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カズトさんからの質問
 ライトノベル業界に未来はあるのか?(2010年版)

 みなさん。こんばんわ!
 今回はズバリ『ライトノベル業界に未来はあるのか?』という質問です。
 こちらでするべき質問か迷いましたが、もし執筆するなら、
 決して避けては通れない問題だとおもったので。

◆そもそもライトノベルとは?
 ライトノベルが好きなひとですら、明確な答えをもたないそうです。じぶんはこう考えました。
 ティーンエイジャー向け。
 ライトノベル雑誌に載っている小説。
 キャラクターにテーマそのものが依存した小説。

◆どうしてライトノベル業界に危機感をもったのか。
 2年ほど前。「ばけらの!」という小説にたいする面白い言葉をみつけました。

 自家中毒あるいはセルフパロディをはじめるとそのジャンルは衰退(成熟)している。

 まだ2年しか経過していませんが、ライトノベル業界に進展はあったのでしょうか。
 じぶんとしては多少の進展がありながらも、依然として油断できない状況という考えです。
 メインターゲットである学生層が減少しているのがおもな根拠でしょうか。
 新規レーベル参入が増えて、供給過多なほどライトノベルが発行されていることも不安要素。

 それと試しに、ライトノベルの表紙の男女比を近所の本屋で調べてみました。
 体感は8:2か7:3ぐらいだったかな。
 ジャケ買いが多いそうなので、中高生で男子と一部の女子というさらに狭いニーズ。
 女子向けライトノベルは成長するのか否か(^_^;)

◆ライトノベルの傾向。
 主人公はハーレムで女にモテるが、大抵は童貞。女っ気はあるが、唐変木。
 ボーイミーツガール(ある日突然のパターン)。
 キャラクター小説なので、不快感のある主要人物。
(特に主力商品である女の子には、そういうキャラ付けはない)
 なぜか権力がある生徒会。学園もの。世界観が狭いストーリー。
 登場人物はすべからく美男美女。
 大学生はあまりメインキャラクターにはならない。圧倒的に高校生ぐらいが多い。
 文章が漫画的。「――」とか「……」の多用。「!?」が多いなど。
 メディアミックスによって成り立っている部分がある。

 これらの要素は愛すべきマンネリもありますが、
 ライトノベルを書く上での難しさもあらわしている気がします。
 セックス描写をいれ辛いとか、過度の暴力描写はダメだとか。おじさん、おばさんが登場しないとか。
 ライトノベルは一般小説より多様性は欠けるかもしれません。
 文章は作者によりますが、
 中高生向けの文章と中学生レベルの文章というのは意味がちがいますからね。

 いろいろ書きつらねましたが、いまいちまとまりませんでしたね汗
 結論としては『あなたはライトノベルの現状や未来について、どう思いますか?』ということです。
 長文失礼いたしました<(_ _)>


●答え●

あさんからの意見
 ここ何十年かの間にくるらしい阪神淡路大震災クラスの関東版地震とか突然なことがないと
 倒産は、まずないと思います。


ニクニックさんからの意見
 メディアミックスによって成り立っている部分がある。
 この一文にあるとおり、
 
 少年漫画、アニメ、ゲーム、特撮、これらが消えると消えるでしょうね。
 逆にこれらが存命なうちは大丈夫だと思いますよ。
 ライトノベルだけ特別扱いする理由がわからないです。


 それでもライトノベルは今こそがバブル期にありそうですから、
 おる程度は落ち込むとは思いますけどね。
 漫画、ゲーム、小説が不況な今現在、ライトノベルだけ免れているという事実の方が不自然でしたし。

 それと、私としては、多様性が出てくる方が危ないと思います。
 一番恐ろしい敵は不況ではなく規制でしょうから。
 ラノベで年齢規制は致命的、それなのに今でもこれは駄目だろってイラストを目にすることがあり、
 そっちの方に危機感を覚えるときはあります。
 
 それと、ラノベと小説の境界線がなくなれば、それが有利に働くようにも思えません。
 書き手の立場からしてみれば都合がいいのですけどね。
 ターゲット層を意識しないようになったら、それこそ支離滅裂でしょう。
 なにがやりたいかよくわからないなんでも屋商店と同じです。
 コアなファンを大事にする。当たり前を提供する。
 成長よりも維持を大切にする。それも立派な戦略だと思いますよ。

 それでいて、MW文庫賞みたいに隔離して新たな層を獲得するという試みも立派な戦略、
 これが成功することで新たな発展が見えるかな、とは思っています。

 なんか随分独創的になってしまいましたが、
 私も昔はゲームやアニメがこのままでは消えてなくなるという論争をよくみかけてきましたからね。
 それでいて根強く生き残っている。

 外野が思っている以上に現場の人間は頑張っているんだなあ、と思うようになりました。



毛玉さんからの意見
 こんにちは、毛玉です。

 未来があるかどうか、でいえば「ある」。むしろ無いジャンルの方が珍しい。
 そこであえて言うのなら、そのなかでいかに栄えるかが問題。


 ラノベは最近では普通の趣味の人も読むものになっている。
 でもこれはラノベが一般人向けに近づいたのと、一般人がラノベに近づいた事の相互作用。
 
 もしこのままラノベの一般人向けが進めば小説界には残る。
 でも、それが現在の「ラノベ」の体裁を保てているかは微妙な問題。
 逆に、ラノベの一般向けが止まって萌えに走るようになれば、「ラノベ」の体裁を保ったまま消える。

 まぁ個人的でバイアスに満ちていますが、どうぞ。


あさんからの意見
 ありますよね挿し絵がエッチなラノベ、
 エロ小説じゃないんだから世間の批判をあおるようなのは、控えてほしいですね。


一撃必殺!さんからの意見
 長い、長い、とにかく長くなりました。
 いつもの悪い癖なのですが、このままアップしちゃいます。すいません。

 結論だけ先に述べると

 ライトノベルは、極端なまでに時代の変化に敏感であり続けている。
 それゆえ、レーベルが方針を微調整しながら、生き残っていくのは十分なニーズがあると思います。


 ただし、作者がシリーズを超えて、キャラクターを変えて生き残る事はつらそう。

>>主人公はハーレムで女にモテるが、大抵は童貞。女っ気はあるが、唐変木。

 三昔前は、ラノベでさえないかもしれませんが、海外譲りの無敵のスーパーマッチョでした。
 ……共通点は探すのが難しいかな。

 例 グインサーガ。

 二昔前は「世界の平和は俺が守る!」とか「邪悪な怪物なんて生きているだけでゆるさん」
 とか言っちゃう奴が主役でした。今の魔王、勇者系はまだないですね。ただし、共通点はあるかも。
 
 例 ロードス島戦記。

 一昔前から今のラノベの方向が見え隠れしてますね。
 というより、7,8年前に連載開始ならまだ現役バリバリの作品がありますね。

 以下本文です。

††††††††††††††††††††††


 全滅、という事はないでしょうが経営面でつらそうだな、と感じる事はあります。
 もっとも、業界人ではないのでまるで分かりませんが。

 理由その1は、キャラを極端なまで押し出す事。

 グッズによる売り上げは、スポンサーなしに独立するために必要な手段だった面があります。
 アニメになりますが、大昔なんて鉄人28号のスポンサーがグリコで、
 OPテーマの中に「グリコ、グリコ、グーリコー♪」と歌が入っていたくらいです。
 会社としては、紙媒体の出版だけでは立ち行かない。
 印税のみで生活する作者さんが少数であるように、出版のみで会社を支えるのは難しいようです。

 本来は活字なんですから、ストーリーと心理描写こそが表現しやすいはずなのに、
 キャラを極端なまでに前面に押し出し、グッズを押し出す。ここに会社の経営のつらさを感じます。
 
 スニーカー、富士見、電撃しかなかった時代にも、
 キャラを押し出す風潮はありましたが今ほどではなかったと思います。
 ライバル会社が増えた時期にあわせるようにして、更にグッズ化、ゲーム化が加速している。
 また、経営戦略にストーリーや展開が左右されるゆえに、作者の表現にも枠がはまる。
 ストーリー展開のマンネリ化や、表現上の問題もここに含まれるかもしれません。

 もっとも、形式美にこだわり、
 パターンを愛する日本人にとっては却って向いている形式かもしれません。
 マンネリ化しているのではなく、テンポレート化をしてターゲットを絞っている。
 と見る事もできると思います。

 第二の理由は極端なまでに絞ったターゲット。

 日本におけるFT小説をして、誰もがいずれ卒業してゆくジャンルと言った人がいます。
 一生涯読み続ける人は少ないだろう、と。


 ロードス島戦記の関連作品に近いか、関わる人であったと思います。
 童話は学術的な面から読む人がいるし、親が子どもに読み聞かせるものである。
 ドラマや小説は幅広い年齢層を持ちます。
 
 しかし、ラノベ系のFTは一部の人しか読まない。それも一時期にしか読まない。
 特に西洋系のFTはこの傾向が強い。

 
 国風や制度や宗教観が違いすぎるので、
 突き詰めて行けば行くほど日本人には違和感が出るそうです。
 オズの魔法使いだって、3巻以降は王政に関する記述や、
 教育に関する痛烈な批判文が混じっています。
 一巻のような純粋なFTとしては読むのがつらくなる事さえあります。

 正しいFTの条件をして、「血と内臓の描写」と解いた人もいますね。これは翻訳者であった思います。
 
 残酷な死屍累々とか血の海を書けというのではなくて、
 キリストと聖杯とか、パンとワインとか、エジプトの死者の書と心臓という意味で、
 生と死の描写という意味ですね。

 命のリアルさを重視し、時代ならではの残酷さと不条理さを表に出して何ぼのFT。
 日本とはずいぶんと違った切り口だと思います。

 
 そのほかにも宗教、種族間の闘争。王政や政教一致体制への指摘などなど。
 指輪物語のトールキンは言語学者です。
 言葉に関わる研究をすれば、ぶち当たる多くの問題が題材になるといえるでしょう。
 有史はもちろん、たぶん言語形態を持つようになったホモサピエンスになったといわれる100万年。
 いや、もっと前からも言語らしきものはあったとかいいますので・・・・。キリがないな。

 これって、日本人の10代が好んで読む内容ではないと思います。
 そして、たぶん10代の外国人が読みたい内容でもない。
 外国ではよい意味でも悪い意味でも、未成年が読めるのは、未成年が読みたい本ではないんです。
 大人が未成年に読ませたい本、大人が読みたい本がほとんど。
 10代の未成年のみをターゲットにしぼって作品をつくるなんて世界的に見ても稀有な事なんです。
 ましてや、それが文字媒体! それを十代に向けて出版できる!?
 これってすさまじい事なんです。歴史上たぶん日本初で、世界的に見ても稀有でしょう。
 
 字幕映画さえも理解できない人が多いから、
 という理由で吹き替えになる国の方が多いのが現代です。
 ラノベなんてジャンルは、識字率の高い日本くらいしか成立しないと私は思います。

 と、また話がずれました。戻ります。

 日本人の長所は、徹底したまでのニーズ把握。
 極端なまでのサービス精神で、ポイントを付いた商品を作ります。

「セックス描写をいれ辛いとか、過度の暴力描写はダメだとか。おじさん、おばさんが登場しない」
 これって、読者サイドの意見を作品に反映させた結果だと思います。


 海外の出版社はこのあたりの動きは悪く言って鈍感、よく言って表現の自由と作者の意思を尊重する。

 ハリーポッターは、他民族のイギリスを舞台にしているのにラテン系しか活躍しないと批判がありました。
 また、魔法的神秘主義は不景気を夜に呼ぶ。
 つまり、世界的不景気がハリーポッターのせい!とかいう壮大な話も耳にした事があります。
 
 これは順序が逆で、景気が悪くなるから神秘主義が流行りだすのだと私は思いますが。
 「クルーシオ(苦しめ)」が宗教的象徴を意識させる言葉であり、
 ……詳細は忘れましたがネットにものっていたと思います。
 
 とにかく、問題は多数あり、クレームもあり、結果微調整はしましたが微調整のままに出版しましたね。
 たぶん、日本なら団体からクレームが来た時点で……判断に悩むところでしょう。

 私は宗教的な表現は雑学程度にしか知りませんが、
 最近話題の「とある魔術の禁書目録だって」際どいところまで触れているように見えて、
 実際には結論や決着の出た宗教問題とか、超オカルトな部分とかに触れていないと思いますよ。
 宗教上問題のおきた過去の作品との読み比べと、ほんの少しの知識の上乗せに過ぎませんが。
 もっとも細かく触れているのが「天草式」なんてところが特に。

 ライトノベルというジャンルが掴みづらいジャンルであるのは、
 極端なまでに時代の変化に敏感であり続けたからに思えます。
 

 10年前の本とくらべると、同じ出版社だとは思えなくなります。
 離れてみても、中身を見ても、あらすじを見てもね。
 
 ゆえに作者が生涯にわたる出版論理を完成させ、
 シリーズを超えてキャラクターも変えて生き残る事はつらい業界ですが、
 会社が経営方針を微調整しながら生き残っていくのは十分なニーズがあると思います。
 
 固定した実態や絶対的な柱を持たず、雲のように常に漂い続ける。
 例えば、コンピューターで言うところのクラウドシステムのように。
 こういうジャンルほど根強い人気をもち、全滅はしないと思います。
 サブカルチャーとして生まれサブカルチャーとして生き残ってゆくのではないでしょうか
 なので、ラノベ作家を生涯続けるのは、雲を掴むような話を負い続けることなのかな、と私は思います。
 
 その一方で、10代のときに主流じゃなかったの物語が、
 めぐりめぐって何十年後にストライクなんて事もありうる。
 雲を掴みに行かなくても、一瞬でも霧みたく目の前に下りてくるかもしんないなー、
 とかぼんやり考える私です。


カズトさんからの返信(質問者)
 じぶんの感覚は日本人的なそれとはズレているので、あれですが。
 日本人の短所は”我”がないところかも。
 お客様至上主義は、裏を返せば、ビジネスにたいする臆病さ。
 もちろん臆病さは大切だけど、度が過ぎてもよくない。攻めの姿勢を欠くことになるから。

 それと余談ですが。海外(特にアメリカ)は日本人より宗教問題を描きますね。

 とある魔術の禁書目録が宗教的にきわどいものを描いていると聞いて、
 ちょっと期待してみてみます(*^_^*)

 一撃必殺さん、ありがとうございました<(_ _)>


一撃必殺!さんからの意見
>日本人の短所は”我”がないところかも。

 福祉、教育におけるクレーム対応の問題と同じですね。
 両分野が社会の縮図なんだな、と再確認した気持ちです。
 
>もちろん臆病さは大切だけど、度が過ぎてもよくない。攻めの姿勢を欠くことになるから。

 日本と気質の似ているドイツ人は、不明に対しては慎重になるけど、臆病にはならないといいます。
 見習いたいものですね。

>とある魔術の禁書目録が宗教的にきわどいものを描いていると聞いて、
 ちょっと期待してみてみます(*^_^*)


 熱くて、面白くて、萌える話ですよ。決して批判しているわけじゃありません。
 21巻も発売日に読みましたもの。ファンですし、アニメも全部見ました。w

 ただ、私は通常と違う感覚で読めもしたのですね。
 宗教的なことに対して、危険に触れず際どさを掠めるような所が面白くて。
 海面の近くを飛行機で通り過ぎるような感覚なのかな。
 水面下の問題に触れず、舵を切る作者の操縦技術にドキドキしていたというか。

 例えば、電子の天使が細かく書かれている場面とか、
 「CGで描かれた金の羊は果たして、偶像崇拝の禁忌に触れるのか?」
 を分かりやすく読んでいるような感覚がありましてね。
 作者さんも、膨大な数の魔術宗教書を読んでいるようなので。

 いえね、福祉系の仕事だったもので話題のために宗教書を読まされた事があったんです。
 「存在言論」「原罪」とか難しい本なんですけど。
 それで、完全な存在から程遠い自身を省みて、自己嫌悪になるって方の相談ケースだったんです。
 それに、巻き込まれて私もズドーンと落ち込んでて。
 宗教観もなく、宗教嫌悪に陥るところでしたっけ。

 ちょうどそんなときに禁書を読んだらすべてのシーンが……。
 まあ、なんというかアクションアニメに見えてきてね、カミジョウさんの言葉で、
 悩むのがバカらしくなったのをはじめに、とにかく色々だったんです。
 仕事のストレスを解消してくれた良い本でしたよ、ほんと。
 ラノベは、現実に疲れたときにも効きます。一生の共にどうぞ(^・^)


つぼみんさんからの意見
 言葉が散乱している上、難しい事は書けないつぼみんです。こんにちは。

 ハルヒがアニメ化した頃くらいでしょうか
 気がつけば当たり前のようにライトノベルが本屋に並ぶようになりましたね。
 ですが今まさに書店に並ぶライトノベルの量は減少傾向にあると思います。
 バブルははじけたのでは……? と感じています。

 これからは少数高品質の時代かもしれませんね。
 今は切り替えの時期ではないでしょうか。
 落ちていくこれからが本番。
 まだ未来はあると思います。

 個人的に日本人に我がないというのは少し違和感を感じます。
 日本は独特の文化がありますが。
 他国の文化を柔軟に取り入れる事が出来る。
 これは凄い強みですね。
 これが我がないと思わせる大きな要因でしょうか。
 ですがそれがゆえの日本独特のライトノベルでしょう。


カズトさんからの返信(質問者)
 つぼみんさん、こんばんわ!

 わたしもライトノベルに未来がないとまでは断言できないとおもいます(^^)/
 どちらかといえば”バブルがはじけたorはじけるのではないか”というのがじぶんの考えでしょうか。
 つぼみんさんはわたしのいいたいことを上手く表現してくれました(*^_^*)

 じぶんのような一般ピープル視点からみると、ライトノベル文化は本当におどろきで満ちています。

 日本人に我がないというのは、具体的にはおとなしくて周囲に流されやすいという意味になりますかね。
 他国の文化に触れるにつれて、日本人は世界的にみてもめずらしい国民性だなあと。
 周囲に流されやすい性質は、ときに団結力にもなるけど。
 阪神大震災のとき、火事場泥棒みたいなまねをしないでみんなが助けあっているすがたを、
 世界のメディアが”奇跡”だと書きたてたのがその一例かな。じぶんも奇跡だとおもいます(^_^;)


リコさんからの意見
 こんにちは、こんばんわカズトさん。
 自分としてもこの議題? はすごく興味があり、
 一個人の意見として別の視点から書き込ませてもらいます。

 まず今後のライトノベルの不安要素が複数あると思います

 ひとつは少子化で、今、ラノベはレーベルも増えていることです。

 R18的なエロもあまりなく、有名な漫画がほとんどアニメ化されてアニメ原作が不足している中、
 第二の供給源として賑わってるのですが、
 その反面少子化と少しバブルがはじけた的なところもあります。

 プラスマイナスで表すならば、
 今の賑わいを+10としたら少子化とブームの陰りで-10ぐらい。
 つまり今はプラマイゼロぐらいだと思ってます。

 でもこのまま少子化がさらに深刻になったりなどの要因が増えればマイナスの方が大きくなりますし、
 いつまでもラノベが注目され続けてプラスのほうを維持できるとは限りません。
 
 つまりラノベは今後はプラスになることはないと私は思ってます。


 ふたつめは規制の問題ですが、私は大きくは影響が出ないのではと考えています。
 漫画とか映画とか一般小説も影響があるので反発が起こると思いますし、
 規制が進んだとしてもR18ではない最低限の部分、
 今の電撃とかでかかれている部分は守られるのでは?と思ってます。
 困るのはエロイラノベを書いてるところだけでしょうか。
 少し希望的なところもあり少し考えが甘いかもしれませんが……

 3・電子書籍。日本では規格云々でしばらくは流行らなく問題ないかと。
 デジタルはコピーが容易なので、違法コピーがありそうで私は反対ですが……
 違法コピー対策はしっかりして欲しいところです。多分まだ先の話。

 4アイデアの枯渇、劣化あと他。
 
 一般文学、音楽業界などもう終わりかけてる〜って言われても意外に終わらないものです。
 なのでラノベも今レーベルが多くそれがいくつか潰れても、
 電撃、角川、富士見とかそこそこだしてるところは潰れないと思います。
 アイデアに関しても数は少なくなると思いますが、どの時期にも斬新なアイデアを持った作品だったり、
 かなり売れてる作品が今度いくつも出てくるでしょう。
 ひとつめと共通する部分もあると思いますが、
 今の状態からマイナスにはなってもその状態がゼロ(0)にはならないと思います。

 で結論としてこれは自分の考えなのですが、
 
 今のラノベの状況がいつまで続くかわからないので、
 とにかく本当に兎に角、早くデビューすべきだなって考えちゃいます。


 長文で駆け足で書きました。稚拙な文章は見逃してください……


カズトさんからの返信(質問者)
 リコさん、書きこみどうも。
 多角的な考察からライトノベル界をするどく切りこんでいますね。
 わたしが同意できる部分も多かったです。
 とくにアニメ化に関してですが『ぶっちゃけ面白いライトノベルはアニメ化されるから、
 原作なんて読まなくてもいいや』というパターンもありそうです。
 それでもメディアミックスの効果は高いんだろうけど(^_^;)

 アイデアの枯渇その他に関しては、
 これまたライトノベル界が抱いている根本的な問題がありますからね。
 すなわちライトノベルの定義が明確にされていないこと。
 だからライトノベルとはこんなものだと、作者や出版社が定義づけている最中なんだけど。

 そんな発展途上ジャンルであるがゆえに、こういうのはやっちゃダメとか、
 こういうのはライトノベルらしくないとか、じぶんたちで勝手に不文律を作ってしまって。
 それが似通った作品だらけになる原因なのかも(>_<)

 このジャンルはバブルがはじけてからが、ほんとうの勝負な気がします。


なしさんからの意見
 むしろ、すべてが衰退・崩壊に向かっているような気はしますけど。


鶫さんからの意見
 こんにちは。
 確かに薄々感じる危機感ですよね。

> ◆そもそもライトノベルとは?
 ティーン向けっていうのは大きいですね。
 海外児童書を読んでいて、じゃあ日本のはどうなのって経緯で読み始めましたから。

 ラノベ自体昔よりは知名度も高くなったし成長はしているとは思います。
 ラノベというか小説を読むことが定着していなかった時代は漫画読んでるとしか思われなかったですね。

 流行があれば衰退していくのも否めません。
 逆を言えば以前来たブームが再来するというのも同様です。
 やっぱり一番怖いのはメディアミックスができなくなったら、ということ。
 
> 女子向けライトノベルは成長するのか否か(^_^;)
 彩雲国物語やマリ見てがヒットしてから類似ファンタジーが増えた気がしますが…。
 BLなんかも好きなジャンルなのに出せば売れるだろ精神になってきてるみたいで悲しい。

> ライトノベルを書く上での難しさ
 規制としては、ラノベ内でも多様化が進んでるあたり「レーベルによる」

 読者傾向も、ずっと中高生だけとは限らないようです。
 
 学生の寄り付かない時間、ラノベ棚辺り人いないよなーと一人で満喫しようとも思いましたが
 結構お歳のおっちゃんおばちゃんがわらわらと。
 電車内でも男性向けと思われるラノベ読んでるお爺ちゃんいたとか。


カズトさんからの返信(質問者)
 鶫さんこんにちわ!(*^_^*)

 おそらく読者傾向は大きく変わることはないだろうと思います。
 ライトノベルを読むようなサブターゲット層の大人は、目が肥えているのが根拠かな。
 これに関しては『アニオタ卒業? オレサマイレブン』というネットの文章が面白かったですね。
 メディアミックスにアニメが重要視されがちなライトノベルですが、
 あのページの【アニオタ卒業の流れ】にあるアニメの文字を、
 そっくりそのままライトノベルにかえられる気がします。大人ならなおさら。

 ライトノベルが好きな大人層は”結局のところサブターゲット”にすぎません。
 ぶっちゃけ子供より大人のほうがお金があるから。

 
 ライトノベルから手をひいて別の趣味に走る可能性が高いという、流動性があってリスキーな購買層。
 こちらでいろいろなご意見をうかがい、いまがライトノベルのピークなんだろうなとおもいましたが、
 ライトノベルコーナでみかけるおっちゃんおばちゃんもいまから減っていくかもしれませんね(>_<)


沖忠さんからの意見
 ラノベはメディアミックスも当たり前となり、漫画を第一とするなら、第二の原作になりつつあります。

 今では日本のオタク産業は「クールジャパン」として海外に輸出され、
 海外でのアニメ、漫画の評価は高いように思えます。

 ラノベは十分ジャンルとして発展できる下地が出来上がってると私個人では思うわけです。
 ある批評家も「下地は出来てる。あとは社会現象が起こる作品がう生まれれば」とおっしゃっています。


 はい。ラノベと漫画の最大の違いは社会現象を起こすような作品がまだないことです。

 まぁ、まだ生まれて日が浅いので、出来てなくて当然かもしれませんが、
 しかし、先ほど言ったように社会現象を起こせる作品ができる下地はあると思うのです。

 ラノベが狭い範囲でごく一部の方に読まれるのか、はたまた大衆化するのかは、
 この社会現象がキーワードになってくると思います。

 そのためにどうするのか。私個人としては、作家や作家の卵たちは、
 今マンネリ化しつつあるこの状況を打破すべき作品を各々考えるべきだと思います。

 テンプレによる縮小再生産ではなく、多様化による拡大再生産を。
 個人的にはラノベ業界はもっと成長して欲しいと思います。

 乱文、申し訳ありませんでした。なお、異論は認めます。


カズトさんからの返信(質問者)
 沖忠さんこんにちわ(*^_^*)

 まず最初に。あえてオタクという言葉を避けてきましたが、ついにこの言葉が登場しました(^_^;)

 さて、「クールジャパン」のことですが、
 アメリカ・フランス・スペインに行った実体験からあなたの言葉に補足を加えます。

 アニメに関してはドラゴンボールや、コナン、ポケモンなど、子供向けな作品の受けがいいですね。

 つまりオタク産業の輸出ということですが、
 ずばりオタク向けのライトノベル原作アニメは知名度がありません。
 漫画については知識がないのでノーコメントで_〆(・ω・)

 メディアミックスが頼みの綱であるライトノベルなので、海外市場はキツイといわざるを得ないですね。
 フランス・スペインではNCISがゴールデンタイムで放送されていたり、
 ホレイショ・ケインのものまねがバラエティで受けたり。
 
 ライトノベルのような特定層向けのコンテンツより、
 全年齢向けのコンテンツが有利という印象があります。

 以上の点を踏まえて、社会現象を起こすとしたら日本市場でも全年齢向けのライトノベルでしょう。
 しかしきびしい。すくなくとも現段階のライトノベルでは。
 仮に大衆向けにするなら、いまのライトノベルに巣食っている
 ”男性・女性キャラクターの消費”という概念をぶち壊す必要があるのかなと。
 読者受けのいい男の子・女の子をバンバンだしても、一般人は見向きもしないって(^_^;)


飛車丸さんからの意見
 業界、というかジャンルそのものであれば、何の問題もありません。
 時代の流れによって盛衰はするでしょうが、消えてなくなることはないでしょう。

 しかしながら、ラノベ作家に未来はあるか? という観点ですと、相当に厳しいですね。
 
 他ジャンルの作家のように、一度売れたら売れっぱなし、というようにはなりません。
 といって、漫画のように一作品の長期連載で売り続けたり、
 時代の流れに応じて掲載誌を変えるということも出来ません。
 
 基本的に、使い捨ての一発屋ですから。

 というかまあ、業界全体の未来を慮るのは、業界そのものを動かす側に任せておけばいい話。
 どうしても心配であれば、将来的に生き残ってそうなレーベルだけに的を絞ればよいかと。


ひすいさんからの意見
 業界自体は衰勢はあれど断絶はしない。これはほかの方々に特に異論がないので割愛します。
 売れなくなれば売れるように企業が努力し、存続させるというのが業界ですから。

 しかし、個人的な作家という視点でみれば、

 ライトノベルしか見ていないようではこれから先は生き残れないでしょう。

 万一プロになって、万一ヒットを一発飛ばしても、それから先売れ続けることができるとは限りません。
 ある作品がヒットして様々なメディアにも進出していく、というのはよく聞きますが、
 ある作家がずっと売れ続けている、というのはそれと比べると限りなく少ない。
 まあ、それは作家が売れた作品をいつまでも続けてなかなか次の作品を書こうとしない、
 というのもあるのかもしれませんが。

 しかしながらいくつもの作品を書いて売れ続けている作家というのは、ただ王道的ではなく、
 ただキャラクターの記号化がうまいわけではなく、他とは違ったなにかを持っていることが多い。

 そしてそういう作家の多くは、普段ライトノベルを読まないような人が読んでも面白い、
 ということも少なくありません。
 事実、ライトノベルから一般文芸に移行して成功した作家も少しずつではありますが増えてきています。

 個人的には、これからの時代はそういったライトノベルでも一般向けでも書くことのできる作家が
 生き残っていけるのではないかな、と思っています。

 そして、これからもっとライトノベルと一般文芸が近くなり、境界線が曖昧になっていくでしょう。
 昨年メディアワークスがこれまでのライトノベルよりも高い年齢層を狙った
 「メディアワークス文庫」を創刊しましたが、それはその兆候だと私は思っています。

 すくなくとも文章や構成といった要素は、
 一般文芸でも認められる程度の技術を身につけるべきではないでしょうか。


 記号化されたキャラクターを描くのではなく、人物を描く。
 面白いストーリーばかりに目を向けるのではなく、「なにを描くか」ということも考える。
 実際の作品で記号化されたキャラクターを描き、面白いストーリーを書くにしても、
 人物を描いたりテーマ性の強い作品を書くことのできる「能力」自体は、
 身につけるべきではないかと思います。

 そうやって多用なニーズに応えられる力を持つことが、
 変動の大きいライトノベル界で生き残れる最善の道なのではないでしょうか。


 その視点から考えると、「ライトノベルしか書けない」作家の増加や、
 「ライトノベルしか読まない」作家志望者の増加は、ある種の危機なのかもしれません。
 余計なお世話かもしれませんが、ライトノベルばかりを研究するのではなく、
 もっと幅広い視点を持つことをおすすめ致します。

 もちろん、質の高い作品を書きつづけられる、というのが大前提ではありますが。

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