ライトノベル作法研究所
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  4. なぜわざわざ売れ線を外しに行くのか?その4公開日:2013/03/07

なぜラノベ作家志望はわざわざ売れ線を外すのか?その4

FORさんの意見2013/03/02

> おっさん主人公(「シブいおっさん」ならともかく、うだつのあがらないサラリーマンや老人を主人公にされても…)や非処女ヒロインやピーマンの名前にこだわるファンタジーを求められてもどうしようもないですよ。

 どうしてそう極端になるのでしょうか…
 白摩さんの言うとおりなんかずれてて心配です。

 今のスタンダードに魅力を感じない人たちというのは、過去の作品に思い入れがある人や今の主流から外れた作品を好んで読んでいる人のことです。

 だから彼らに一般文芸に進めというのはまったく的外れなアドバイスだと思います。
 単純にラノベのという言葉の指示対象が質問者さんとは違うんですよ。
 ラノベに何を求めているか?
 自分の好きな要素を持った作品を求めてるんでしょう。
 だから投稿するんでしょ。

久遠未季さんの意見2013/03/02

 妥当な意見は既に出つくされている(私個人の意見としては底辺 従助 さんの意見が近い)印象なので、ひとことだけ。

 それこそ、市場調査(マーケティング)の観点で言えば、既にマーケットとして確立しているものを模倣するだけでは、ヒットを飛ばすことが難しいです。
 もちろん、売れ線を外せばヒット作を産めるという訳ではありませんが、売れ線を追うだけだと、絶対にヒットは出せませんからね。
 『わざわざ』売れ線を外している人間がいるとすれば、多分、そういうことを考えている可能性もあるのではないでしょうか。

 ちなみに、こうした掲示板を利用する方の中には小説を書き始めたばかりで、右も左も分からない方も多いです(というか、そういう人が一定割合存在しないと、こういう場は廃れるものです)。
 ご高説、痛み入りますが、そういう方々も一緒くたにして「ここの住人はわざわざ売れ線を外しに行く」と評されるのは、いかがなものかと。

 中学校1~3年生全員に因数分解(中学3年生で習う)の問題を出題して「ここの中学校は、三分の一の人間しか解けなかった」というような、乱暴な論理に聞こえるのは、私だけでしょうか。
 まあ、確かに高校受験間際なのに因数分解が出来ない中学3年生も中にはいるかもしれないですから、まったくの的外れではないですけれど……そういう人って、どれぐらいいるんでしょうね?

……なんだか、これ以上書くと非常に攻撃的な文章になりそうなので、このあたりで締めさせていただきます。

ぷーさんの意見2013/03/02

 私はそういう厳密性にはこだわらない人なので、そこの話はこだわる方にお任せします。
 「市場調査」という単語が出てきている割にはイメージで語っている感じを受けましたので、論拠を確認したく。

> 最近のラノベは以前にも増して露骨に萌えを狙ったりRPGをそのまま文章化したようなのが増えました

 基準がよく解らないのですが、統計か何かはありますか?

> 「魔法の属性が火・水・氷・風・雷だけって少なすぎだろ!」という批判に応えた結果が「あの」ラストリベリオンです。

 私、ラストリベリオンはネタとしてしか知らないのでアレですが。
 そもそもの大本の批判そのものを聞いたことがほとんどないのですが、「批判に応えた」のソースってあります?
 あと、属性ってポケモン(18種)よりも遥かに多いのでしょうか?

あまくささんの意見2013/03/02

 スレ主様のご意見、反論の立場で書き込みされている方々のご意見、どちらにもさしたる異論はないので静観していました。
 ですが、ずいぶん盛り上がっていますので、一応自分の立ち位置も発言しておこうかという気持ちになりました。

 まず前提として、多くの方が述べていらっしゃる、サイトの参加者のすべてがプロを目指しているわけではないというご意見はもっともだと思います。
 が、そう言ってしまうと、そこで話は終わってしまいますよね。
 今はプロを目指していないという方でも、このサイトで力をつけて将来はプロを目指せるようになれればいいな、というくらいに思っていらっしゃる方は少なくないのでないかと思います。サイトの研究室にも基調としてそういう方向性が感じられます。そういう性格のサイトなのだと思います。

 ですからプロを目指すには、ということは重要なサイトのテーマであって、きちんと検討する価値のある問題だと思います。

 そういう意味で、マーケティングの重要性は、その部分だけ取り出して考えれば大いに同意できます。
 最初に異論がないと書いたのはそういうことですが、「ただし」という言葉がくっつきます。
 マーケティングは重要でしょうが、マーケティングだけすれば「売れる小説」(あえて優れた小説ではなく、売れる小説という言葉を使います)が書けるというものでもないのでは? ということです。

 売れる小説は、面白い小説だと思います。そして、売れ線だけを合成すれば面白い小説になるということはなく、小説を書く様々な基本的技術は必要です。ゆえに、作品に売れ線を盛り込むことは重要だとしても、売れ線をつなぎ合わせただけで「売れる小説」はできあがりません。

 そこで本サイトの参加者は、小説を書く技術の練習をしたり、情報交換をしたりしているのだと思います。その場合、あまり売れ線に囚われすぎることは自由な思考を制約してしまうことにも繋がり得ますから、時にはそういう事を頭から捨てて執筆に取り組んでみることも効果的だと思うんです。

 また、本サイトはライトノベルの作法をうたっていますが、投稿室でも掲示板でも他ジャンルの方がふさわしいと思われる作品や質問が目に付くのは確かです。私自身、投稿作品にラノベではないという感想がつくことが多いので、そこを突かれると弱るのですが(汗
 ですが、ラノベを書くためには、ラノベだけを知っていればいいのかな? とも思うんですね。他ジャンルも知らなくては、ラノベの特徴が十分に見えてこないのではないでしょうか? 比較の対象がないからです。

 そういうことも含め、修練の場としては、あまりラノベにこだわらないで色々試してみることは悪くないんじゃないのかなと(私的にはむしろ積極的に勧めたいくらいですが、そこまで言うと極論になるので)。

 上記のことをアレコレひっくるめて、このサイトは割りに多様性に寛容な懐の広いところがあり、私はそこが気に入って何年も参加させていただいています。

かーくんさんの意見2013/03/02

 鋭い意見ですね。

 人が何かを創ろうとするのは、自分が欲しい物がこの世にないからです。

 自分で一から作り上げれば、自分の意見や趣味が、ほぼ100%反映された物ができあがります。もちろん、能力や経験の不足から、失敗することの方が多いですけれどね。
 そして、自分自身の反映とも言うべき著作物をなるべく多くの人に広めたい、読んでもらって賞賛されたいと、物書きは考える訳です。

 しかし、多くの場合、自分の好きなことイコール大衆の求める物という訳にはいかないので、見向きもされずに埋もれていくことにんります。

 売れる作品を創りたいと考えるプロ意識の強い人は、大衆の求める物を徹底的にリサーチし、自分の好きな要素を抑えても、大衆受けする小説を書こうと努力します。
 この場合、自分の本当に好きな物を書いていないという欲求不満が心に蓄積し、筆を折ってしまうことも多いです。
 このジレンマとどう折り合いを付けるかが、物書きの永遠のテーマです。

 才能がある物書きというのは、自分の好きなことが、大衆の求めるものと偶然にも合致している人のことだと思います。

 才能の枯渇とは、自分の好きな物と大衆の求めるものの間にズレが発生してきた状態を指すのだと思います。

バカモンさんの意見2013/03/02

 おはようございます、バカモンです。恐らく貴方の言う「売れ線を外した住人」には私も含まれているかと思います(笑)
 以前、榊一郎先生が「重たい、暗い話のラノベ」についてTwitterで興味深い意見を述べております。.

 これは「おっさん主人公」でも「ビッチヒロイン」でも「愛好者の少ないサブカルテーマ」でも何に置き換えても、程度の差はあれど当てはまるかと思います。
 コアなマニアに向けて発信すると要求される作品の完成度は上がるので当然難しくなりますし、大ヒットを狙うのはまず無理でしょうが、そう言う「ニッチな客層」を狙うのだって1つのやり方だと思います。
 ……そもそもメジャーな萌え属性だって、突き詰めれば突き詰めるほどその属性じゃない人には受け付けなくなるんじゃないですかね?

 自分は「大ヒット出来ずとも、コアなマニアに愛される作家になれればいいな」と思いながら小説を書いています。

須賀透さんの意見2013/03/02

 「個人的に市場調査を行った結果、私の考えるライトノベルの王道はこうであると悟った。だから、それを大きく外した質問が投稿されることは理解に苦しむ」という質問主様のスタンスは理解できます。
 しかし、挑発的なタイトルにのせて投稿すれば、質問の真意を誤解されてしまうでしょう。

 質問文を素直に読むと、こう受け取れます。

◆読み取れる質問
 ライトノベルには流行がある。
 作家になりたければ、それを追うべく市場調査を行うべきであると私は考える。
 しかるに、私の感覚ではあるが、流行をあえて避けているかのような質問が日々投稿される。
 どうしてそんな質問をするのか?

◆回答
 大きく分けて理由は二つあるでしょう。

1.そもそも流行を後追いするつもりはない。
(プロになる気はない、書きたい物を書くのが本道だ、流行は私が作る、など……)

2.流行は把握しているが、その上での質問である。
(このジャンルが次に流行ると信じている、ニッチ層を狙って、など……)

 事実、こういった回答が多く寄せられているように見受けられます。
 しかし、質問主様の本当に訊きたかったことはこうではないでしょうか?

◆私(須賀透)が勝手に推測した質問
 ライトノベルには流行がある。
 作家になりたければ、それを追うべく市場調査を行うべきであると私は考える。
 しかるに、私の感覚ではあるが、流行をあえて避けているかのような質問が日々投稿される。
 『私は、そういった方々が何にこだわっているか興味をそそられる』
 もし貴方が商業作品になることを見据えた小説を書いているならば、もっともこだわっている部分はなんですか?

 もしこういう質問であれば、私も訊いてみたいですね。

加藤 汐朗さんの意見2013/03/02

 おっしゃりたい事はよくわかります。
 新人賞をとるには、売れる作品を書かなきゃなりません。そのためには10代のオタク男子、及び腐女子予備軍の好むものを把握しなけりゃなりませんよね。
 あんまり余計な事を書くと荒れそうなので簡単に。

 俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる (GA文庫)

 この作品で、主人公の日記を真涼が読み上げるシーンがしばしばあります。

 この日記の内容に面白いって思ったあなた!
 現役の10代か、10代の心を保っています。自分が面白いと思うものを文章にしましょう。

 その日記の内容に恥ずかしさを覚え身もだえしたあなた!
 まだ10代の心が残っています。その恥ずかしいと思う内容を敢えて文章にしましょう。

 その日記の内容にくだらない、子供、ガキと思ったあなた!
 もはや10代の心は残っておりません。ライトノベル小説家に向きませんので、一般文芸目指しましょう。

 作家として好きなものを書きたい気持ちもよくわかります。でも読んでくれる読者の趣向、文章の流れ、表現方法は意識するべきなんでしょうね。

 ここの第一研究室にも書いてあることですし、新人賞に投稿する作品であるならば、応募レーベルと自作のセールスポイントを作者メッセージに書けるくらいでないといけないような気がいたします。

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