ライトノベル作法研究所
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  4. 主人公を不幸のドン底へ落とす方法公開日:2013/01/28

ラブコメで主人公を不幸のドン底へ落とす方法

 種さんの質問 2013年01月22日

 質問することを長らく怠っていた種です。
 えー、今回は題名通り「主人公を不幸のドン底への落とし方」です。

 というのも、今自分は不幸な主人公を中心に展開していくラヴコメを制作しているのですが、この作品は周りの人が読んで「確かにこれは不幸だ」と、実感(?)してもらう必要があると思ったので質問することにしました。

 皆さんにとってこれは不幸だと思ったエピソードや主人公を不幸にする方法を教えていただけると幸いです。

●答え●

活火山さんの意見2013/01/22

 おはようございます。活火山です。
 不幸なエピソードねぇ……。それでラブコメですか。使えそうなネタをとりあえず出してみます。

  1. 血縁関係にある人間がが強盗か何かに目の前で殺される。
  2. 恋人が交通事故あう or 事件に巻き込まれて主人公は何もできない。
  3. いじめを受ける。
  4. 主人公の兄弟がいじめに会う。
  5. 両親から虐待を受ける。
  6. 学校を中退し、職も見つからずにニートする。
  7. さらに片思いの相手が結婚する。
  8. 周りから、「コイツはだめだ(学校の成績、性格、性癖、その他何らかの要因で)」とさじを投げられ相手にされなくなる。
  9. 不良の女子複数人で見た目を罵倒されたり、キモイなどといわれる(私の中学時代はそんな女子がいたのです)。
  10. そりの合わない上司の下でしごかれ、精神的に耐えられなくなる。
  11. 仕事の研修でどうにもならず、すぐに職を変える。
  12. 主人公が不治の病におかされ、余命いくばくもない状態から始まる。
  13. 主人公に関する記憶が、主人公以外の誰かの頭からどんどん消えていき、最終的には誰と接するにも初対面からの状態が永久に続く。
  14. さらに自分のことを唯一忘れずにいてくれていると思っていた異性でさえ忘れていく。
  15. さらにその相手がバスケットコートの下敷きになり重症を負う。
  16. さらにその原因が自分自身であるという事実を突きつけられる。
  17. そして自分と関わった人間がどのような形にせよ不幸になる(例:恩師が交通事故に遭う)。
  18. 主人公が問答無用で生か死かの戦いに巻き込まれる。
  19. 主人公が悪友3人組の悪事を止めようとして、自分もその共犯者として疑われる(風呂を覗くなど)
  20. 主人公の網膜が事故によって異常が発生し、主人公の目に移る世界が血と臓物をひっくり返したような真っ赤な世界に見えるようになる。
  21. さらにほかの人間の声がノイズだらけのラジオにしか聞こえない。

 まだまだありますが、キリがないのでこの辺で。使えそうなのがあったら使ってください。

沢渡まゆさんの意見2013/01/22

 お話をおもしろくする常套手段として、主人公を徹底的に追い込むことがありますね。

 もがけばもがくほど深みにはまる底なし沼のような状態にします。
 主人公が打開しようと行動を起こすとそれが墓穴になっていく。
 どんどん悪い方向へ転がっていく。
 そうして、もうどうしようも無いくらいまで追いつめます。
 読者も作者も、どうしたら救えるのだろうと考えても解らないくらいまで追いつめていきます。

 さて、そこまで追いつめたら、必死になって救出策を考えましょう。
 作者も救えないと思った状態から救い出す方法を考えるのが作品を面白くするコツですよね♪

夜山 楓さんの意見2013/01/22

 はじめまして。夜山 楓と申します。
 ドン底かどうかは分かりませんが、一つ寄稿いたします。

 よくあるRPGなら、結婚式前日。王様に呼び出しをくらい、魔王討伐にすぐさま出発することになったとかそんなところ。

 シリアスっぽい小説にしないと、途端にギャグとなるからご注意ください。

へっぽこさんの意見2013/01/24

 ラブコメで不幸のどん底とのことで、自分なりの考察を書かせてもらいます。
 個人的に不幸のどん底とは、死んだ方がマシ、トドメを刺された方が救われる、そんな状況と思います。

 抽象的な表現となりますが、何よりも大事な相手のためにボロボロになりながら行動し、それを当の相手から全否定され、全く報われない。これなら、不幸のどん底と思いますが。

 ラブコメが題材とのことなので、好きな相手に恋人がいて、その恋人が突然、事故なりになるが、好きな相手が死んだ恋人を想い続け、結果、破滅的な生き方を見せられ続ける。
 これなら、けっこう不幸と思うのですがどうでしょうか?

日光侍良里さんの意見2013/01/25

 はじめまして、日光侍良里と申します。

 不幸のどん底と言いますと、やはり、その人物が大切にしているものを絡めたエピソードが良いのではないでしょうか?

 例えば、お金を何より大切にしているような人では、通帳をなくしたり、資産をすべてスってしまって無一文になる。プライドを重んじるなら、とんでもないミスをしてしまい、周囲の尊敬を得られなくなったり、中傷を受けたりする。華やかな役職から外されてしまう、など。

 種さんの仰るラブコメならば、単純に恋人や家族を失ってしまうよりも、自分(主人公)のせいで彼らが中傷を受けるようになってしまう、というのはどうでしょう。

 自分のせいではありながらも、自分の力ではどうしようもないことで周囲が苦しむというのは、精神的にも堪えるでしょう。
 死別や離縁では、相手は物語から退場してしまったり、主人公との絡みを描きにくくなると思うので、周りの人が苦しんでいるのを主人公は何も出来ずに見ているしかないという状況が良いのではないでしょうか。

 種さんの求める答えかどうかはわかりませんが、一助になれれば幸いです。

唯斗さんの意見2013/01/25

 有名な名言があります。

「私が思うのに、この世で一番大きな苦しみは、一人ぼっちで、誰からも必要とされず、愛されていない人々の苦しみです」

 つまり、ラブコメでの苦しみというのは、ヒロインから完全に無視されるという苦しみなのではないでしょうか。
 喧嘩するならまだいいほうです。
 視界にすら入らない。そんな状況が一番つらいと思います。

 言い換えれば「無関心」です。
 好きな人が自分に全く関心がないなんて相当辛いと思います。

黒雁さんの意見2013/01/28

 どうも。黒雁です。携帯からの顔出しになります。構想はまとまってるのにプロットがまとまりません。誰か才能分けてください。

 不幸のドン底への落とし方についてですが、これは基本的な手法として「上げて落とす」というものがあります。

 例えば、Aというキャラクターがいたとします。このAが、いきなり破産しました、と説明されたらどうでしょう?一応、不幸にはさせられてますが読者の共感、同情は引けません。まあ、当たり前ですね(笑)

 ではそれとは別に、「Aは自分の店を持つことを夢見ていて金を貯めている。ある日、知り合った女性にいい人を紹介してもらい、融資して貰いながらもやっと自分の店を持つことを実現させるが、実は購入したと思っていた店は何年も前から他人のものであり、結果として詐欺にあってしまったことに気づく。契約の時に所持金をあらかた支払っていたため、Aの元には借金しか残らず、破産してしまう」といったエピソードはどうでしょう? 最近やってたあるドラマに多少変更点を入れたものですが、少なくとも「うわあ…」とはならないでしょうか?(ならなかったらすいません)

 このように、何かしら苦難を背負っている人物の努力が報われたり、ようやく救われようとしている時に、渾身の不幸を叩きつけるという手法です。インパクトを要するとなるとコレになりますね。一応他にも手法はあるのですが、取り敢えずこれで失礼させていただきます。

 あ、「落ちた」時の不幸が凄まじいものであればあるほどインパクトは強くなりますが、ラブコメで使う場合は余り重くすると後の展開も重くなりがちなのでご注意下さい。
 ではこの辺でー

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