大熊猫さんの質問 2013年02月12日
はじめまして。最近小説を書き始めました、大熊猫といいます。
先日、小説のプロットを友人に見てもらったところ、「おっさん無双なんて面白いか?敵の厨二イケメンとそっくり入れ替えたほうがいい」と言われてしまいました。
ファンタジー世界のバトル物で、過去の大戦の英雄(50歳くらい)が主人公なのですが、衰えとブランクのせいで作中でもそれなりに苦戦もしますし、メインパーティーも主人公以外は年齢を若く設定していました。
しかし友人によると主人公がおっさんの時点で論外なのだそうで。
主人公は読者が感情移入・自己投影し易い事が重要だと聞きました。
だから主人公は中高生で比較的凡庸な性格の方が良く、初めから強い大人の主人公で面白くするのは技量がいるというのは把握しているつもりです。
私は小さい頃から憧憬型の主人公が好きで、共感型の主人公に全く魅力を感じられない性質でした。
おっさんキャラも大好物です。
そのせいか、言葉では理解できても『主人公は中高生!』という感覚がわからないのですが、やはりおっさんキャラを主人公にするのは避けるべきなのでしょうか?
●答え●
避けるべきだとは思うが、書きたいなら書けばいい。自分のプライドを守りたいなら是非書くべきだよ。
アタシもとあるラノベ作家の先生から言われたけど、女主人公はやめたほうが良いと言われたけど、書きたいから書いた。やっぱり書きたい物語を書いた時に完成させた時の快感は得がたいものがあると思うよ。
初めまして、ダニエル・ガルシアです。
少なくとも電撃小説大賞では、年配の主人公でも面白ければOK、と公言しています。
(どの回か忘れましたが、『うぇぶらじ@電撃文庫』のきほんのきのコーナーで言っていました。ポッドキャストから探してみてください)
それにメディアワークス文庫はターゲットが大人の読者寄りらしいので、チャンスはあると思います。
ただ、一部のレーベルは読者層的に中高生主人公が望ましい、みたいなことを公言している場合があるので、その点はチェックが必要でしょう。
それより問題は、おっさんの心理描写や行動などをちゃんとできるかどうかだと思います。
おっさんにしては不自然だ、とか選考委員に思われて落とされる可能性もありますから。
ただ私も、自分とはだいぶ歳の離れたおっさんを主人公にしたことがありますが、最終選考まで残りました。(一般レーベルですが)
その経験から言って、なにか光る要素があり、特に理由もなく若者っぽい心理描写や行動をしなければ大丈夫だと思います。
とはいえ、若者っぽいおっさんを書くなというわけではなく、なにか性格付けとか動機で納得できれば問題ないのでは、と私は思います。
まだ選評を頂いていないので断定はできませんが、(選評でこれでもかと貶されている可能性もあるので)少なくとも私は大した文章力でもないのに、おっさん主人公で最終選考までいけました。
私に文章力がないというのは謙遜ではなくマジです。
小説を見せたとき、文章をボロクソに言われた経験ありですから……。
いまでもトラウマです。
以上、参考になれば幸いです。
友達の書いてるものが主人公50歳の異世界ファンタジーもののラノベ、と聞けば、おそらく僕もご友人と同じことを言うかもしれません……。
若く平凡な主人公や初期値の低い成長型の主人公を書くのは嫌だとしても、多少の衰えやブランクがありつつも高い能力を誇る英雄キャラの苦闘を描きたい、というだけなら坂田銀時みたく20代から30歳前後の設定でも充分描けると思います。
それをわざわざ50代まで年齢を引き上げる必要があるでしょうか。
(50歳の必要があるのでしたら一読者としては「おもしろい作品かも」とちょっと期待できますが……)
中年なら青少年キャラとの恋愛はまず描けませんし読者も擬似恋愛しづらいでしょう、
また中年ならではの人生観や感性を描き、共感してもらうことも難しさがあり、人間的にも晩成の域に差し掛かっているためストーリーを通じた成長が見込みにくいというのもあります。
青少年向けの作品に仕上げるならば、せいぜい主人公の師匠やパーティ内最年長キャラとして描く方が受けはいいように思います。
というか個人的には年長キャラってそっちの方がかっこよく見えそうに思います。
個人HP等で公開されるだけでしたら別として、ニーズを掴み開拓することと、既存の流行に逆らうことが一致するとは限りません。
流行に媚びろとか逆らうなということではなくて、単純な例え話として、
「お前らなんでそんなのが好きなの?wwwほら、絶対こっちの方がいいっしょ?」と絡んでくる人間と、
「あ、これめっちゃいいよねwwwこれが好きならこの作品とかもハマるんじゃない?」って人間なら、
十中八九後者の方が好印象だと思うんです。
同じ提案をするにしても、相手の好みを踏まえているかいないかの差です。
ラノベという土俵で勝負に出るなら、自分のこだわりや好き嫌いはある程度抑えて(あるいは出力の方向性を工夫して)、ラノベ読者層に評価される要素を考えて取り入れる必要があるかと思います。
確かに一部の有名ラノベ作家たちがSNS上のやりとりで、「え~? 最近の読者ってこんな主人公が好みなの?」と困惑されているのを見かけたことがありますし、主人公がどこまでも受動的で無味無臭でないと受け付けないような変な読者も存在するようですが、いま主流の共感型主人公を好む読者たちの存在を無視してはいけないでしょう。
共感型主人公が理解できないからと、一気に50歳のおっさんを主人公を設定するのはちょっと極端さを感じます。
需要があるなしも大切ですが、本当に作品にそのキャラが必要か考えてます?
こんばんはミトリです。
何故おっさんでなければならないのか、おっさんである必要は何か?
それをまず読者に説明できなければなりません。
また年のブランクで弱いというのであれば、まだまだ甘いと言われます。
主人公の欠点を視野に入れた結果、安直なアイデアに食いついただけでしょう。
○○だから出来ない。○○だから無理だ。
そんなざれ言は誰も聞く気はありません。
出来なければ実力不足、欠陥作品。はいボツ直行。
それくらいなものです。
なので私が貴殿に聞きたいのはただひとつ。
おっさんである必要性、それだけです。
反論があるならば聞きますので、読者だと思って説明してください。
それでは駄文大変失礼しました(かしこ
主人公であるなしにかかわらず、私もおっさんキャラが大好きです。
そういう意味では、世間のおっさんキャラへ風あたりに、哀しい気持ちになることが多いですね。
そんなわけで、私はおっさん主人公を肯定しつつ、意見させていただきたいと思います。
さて、私が『おっさん主人公』と聞いて思い出すのは、福井晴敏の作品。
デビュー作の『Twelve Y.O.』や『亡国のイージス』 (一般文芸の大衆娯楽向け作品)など、いい味を出しています。
体力的な衰えによるハンデと、思うように動かない体への苛立ち。
歳をとると共に失い、あるいは硬直化してしまった熱意と思想。
組織に慣れ、自分の意思が出せなくなってしまったことへの諦念と未練。
……けれど、それらを取り戻していく(あるいは新たなものを手に入れる)過程に、強い感動を覚えるものです。
『どんなに頑張っても手が届かなかった』ものは、『まだ手が届かない』ということ以上の絶望感があるわけで、そこから再生していくカタルシスは、若造が主人公の作品ではなかなか味わえません。
ただ、そこで思い出さなければならないのは、例えば福井作品は、本当におっさんだけが主人公だったかということです。
『Twelve Y.O.』にしても『亡国のイージス』にしても、もうひとりの主人公と言える若者が、必ずいます。
そして、おっさん主人公は、もうひとりの若者主人公の行動と信念に揺り動かされて、かつて失ったものを取り戻していくのです。
要は、おっさん主人公だけでは、物語を突き動かしていく原動力がないのですよね。
だって、そういう原動力が不足しているロートル感こそが、おっさん主人公の美点なわけですから。
物語序盤では活力ある若者と対比して、おっさんがいかに役立たずであるかを示さなければなりません。
まあ、知識と経験で体力不足をカバーするおっさん無双も悪くはないですけれど、それはおっさん主人公というより、完全に若者主人公のサポート役を務めさせた方が適切かと。
アメリカ映画の『メン・イン・ブラック』なんかは、一応、トミ・リー・ジョーンズがおっさん主人公なわけですけれど、あれもどちらかといえばウィル・スミスが主演ですし。
……論点がずれてきたので、ここらへんで総括させていただきます。
おっさん主人公の場合、おっさんだけが主人公というのは、おっさんの魅力を引き出せません。
どのような見せ方をするにしても、もうひとりの主人公とでもいうべき若者を配置しておくのが、妥当かと思われます。
その結果として、おっさんが主人公である必要性がなくなってしまう可能性はありますけれど……それならそれで仕方がないかという気はしますね。
だって、それが、おっさんの魅力ですから。
公募用なら絶対にやめたほうがいいです。
「おばちゃんを主人公にした少女漫画を女子高生に売ろうとする」ぐらいのディスアドバンテージとなるかと思います。
根本的なジャンルのミスマッチになりえますし、最悪「ライトノベルじゃない」という理由で落とされる可能性もあります。
主人公は中高生にして、それを『サポートする心強い味方』として年配キャラを出すくらいが無難かと。
ファンタジーなら色々やりようあるんじゃないですかね?
昔少年ジャンプでおっさんどころかおじいちゃんを主人公にしたサイボーグ漫画があったんですが、当時少年だった僕には印象的で今でも記憶に残ってます。そんな好きな漫画というわけでもないんですが。
ジャンプで言えばこち亀もおっさんですから、現代劇でもやりようによれば少年の心に響く壮年主人公は有り得ます。
おっさんはこうだと考えずに、逆に少年の心に響くおっさん主人公というのも考えてみてはどうでしょうか。或いは年上好きな女の子に受けるようなおじさまもありかもしれません。
ちなみにハイファンタジー限定で結構前に見たソロモンケーンという映画は良かったです。
主人公は40代中盤ぐらいですかね。最初は王みたいな感じなんですが。映画と言っても原作はこれ小説でコナンを書いた有名な作家さんです。
売れるものとして形に出来るなら、好きにやっていいと思いますよ。
それによっておっさんブームが起こる可能性もありますし、違う層を取り込める可能性もあります。
ただ、デメリットはかなーり大きいですから、普通なら100点でいいところを150点や200点とらないと厳しいですね。
虎柄に進化した子猫です。ガオー。
子猫の一意見になってしまいますが、おっさんって時点で何となく読みたいって気はしないですよね。
確かに『三匹のおっさん』 とか、おっさん主人公ってありますけど、作者である有川浩先生のネームバリューがあるから出来ることだなあ、と思いましたし。
個人的には、年齢は高く設定したとしても大学生ぐらいが(ライトノベルとしては)無難じゃないかなあと思います。というのも、子猫はおっさんっていうのは『師匠』であったり『導き手』であったりして欲しいからですね。
おっさんが出てきて、主人公の師匠って立ち居地であるってことは何気によくあります。例えば、漫画になってしまいますが『るろうに剣心』にしても剣心の師匠は見た目はともかく、年齢は結構のものでしたよね。
『ロウきゅーぶ』においては、主人公の昴は小学生達のコーチ、つまり師匠キャラなわけで、『年上』っていうのは『師匠・先生』キャラの記号としても使われてるんじゃないかと思うんですよ。もちろん、『ゆうれいなんかみえないっ』における依ちゃんなどに見られるように例外はありますが、憧憬型のおっさんを書くなら師匠キャラとして主人公を手助けするようにしたらいいんじゃないかな、と。
あるいはいっそ、自己投影ではなく憧憬型主人公を書きたいなら、『過去の呪いが云々かんぬんで体は歳取らない』とかってすればOKです。体は十七歳、実年齢は五十歳、みたいな。こういう手法はコナン君とか、ロリババアとか、色んなところで見かけます。
読者が好きになりやすい主人公とは何か、について考えてみると、折り合いのつけやすいポイントが見つかるかもしれませんね。
その場合、「こういうオッサンになりたい」と思えるキャラクターなら感情移入もできるでしょう。
50代とまではいかないまでも、おっさんの域に片足踏み込んでるラノベ主人公はけっこういます。
狼と香辛料、銀河英雄伝、無責任艦長タイラー、などなど。
おっさんに片足とはいえ20代が多いけど、特に古いラノベ主人公は基本的に「あこがれの対象になるべき大人」という像だった気がします。
狼と香辛料のロレンスは、後ろの2タイトルと比べると趣向が違ってどちらかと言えば「おっさん」ではなく「おにいさん」ですが、年齢は25歳のようで「主人公は中高生で比較的凡庸な性格」からするとかなりの歳と言える設定です。
さて、ラノベから少し離れて漫画の主人公はどうだろうと考えると、さすがに少年誌で50代の主人公というのは見ませんが、青年誌であれば無くもないし、30代くらいならルパン三世が一番有名なおっさん主人公でしょうか。
>初めから強い大人の主人公で面白くするのは技量がいるというのは把握しているつもりです。
「はじめから強い大人の主人公」という言葉にひっかかりました。
技量がいるのは確かですが、それは「最初から強いから」ではないと思います。
おっさん主人公というのは、主人公の年齢が高ければ高いほど人生経験が豊富なので、その人生経験豊富な「おっさん」の感性を表現するのが難しいと私は考えます。
似たような意味合いかもしれませんが、「最初から強い」のではなく、精神も肉体も「成熟した状態」であり、例えばコメディタッチのお笑いシーンがあったとして、それは「ギャグ」ではなく「ユーモア」でなければなりません。
そうした感性を表現するのが、主人公の歳があがるごとに難しくなっていく、と私は思います。
大熊猫さんの友人の「主人公がおっさんの時点で論外」という言は一般論として理解できますが、「敵の厨二イケメンとそっくり入れ替えたほうがいい」こちらの言葉を考察するに、つまり大熊猫さんの作品は「主人公を若者に変更してもなんら影響ない作品」ということです。
おっさんの時点で論外なのではありません。おっさんである必要がなかっただけです。
狼と香辛料のロレンスが10代の若者だったらどう思いますか? 子供が旅をしながら流通を考えて商売してるという少し違和感のある作品になってしまいます。
おっさんである必要があるならば、50代だろうと70代だろうとなんら問題はありません。
それこそ憧憬型の主人公として受け入れられるでしょう。
また、海外のゲームソフトなんかだとオッサンが主人公というのは常識的なことで、むしろ10代の主人公というほうが希少ですね。
小説ではない違う媒介から主人公像を研究して、ラノベにアレンジしてみるのも良いかもしれません。
確かに難しい気はします。
理由の一は、パンダさんの友人の意見。
二は、おじさんの思考行動をシミュレートするのは(あなたが若年ならば)難しいと思われるからです。
ただ書きたいものを書くべきだと思いますね。
もちろんラノベの範囲で書くならなんらかの工夫が必要でしょう。
例えば視点を『メインパーティーも主人公以外は年齢を若く』した一人にするなどです。
アリと言えばアリと思います。
ライトノベルではまずないアプローチなので、そういった点でのメリットはあると思います。
もちろん、デメリットも色々ありますが。
一般論ですが、長所を活かし、短所をうまく加工して、クオリティの高いもの仕上げれば、独特のラノベ作品となるのではないのでしょうか。
魅力があれば全然いいと思います。
ラノベよりは一般書かも知れないのですが、有川浩さんの作品に「三匹のおっさん」というものがあります。タイトルの通り、おっさんが主人公。赤いちゃんちゃんこを着て家に座ってなんか居られないと還暦迎えた三人のおっさんが立ち上がる。
最初はちょっと引いてたんですけど、作者が好きなので読んでみたら、感動です。
憧憬型というものにもあてはまりますし、一読をおすすめいたします。
駄文失礼しました。
はじめまして。遥也と申します。
大熊猫さんが簡単に書かれているおっさん主人公の設定を拝見し、私はすごく魅力的に感じました。
すげぇ読みたい!と言うのが素直な感想ですね。
で、おっさんを主人公にすることについてですが、最近(2013年2月ごろ)は深夜アニメでおっさんを主人公にしたロボットモノが人気になりました。(実は自分はそれを見てなかったので断言はできませんが、)そのおっさんを取り巻く人々は若者だったと思います。
ですから、大熊猫さんの作品のようにパーティの他のメンツが若者なら若い読者にも問題ないのではないでしょうか。現に大一の自分が興味抱いてますし。笑
やっぱり、主人公の年齢よりはおもしろさが大切だと思いますよ。執筆頑張ってください。
こんにちは、ただいま28歳主人公の小説を執筆中のバカモンです。同志かと思ったらそちらはガチのおっさんでビックリしました(笑)
未読ですが『魔術師オーフェン』の新シリーズが主人公四十代だそうです。まあ、あれは「みんなのオーフェンが帰ってきた!」的なノリでやってるみたいなので、新人賞第一作だとまた勝手が違うかもしれませんが。
こちらのTwitterに高年齢主人公(と言っても大半が二十代か人外ですが)のラノベが沢山挙がっているので、良ければ参考までにどうぞ↓
はじめまして、トータスと申します。
私も二次で憧憬型主人公を描いています。
私の場合は全く逆で、幼児が主人公をしております。
何故か、テロリスト・・・の家族に支えられ、活躍? させております。
正義の味方をてんてこ舞いさせて見たり、被害者と思われ、保護されたり・・・
とまぁ、私の事は置いておいて。
ラノベではありませんが、オッサン主人公で超有名な作品があるのですが・・・誰も挙げていませんね・・・
こち亀はまるっきり当て嵌まる様な気が・・・
両さんは永遠の子供の様なオッサンでは?
他にも、タイガー&バニーなど・・・魔界のオッサンなども・・・
翼の帰る処などは、主人公は三十過ぎでひ弱で特別な力は有るものの、その力に振り回されっ放し!
終いには、主たる姫様にも心配を掛けどおし・・・
割と見掛ける様になったかと思うのですが・・・
私個人としては、自分がオッサンになっている事も在り、それも在りかと・・・
人間いずれは年を喰う訳で・・・
何時までも若い人は居ないかと・・・
まぁ、レーベルを考えるのであれば、ラノベで有名よりは、ファンタジー系で、中央公論新社のC・ノベルス・ファンタジアか、ハヤカワ書房が良いかなと・・・
こちらは割と年齢高めな設定のモノを幾つも出されている訳ですので、個人的にはこちらに出される事をお勧めします。
私は楽しければ何でも!
幼かろうと、老けて居ようと、その物語が面白ければそれで良いかなと考えます。
そうそう、老人で思い出した。
SFですが、「老人と宇宙」が面白いですよ。
海外の作家の方が出されたモノですが、主人公は85歳。
老人のみ《85歳以上》を徴兵する宇宙軍に志願して、宇宙へと旅立つお話しです。
中々に良いお話だったので、お勧めさせて頂きます。
では、また何処かで・・・
まずは、質問者様が何の目的で小説を書いているのか。
プロ志向なのか、趣味程度なのか。
それによって、変わってくるかもしれませんね。
おっさん主人公は他の回答者様方が言うように 現時点では「デメリット」が多いです。
その友人さんが言うように、感情移入ができない。
というのが大きな問題でしょうね。
ただ、趣味程度ならそんなこと考えなくてもいいと思います。
上に、「デメリット」が多いと書きましたが、それでも、質問者様がそういう本を書くわけですから、中にはその主人公に魅力を感じる人もいるでしょうし、新しいラノベの第一歩になるかもしれません。
新人賞を受賞できる人なんて、何百、何千人という中からたったの数人です。
もともと、プロになれる人なんてごくわずかなんですから。
それだけの道を歩んでいるのなら、そのくらいの挑戦どうってことないんじゃないかって僕は思いますけどね。
何事も挑戦が大事ですよね。
書きたいもん書きゃいいですよ。
おっさん主人公で書いてみたいと願うのならば、まずは思うまま、書きあげてみてください。その経過で、予想しなかった難しさ・楽しさ・気づきなどを得ることでしょう――大事なのはそこです。
「売れる」「ウケる」だけがモノの価値ではありません。多様性を恐れていたら、世の中はアオクビ大根とソメイヨシノだけになってしまう。
(現実的なことを言えば、中高の学生さんがおっさん世代の心情とか経験値とかをリアルに脳内シミュレーションして描き切れるとは思いづらいですけれどね。でも、そもそもリアルに再現する必要なんて、ない訳ですよ。あなたがあなたなりの感性でおっさんを巧く表現できたなら、面白い作品になるでしょう)
(ついでに言っておくと、おっさん主人公でラノベの大賞が取れるかどうかは知りません。大事なのは、それをまず書き上げてあなたの経験値にすること。気づきを得て、次に活かすこと。書き続けること)
やり遂げる前にモヤモヤと考えこんで動かなくなるより、やり遂げた後でふり返って、反省・分析・再構築したほうが、よっぽど建設的です。
やり遂げた後でないと、理解できないこともある――そう思います。
結果を急ぐことありません。まだ若いんだからさ、いろいろ試してみたらどうです? 焦らず、着実に、やりたいことを積み重ねて実力を磨いてください。執筆順調でありますように。