ラノベのヒロインさんの質問 2013年04月09日
初めまして、と言ったところかしら。
実際になってみると、ヒロインも中々楽な役割じゃないわね。
だって、いくら主人公に好意を抱いたところで、ほとんどの場合は伝わらないのよ!?
何が「ん?何か言ったか?」よ!学生の癖にどうしてそんなに難聴なのよっ!明らかに聞こえないフリじゃない!
全く……とはいえ、イヤなことばかりでもないかしら。
読者のみんなから「萌えた!」とか「ブヒイイイ!!!」とか「超可愛い!」とか「この作品を読むために俺は生きてるんだ!」なんて反応が来るのを見ると、ヒロインもまんざら悪くないわねって気持ちになるわ。
何だかんだで、周りから褒められたり必要とされたりするのってとても嬉しいしね。
でも、最近はどうも違うみたいね。
ネット上では「最近のラノベは萌えばかりでつまらん」「ヒロインがキチガイ」みたいな意見が主流派らしくて、そんな意見を聞くたびにあたしの存在意義について考えさせられるわ。
もちろん、萌え以外の要素を必要とする人がいることぐらい、十分理解しているつもり。
でも、それと同時に萌えを必要としている人だって絶対いるはず。いるはずなの。
学校や仕事、人生の様々な局面で出会うイヤなこと。身も心もボロボロに疲弊した時、ラノベラノベしてるストーリーから人生の活力をもらうことだってあるはず。
萌えにだって、立派な力があることを認めてもいいと思うのよ。低俗だ、って批判するだけじゃなくてね。
だから教えて欲しいの。萌え萌えするのは悪いことなの?
●答え●
悪くありませーん!
ラノベのメインターゲットは十代の男性です。
彼らはまだそう多くの小説を読んでいない、活字も苦手な人が多いです。
ですからまずは分かりやすい文章と、分かりやすい展開のライトノベルが好まれます。
彼らさえファンに付けておけば数年は食えますし、アニメ化する頃には大学や社会人になっている彼らに円盤を買ってもらえることでしょう。
彼らに好かれるにはどうすればいいか? マニア好みのライトノベルを書かない事です。
音楽の世界に「ライブハウスのマスターに好かれるバンドは成功しない」と言われています。
彼らは通好みの音楽なので、分かりやすい音楽を好む一般の人には理解されないからです。
ですから、例え通好みのライトノベルが書きたくても、まずは分かりやすい入り口を用意する必要があります。
その為の手段は萌えヒロインだけではないと思いますが、それは大きな手段だと思います。
逆に萌えのないライトノベルは商業的には成り立ちにくいと思います。
いや、この人は萌え無しでライトノベル書いてるだろって人はいますけど、余程腕に自信がない限り難しいと思います。
世の中、高尚な小説ならいくらでもあります。
若者向けエンターテイメントでそれを考える必要なんてありません、そんな人はそもそもラノベなんて読まなければいいのですから。
何故そんなことが言えるのか、と言えば、萌えは批判されても一切消えずに、それどころかどんどん増加しているからです。必要ないものならほっといても消えていきます。
良くも悪くもない。
好きか嫌いかってことさ。
テイルブルーこと、津辺愛香よ。『俺、ツインテールになります。』 を読んでくれてるかしら? もしも読んでなかったら、トゥアールの胸みたいにそぎ落としてやるから覚悟してなさい。
あたしはそーじなんかに恋なんかしてないけど! 何だか、そーじ如きに恋を抱くどころか、結婚届にサインさせようとするメイドまでいていい迷惑よ、その度にそーじったら鼻の下伸ばしちゃって最低よ、べ、べつにそーじが誰と結ばれようがあたしの知ったことじゃないけどね。
あんたがどのラノベのヒロインだか知らないけど、あたしなんてアイロン板だの洗濯板だの蛮族だの山賊だの呼ばれてんのよ? 半ば公式で呼び名が蛮族なのよ? しかも公式でメインヒロインなのによ? このままじゃシン・アスカみたいに主人公だったはずなのにいつの間にかに三番手みたいな扱いにされそうなのよ?
それに比べりゃ、萌えられることなんて最高じゃないのよ! あたしなんてヒロインなのに萌えられたことなんて一度もないのよ? お色気シーンすら無いのよ?
あんたもあたしを見習って、どんな風評にも耐えられる鋼鉄の肉体を手に入れなさい。周りの声なんて聞こえないくらいにね!
まあ、あたしの言いたいことは、精神の鍛錬をしろということかしら。周りの声ごときに自分自身を貫く強さを身に着けなさいよ。
萌えが嫌いな奴がネットで書き込んでるだけだから気にしなくていい。
ネットの評判なんか本当にあてにならないから、自分の目で判断しなさい。いや本当に。
オ●ニーと一緒ですからね。
悪いことではないけど、動物的衝動はいじめと同様に低俗なものだから、自重したほうがいいのは確かだと思いますよ。
> 最近のラノベは萌えばかりでつまらん
いや、面白いんだけどね。ただ──下品なんですよ。品とか質がハチャメチャに悪い。ギャグ漫画を文字だけで楽しむような感じの面白さだから、「つまらない」というよりは「くだらない」が感想だったり。
> ヒロインがキチガイ
っていうか、はしたないよね。ビッチでなければ、人としてどうかと思うキャラが大半。
ジャンル自体を否定するつもりは無いけど、何事も中庸がいいと思うわけで……。
> 立派な力
エロの力は認められてますよ。少なくとも10年前にはエロ本扱いする人いましたし。
結末はたぶんソドムとゴモラになるから滅亡させたいと思うのが心理なだけで。
> だって、いくら主人公に好意を抱いたところで、ほとんどの場合は伝わらないのよ!?
そうですね。最後まで伝わらないことが多いですね。悲しいことですが。ですが、伝わらないからこそ美しさとか儚さ、一途な想いっていうものを感じやすいと思います。
がんばってください。
> だから教えて欲しいの。萌え萌えするのは悪いことなの?
悪いことではありませんね。むしろいいんじゃないですか。あんまり恋愛とか好きではありませんが、萌えがいけないと思ったことはありません。
ただ、最近のライトノベル。萌えというよりエロなんですよね。キャラの個人の魅力ではなく、体の魅力をみせられたってどうでもいいです。ヒロインである以上、みんな美人なことに変わりないんですから。
低俗だ、といわれているのは、キャラの魅力を引き出す萌えのシーンではなく、ラッキースケベなどの露骨なエロ、ヒロインの問題発言などだと思います。
最近のヒロインは武器を投げてきたり、本気で殴ったり、異様にコミュ障が目立ちますから。
チラリズムがいいんでしょうね。前面に押し出されたら引くに決まっています。
まあ、参考になれば。
どうも、ロボット萌えの紙飛行機です。マジェプリ面白いっす
萌え萌えするっていうか、キャラクターの味付け具合の問題だね。キャラクターに個性を付けるにしても、様々なやり方があってその内の一つがそういうことなんじゃない?
書いている側はそんなに意識しないものだよ……ぶっちゃけ。
個人的にも、そういう萌え萌えなキャラクターってどんなの?って思うぐらいですもの。そう言われている作品読んでいても、特に「○○ちゃんかわええの」ぐらいしか思わないからかもしれませんが。
それって単なる個性で、読者はそういう個性的なキャラクターを求めているだけなんじゃないでしょうか?
萌えがあるのは構わないと思います。
むしろ最近のラノベは萌えなくして成り立たなくなってますから。
ラノベのターゲットがいまだに十代から二十代のオタク男子を主流にしているのは、彼らから見て「萌え」が癒しでありオアシスだからです。
ただし、「萌え」だけをテーマにするのは別です。
言い換えると、「萌え」だけとってしまったら後は何も残らないラノベでは読者の印象に残りにくいと思います。
かわいいだけのヒロインたちに主人公の少年がひたすらちやほやされている話とか、登場人物の男女比が女子に傾きすぎるのとか、「妹」や「ネコ耳」といったテンプレだけが個性になっている美少女だけ目立たせても・・・
読者が見たいのは登場人物ではなく、登場人物たちのドラマですから。
桜庭一樹さんの『GOSICK ―ゴシック―』 はどうでしょう?
ヒロインのヴィクトリカはビスクドール同然の容姿を持つ美少女で名家の出身ですが、学園アイドルというタイプではありません。老婆のような声と口調は、どこか長い年月を生きた人外のように謎めいた雰囲気をさらに強めています。(これはライトミステリーであり、近代のヨーロッパ史が好きな人でも楽しめます。ヒロインの過去も物語の中心にありますから。)
彼女のようなヒロインはラノベでもなかなか見かけないタイプです。
「萌え」要素を出すにしても、そこになにかヒネりを入れることが大切だと思います。
「はがない」みたいにちょっと残念な美少女を入れてみるとか・・
長々と話しましたが、これが私の意見です。
悪くはありません。
多くの人が言うように、萌えが好きかどうかは人それぞれです。
ただ、それを逆に思う人もいるってことです。
そして、そういう人が少なからず出てきたのではないでしょうか。
ラノベで萌えが特化し始めたのもここ数年のことでしょう(詳しくはわかりませんが)
つまり、今の「流行」なんです。
萌えがなければ、売れない。
→萌えがあれば売れる。
しかし、人っていうのはだんだんと飽きていくものなんです。
政治に影響する世論だって、たった一つの出来事で大きく揺れることだってあります。
流行語大賞で選ばれたものなんて、次の年になっていれば忘れ去られてることだってあります。
そういうもんじゃないでしょうか。
ただ、それでも消えないものってあります。
夏目漱石とかいろいろな文豪の作品はいまでも読まれますし、ロングセラーと言われる本だって結構あります。
そういうものに、ライトノベルの「萌え」が選ばれるかどうかは誰にもわかりません。
どうも、サイラスです。
私は、萌えが悪いとは言いません。
ただ、最近、これが、読者や作り手を依存という形で蝕んできているのが、まずいと考えています。
読者としては、萌えに依存してしまって、現実という外の世界で戦うのではなく、自分の妄想という内の世界に逃げているような感がします。特に、萌え作品が好きな人ほどこの傾向が出やすい気がします。
また、作り手、特にアニメが絡むと、キャラに依存したようなアニメを作ってしまい、作品のキャパ無視したような、本来1クールすら保てない作品を平気でアニメ化し、第2期、第3期と小出しでダラダラ放送してしまうやらしさを感じてしまいます。
萌えるヒロインが悪いというより、依存する悪い人間の象徴が、萌えるヒロインになったというような気がします。
では。
萌えは悪いとは言いません。
萌え萌えな可愛いキャラで癒されるのは最高です。
ただ、最近では萌えが飽和化していて、お決まりのテンプレに飽きてきている状態です。
更にキャラの個性と言って理不尽な暴力やヒロインの暴走、挙げ句にはヒロインがこの作品の神になって誰もヒロインに逆らえない作品まで出る始末。
これではヒロインの暴走ばかり目立って、何だか後味の悪い作品になってしまいます。
俺の考えでは萌えは一種のスパイスと考えています。
濃く味付けをしたり、同じ味ばかりだと飽きてしまいます。
最近は同じ味に飽きてきたのでしょう。
それから、ヒロインを暴走しっぱなしは個人的にはよくないですね。
それだとヒロインの独走状態で面白みに欠けますから。