シオンさんの質問 2012年11月16日
お久しぶりです。小説を読む時間が作れない高校生、シオンです。
質問としては、漫画は小説を作るうえでの参考になるのだろうか、ということです。
最近書店を除くと、小説やゲームのコミカライズ版が、数多く置かれています。そういった漫画の中には、小説を作るうえで、学び取ることや参考になる要素があるのでしょうか。
あるとするなら、どういったことでしょうか。
●答え●
高温動物と申します。
少なくとも、漫画は短編を書く際には重宝すると思います。
週刊誌掲載の漫画の、特に第一話は綺麗に話が纏まっている場合が多いので、独自に分析してみると参考になると思います。
これは余談ですが、私は一度漫画を小説化するという身の程を弁えぬことに挑戦したことがあります。描写から文章という逆転になりますが、学び取れることは多かった、と思いましたね。
私はラノベよりも漫画のほうが参考になってます。
何といいますか、こういう言い方をするのもどうかなとは思うのですが、
文章・技術は一般文芸から学び、内容・流行は漫画・アニメから吸収する。
といった感じで私はライトノベルを書いています。
なので、実はラノベはあんまり読みません。
小説は表現の一つなので、ラノベを参考にラノベを表現する、というのはどうなのかなぁ。と思っています。
ペーパークラフトっていうのがありますが、あれは本来は別の素材で出来てるモノを紙で表現しているから素晴らしいわけで。
元々が紙で出来てるモノを紙で表現しても面白く無いでしょ? という感じでしょうか……。
コミカライズ、あるいはノベライズされた原作コミック、それ以外の漫画からでも、私は多くのことを参考にしていると感じています。
例えば、漫画と小説の表現の違い。漫画では可能だけど小説では難しい表現をどうやって表現するかという思考。漫画では絵の他にフキダシとセリフのフォントで面白い雰囲気を出せるけど、小説のセリフだけではそうはいかない。これをどうやって文字だけで漫画の雰囲気に近づけるか。
あるいは、漫画の雰囲気とは方向性が違うけど、小説らしい面白い雰囲気に変更できるかどうか。
例えば、小説と比較してわかりやすいストーリー構成。漫画は地の文がないので、読み返せば簡単に構成がわかる。
特に打ち切り漫画など、「悪い見本」(って表現はアレだけどw)は参考になります。
良い所と悪い所を見つけやすく、作者がどこで判断を誤ったか、どうすればより良くなったのかを、自身の小説に当てはめて検討することができる。
例えば、コマの配置。これは作者の感性によるところだとは思うけど、やっぱ印象的にしたいシーンは大きなコマを使うのが漫画だと思う。
どういうシーンで大きくコマを取ってるのか、あるいは小さくしているのか。
自分が小説を書く際にどこを印象的にするか(どこに力を入れて書くか)の参考に。
コマの使い方は小説の表現方法のヒントにもなったりするし。
まあ、あくまで私が参考になったと思った点ですので、そこは個人の感性によって違うと思います。
シオンさんはシオンさんなりに、小説に役立ちそうな所を漫画などから盗んでゆけば良いと思います。
こんばんは、じです。
内容をライトノベルに限定するならば、その答えは「Yes」です。
そもそも、漫画は小説より新しいメディアで、小説を絵で表現しようという思想に基いて生まれたものです。たぶん。
そして、漫画が進化していくにつれて、小説とはかけ離れたものになっていくと、今度は漫画を文字・小説で表現しようという動きがでてきます。
上手く言葉で表現できませんが、簡単に言うなら文化の逆輸入です。
そのため、ライトノベルは漫画を基礎としていますので、基礎である漫画を読む事は間違っていないと思います。
特に、漫画を読む時に「この場面をどうやって文章で表現しようか」と考えながら読み進めると効果絶大……かもしれません。
じはその効果を実感した事が、残念ながらありませんが(笑)
コミカライズ作品、という点だけにしぼって言うと、参考にはなるかもしれませんが、学ぶというところまでにはいかないんじゃないだろうか? というのが私の感想です。
やっぱり元となった小説なり、ゲームなりをちゃんと読んで(プレイして)それの理解を深める為に活用する、そんな感じがいいんじゃないかなあ、とかとか。
例えば、この小説のあるシーンを読むといまいち理解できなかったけど、漫画で見ると理解できた、みたいな………。
(私もこんな感じで、読解力つけたようなところがあります)
ゲームだと、ここでこのシーンどういうこと?? になってたのが、漫画でモノローグで解説が入ってて、理解できたとか。
通常の漫画作品(原作付でない)だと、一つの作品として学ぶところはあるかもしれません。
別のスレで、その場面を想像できないから、文章が書けないんじゃないか?
というのもありますから、場面を想像してゆくための糧として活用できるんじゃないかなとも思います。
でもやっぱり小説ならではの表現、漫画ならではの表現があるので、学ぶのは小説から、漫画はあくまで参考資料、と考えるほうが良いと思うのですがどうでしょう?
好奇心を持ち、応用する術を身に付けることです。
そうすれば、どんなものにでも学ぶところは沢山あります。
ただしどんなものからでも、100を学んで直接役に立つのはほんのわずか。
残りのほとんどを間接的な形でいかせるか、それともただ無駄にするかは自分次第です。
最近はラノベに限らず、普通の小説が漫画になることも稀にあります。
漫画にも、なかなか考えられるセリフもありますし、勉強になることは多くあると思います。
自分が漫画を読んで主に参考にするのは、動きでしょうか。
小説とは違い、漫画はもろにキャラクターの動きを描写(絵にする)します。
小説を読んでいて、とくにバトル系。ちょっと想像しにくい部分でも漫画だと結構わかります。
どうやったら、小説にも漫画のようにリアル(?)な動きを見せることができるのか、色々考えさせられますね。
また、漫画によりますが全てのキャラクターの心理描写も可能です。
小説もまたそれは可能です、いわゆる神の視点というやつです。
しかし、使い方も難しく読者が混乱してしまう場合があります。
漫画は絵があるので、それもなく自由に描くことができる。
その点で、色々なキャラクターの視点から読むことができそれを生かして、まぁ基本ですがたとえ心理描写の書けないキャラクターなどの気持ちを考えて書くことが上達したりします。
私は漫画を読んで、それを物語りとして取り込んで見ます。
物語りとして見た時の流れを、あらすじとしてみたり。
参考になるかどうか、どんな物語りであったのかを説明してみたりも。
全てを文章化する事は難しいので、見た物を言葉で文字でどんな物なのかを説明してみます。
それが参考になるかは、人それぞれですが・・・
それなら小説を読めば良い、と言われればそれまでですが、小説の形で無いからこそ、取り込み易くもある。
小説を漫画化される事は、其々の印象を崩す事にもなります。
それぞれがイメージとして持ったモノと、そぐわなくも成ります。
でも、漫画で描かれた物を小説化すると、また別の印象を得られる事も・・・
小説を映画化しても、映画を小説化しても・・・
それを学べるかどうかであれば、何を見るのかによって、変わって行きます。
話しの流れを見るのか、キャラクターの動きを見るのか、世界観を見るのか・・・
数限り無いかと・・・
なので、私は主に話の流れを見る事にしています。
絵の上手い下手よりも、物語りとして見た時の面白味を重視します。
どのキャラが気に入った、この子が可愛い・カッコイイと言ったモノよりも、全体を見回して面白いと思えるかで、読みたいかどうかを判断します。
絵が上手い方が良い事は確かですが、話が破綻していたり、一寸私には面白味が感じられなければ興味が持てなかったり・・・
参考になると言ってしまえば成ります。
成らないと言ってしまえば、成りません。
其々の違いを見付ける事が出来れば、参考には成るかと思います。
描かれた場面と、思い描いた場面を比べてみると、その差異の差をなくす事か、大きくして違いを見出すのか・・・
その疑問や、自分ならといった発想は参考になるのでは?
私はこう考えて見たので、この様にお返しします。
参考になるかは判りませんが、どうぞ。
こんにちは、雷です。
> 漫画は小説を作るうえでの参考になるのだろうか
参考にしかならないでしょう。
僕は、頭の中で一枚絵のイラストやコマ割りした漫画、そしてアニメーションを描き出して、そこから文字に起こして物語を再現する、という作業を日頃からやっているので、漫画はもちろん写真、絵画、アニメ、テレビドラマ、映画などあらゆる映像作品を参考にしています。
ただし、
> 最近書店を除くと、小説やゲームのコミカライズ版が、数多く置かれています。そういった漫画の中には、小説を作るうえで、学び取ることや参考になる要素があるのでしょうか。
小説を漫画にしたとき、文章で表現できることと、できないこと、絵で表現できることと、できないことを比較研究する分には有効でしょう。
漫画ではたった一ページで描いている場面が、小説だと十数ページにわたって書かれている場合もあります。
ですが、そもそも映像と文章の表現方法と情報量の差異は、くりかえし小説を書いていくうちに自然と分かってくるものですし、もっと重要なのは、物語の構成方法、人物や設定の作り込み方などの技術を“盗む”ことだと思います。
それらの技術や方法論を学ぶうえでは、漫画もまた非常に参考になると思いますし、それは小説をコミカライズした漫画に限った話ではありません。
原作無しのオリジナル漫画も同じです。
新聞や雑誌の四コマ漫画だってあなどれません。
ありとあらゆるものが小説の参考になる可能性を秘めています。
その可能性を活かすか殺すかは、あくまで僕たち書き手の心掛け次第です。
私は漫画畑の人間だったので、漫画からはむしろ学ぶ事の方が多かったかもしれません。
なので逆の視点になります、ちょっと小説家視点で考えるというのが思いつかなかったので。
そしておばさんなので、読んだものが古いです。
曽根まさこ先生の「不思議の国の千一夜」で現実にはない織物を点描で表現したり、神馬の言葉(テレパシー)で使っているふきだしを見て、これ良いなと思ったりしました。
藤田和日郎先生の作品で、線の濃い劇画調の漫画なのに女性はちゃんと美人に見えるというのがすごいと思ったり。
CLAMPのもこな先生の髪の毛の描き方が上手いと思ったり。
まあ、こんなのは漫画でしか表現できないので、小説で言うなら、この先生のこの語彙が良い、とかでしょうか。
佐々木淳子先生の「Who!」でこの方の作品にかける姿勢がすごいと思ったり。
(SF畑の先生なので、自分と同じネタの他人の作品見てショック受けてらした、しかもその他人のほうが先発)
逆に小説では参考にする事が多く、田中芳樹先生の「銀河英雄伝説」を読んで、戦闘中の描写で撃った、撃たないとかのやり取りよりも、被弾した艦の船内状況の凄惨さを書いた部分のほうが心に響くものがあって良いと思い、自分の作風にはアクションよりこちらが合ってると感じました。
(いや、だからといってグロなものは描きませんでしたが………。)
横溝正史先生の金田一シリーズは、どろどろしてますがしっかりとした人間味が良いとも思いました。
「走れメロス」「あしながおじさん」「赤毛のアン」「アンネの日記」「汚れなき悪戯」当時女の子だった私には、王道ふぁんたじ~。(一部実話)
………すみません、暴走しました………。
最も参考になる、という作品ははっきり言ってないです。
強いて言うなら画家の東山魁夷先生です。(あんな絵、描いてみたいですよ………)
参考になるものは漫画とかだけに留まらず、どのような分野のものでも参考資料になり得ると思いますよ、宝塚だろうが漫才だろうが日頃のニュースや、友人との噂話でさえ。
どうでもいいことですが、このサイトにアップさせていただいた絵は、クマぬいぐるみとノーパソはネットで写真を集め、バッグは娘のもの、本は家にあったナニカ、後は脳内妄想で出来てます。
(版権問題にはなりませんよ! 参考にしただけっすから)
それでも出来たものは、間違いだらけの変な絵に;;資料さんごめんなさい。
資料なんていくらあっても、十分すぎるなんてことはないんじゃないかとか思いました。
意見を投稿するのは初めてですが、よろしくお願いします。
私の場合、親が漫画を買ってくれることがほとんどなかったため、テレビで漫画(つまりアニメ)を見てばかりいました。そのせいかどうかわかりませんが、自分の考えるお話の中で登場人物が喋ったり動いたりするイメージが自然とできあがっています。
しかし中学や高校で友人から漫画を借りて読むようになってからは、登場人物の声を勝手に自分であてはめたり、テレビでは見られなかった場面で感動したりと、たいへん刺激になる経験もしました。
小説ではイラストが少ないため心理描写や光景を読者の想像にゆだねることができます。(例 バッカーノ!1934がおすすめ)
アニメの場合、声優のアドリブを楽しめます。(例 銀魂)
漫画なら、音声がないため読者が登場人物の声なり街中の喧騒なり爆風なり想像できます。 (例 記憶に新しいのがFAIRYTAIL)
それぞれのメディアに触れていいところを吸収する方がいいと思います。
読むべきです。参考になるというより、現状では研究する価値もあると思います。
なお、これは個人的な見解ではありません。
例えば『物語の体操:(大塚英志;朝日文庫)の第六講や、『小説家になる』(中条省平;ちくま文庫)の第一部第七講を読んでみてくだい。
個人的には、アニメの技法(マンガ+映画)も無視できないと思っています。
こんばんは、あざらしと申します。
>質問としては、漫画は小説を作るうえでの参考になるのだろうか、ということです。
投稿されてから結構な日が経つ書き込みですが、拝読してパッと閃いたのは、現役で活躍されているSF・ホラー小説の大家、瀬名秀明氏です。
もう、この方の作品を追いかけるだけでシオンさんの疑問の大半に答えが出ると思います。
氏のエッセイ中に『物語の基礎はドラえもんとコロコロコミックから学んだ』という記述があります。
名著『パラサイト・イヴ』も、ドラえもんが無かったらひょっとすると誕生していないと思うと感慨深いです。
>小説やゲームのコミカライズ版が、数多く置かれています。そういった漫画の中には、小説を作るうえで、学び取ることや参考になる要素があるのでしょうか。
瀬名秀明著『小説版ドラえもん のび太と鉄人兵団』 をお勧めします。
文句をつけようがない力量で確かな世界観を構築される氏が”ドラえもん”をノベライズされています。
シオンさんが疑問に思われている事の、逆引きの参考となるはずです。
では、執筆頑張ってください。
もちろん、目にすること、耳にすることすべてが小説の参考になるという意味では、漫画だって参考にならないはずがありません。
要素だけ取り出せば、ストーリーや設定、世界観の構築、すべてで参考になります。
だからと言って、漫画だけ読んでいれば良いというわけではありません。
小説が一冊で完結する作品が多いのに比べ、漫画は何十冊にわたってストーリーがつづいていくものが多いです。
一冊にストーリーをまとめる力をつけるには、人気漫画ばかりではなく、ちゃんとした小説も読むようにした方が良いでしょう。