吉田エデンさんからの質問 2011年9月24日
初めまして。吉田エデンと申します。
私にはイラストレーター志望の姉がおり、最近、とある方に「妹(私)が小説を書いて姉がイラストを描けば良いのでは」と提案され、それが切っ掛けで私が書く小説に姉がイラストをつけてくれる事になりました。
初めて人とともに作品を作る事になったのです。
それが、今月の3日になります。
その日からストーリーを考え始め、3日程でまず雑ながらまとめ、早速キャラクターデザインを姉に頼んだのですが、昨晩、姉から批判を受けました。
私は、酷評してくれるのならぜひとも酷評してもらいたいと最初から姉に伝えており、自分では気づかない点を人に厳しく言ってもらってよりよい作品にしたいと考えていました。
そのため姉から酷評を受けた際は、とてもありがたく、感謝すらしたのですが、 酷評してくれと伝えておきながら、予想以上の姉の批判と、なにより姉との考え方の違いにぶつかってしまい、これからどうしたら良いのか分からなくなってしまいました…。
姉は、“矛盾だらけ”、“世界観がぼんやりしてる”、“行動の動機が不明”…等指摘してくれたのですが、なんだか姉の言っている事は、「最初から完成」しているのが当たり前、と言われているように感じられるのです。
これはストーリーを思いついてからまだ約15日。
最初は矛盾だらけ、世界観もまだぼんやりしていて当たり前なのでは? と思ってしまうのです。
私は、「最初から完成」よりも「完成への順序を踏む」のが好きで、何でも最初はただのネタの集合体で、それを時間をかけてストーリーにする、と思ってます。
「“最初から”矛盾点もなく、世界観も確立して、総てに動機があり、筋が通って、まともなストーリー」
を書くと言うのはむりな話だと思うのです。
そう姉に言ったら、いらっとされ「なら勝手にすれば」みたいに言われてしまいましたが…。
哀しみや落ち込みより姉が素直に言ってくれて本当に良かったという気持ちが大きかったのが救いですが、
それでも、酷評されて卑屈になりかけている自分がおり、どうしたら良いのか分かりません。
みなさまは、身内でも他人でも、誰かと一緒に小説を書いたり、一緒に作品を作ろうとした経験はありますか?
その際、やはりぶつかることは避けられないのでしょうか…仕方ないとは思うのですが…。
ぶつかってしまった際はどう対応すればよいのでしょうか?
そして、ぶつかって得られたものとは、どのようなものですか?
私が姉から言われたように批判された際、みなさまはどう思い、どう切り抜けてらっしゃるのか、経験談をお聞きしたいです。
なにを質問しているのかわかりずらかったら、本当にすみません。
なんでもいいので、誰かとぶつかった事のあるみなさまの体験談・お声を聞きたいです。
●答え●
初めまして、二階堂です。
高校生から大学生の初めまで、ゲームシナリオを書く仕事……というか手伝いのようなことをやっていました。
集団で作品を作るときは、企画の段階で世界観がぼんやりしていたり矛盾が多かったりするのは許されません。
ゲームシナリオの場合、まずストーリーや設定を"企画書"にまとめる必要があります。
そして全員で是非を話し合って、はじめてゴーサインがでるわけです。
ライトノベルを出版する場合もそうです。
プロット案を編集に見せ、「じゃぁこれで書いてみたら?」と言われてはじめて書き始めるものでしょう。
考えてみれば当然のことです。
商業の場合は企画書やプロット案を見せて「この作品に1000万円出資してくれ」と言うわけです。
曖昧な作品案を見せられて、お金を出してくれるお人好しは流石にいないでしょう。
もし、将来的にシナリオのプロとして活躍するつもりであれば、プロットや企画書は曖昧さを排除して、完璧を追求すべきです。個人で好き勝手書くのであれば、自分のペースで思うように書くのもありでしょう。
集団で作品を創り上げる場合、作家というものは主役でも何でもありません。
歯車の一つのようなものです(ゲームシナリオの場合は特に)。
ある程度の論争は避けられませんし、妥協しなければならない場面も多々あります。
もし吉田さんのやり方で通すのであれば、作品を最後まで完成させてからお姉様に見せる必要があるでしょう。
問題は完成させた後、「これはダメ」と言われた時です。
全てパーになって一から作品を練り直すことに耐えられるかどうか……ですが。
こんにちは、彼方です。
そのような経験は皆無なので、他人視点での意見となりますことを予め言っておきます。
まず、そのお姉さんですが、創作に携わるものである反面、小説のような、物語を創るという作業がどのようなものかがわかっていないと考えられます。であれば当然、お姉さんは一読者としての意見をいう訳です。
「これじゃ漠然としすぎている」、「筋が通ってない」、などの意見です。
だとするならば、あなたも少し先走り過ぎたのかも知れません。
完全に放任、または自由に作るというならまだしも、共同作業であるということを忘れない方がいいと思います。
なので、「完成への手順を踏む」のが好きならば、イメージを共有するためにもお姉さんとアイディアを戦わせて形にしていく方が、お互い納得したうえで作品が出来あがると愚考します。
まず言うと、誰かと共同作業する上で、いかに身内であろうと、意見がぶつからないということはありえないでしょう。ぶつかってしまった場合は、ありきたりですが、落としどころを見つけましょう。
ただ、物語の制作に関してはあなたの方がはるかに経験があるので、もっぱらアイディアをだし、それを判断してもらう方が、単一のアイディアを提示して、それがだめなら潰すという方法よりは有意義である気もします。
素人意見ですが、何かの参考になれば幸いです。
はじめまして、zactressといいます。
自分はひとりでしか作品を書いたことがないので、その立場からしか言えませんが、あなたのお姉さんはおそらくあなたと一緒に物語を作っていきたいとは考えてないように見えます。
あなたのお姉さんはイラストレーター志望とおっしゃいましたが、イラストを書く人間には物書きの作業の仕方はわからないのではないでしょうか?
もし、あなたが本当に今作っている作品を完成させたいのであれば、自分ひとりでまず作ってみて、それをお姉さんに見せてみるべきなのではないでしょうか?
そこで初めて、イラストに起こしてもらえるシナリオかどうかを直接きけばいいとおもいます。
物書きの経験のない人に作業途中の物語を見せてもわけがわからないということかもしれません。
もし、そこで決別してしまうようでしたら、お姉さんとの合作はあきらめたほうがいいかもしれません。
以上が参考になれば幸いです。
はじめまして、哀沙といいます。
私は、漫画家志望の友達といっしょに漫画を作っています。
基本私と友達とでアイディアを出し、二人で練って、ある程度私がプロットを作る。
それから、友達が絵を描いたりしてくれて、仕上げを手伝う。という風になっています。
まあ、説明すればわかるんですが、私はアイディアだしとプロットというふうに、内容を考える係です。
だからか、ぶつかることは良くあります。
まず内容からはじまって、趣向が違うので根本的に考えが違ったりもして、ぶつかります。
それでもなんとかまとめるのですが、絵を書くのはまかせっきりなので、友達が絵を書いたあと、仕上げをするときに見せてもらうと、書くのが大変とかいう理由でシーンを省いてあったり、内容変更があったりします。
私は、どうして代えちゃったの?となって、それについて話し合うのですが、やはり絵をかいた友達のほうが発言権があるというかんじで、こちらの要求は、なかったことになることが多かったり……
けれど、作品を作るのは楽しいし、ぶつかったぶん、二人の意見が織り込まれていって、面白くなったりもします。
はなからこちらのアイディアを否定されることもあります。
その場合は、二人で無理に作ろうとせず、研究所を見ながら、ひとりで小説にしていくようにしています。
なんせせっかくおもいついたんですから。
吉田エデンさんの質問に上手く答えられていなくてすみません。
こんばんは、あざらしと申します。
>なんでもいいので、誰かとぶつかった事のあるみなさまの体験談・お声を聞きたいです。
こちらを目的とされるならば、アルバイトでもなんでも仕事経験がある方ならば普通にあると思います。
意見を出してぶつかるというのは、普通のことです。
ぶつからない理由、それは色々ありますが、例えば『誰かが我慢している』『相手の意見を尊重する』『和を重んじる』こういった理由もありますよね。
ですが、これらはチームを組んで意見を出す場合、あまり好ましい結果を生みません。
率先して意見を述べる、これはチームを組んで仕事をする上で非常に重要な事です。
ちょっとここで、お姉さんの立場で考えてみました。
>「妹(私)が小説を書いて姉がイラストを描けば良いのでは」
イラストを付ける上で重要なこととして、小説との乖離をなくす、ということがありますよね。
お姉さんからすれば、例えば登場人物を書く場合、その情報やイメージは小説から得ることになります。
後からコロコロとイメージが変わるのを好まない人もいらっしゃるでしょう。
小説と全く無関係に、好き勝手に書くとこれはイラスト(表紙・挿絵)の意味を持たなくなってしまいます。
これはイラストに限らず、タイトルロゴであっても同じです。
バトルものでシリアスな内容ならば、ロゴもそういったデザインになりますし、恋愛をテーマに持ってきたなら、そういった雰囲気を醸し出すデザインになります。(手元の小説を見て頂くと解りやすいと思います)
もちろん職業にしているのならば、むちゃぶりと言える内容でも形にしなければなりませんし、限られた情報からイメージを掴む、その上でマーケティング効果まで考えるのがプロです。
ですが、お姉さんもまた吉田エデンさんと同じように勉強中ですよね。
『出来る限り納得できる良いものを』と考える中で、完成されたものを把握したくなるのは、これは当然とも思えるのです。
お姉さんと吉田エデンさんは、チームです。
不幸なことは、おふたりともチームでの仕事のやり方を把握していないことでしょう。
チーム、つまりは意見をまとめるリーダーが不在で、対等な立場でやって行かれるならば、これはぶつかり合うべきだ、というのが私の意見です。
同時に危惧すべきこととして、前述の『誰かが我慢している』『相手の意見を尊重する』『和を重んじる』こちらへの舵取りを、おふたりのうち何れか一方でもしてしまった時です。
これをやった時点で、対等な立場ではなくなってしまいます。
形としてはチームであっても、切磋琢磨する場ではなく妥協の産物となってしまうこと、私はそちらを質問を拝見していて怖く感じました。
以下は、質問文を拝見してはっきりとさせた方が良いのでは? と感じたことです。
(おふたりの性格がわかりませんので、とりあえずの三つです)
1)お姉さんがイラストレーター志望。吉田エデンさんは、プロ志望なのか、趣味なのか。
2)お姉さんは器用なタイプか。
3)お姉さんは途中経過でも良い、という納得をしてくれるのか。
まず1)は最も重要なことだと思います。
姉妹ということで緩和されるとは思いますが、言葉悪く言ってしまえば一方が本気、一方が趣味だと、お互いの目指すものが変わってきます。
あまりゴタゴタ書きたくありませんので、思考深度を深くして、趣味と食い扶持の違いを考えてみてください。
次に2)ですが。
小説でいうと『SFでもラブストーリーでも、ファンタジーでも何でも来い』という感じ。
絵も同じです。
要求に応じてコロコロ変化を持たせられる人と、ある程度パターンが固まっている人がいらっしゃいます。
後者の方ならば、完成を見せてあげた方が仕事はやりやすいはずです。
最後の3)ですが。
そもそもの、
>、“矛盾だらけ”、“世界観がぼんやりしてる”、“行動の動機が不明”
私もただの読者ですが、正直に申し上げてこの三つが出来てないと、ちょっと楽しめそうにはありません。
厳しい書き方ですが、お姉さんからすると『イラストを生み出すイメージすらわいてこない』のかも知れませんよ?
ここで少々の想像を交えますが、イラストレーターを目指そうという人、この職業はある程度スタート地点とやらなければならないことが見えているはずです。
それでもプロを目指すというのは、『我の強さ』と『死にものぐるい』『楽しては絶対に無理』というのは理解されていると思うのです。
そうならば、これは普通に考えて、パートナーにも少なくとも心構えだけでも同じレベルの本気を求めてくるように感じます。
別にお姉さんを庇護する気はありませんが、もしもお姉さんがそういった本気で取り組んでいるならば、
> 「“最初から”矛盾点もなく、世界観も確立して、総てに動機があり、筋が通って、まともなストーリー」を書くと言うのはむりな話だと思うのです。
これは、ハッキリ言いますが逆鱗ですよ。
本気なのは解ります。別に吉田エデンさんが手抜きしたなんて思っちゃいません。
ただ、
>これはストーリーを思いついてからまだ約15日。
お姉さんからすれば、『もう15日』かも知れません。
>私は、「最初から完成」よりも「完成への順序を踏む」のが好きで、
お姉さんからすらば、『好きだとか嫌いだとか、そんなことはどうでもいい。結果が欲しい』と思ってらっしゃるのかも知れません。
一言でいってしまえば、イラストレーターを目指してらっしゃるならば、25才ぐらいまでには何らかの結果を出さねば、という強迫観念じみた情念すら持っていても何も不思議はありません。
もしそうならば、残り時間との戦いを心の中でされているのではないでしょうか。
本当に、『途中経過でもいい』と納得してもらえるのかは解決しておくべき事だと思います。
最後になりますが。
ご質問分を拝見して最も不幸なこと、
>とある方に「妹(私)が小説を書いて姉がイラストを描けば良いのでは」と提案され
気を悪くされるかと思いますが、仕事上で『金を得る』という単純明快な理由でもあればともかく、第三者の提案で、共通の目的がないふたりがチームを組むのは難しいことが多いと思います。
今一度、本当にふたりでやっていくのか、目指すこと、それをおふたりで納得するまで話し合われる必要を感じました。
『不幸』と書いてしまいましたが、あくまで現状での、摺り合わせ不備だけの話です。
本気のふたりが共同作業をすれば、それは摩擦が応じて当然です。
ぶつかることを恐れずに、納得するまで話し合われることだけが解決かと思います。
チーム解消が不幸だとも思いません。
おふたりが妥協しながらやっていくことが不幸だと思います。
個人的意見ですが、姉妹でひとつの夢を実現させるなんて、望んでも出来ることではありません。
その幸せを形にするためにも、納得のいく話し合いをしてみられるのが良いのではと思います。
長くなりましたが、ご質問文を拝見しての個人的感想でした。
本音を言うと。
共同で創作活動をする相手に「まだ考えてから15日しか経ってない」とか言い訳したくなるようないい加減な企画書なんか提出すんなよ。
酷評上等の精神でいくなら「天啓を得てから既に360時間も推敲を重ねた至高の逸品」ってぐらい全力の企画書を提出すべき。
つまりこの場合でいうと、完全に君の甘えだ。
酷評していいって言われたら酷評するよ。
どこまでが君を傷つけないラインなのかなんて分からないよ。身内といえど他人なのだし。
共同活動はしたことあるけど、ぶつかったことってないかも。なぜなら基本的に僕が折れるから。
そして相手も僕の意見を尊重してくれるから。
誰かと何かを作った事は無いのですが、私にも姉が居ます。
色々と相談したり、相談されたりもします。
弟の私に、マッサージしろとか、マッサージ師になれとか。
曖昧なままで良いなら良いのですが、そう言う訳にもいかないでしょう。
先ずは、キャラクターのみのアイデアを出し、世界観、ストーリなどは伏せてみては?
そのキャラクターがしっかりイメージ出来るように、お互いに意見してみては?
そのキャラクターを行動させ、そこから、世界観やストーリーを考えてみては?
先ずはお互いに、順番を考えて、作ってみては?
最初に、全てをさらけ出しても、イメージがまとまり辛くなるし、お互いに、上手くは行かないのですから。
姉妹であっても、他人であっても、一人の人間です。
全て上手く行く訳でも有りませんし、先ずは、お互いに少しづつ、刷り合わせる積りで、1・2・3という感じに、段階を踏んでみては?
まあ、私も何事も上手く行くとは思えませんが、私も良く姉と揉めます。
実際には肩凝った、腰が痛いなどと、実際に揉まされますが。
しかも格安で!
それでも、お互いに意見する事もありますし、そういった意味では頼りになります。
でも、金銭的には、頼りがいが無いですね。
切り抜けると言った事は、余り無いのですが、少し間隔を置いて、ではキャラクターだけでも良いから、書いてみて貰えないか?
と頼んでみては?
そこから、世界観、ストーリーでは駄目でしょうか?
うちでは、面白そうな本をお互いに読んでみて?と、貸しあったり、こう言うストーリーが有ったけど、どお?と、意見交換位はします。
お互いに、同じ物は好きにはならないので、共通しそうなモノを見つけ、気長(気軽にではなく)に意見交換します。
気長なのは、お互いの時間や感覚が違うので、それで興味が持てたら、憶えていて良さそうだと思ったら、交換したりしています。
あー、でも、料理に関しては、はっきり分かれますね。
それでも、お互いに、如何したら、如何してみたら?という風に、なりますし、酷評したりされたりしています。
でも、暫らくして落ち着いたら、それはそれと考える事にしています。
答えは、出そうで出ませんから。
好みも有りますし、意見されたからと言って、縁が切れると言うわけでもないので、お互いに納得できても出来なくても、そう言う事も有ったと、捉える事にしています。
その代わり、冷却期間(数時間から1日、色々)は置きます。
そうしないと、一寸した事、些細な事で、また揉めてしまうから。
自分が落ち着けて、相手も落ち着けたと思ったら、もう一度提案してみては?
それでもどうにも為らなさそうであれば、お互いに忘れた頃に、もう一度声を掛けてみては?
参考に為れば良いのですが、長々と書いてしまいました。
それでも、頼りに為るのか為らないのか、迷う姉です。
それでも、意見が聞ける、相談できる、一番身近にいる相手です。
こんにちは、雷です。
小説も書くしイラストも描く立場から、意見などを。
>私にはイラストレーター志望の姉がおり、
>私が書く小説に姉がイラストをつけてくれる事になりました。
小説からイラストを起こす場合、およそ3つのパターンがあるはずです。
(1)小説の着想を得ると同時にイラストを起こし、あらかじめキャラのビジュアルを確定させてしまうパターン。
(2)小説を書きながら設定を練りこみ、それに合わせてイラストも変化させていくパターン。
(3)小説が完成した後、すでに確定したイメージを、あらためてイラストに起こすパターン。
僕は(2)のパターンで、小説を書き進めつつ、イメージを膨らませるためにイラストを描いていきます。
たまに勢いで描いたイラストから、物語の一場面や展開を思いつくこともあります。
んで、今回の場合、吉田エデンさんが書き上げた小説からお姉さんがイラストを描き起こすというのならば、
これはパターン(3)です。
いちおう吉田さんも、いまはそのつもりで小説を書かれているようですね。
この場合、小説は完成されていることが大前提です。
世界観、物語舞台の地理気候、文化、人物の性別、肌、髪、目の色、身長体重、趣味嗜好……。
それらの情報を統合して、「これだ」というビジュアルを提示するのがイラスト描きだからです。
すくなくとも小説書きは、イラスト描きが絵を描くために必要と判断した情報を、
いつでも描き手に提示し、説明することができなければなりません。
たとえば「この小説は暑い国が舞台なんだ」と小説書きが説明しても、
「その国は砂漠の国なの? 熱帯雨林の国なの?」という質問に答えられなければ、
イラスト描きは具体的なイメージを思い描くことができなくなります。
同じ「暑い」気候であっても、砂漠気候と熱帯気候では、
そこに住む人々の文化も習慣も何もかもが変わってしまうからです。
吉田さんは、そこまで設定を練りこんでいますか。
もしかしたらお姉さんは、そこまで詳細な設定を求めてくるかもしれませんよ。
吉田さんとお姉さんの、小説書きとして、イラスト描きとしてのそれぞれのスタンスについて、
いちど話し合ってみてはいかがでしょう。
「私は、『最初から完成』よりも『完成への順序を踏む』のが好きなんだ」と正直に言えば、
「じゃあ、一緒に完成させよう」とお姉さんも応じてくれるかもしれません。
「それなら、完成させてから持って来い」と言われるかもしれませんけどね(笑)。
そこは出たとこ勝負です。
そうそう、僕には妹がいますが、彼女も趣味で小説を書いています。
お互いに書いた小説を批判したり、意見を言い合ったりもします。
そこでいつも驚くのは、生まれも育ちも似ていて、読んできた小説、漫画、見てきた映画、アニメ、遊んできたゲームも同じ兄妹が、やはり同じようなアイデアを出し、同じような物語展開を好み、同じような設定厨である一方で、ふたりに、それでも何か決定的な違いがあることなのです。
互いの小説を読むときも「俺ならこう書かない」「私ならこんな展開にしない」と、平行線になることもあります。
たとえ血を分けた兄弟姉妹であっても、それぞれが一個の人格を持っています。
よく話し合い、これからのことを相談することをおすすめします。
私は同人をやっているのでわかりますが、
批判者と作業者は別にするか、完全にどちらかがイニシアチブをとる形にしなければうまくいかないと思います。
つまり、意見を言うのは自由ですが、それをどうまとめるかはリーダに一任します。
リーダのコンセプトに合わせて行き、認識を一致させていくことが必要なのではと思います。
私が同人誌を作るときは、そもそもまだ書き上がる前に依頼するので、いつ売るか、何冊刷るか、表紙のサイズや指定(タイトルやサークル名等)、あらすじと個々の挿絵の詳細などをドキュメントにまとめて渡します。
で、向こうから表紙や挿絵のラフをもらって、リテイクやOKを出して書いてもらいます。
他人と物を作るというのはチーム作業となりますので、認識が一致していることは重要で、そのためには資料などが必要ではないかと思います。
どうもALLTと申します。
私と同じですね。私も現在友人と一つの小説を製作しています。
その体験談でもしましょうか。
ストーリーやキャラクター、世界観の設定等は私が考えて友人がそれを執筆するという役割分担です。
私は自分で執筆も行っていたのですが、設定は考えたりするのは好きなくせに、執筆になるとモチベーションが上がらなかったり、ちゃんとした表現が浮かばなかったりと執筆に関しては、超にドがつくほどの低レベルでした。
対して、友人は表現や叙述トリックなど、執筆のレベルは非常に高いです。
しかし、友人の話すストーリーや設定は王道どころかどっかの作品からパクってきたのばっかりなのです。
友人曰く「他の作品の影響を受けやすいから、知らないうちにそれを使ってしまう」とのこと。そのことを相談されたので「あ、じゃあ俺がストーリーと設定考えるから、お前それ書けば?」と言ったのがはじまりでした。
友人とは長い付き合いなので、いいコンビを組めたなとは思います。
とはいえ、他人は他人。意見がぶつかるのは当たり前です。問題はそれをどう捉えるかです。
「何でこいつはこんな考えなんだよ」と否定するのではなく「こういう考えもあるのか」と受け入れることの大事さが身に染みましたよ。
お姉さまにもイラストを描く立場としての考えがあるのです。
どんなにレベルが低くてもどんなジャンルだとしてもクリエイターはみな、何かしらのポリシーや考えを無意識のうちに持っているのです。それを受け入れようとしてみるのもいいかと思います。
エデン様にも何かしらのポリシーがあると思います。それをお姉さまにも受け入れて貰えるように頑張ってください。
駄文失礼いたしました。
原作:吉田エデンさん
画:お姉さん
ということですね。
世界観が漠然としすぎていてどういう絵を書いたらいいかわからないとお姉さんは言いたいのでしょう。
ブロリーみたいなムッキムキな悪役を書いたら良いのか、アクセラレータみたいなひょろっとした悪役っぽいのを書いたら良いのか、はたまたパワプロみたいな人形くさいのを書けば良いのか、いや、もしかするとポケモンのトウコみたいなお尻が魅力的な女性を書いたらいいのかわからないということですね。
冗談はともかく原作ありの漫画を作るイメージをしてみてください。
原作側:ストーリー完成したから絵を書いてください。
絵コンテ側:ストーリー読みました。
そこで世界観もよくわからず、致命的な矛盾だらけ、伏線もなく行動の動機が意味不明なキャラクターが居ました。
絵コンテ側はどうやって絵で表現すれば良いんだバカヤロー!という心情になります。
以下厳しい言葉になります。
ストーリーを作るのを楽しむのは吉田エデンさんの勝手ですが、お姉さんにそれを押しつけてはいけません。
お姉さんの立場から物を考えて言うと完成しているからこそ絵を書けるんです。
>>完成への順序を踏むのが好き。
それが通じるのは一人で書いているときだけです。
ほぼ完成してるものを見せないと絵を書く方は書きたくても書けないんですよ。
ラッキーマンに出てくる不細工です代が、整形手術や変身の描写もなくブロリーが俺は悪魔だと言ったら月姫の遠野秋葉の姿になってて周囲のキャラクターが違和感なく不細工です代って呼んでたら意味不明ですよね。
何が言いたいかって?
人に絵を書かせたいなら世界観をはっきりさせる!(基本)
伏線なく意味のない矛盾をさせない!(起承転結)
重要な行動には意味のある動機を付ける!(前提、条件、結果)
一度お姉さんに台詞無しで6枚ぐらい適当な絵を書いてもらってそれで小説書いてみたらどうですか?
一度相手の立場になってみましょう。
部活で絵師の友人に冒頭イラストを書いてもらった事がありますが、
僕は作品を読んでもらうのではなく、口頭で情報のやりとりをしましたよ。
「このヒロインどんな風に書いてほしい?」
「ツインテールの可愛い女の子で! 詳細は好きにしてくれ!」
「おっけー!」
的なノリだったので、とくに摩擦もなく良い感じに仕上がりました。
思うに作家には作家、絵師には絵師のプライドやモチベーションがありますし、
細部はお互いの好みに任せて、ある程度好きにし合うほうが上手くいくような気がします。
ただ本格的に作品を作り上げていきたいのでしたら、
道化童子さんの意見に賛成です。
現在進行形でpixivで交流企画をやっています、Hitoと申します。
リレーや挿絵など、いくつかコラボもしました。
やっぱり協力して物事をやる以上、互いに楽しんで盛り上がれないと、やる気が出ないと思うんですよ。
そうなると、吉田エデン様には、「酷評するならぜひとも酷評して欲しい」という言葉を出すだけの、キャパシティがなかったと言わざるを得ないです。
お姉さん、その言葉を信じたからこその酷評だったと思うんです。
そもそも相手に厳しいことを言うのは勇気がいることです。
そこをあえておっしゃったのは、合作をいいものにしたいからこそでしょう。
そのお姉さんの勇気に対して、酷評を受け止めるだけの覚悟がじゅうぶんでなかったなら、先の言葉は言わない方がマシだったと言わざるを得ません。酷評して欲しいと言った以上、反発を感じたことを態度に出すのは裏切りに当たる行為になりますから。
さて、私たちの企画の場合、今のところ、そもそも酷評自体が存在しないです。
お互いの実力も個性も違うので、それぞれのいいところを認め合いながらやっていっていますので。
評価しあうことは、そこに上下関係を介在させてしまうことになります。
特に示し合わせたわけではありませんが、皆そういうことは言わないようにしていると思います。
自分を酷評するのは自分の役目とも言えます。
私自身、合作等の相手が自分の思惑から外れたことをしてきても、その事自体を楽しむようにしています。
世界観がぼんやりしていたり、矛盾があったりすることがわかっていたなら、見せる時にあなたからそれを伝えるべきでしょう。
「まだ設定が固まり切ってないけど、こういう話の流れでこういうキャラを登場させたいから、ある程度自由にデザインして欲しい。それ見てさらにイメージ膨らませて、小説に生かしたいから」
と言っていたら、楽しい合作になったんではないでしょうか。
絵師さんも、キャラの見た目をある程度任せてもらえるのは、自分の得意分野で小説作りに参加している事になり、より楽しめると思います。
どうも、サイラスと言います。
私は共作をやったことがありません。そのため、一般論的にはなりますが、意見を言います。
まず、あなたの甘さを反省してください。
あなたの甘い点は、「自分の創作に他人が絡む」と言うことを認識できなかったことです。
例え、身内でも、残念ながら、他者です。
そのため、あなたの苦労や熱意等は、その様子を見て、ちゃんとした感受性を持っていない(あるいは、想像力がない)限り理解してもらいません。
そのため、他人に理解してもらうためには、きちんとした情報を示さないといけません。
また、お姉さまも、イラストレーターの端くれですから、きちんとした情報がないと、絵の描きようがありませんし、引き受ける以上は、自分の力一杯の作品を描きたい筈です。
それを曖昧な情報だけ提示されて(理由もなく)書いてくれて言われたら、かなりの屈辱だと思います(ようは、誰でもよいと半ば言っているようなものです)。
そのため、他人と作品作る以上は、必ずきちんとしたものを用意することが大切です。
私、1人とはいえ作品を作っているときに、実感したことですが、自分の頭を中では、世界観ができているものも、いざ、作品にしようとした途端、それがあっさり崩れるケースがあります。
自分だけで、作品を作ろうとしただけで、こんな事態が起きると言うことは、他人が絡むと、その確率が跳ね上ります。その点を、今後、注意してください。
また、これは、吉田エデンとお姉さまにも、言えますが、お互いに相手を当てにしすぎて、甘えていたところがあります。
世間に出ると不確定要素があり、必ずしもきちんとした情報が提示されないことがあり、また、自分が何の情報が欲しいかもわかっていないケースがあります。
そうなったら、自分の判断だけで、ある程度進めていくことをしないとダメなケースも存在します。
しかし、今回の場合、吉田エデンさんは、きちんとした小説の情報、お姉さまは、今開示された情報で描ける絵を提示しなかったのは、お互いに、甘えていたのではないでしょうか?
ちょっと長くなりましたが、他人と一緒に作品を作る時は、自分の領分の情報開示や仕事は自分の全力を尽くすことと、相手は、自分に依存してまともな情報開示と仕事をしないケースを覚悟しておいた方がいいとこと、そして、情報交換というのコミュニケーションをやることを覚えておいた方がいいと思います。
では。
その時点で完成していない部分を指摘してくれただけでしょう。
完成させるためのアドバイスなんですから、それこそ指摘されて当たり前です。
ちなみに、「最初から矛盾もなく、世界観も確立し、動機もはっきりし、筋が通って、まともなストーリー」は出来ます。
というか、そこまで出来てようやくプロットになります。
それ以前の段階は、アイデアをこねくりまわしているだけであり、まだストーリーにはなっていないんですよね。
てかそこで無理だと反発せず、一つ一つに対して、どうすればいいかな、と聞けばよかっただけじゃないですかね。