ライトノベル作法研究所
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編集者との付き合い方

 どんふぁんさんからの質問 2011年9月16日

 みなさんに質問があります。
 もしプロになって編集がついたら、必ず作品を直すことになると思います。
 その直す個所を指摘されるとき、こういう理由だから駄目といわれるのでしょうか、それとも頭ごなしに駄目といわれるのでしょうか?
 疑問に思ったのでお答えください。

●答え●

新人の体験談さんの意見

 まず、ここで使用していたPNで書けなくて申し訳ありません。
 現在、ライトノベル系レーベル二社で担当さんがいる者です。

 正直な話、編集さんの凄さを思い知らされますよ(笑)。
 年下でも「さん」付けで呼んでもらえますし、基本的にはこちらの主張の優先してくれます。

 ただ登場人物の性格のブレ(こいつがこんな行動を取るのはおかしい)やら物語構成の矛盾(なんでこうなるのか意味不明)と明確過ぎる指摘をされるので、むしろ作者側から変更するというのが自然な流れのような気がします。

 あと会って打ち合わせの場合、基本的に本社かホテルのラウンジになるので美味しいものをご馳走してくれます。大手出版社だと一冊も出してない時点で高級店のコースを奢ってくれたりするので恐縮すると思います。
 しかし厳しさは健在で酒の席でさえ「こんな感じの物語を書きたい」と告げたら「それは○○という作品と被ってるので没」とか普通に回答してくれます(笑)。
 また「○○というジャンルで書くなら」とそれらに関する映画や漫画や小説を題名付きで二十くらい最低でも目を通せと挙げられますね。

 これは書き手のしては本気でありがたかい指摘でした。
 参考になるかどうかはわかりませんが、作家としては丁重に接してくれますが、作品の話題になれば厳しくなると考えるべきだと思いますね。

 売れっ子作家になれるようお互い頑張りましょう!

匿名希望さんの意見

 私はライトノベル作家ではありませんが、サブカル関連の単行本を数冊出している者です。

 頭ごなしの改稿指示というのは、基本的に無いです。
 ダメな場合は、なぜダメなのか、理由を話してくれるものです。

 そうしないと、次に出来上がった原稿も同じ間違いを犯しているかも知れませんからね。
 また、押さえておきたいポイントは2つです。

1・編集者さんは売れる本を作るために本気で働いています。
2・本が売れないのは作家の力不足です。

 基本的に編集者は新人作家より、はるかに知識、経験、ビジネスセンスに長けています。
 ベテランの編集者さんと本を作ると、その知識の深さ、死ぬほど忙しいながらも勉強をし続けている姿勢に感銘を受けます。
 新人のうちは勉強させてもらっているようなつもりで、その意見に従っておいた方が賢明だと思います。

 作家というのは、やはり自分の作品に思い入れがあるので、「ここがダメ、こう直して!」と指摘を受けると、冷静ではいられない部分があります。

 編集者さんの方が、原稿を売れるか売れないか? 読者に受け入れられるか? の視点で客観的に見ることができるので、おうおうにして編集者の意見の方が正しいことが多いです。

 また、本が売れないことを担当編集者のせいにしているようでは、成長の余地は少ないと言えます。
 編集者さんが手を入れる部分もありますが、基本的に本は作家が書く物ですし、作家が強く主張すればその意見は尊重してもらえます。
 良い本を作るためにアイディアを出し合ったり、意見をぶつけ合うのが作家と編集者ですので、もし納得できない指摘を受けたら、ちゃんと話し合うべきでしょう。
 編集者さんも人間なので、判断ミスをする時もありますが、基本的に、売れる本を作るために命をかけているので、心強いパートナーであると言えます。
(売れない本を量産していたら、会社が傾きますからね)

 編集者と険悪な関係になっても、デメリットばかりで得る物がないので、うまく協力関係を築いていけるように、相手の立場なども考えて、仕事を進めていくのが良いと思います。

 知り合いの漫画家さんによると、漫画家として成功するための要素の3割は編集者や出版社と良好な関係を築くためのコミュニケーション能力にあるそうで、いくら実力があっても、これに欠ける人間は芽が出ないで消える確率が高いそうです。

 また、編集者も作家とトラブルになってもメリットがないし、仕事に支障をきたすので、かなりの配慮をしてくれます。
 上記の新人さんもおっしゃっていましたが、食事をおごってくれたり、お土産をくれることもあります。
 理不尽な編集者というのは少数派で、多くの編集者は、作家と良好な関係を結べるように考えて行動しているので、あまり心配しなくても大丈夫です。

かがみさんの意見

 私はプロでも編集でもないですが、常識的に考えて理由もなしに駄目と言われる事はないんじゃないですかね。
 あるとすればライトノベルとあまりにかけ離れた企画書を書いたときとか。
 なんにせよプロでない私たちには関係ない話です。せめて担当がついてから心配しましょう。

 でもまあ、編集の悪口を言う作家はいるので理不尽な事も多々あると思います(笑)
 暇なら某掲示板の売れない作家が編集の悪口を言うスレ(?うろ覚え)とかでも見てみてください。

ナイトハルトさんの意見

 基本的に編集のほうが気を使ってくれます。
 ゴミみたいな編集は存在するそうです。
 具体的には脅しとか。

 えーっ、と採用されれば作者は先生になるわけですが、節度のないアホが若手に無茶言って、そういうゴミ編集が生まれる要因になると思います。
 ですからもし採用されても編集さんとして丁寧に接しましょう。
 あくまで編集さんは他人なんですから。

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