ライトノベル作法研究所
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  4. やる気がありすぎて苦しい 公開日:2012/10/11

小説上達のやる気がありすぎて苦しい

ウィッカさんの質問 2012年10月06日

 質問、失礼します。
 やる気はあるのに、ありすぎて苦しいです。

 目標にしている筆者さん(アマ)が居るんですが、下手なプロが舌を巻きそうなくらい、綺麗な文章を書かれます。
 当然、ファンも多いです。
 その人の文章に触発されて、最近小説を書き始めました。

 本を借りてきて浴びるように読み、仕事の間を縫って、小説書く生活を半年以上送っていますが、それでも上手いとは言えない自分の文章にうんざりし、小説漬けになっている自分の私生活にうんざりしてしまいます。
 創作から離れようとしても、ついつい文章を書くか本を読んでいる有様です。

 が、やはりそうそう上達するものではないらしく、例の筆者さんと比べて自己嫌悪に陥ることばかりです。
 比べなければいいのでしょうが、勉強になる部分が多いので、読んでしまいます。
 このまま行くと、結局挫折しそうで怖いし、苦しいです。
 馬鹿な悩みかも知れませんが、ご意見お願いします。

●答え●

スズナさんの意見2012/10/06

 最初に、私の持論を述べます、と言っておきます。その点ご了承ください。

 そも、ウィッカ様がどのような状態であろうとも、文章を書き、物語を作るということを行っているには違いないわけですね。
 では、物語を書くに大事なことは何でしょうか?
 私が考えるのは以下の通りで、上にあるものほど重要と思っています。

1、描き始めた物語は必ず書ききる。
2、読み手のことを考える。
3、面白い物語になる努力を惜しまない。

 1に関してはプロの方もおっしゃっている通り、物語を書く実力は『完成させた物語の数』に比例するでしょう。
 2、に関しては、読み手が解りやすく、状況を如実に理解でき、物語の進行の妨げとならないような文章であること。
 3、に関しては、プロ意識を育てながら描く。ということに近いと思いますが、読んだ方が600円ほどのお金を出してでも読みたいと思える作品を目指す、ということです。

 私は、ウィッカさんが書き手として目指す場所を見失っているんじゃないかと思いました。
 なのでこう問いかけます。

 あなたはどうしたいのですか?
 どのような小説が描きたいのですか?
 あなたは何のために小説を書くのですか?
 あなたの書いた文章には、どれほど読み手のことを意識した『魂』が篭められていますか?

 きれいな文章とは、即ち、読む人のことを考えに考え抜いた末に出てくるものであるはずです。
 私たちが目指すのは、読み手に『面白い』と思わせること。だからあの手この手で読み手の裏をかこうとする。旨い文章も、そこから生まれてきた物に違いありません。
あなたが尊敬する方もそうやって吟味に吟味を重ねて文章を作り上げてきた筈です。

 だから、端的に言って、私が出来るアドバイスは『沢山物語を完成させましょう』+『読み手のことを考えよう』です。

 プロの描いた漫画家でもみたことありませんか?
 1巻と10巻では絵柄がぜんぜん違っていて、見違えて旨くなっている、ということ。

 文章もきっとおなじ!
 偉そうな事を言いつつ、私も未熟な身であります。
 お互い執筆頑張りましょう。
 ----------------------------------------
 以上、勝手気ままにいろいろと書かせて貰いました。失礼があったらお詫びします。

(文章が旨くなりたいです、という話として受け答えましたがこれでよかったでしょうか?)

あざらしさんの意見2012/10/06

 こんばんは、ただの読者のあざらしと申します。
 まず、始めに。

>やる気はあるのに、ありすぎて苦しいです。

 これは本当に、やる気があるから苦しいのでしょうか?

 目指す方がいらっしゃるというのは、良いことだと思います。
 『文章の上達』これに懸命に取り組まれるのも素晴らしいことだと思います。
 漫画で例えれば絵に該当する部分だと思いますし、それだけに固定したファンを掴むには大切なことだと思います。

 あくまで個人的な意見ですが、文章に魅力(上手下手とは違います)がない作家さんは、消えていくのも早いように感じます。

 ただ、比べる必要は感じません。
 漫画で例えましたが、ウィッカさんにも好きな漫画家さんがいらっしゃいませんでしょうか。
 その好きな漫画家さんと、他の漫画家さん。「どっちが絵が上手いか?」という比較をし、それだけでその方のファンになった訳では無いと思うのです。

 一歩下がって見つめて頂くために漫画家さんを例にしましたが、小説家に置き換えても同じ事ではないでしょうか。
 『物語が面白く、キャラクターが魅力的で、また文章もクセになる』
 更に構成力だとか色々と細分化して追記する必要はあるでしょうが、私を含めて読者にとってはこういう事ではないでしょうか。

 『作者Aと作者B、どっちが面白い?』なんてことは、比べても仕方がないと思うのです。
 私としては「どっちも面白い」で充分ですし、もっと言えば「そのときの気分で読みたい本が変わる」だけの事です。

 ウィッカさんが目指している方と、ウィッカさん。どちらの方が書く小説も面白いならそれで良いです。

 少々辛辣な意見を書きますが、要するに『目指している方は無関係で、あくまでウィッカさん自身の問題』であるはずです。
 正直な感想を申し上げますと、

>結局挫折しそうで怖いし

 質問文を拝読する限り、ここに集約されるように感じました。
 続けるも辞めるも、それはウィッカさんだけが決定権を持っています。

 私の意見としては、趣味ならば悩まずマイペースで続けられれば良いと思いますし、プロを目指していらっしゃるならば、たった半年で思うように上達しないことを嘆いている場合ではないはずです。
 デビューするのが目的ではなく、それを飯の種にしたいならば、ウィッカさんだけが書ける小説を目指して欲しいです。

 書き続けられるならば、執筆頑張ってください。
 未来にウィッカさんの小説を心待ちにしている方が、待っていらっしゃいます。
 その期待に応えるかどうかは、ウィッカさんの決断だけです。

 ちょっと夢見がちな事を書きましたが、それぐらい思い込まないと、もの作りを続けるのは苦しいと思います。
 ではでは、10年後の自分に怒られない決断を下されることをお祈りします。

純金さんの意見2012/10/06

 ウィッカさんにとって、ものを書くということは好きでやっていることなんですか? それとも作家になりたいがために無理やり自分に鞭打ってやってることなんですか?

 前者なら趣味の範疇ですし、実生活に支障をきたしているわけでもないようですので、特に気に病む必要はないかと。
 後者でしたら、まあ嫌ならやめればよいだけの話でしょうね。

 そもそも、誰でもやり始めは下手くそなんですから、気にすることはないと思います。
 それと、プロの人と比べるのはよして、完全に割り切っちゃったほうがいいですよ。完璧求めすぎて何も書けなくなりますから。

トータスさんの意見2012/10/06

 まずは、肩の力を抜きましょう。
 書けないモノを書くよりは、書けるモノから書いて見る事が大事かと・・・

 綺麗な文章がどんな物なのかは判りませんが、私は下手の横好きでも構わないから、書き続ける事にしています。
 下手は下手なりに、続ける事でしか、磨く事が出来ません。
 磨き続けた結果、どんな形になるのかも・・・
 磨き続ける事が出来るのであれば、その磨く事自体も楽しめるのでは?

 私は、磨く事自体を楽しんでいるかな?
 どんな形になるのだろうかと、どんなモノが見えて来るのだろうかと・・・
 失敗して、間違って当たり前の事であるなら、間違う事も、また磨く為の研磨剤かと思う次第。

 今のあなたは、巨大な原石で有る。
 磨き続ける事をしなければ、中にどんなモノが詰まっているのかすら、判らないのでは?

 時には、爆破する位に削岩する必要も有るかも知れないが、それをして、大事な所も割ってしまわない様に、ある程度は見極めも必要である。
 爆破で、ドリルで、鏨で、鑿で、鑢で削る。
 綺麗になるまでには、半年ではまだまだ・・・
 一年で有っても・・・

 ただ、ひたすらに磨き続ける事でしか、見えて来ないと考える。
 それでも、見えては来ないかもしれないが、それすらも楽しむ事が出来てこそ、愉しいモノが作れるのでは?
 綺麗にもなるのでは?

 比べてまだまだとなるのであれば、精進するべしと考えるべきかと・・・
 及ばずながら、微力ながら、努力を続けるべきなのでは?

 私は、及びもしない、微力でしか無い、綺麗な文章など、殆ど書けないかな?
 それでも、自分も楽しめ、他の誰かも楽しめればと、考える。
 そんな考えでも、誰かの力には成れるのでは? などと考え、この場に居たりします。

 自分が出来ないのであれば、他の誰かにやって貰えればとも・・・
 思い通りに等なりませんが、それをも楽しんで見たり・・・

 私の場合は、何となく書けた。
 ただ、それだけ。
 それを上げた所、(自分からしてみれば)割と好評?だったかな?

 それでも、酷評されもした・・・
 今はこれ位の物しか書けないが、何時かはと思いもする。
 全くの素人が書くモノに対し、必要以上の技量を求められもする。

 それが書けるのであれば、書きもするが、書けないモノに関しては、書く事が出来ないのだと・・・
 それでも、それ以上を求められても応えられないとお応えする事しか出来なかった。
 自分が、書ける範囲で、楽しめる範囲で、書き続ければ良いと考える次第です。

 先ずは、楽しんで書く事を、第一にして見ては?
 綺麗な文章は二の次に、先ずは書いて見て、それから綺麗にして行けばいいと考えてみては?

 その様に考える次第です。
 参考までにどうぞ。

 後は心掛ける事を続けるべきかと・・・
 綺麗な文章になる様、心掛け続けて、書き綴って行く事をお勧めしたいかと・・・

 私は、自分が、判り易く。
 他の方が観た時にも、出来れば判って貰える様には心掛ける。
 万人に解って貰うには、まだまだ程遠いとも考え、心掛け続けるかな?

 その、続ける事が実を結ぶまでは・・・
 どんな花(作品)が咲き、どんな実(他者に影響を与えられる事)を付けるのかは、その時までのお楽しみ。

 その事も、楽しんで見ている。

ミトリさんの意見2012/10/08

 貴殿の十倍は時間を消費してます(笑)
 こんばんはミトリです。
 冗談はさておき、目標は高いくらいで丁度よいです。
 目標としてる人が遠い?
 ならばまずは貴殿がその程度であると自覚しましょう。

 やる気は目標あってこそ生き、挫折をするほど空回りを初めます。
 空回りを初めれば苦しいですし、辛さで死にたくもなるでしょう。
 しかしその程度の苦しみで諦められるなら諦めても良いのです。
 誰も止めません。誰も知りません。

 ですが、ふざけんなバッキャロ、てめえの指図は受けねぇよ
 と思うならば、挫折感など叩き潰し這い上がって来なさい。
 モチロンこれも誰も止めませんし誰も知りません。
 しかもこの先には更なる苦悩しかありませんが、壁とはそう言うものだと自覚したほうがよいでしょう。

 やる気だけでは結果など手に入りません
 手にしたいならばどうするか、貴殿自身が考えましょう。
 泣き言は挫折を肯定します。
 諦めたくないなら行動せよ、確実に意味のある行動を求めよ。
 私が言えるのはこの程度です。

 まあ人生長いんだから小説に人生を捧げる奴は、余程のアホか作品に多大な感銘を受けたか、世の中を知らないかのどれかです(オイ
 見切りを付けるならお早めに、人生を駄目にした作家志望なんてそれこそ山のようにいます。

 しかしこの先も挫折するたびに諦めるようにはならないように注意してください。
 泣き言を聞くほど世の中は善意に満ち溢れてはいませんのでね(笑
 貴殿は今のうちに挫折からの立ち直りを身に付け次のステップに生かせるよう努力してください。

 それでは駄文大変失礼しました(かしこ

 ちなみに半年間で文章を理解し既出の作品、または時間をかけて書いているネット作品レベルにたどり着けたら天才です(笑)

 文章レベルなんてすぐには上がりません。
 時間があるなら慌てず今の貴殿が出来る事を模索し行動しましょう。
 確かな行動ならば必ず結果は付いてきます。

かの あきらさんの意見2012/10/08

 自分の事なのですごく恐縮なんですが、余談程度に………

 私も10歳くらいの時に(30年前)、尊敬する漫画家に出会ってその方を目指しました、それまでは子供のお絵かきでした。
 その先生は決して有名などではないのですが、その方の描いた猫の絵が毛の質感等、飛び出してきそうなほどリアルに描かれていて、そこにほれ込みました。
(今見たらキャラとのギャップが激しすぎるのですが………)

 キャラも好きだったので、模倣してみたりしていたのですが、このサイトに書かれているとおり、一人の作家のみにほれ込んでいると、その方の偽者ブランドのような絵しか描けなくなります。
 当時は子供だった事もあって、その先生に絵が似てると言われれば、嬉しかったりしたものですが、自分の作品を描くとなるとこれは致命的です、そして若い人ほどのめりこみやすく、なかなか抜け出せなくなります。

 私がそこから抜けれたのは、他に好きな先生が出来たからです^^;;(中学生ぐらい)
 でも、その時にはその先生の模倣をしようなどという気持ちは一切ありませんでした。
 この先生は絵は上手くないけどストーリーが面白い、この先生はこの画面構成が好き。
 自分が漫画を描くにつれてそういったものが見えてくるようになりました。
(ちなみに、当時のトレース台は高額でしたから、模倣と言ってもトレースではないですよ、せいぜいトレーシングペーパー(それでも高額品))

 そして何よりは、絵的にもストーリー的にも自分に表現したいものがあったから、模倣に頼る訳にはいかなかったんです。
(これはどの作家もやったことない、斬新なものだと思い込んでた、今じゃ確実に笑われる)
 この頃になると私の絵を見て○○先生に似てる、とは言われなくなりました。
 葉っぱ一枚とか一つのものを、正確に写実的に描こうとしてた時期でもありました。
 小説だと、一つのテーマを徹底的に書く、でしょうかね?

 後から思ったんですが私にとって、最初に尊敬した先生は漫画を描くことのきっかけを作った先生、と感じています。
 ウィッカさんも、その先生を距離を置いて見て下さい、今は難しくても、そのうちその先生の別の側面が見えるかもしれません。

 小説漬けでうんざりとおっしゃっておいでですが、その中にこれは!!と思う作家さんはいませんか?
 あくまで個人的なおすすめですが、古い作家の作品を読んでみてください。
 数十年にわたって出版されているということは、それだけ良い作品だという事だと思いますし、私もハズレがありませんでした。
 ただし、書かれた当時の時代背景がありますから、地の文で多少ひっかかるかもしれません………。

 こっ、この文を書くにあたって、最初に尊敬した先生を調べてみたら、トレース&盗作疑惑でもう活動していませんでした。
 私の知らない新しい作品ばかりだったのが、救いというか悲しいというか………。
 世の中、どうなるか本当にわからないもんです。

 つまらない話を長々と書いてすみません、ちょっとでも気休めになれば幸いです。

ウィッカさんの返信(質問者)2012/10/08

 思った以上にレスを頂き、驚いています。
 皆さん、ありがとうございます。

 さて、私はプロ志望ではありません。仕事もあります。
 プロになるために膨大な労力、時間が必要で、それでもなれる人は一握り。一応は、それを知っています。
 なのに、やたらと打ち込んでしまうのが苦しいのですね(苦笑)
 趣味なら、マイペースで。それが一番なのですが、性格的に出来ないんです。

 あと、挫折が頭の隅にあることは事実ですが、まだ諦めていません。結局、何か書くか読む生活を送ってしまいます。
 思うに、挫折を考えるから本気ではない。というのは少し違う気がします。
 例えが僭越ですが、スポーツ選手の方などにも一度挫折しかけたり実際に挫折した方もいらっしゃいます。が、結局戻ってくるために結果を残しています。
 挫折を考えるのが弱さ、ではなくて。
 それにどう立ち向かうかが重要だと思っております。

 書くのは、楽しくはあります。
 が、完成品を見ると自己嫌悪に陥るので、プラマイ0という状態ですね(笑)

 読者のことを考えることで綺麗な文章が出来上がる。
 これは至言かと思います。

 好きなプロの作家さんは、あげた筆者さん以外に居ますね。
 少数の作家さんにのめりこむ傾向があるんですが、
 読み返したりしてしまいます。ただ、独特な文章を書くので、模倣すると火傷しそうな感じです。

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