ライトノベル作法研究所
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  4. ラノベ作家修行公開日:2012/11/29

ラノベ作家修行はラノベ読むだけじゃいけない?

 まめライオンさんの質問 2012年11月26日

 どうもおはようございます。まめライオンです。
 単刀直入に、ラノベ修行はラノベ読むだけじゃいけないんでしょうか?
 もしそうだとしたら苦痛っす。

●答え●

夜霧さんの意見2012/11/26

 プロ志望なら、ラノベ以外にも触れるべきです。様々な娯楽作品や数多の書物に触れる事で知識と語彙を増やし、見聞を広げる事ができれば、それだけで出来る作品の面白さがだいぶ違います。

 趣味の域から出ないのであれは、まぁ好きにすればいいと思いますよ。

由紀田ルマさんの意見2012/11/26

 まめライオンさん、初めまして。由紀田ルマと申します。
 早速本題の方をば。

 はっきりと言って、駄目でしょう。参考にならないというわけではありませんが、「ラノベ一本」と言う状態は非情に良くないです。
 まずは文体の問題があります。基本的に、中高生をターゲットとしたライトノベルでは、崩れた文章を基本としたものが多いです。もちろん中には硬派に三人称で纏めたりと、そう言う作品も列挙出来るほどに存在しますが、でも完璧に固いものは少ないです。
 完成形は別に固くなくてもいいんです。ただしっかりとした文章のいろはを読み取り、勉強し、その下地あっての「崩し」です。それをお忘れなきように。

 それから価値観を育てると言うこと。
 少しだけ僕の私感が混じりますが、ライトノベルは本来文学にあるべき「作者の思想」を、エンタメ部分で覆い隠しているところがあります。もっと言えば、誤魔化している部分が。奇特な人生経験のある人なら良いですが、そうでもない人は読者を楽しませるのに奇抜な発想、ストーリー展開、そしてキャラクターを駆使させるしかないのです。だから著名な偉人のように、名前が残ったりすることはないでしょう。

 でもそのお手軽さがライトノベルの良いところです。だけど、その面白さもやはりある程度の基礎がなくては作れません。中にないものを、アウトプットすることは出来ないのです。
 だから色々な文学に親しみを持って接し、自分だけの価値観を育てて行く必要があります。誰かと被って既視感のあるもの、まったく心の動かされない作者の言葉ほど、読者にとって死ぬほど退屈なことはありません。

 ちょっと意地悪なことを言えば、資料だってラノベだけで揃えることは無理でしょう? ファンタジーを書くにしたって、ネットのあやふやな情報など使えませんし、ましてや図書館などで借りてきた資料から抜き取った情報を、加工もせずに使えるわけがありません。既にその題材を扱った先駆者に続き、なるほどなぁと考えるわけです。

 もしもまめライオンさんが、本当に面白いライトノベルを書きたいと思うのならば。今すぐ狭い見識から抜け出す必要があります。そのためにも、少しきつめに書きました。
 ただ、楽しくラノベを書いていきたい。そう言うことなら、僕の意見はすっぱりと忘れて下さい。生意気を言って、すみませんでした。

 本を読むことが苦痛だと言うのなら、あなたはきっとライトノベルを「読んでいる」のではなく「見ている」のだと推測します。
 ではまたどこかで会えましたら。

由紀田ルマさんの意見2012/11/26

 補足です。まず、分かりにくい表現を使ってしまったことを先に謝っておきます。正直深夜のテンションでした故……。

 今回の議題は、ライトノベルはラノベ作家としての「教材」たり得るかと言う話でしたので、それに準じた形で最後を締めたのです。
 要するに、「見ている」と言うのは難しいことを考えず、ただエンターテイメントとしてさらっと読んでいると言うこと。もしかしたら散りばめられているのかもしれない作者の意図探しや、知らない言葉を抜き出して調べたり……そう言うのを抜きにして、ただ単純に楽しむと言うこと。
 ライトノベルは、自然に読んでいればどうしてもこの「見ている」側に引きずり込まれやすいです。何しろ、お手軽に読者を楽しませるために書かれているわけですから。その波に抗う方が不自然と言うものです。

 では「読んでいる」とはどう言うことなのか。それはつまり、「見ている」の逆、すなわち作者の言に共感したり、いやそれは違うだろうと反論したり、気に入った表現や分からない語句をメモしたり……そんな風にして読み進めていくことです。これは正直疲れますし、はっきり言って面倒くさいです。
 そして一般文芸とは基本的に(特に時代を遡るほど)秀麗な修辞法、筆者のどうしても伝えたい言葉、そう言ったものが作品中に溢れていたりします。だから自然と目が疲れてしまったり、何を言っているのか分からなかったり。それが苦痛になって、どうしても「見ている」側のライトノベルに傾注してしまう。でも僕が伝えたかったのは、その面倒臭いと思う部分に作者は心血を注ぎ、世界に発信しているのだと言うことです。産みの苦しみを伴いながら、何とかかんとか。
 だからラノベ以外を修行として読むのは苦しいとまめライオンさんが言った時に、僕はぼぅっと上記のようなことを思ったわけです。いくつか、明らかに僕の私見も混ざってはいますが。

 とりあえず長々となりましたが、こんなところで如何でしょうか。ライトノベルを「読め」とは言いません。むしろ僕は「見る」べきだと思っています。だからこそ、見識を広めるための「読む」と言う方法は、ライトノベル以外の文学に相応しくて、まとめるとそれ故に僕は、ライトノベル以外も読みましょうと勧めたわけです。

 またも分かりにくいようでしたらすみません。
 それではまたどこかで会えましたら。

Smanさんの意見2012/11/26

 ラノベって案外歴史は浅いわけですが、現在活躍しているラノベ作家がアマチュアだった昔に、現在のようなライトノベルが存在していたのかなぁと思うと、ギリギリ若手作家くらいの年齢で「ライトノベル」と呼ばれ始めた初期の頃の小説を読んでいただろうと思います。
 要するに、偉そうなラノベ作家が「活字を読め」と言うのは、当時にゃラノベが無かっただけの話じゃないか。と考えたりもします。

 私は文章や表現で言うと一般文芸のほうが好みなので読んでいるだけで、展開は漫画やラノベのほうが好きなのでラノベを書いています。

>単刀直入に、ラノベ修行はラノベ読むだけじゃいけないんでしょうか?

 修行と言うからには活字に対してもっと貪欲になったほうがいいんじゃないのか、とは思いますが、無理して読んでも身につかないので、ラノベだけでも別にいいんじゃないかなと思います。

 絵に例えるとわかりやすいかなと思うのですが、俗に言う「萌え絵」というもの。
 普通に考えればデッサンから始めてパースのとり方や技術的な事を学び、立体的な人体の基本を習得して、萌え絵に「デフォルメ」する。そうしてようやく自分の絵が描けるわけです。
 しかし、近年、多くのの絵描きさんがそうやって修行しているわけでもありません。
 ロクにデッサンもしない、パースも取れない、筋肉がどこからどうつながっているのかまるで知らない。でもプロとしてやっている。
 そんな絵描きさんは割りといます。
 彼らは、萌え絵だけを見て萌え絵だけを描いてきた人らです。

 絵と小説は違うかもしれませんが、ラノベで育ってきた世代、これからは「ラノベしか読んだことない」作家もちらほら出てくるんじゃないかな、なんて思ったり。

 ここまで書いておきながら、私は他の方と同じようにラノベ以外のモノから学ぶべきだと思います。
 一般文芸や著名人のエッセイや、多くの専門書など。
 基本を知り、それを自分なりに崩したりデフォルメするから自分の個性が文章に出てくるわけで、元からデフォルメされた文章を参考にしても、それ以上崩せないし、最大限上手くいって「ただのコピー」が完成形になってしまいますからね。
 でも、「商品」として出版社は作家の「作品」を求めているわけではありませんから、ただのコピーでも売れれば商品になります。なのでプロとして通用しないわけではないでしょう。
 ケータイ小説が書籍化されて売れるご時世ですし。

 でも、好きなジャンルくらいはラノベも一般文芸も区別せずに、勉強と思って読んでおくと良いと思います。
 ラノベみたく軽快に読める一般文芸も案外あります。

トータスさんの意見2012/11/26

 今晩は、トータスです。

 ハッキリ言って、駄目でしょう。
 ただ、面白可笑しくで済ますなら、それで構いません。
 その代り、物凄く薄っぺらに見えるかと思います。
 向こうが透けて見える位に・・・

 その様に思われたくなければ、様々なモノに目を通すべきでしょう。
 様々な積み重ねの上に、ライトノベルと言えるモノは出来ています。

 売れるだけ、笑わせるだけ、一時の楽しみだけであれば、それでも構わないかと・・・
 その代り、誰の記憶にも残り辛いモノとなります。

 一度読めば良いやと、読み捨てられても構わないと言うのであれば、それはそれで・・・
 一発屋で終わると思われます。

 この場では、どんな資料が有るか、どんなモノが参考になるかなど、意見が交わされます。
 それら全てを無視して、妄想のみで全てを伝えるとなると、当低情報が足らない。
 誰もが知り得る、知るに足るモノ《情報》が無いと、見向きもされないでしょう。

 様々なモノ《情報》から、新たなモノを創造してこそ、ライトノベルと言えるモノになります。

 苦痛無く、全て事足りるのであれば、今のライトノベルはこんなに長続きしませんよ?
 それで済んでいたらカストリになっていたかと・・・
 苦痛から逃れたいのであれば、最初から選ばない事。

 最初は流し読みでも構わないから、当たり前に有るモノ《新聞・週刊誌》などを読むべきでしょう。
 そこから、専門的なモノに移るべきかと・・・
 それが嫌なら、薄っぺらと思われても構わないから、一発屋でも構わないから、と割り切るべきでしょう。

 似たり寄ったり、有象無象に呑まれるがままに・・・
 それが嫌なら、敢えて苦行だろうと、苦痛だろうと、受け入れましょう。

 それすら嫌なら、敢えてラノベのみで挑戦してみては?
 それはそれで成功するかもしれませんが、一切保証は出来ません。
 それで成功する事が有れば、それはそれで凄い人だと、誰しもが認める人だろうと思います。

 その後、どうなるかは知りません。
 判らないので・・・

 今を作った人達は、そのライトノベルと言う言葉が無い頃から、そういった物語りを作り続けた結果。
 今に至る訳で、これからを作れるかもしれませんね。
 さてはて、その頃にはその物語りは何と呼ばれるのでしょうね?

雷さんの意見2012/11/26

 こんにちは、雷です

> 単刀直入に、ラノベ修行はラノベ読むだけじゃいけないんでしょうか?

 ここ交流掲示板や、隣の創作掲示板でもそうですが、「この表現はアリか?」「この文章記号を使うのはアリか?」という質問をよく見かけます。

 そしてそうした質問の多くは、ライトノベル以外の文学小説や一般小説を読んでいれば、「アリにきまっているじゃないw なにを迷うことがあるの? 迷うことなんか無いじゃないw」と、ごく簡単に答えを出せるものなんです。
 そこをウジウジ悩むのは、おそらく「ライトノベルしか」読んだことがなく、一般、大衆、文学などより広い「小説」の表現方法を知らないからだと思うんですよね。

 ジャンルや分野にこだわらず、種々雑多な小説を読んでいれば、「こういう表現もある」「こういう構成もある」「こういう文章もある」「こういう展開もある」と、自由度が格段に上がります! 僕たち書き手がどれだけ「自由」な表現者か分かります!

 そういう意味では、ライトノベル以外の小説を読むことは、ライトノベルそのものの可能性を広げるうえで必要不可欠なことだと思います。

高温動物さんの意見2012/11/26

 どうも、高温動物と申します。

 少なくとも私はラノベだけではダメだと感じます。ラノベらしい文体を書く分には参考になります。が、あくまで参考なのです。

 私は漫画、映画、アニメ、音楽。そういったコンテンツを鑑賞している時の方が発想を得られます。というより、いつもそうですね。
 ラノベだけを読んでいると表現が緩くなりがちです。私はそれを、実写映画などに見られるリアリティが頭の中でイメージ出来ないからだと感じています。

 実は、私もかつてはラノベとアニメ専門でした。しかし、イマイチ発想が浮かばず他のジャンルにも手を出し始めました。すると、面白いくらい視野が広がります。

 とはいえ、これはあくまで私個人の意見なので、やはり試して頂く他ありませんね。

文長さんの意見2012/11/27

 ライトノベルと言っても数多くのシリーズや作品があります。
 軽快なコメディもあればライトなSFであったりミステリーであったり本格派の作品もあったりするでしょう。
 自分の小説に対する興味関心がライトノベルだけにしか集中しないのでしたら、そんな数多あるラノベを人並み以上に精通するほど読み込んでみてはどうでしょう。

 技術や感性を洗練したり引き出しを増やすという意味では、文学の古典や名作を読んでおくに越したことはないですが、いくら世間的な評価が高いだとか高品質だとか言っても、興味のわかない作品や好きになれない作品を無理して読む必要はありません。

 一芸は万芸に通ず、と言いますから、広く浅く当たり障りなく読むよりは、好きなジャンルについての知識やこだわりを特化させ、いざ執筆する際に他ジャンルの作品の技術や作風を参考にするのも現実的な選択だと思います。

 とは言え、多少自分の好みでなくても高品質な作品に触れることは必ず一定以上の楽しさと読み応えがあるでしょうから、ただの読まず嫌いなら確実に損をする、と僕は思います。

ゆーき。さんの意見2012/11/27

 んと、一定レベル以上を目指していること前提ですが、
 ラノベを読むだけではいけない理由は以下の二点が挙げられます。

1、物書きには『読む力』ではなく、『書く力』が必要である点
2、他の作品とは明確な『差別化要因』が必要である点

 最初については凄く分かりやすくて「おいしい料理を食べまくっていても、おいしい料理は作る技術が身につくわけじゃない」のと同じですよね。料理の腕を磨くのでしたら料理の練習をすべきで、同じように『書く修行』と、『目を養う修行』は別であるということです。

 後者については、もう少し踏み込んだレベルの話――商業(プロ)作品レベルの話です。商業作品には『読者が求めているもので、他の作者さんが真似できない、自分だけが提供できる価値』――バリュープロポジションが必要となります。要するに、「商業作品はどこかで似たような作品であったり、簡単に真似できる作品であってはいけない」ということですね。

 その点で『ラノベしか読まずに作られた作品』と『ラノベ以外の土壌を盛り込んだ作品』とでは差別化できる度合いや土俵が大きく異なります。そこで『ラノベだけ』というのは大きく不利になるんですね。なので、多くのハウツー本やプロの先生方はラノベ以外の分野に視野を広げることをアドバイスするわけです。

 とはいえ、書き始めのころはそういうことは気にしなくていいと思います。こういうことは、ある一定ラインを目指す人だけが考えればいいことであって、アマ志向でしたらご自身が楽しめる作品を書くのが一番楽しい道ではないかと思います。

 プロ志向でしたら、作品は作品ではなく『商品』ですので、この辺りはみっちり考えないといけないと僕は思っています。

じさんの意見2012/11/28

 他の方もおっしゃっているとおもいますが……。
 読む事と書く事は全く別問題です。

 ラノベを読むだけでラノベが書けるようになるわけでなし。ラノベだけじゃなく純文学を積極的に読んでも、読むだけではラノベが書けるようにはなりません。
 少なくとも、実際に書いたり、書くための勉強をしなければ、書けるようにはなりません。

 しかし、ラノベじゃない文学作品を読むことはラノベを書く際に表現の幅を広げてくれますし、ラノベでは描かれにくい濃厚な味わいの心理描写を知ることができたり、ラノベでは殆ど見られない「本当に頭のいい」会話を知ることができます。
 必須ではないと思いますが、純文学を読むことは絶対プラスになるはずです。

飛車丸さんの意見2012/11/28

 ひとまず、現状から一歩だけ進んで、好きな作品・作家に関連するもの、つまり、少しでも興味を持てるものから読むようにすればいいです。
 それにすら興味をもてない、その程度の好奇心すらない、というのなら、諦めた方がいいです。

メガソーラーさんの意見2012/11/29

 私はラノベだけを読んで創作するのはいいと思いますが、アイディアを生み出す難易度が非常に高くなると思います。

 例えば、全ての異能の力を打ち消す右手を持った主人公、何てキャラを作ったら、すぐにパクリと糾弾されるでしょう。

 しかし、目があった生物を全て石に変える瞳を持った主人公、というギリシャ神話の中からアイディアを丸ごと持ってきたキャラを作っても、パクリとは糾弾されないと思います。

 著作権がない神話や古典などからアイディアやプロットを持ってきても、パクリと非難されるケースはほとんどないと思います。全ての設定をゼロから作り上げる、という覚悟がないとラノベだけを読んでラノベを書くことはできないと思います。

古虎渓さんの意見2012/12/01

 それは、極論すぎるでしょ。
 「全ての異能の力を打ち消す右手を持った主人公」でも別にいいんですよ。重要なのはそれを使う主人公のパーソナリティなわけで。第一その打ち消しがどういうモノかの解釈を変えてやればパクリとか言う人はそういません。

 まぁ、そういう色々と変えることが出来る想像力を付けるためには、もしかしたら色々なモノに触れておくのはプラスかもしれませんけど。

ひすいさんの意見2012/11/29

 まず、なぜ「読む」という行為が書くために必要なのかを考えてみてください。それがわからないならラノベだけだろうが文学読もうが漫画読もうが何でも同じです。
 「読む」ことでいったい何が身に付くのか。そしてそれが書く上でどのように必要なのか。それがわかったら、自分の好きな作品をそれを意識して読んでみて下さい。
 そうして、自分の好きな作品だけで事足りるなら、それ以上読む必要はない。

 自分の好きな作品だけでは足りないなら、別の作品を読む必要がある。
 もちろんそれは自分だけで決められることではありません。自分の好きな作品から得られたものを駆使して作品を書いて、他人に読んでもらう。その上で何か問題点がわかったら、それを解決するためにどんな作品を読めばいいか考える。
 これもまた、自分が好きな作品だけで事足りるなら、それ以上読む必要はありません。

 作品を書くためには、様々な技術、様々な知識、様々な意見・見解を持つ必要があります。そしてそれを得るための行為が、「読む」ということなのです。
 たくさん作品を読んで多くの技術や知識や意見をもっていれば、自分が書きたい作品にそれを活かすことができます。しかし、時間に余裕があるなら、それを得るのは書きたい作品が生まれて、必要に迫られたときだって構いません。必要なときに、必要なものだけを読む、というのだって別に良いと思います。

 ただ、多くの場合、それはなかなかできることではありません。いきなりある技術が必要になったからといってすぐにそれを得るための本が見つかるわけでもない。見つかったとしても、それを読んですぐその技術を駆使できるようになるというわけでもない。いずれにせよ、時間がかかります。そして、それを会得している間はとても辛い。自分が書きたい作品を、自分の実力不足で書けないんですから。
 日頃からたくさんの本を読んで、色々な技術、知識、見解を身につけておいたほうがいい、というのはそういうことです。たくさんの技術、知識、見解があれば、どんな作品を書きたくなってもある程度対応できるようになる。逆に言えば、そういった技術や知識や見解を身につけるように意識して読まず、ただ漠然と読んでいるだけなら、何を読もうが同じことです。
 様々な作品を書けるようになりたいなら、ジャンルにこだわらず、色々な作品を、意識しながら読むべきです。別に書きたくなったら身につけるのでもいいや、というなら、必要に迫られない限り読まなくても良いんじゃないでしょうか。

古虎渓さんの意見2012/12/01

 そんな極限まで「合理化に毒された」読書観は、薬になるのでしょうか? とてもそうは思えません。

 創作に大切なのはそう言うこと以上に「心の余裕」です。

 それを殺すような読書ならまぁ、いらないんじゃないですかね?
 ふつうに楽しんで読めるモノを読んでいけばいいんです。
 そうじゃないんでしょうか?

かがみさんの意見2012/11/29

 打撃練習だけしていてもプロ野球選手にはなれません。
 嫌だったり苦手な事をしてでも上手くなりたいという気持ちがないなら、しなければいいだけです。それで後悔するかもしれませんが。

古虎渓さんの意見2012/11/30

 その例えって適切じゃないような気がするのですが…。
 多分より正確には、

「プロ野球選手になるのには、プロ野球を観戦するだけじゃだめなんでしょうか?」
「はい、だめです。しっかり体を鍛え技術を身に付けましょう」
 という事なんじゃないでしょうか。打撃練習?限定ではなくて。

 あ、ちなみにアウトプットとインプットの比率は、6:4がいいそうです。世界史の先生が言ってました。

ライ麦さんの意見2012/12/01

 目的によるんじゃないでしょうか。
 少なくとも気楽に趣味でやっていきたいというなら、ラノベを読んで、ラノベを書いてるだけでも充分だと思います。
 もし本気でプロを目指したいというなら、他のジャンルにも触れておいた方が良い、というのはプロの書いたラノベ指南書でも多く言われていることではあります。

 どちらにせよ、読んでおいて悪いことはありませんし、一般にも面白い作品は沢山ありますから、どうしてもというので無ければ、自分に興味のあるところから手にとって欲しいですね。
 自分もラノベとホームズが出発点で、最初は小難しそうな一般なんかは忌避していたのですが、試しに読んでみると、ラノベとはまた違った味があって、世界が開けた思いでした。

 読むことを強制するつもりはありませんし、
 無理に一般を読んで嫌いになって欲しくもありません。
 ラノベと一般の境目のような作品もありますし、少しずつ手を伸ばしていったら良いのでは無いでしょうか。

サイラスさんの意見2012/12/01

 どうも、サイラスと申します。

> 単刀直入に、ラノベ修行はラノベ読むだけじゃいけないんでしょうか?
> もしそうだとしたら苦痛っす

 ダメ以上にかなり危険だと思います。特にプロになりたいなら。ラノベだけ読んでも、表現は身につきますが、設定が稚拙、構成がメチャクチャ、アイディアがほぼ一緒といったことに成りかねません。そもそも、ラノベ以外が読めないというのは、プロになる前に挫折する可能性が高いです。

 また、他のジャンルに触れることで、自分が本当にライトノベルを生み出す側に回りたいかという問い直しもできるとことも、メリットもあります。私も、ラノベを作る過程で、他のジャンルに触れていくうちに、ラノベが嫌いになった時期があります。読者の背中を押す、回復させるというより、拘束し、依存させるという構造が見えてしまったからです。
 おそらく、他のジャンルや本を読んでいなかったら気づかなかったかと思います。その一方で、インスピレーションやわかりやすさという意味では、ラノベはいいものではないかと気づくこともできました。そういったことから、私は、他のジャンルの本を読むことをお奨めします。

 ただ、修行のために他の書物やジャンルを読むという考え方も、かなり危険な側面があります。というのも、知識を無理矢理、入れても、それは力にならず、むしろ、トラウマとなって、ラノベを含む読書嫌いになる危険性もあります(実際、友達がそうなってしまいました。)ので、気をつけてください。

化物さんの意見2012/12/02

 小説はラノベしか読まないというのであれば、それもありでしょう。
 ただ、それが許されるような素晴らしい才能の持ち主がごく限られた存在であるのもまた確かなことだと思います。

小麦粉こうじさんの意見2014/05/09

「カルチャーを極めないとサブカルチャーは理解出来ない」
 私の父が言った言葉です。
 例えば、主人公が狙撃兵の話を書きたいと思います。
 そしたら、ライトノベルの知識だけで書いてはいけないのです。
 物語に書かれている設定はごく一部です。
 その裏には作者自身が調査した膨大な数の知識があり、リアリティを支えているのです。
 狙撃兵が主役の物語を執筆したいなら、ラノベに限らず、いろんな角度から、きちんと関連する事柄を調査する必要があるのです。

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