるならばただ一つ。
 
 「死にたくない」です。
 
 結局ね、人間の意志なんてものは相当強くない限り本能に負けると思うんですよ。
 しかも相当強い意思なんて、それこそ本当に限られてくるし滅多にない。
 アニメの「MADLAX」を観てからこう思うようになりました。
 
 というわけで、自分は本能に従って書いています。
 その本能の一つが「死にたくない」だと思うんですよね。
 「敵に勝ちたいから」というのは、例えば「Doragonball」の孫悟空なら、
 やっぱりサイヤ人の本能なわけですし。
 所詮、人間も生き物だっていうことですね。
 高等な生き物だなんて、とんでもない驕りだと自分は思います。

 個人の一意見としては以上です。では、失礼。


ディンゴさんからの意見

 こんにちは。ディンゴです。

 今書いてる長編の主人公は、

 『自分の夢を実現させるため』に『精神的』に強くなりたい、という理由で努力してます。

 あとは在り来たりかも知れませんが、『好きな人のため』に『相手を守れるぐらい』強くなりたかったり、
 『思いを伝える勇気をつけたくて』強くなりたかったりってのもあります。

 『名誉挽回汚名返上』のために、とかも有りですし。
 スポーツなんかの勝負事だと、自分のプライドの為に実力をつけようと努力しますよね。

 そう考えると、一言に『強くなりたい』と言っても、
 状況によっては『何のため』に『自分のどの部分』を『どのように』強くしたいのか、
 いろいろ変わってきますよね。

 やや理論的な考え方になってしまいますけど、
 いろいろなパーツを置き換えて考えてみるのも面白いですね。


鳳翼天翔さんからの意見

 おそらく大きく分けて二つあるんでしょうな。
 一つは「傷つきたくない、死にたくない」という本能に根ざすものでしょうな。
 これの第一段階は「自分が死にたくない」ですな。これは自殺願望でもない限り、誰しもあります。
 人気のない夜道を歩いていても平気でいたい。万が一、ヤクザと肩がぶつかっても、殴られたくない。
 これらは物理的なものですが、当然ながら精神的なものもありますな。
 何らかのプレッシャーやショッキングなことに動じない精神が欲しいとは、誰しも願うことですからな。
 
 これが昇華されてくると第二段階の「よしんば自分が犠牲になっても大事な人を守りたい」
 になってきますな、物理的にも精神的にも。こうなってくると人間としていい感じになって参ります。
 大事なものを守れなかった後悔から似た人間を守ってしまうということもありますな。
 さらに精神が高みに上ると第三段階の「誰であれ無辜の人間は守りたい」となりますな。
 善良な市民を守るヒーローは、こういうところにおるわけです。動機はいろいろでしょうな。
 さらに上がると、聖者のレベルである「万人を守りたい、救いたい」になりますな。
 ここまで来ると悪人すら救いたいわけです。
 
 もう一つは、美しさを求める心でしょうな。

 たとえば武道は実に合理的な動きを重んじます。強くなるほどより合理的である。
 で、合理的に徹したものは美しいですな。
 もちろん、それが対戦相手にうまく決まってくれれば、至上の快感を味わうわけです。
 バカのようにバトルを求める者がいますが、そういう心理なんでしょうな。
 
 余談になりますが、まあ、きれいに勝つことを求めるあまり、
 勝ちさえすればいいに徹した者に負けることもありますな。
 一流の武道家が時として喧嘩慣れした人間、
 あるいは戦場の修羅場を潜り抜けた人間に負けることがあるのは、そういうことでしょうなあ。
 つまり、最初のタイプに比べれば、余計な心理が働くこともあるということです。


読書好きの人さんからの意見

 具体的ではないですが、こういうのもありませんか、ということで書いてみます。

 それは、挫折や失敗の悔しさや後悔が原動力になる場合です。

 あの時、自分は敵に負けた。
 また同じ敵と戦うことになる。
 今度は負けないぞ!

 というパターンですね。

 失敗や敗北の後悔が大きいほどこの意欲は強くなります。
 「自分のせいであの人を死なせてしまった」とか、
 「あそこで自分が失敗しなければあんなことにはならなかったのに」という気持ちです。

 大抵の場合、これに他の理由、
(例:仲間への友情、ヒロインへの愛、燃え上がった正義感など)
 が加わって、意欲が強化されるケースが多いようです。

 一回目より覚悟が固いから勝てる、というわけですね。
 どうでしょうか。


mi-coさんからの意見

 mi-coです。

 強くなりたい理由。いいですね。
 商業作品ですけど、『とある魔術の禁書目録』に出てくる一方通行(アクセラレーター)の強くなりたい。
(レベル6を目指す)
 理由なんか、とても感動しました。
 ネタバレになるので詳しくは語らないのですけど、
 ああいうパターンを見たのは初めてだったので、とても新鮮に思えました。

 これだけじゃぁ何なので、私なりに考えてみました。

・何かのための強くなろうとする。
 おそらくはこれが一番でしょう。他人のために強くなろうとするキャラクターには共感しやすいですから。
 まぁ、その理由を語るのが目的みたいですので、色々考えてみました。

1.武器のため。
 意味わかんないですよね。つまり、その武器を使えば、簡単に敵を倒せてしまえるような設定です。
 これは人でも可能です。
 ただ、それを使ってしまうと、その存在が明らかとなってしまい、
 悪用されてしまう危険性があるわけです。
 主人公はできるだけ武器を悪用目的に使ってほしくないと考えているわけですね。
 だから、できるだけその武器を使わない方法を模索する。
 すなわち、自身が強くなればいい、という結論に達するわけです。まぁ、少々強引すぎますね。

2.自分が殺されたら世界が破滅する。
 これも設定が大きく作用するお話ですけど、ようは自分自身が世界の存亡に大きく関わっている――
 というのが前程です。細かい設定は抜きです。
 世界を滅ぼしたくない、愛する人が幸せに暮らす生活を崩壊したくない、
 とか意味わかんない思いから、主人公は最強を目指すわけです。
 自分が死なないように、最善の手を尽くしますが、なぜか命を狙われるわけです。これも設定です。
 設定って、本当に都合がいいですね。

 以上です。
 では、失礼します。


クライヴさんからの意見

 たまに小説読んでいると「なんで主人公はそんな事にこだわっているんだ?」
 と言う疑問が浮かぶ事がたまにあります。

 私は自分の身に置いて強くなる事を考えるならば、色々な理由があると思います。典型的なのは

(1)好きな女の子に注目されたいから。昔好きな女の子に惹かれるためにぞうきんがけ頑張ったなあ。

(2)両親に対して確執がある。例えば両親がしっかりした公務員だと子供は常に劣等感を感じますからね。
 親は働いている→しかし子供は働いていない→常になんらかのあせりが感じられる→働きたい!

(3)何となく周りよりも上手くなりたいという欲求が出る。理由は特にないんですが、
 あえて言うのならば一番下にはなりたくない。学校での体育の柔道なんかは私そうでした。
 最下位は屈辱だからね。

(4)最近特に思うんだけど、世界が不況なためか、
 とにかく貧困にならないように良い職・良い仕事に就こうと必死になってる。
 これも強くなりたいという欲求の表現でしょう。

 よく考えてみると主人公が強くなりたい理由や動機がないのに、強くなろうとする事はないですね。
 必ず強くなろうとする動機はあるという事でしょうか。
 ジャズに興味が無い人がジャズで上手くなろうとする事がないように、
 必ずなんらかの理由があるもんですね。


二階堂さんからの意見

 だいたいはみなさんの仰ってる理由に賛同です。あえて違うのを出すならば、

 人を殺したいから、

 という100%ダークなぶっこわれた感情とかでしょうか。


ぽろろさんからの意見

 ちわっす、ぽろろです。

 「男が強くある為に、それ以上の理由は必要ないんだよ!」という台詞をどっかで見ました。
 十分納得できる、具体的な理由だと思います。

 つまり「趣味」というのも十分具体的な理由だと思います。
 理由があって読書家になった人はいないでしょうし(いるかもしれませんが)、
 理由があってサッカーを始めた人もフィギュアを集めてる人もいないでしょう(いるかもしれませんが)。

 あえて言うなら「楽しいから」「面白いから」ですか。

 変に理由を作るよりは納得できると思います。
 そんな感じで。


クロンさんからの意見

 どうもこんにちは、クロンです。
 よろしくお願いします。

 『強くなりたい理由』ということですので、僕が前に書いた作品から。
 長くなるので設定は省きますが、最初主人公は仲間の中で一番戦闘能力が低いです。

 なので、主人公の強くなりたい理由は『仲間の足手まといになりたくない』です。

 仲間とともに戦うのなら、こんな理由もあるのではないでしょうか?
 ちなみに、主人公の相棒的ポジションのキャラがいるのですが、
 そのキャラの強くなりたい理由は、志半ばで倒れた友の代わりに敵となっている組織を倒すためです。
 つまり、誰かの遺志を継いで、という理由ですね。

 こんなものでしょうか?
 それではこれで失礼いたします。


クロンさんからの意見

 私は、こんな感じかな

1,慕う者のため
 家族や恋人等、親しい人のために力を得たいケース。
 これは、かなり展開が進んできたりするとよく主人公が口にするかなという印象があります。

2,己のため
 自分の存在意義や力のために、強さを得たいというケース
 悪役サイドでも、よく見かける動機でもあります。
 大体大別するとこんな感じなると思います。

 では。


麻さんからの意見

 こんばんは、初めまして。
 面白そうな話題でしたので、参加させて頂きます。

 復讐ってまだ出ていませんよね?

 今連載しているお話の主人公がこれです。
 ごくごく普通の女の子でしたが、幼い頃目の前で両親を殺された復讐をするため、
 死にものぐるいで戦闘技術を身に着け、
 その相手を見つけ出すためには平気で仲間も裏切るような子になってしまいました。
 まぁ、後で手痛いしっぺ返しをもらいますが。
 恨みとか憎しみとかそういう負の感情って、
 プラス方向の感情よりもよほど強い原動力になる場合もありますよね。

 それとは正反対なのが、現在構想中の主人公。
 やっぱり女の子なんですけど、彼女には世界を再生させるという使命があります。
 けれど、好きになった男性は世界を滅ぼすと言われる存在で、
 彼女はその人と一緒にいたいがために世界そのものを変えてしまおうと奔走します。
 自分がどれだけ傷付こうとお構いなし。
 恋する乙女は強し(笑

 強い女の子が好きです。
 ありがとうございました。


ksinさんからの意見

 こんにちはksinです。
 よくあるパターンですが3つほど挙げます。

1.ライバルに勝ちたいから
 「ライバル」という言葉が意外になかったので。
 さすがに説明は不要かなと思います。

2.「誓い」「約束」のため
 「誰か」との約束のためというパターン。
 少しネタバレになりますが ONE PIECE がこのパターンを多用していて、
 ルフィなら「海賊王になる」という誓いと「シャンクスに帽子を返す」と言う約束を、
 ゾロなら「天国まで名前が届くように世界一強い大剣豪になる」という誓いを立てています。

3.憧れ
 「人物」や「力」などに憧れるパターン。
 小さな子供がヒーロー、ヒロインに憧れるのがもっとも身近な例。
 小説なら、棄てプリのレオポルド(4巻)がわかりやすい例だと思います。

 皆さんの参考になれば幸いです。
 それでは失礼します。

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