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  4. ラノベ作家志望の進路、人生設計とは?公開日:2013/07/29

ラノベ作家志望の進路、人生設計とは?

  咲子さんの質問 2013年07月13日

 こんにちは、お久しぶりです。咲子です。
 久々すぎてなんだか浦島太郎気分ですが早速本題に入らせてもらおうと思います。
 いまわたしは高3なのですが本題は、プロ志向の方の進路というか人生設計?についてです。
 わたしは小学生の頃から文章を書き始めて、新人賞に送るようになってからは、プロになって書くことで食べていけたらどれだけ幸せかと思うようになりました。

 本が好きでしたから、安定した仕事で、本に関わる仕事と考えて同じようにずっと図書館司書を目指してきました。
 ですが、実際調べてみるとかなり就職は厳しくて、頭はよくないですが悩んだ結果教師と言う道も見えました。
 こちらもかなり就職は厳しいですし、業務時間もあまり安定していません。
 ですが、教師になれるのならば小説の道を諦めてもいいとも思えました。が、それを親に伝えるとあまり良い顔はしてくれませんでした。

 愚痴のようになってしまいすみません。
 ですが、今は本当に教師になりたいのか、それともプロになりたいのか、わたしは何が一番大切なのかもよくわからなくなってしまいました。
 悩み始めてからというもの、小説も書けず・・・。
 まあそんなことはどうでもいいですね。
 質問は、今プロを目指している方、デビュー出来るかも分かりませんが、これからの人生設計どう考えているのでしょうか?
 社会人の方はもちろん、学生さんからもぜひ聞かせていただきたいです。
 長文になってしまい申し訳ありませんでした。

●答え●

クウロさんの意見2013/07/05

 はい、プロ目指してます、学生ですよ。
 これからの人生設計ですか。

 何か「これをやる」というものがないのですが、一応大学で心理を学んで、そういう関係の仕事につきたいとは思います。
 心理カウンセラーとかできたらいいなぁと。
 あとは出版社で入社できるようにと、資格取ろうとしてます。こちらはできたら、の話ですが。
 今のところ、これぐらいしか考えていません。まだ、進路あやふやで……
 まあ、参考になれば。

m2さんの意見2013/07/05

 教師になるのなら、希望の教科の学科の大学に入学することが先決でしょう。
 プロの作家も棄てきれないのなら、大学在学中も公募に投稿すればよいのでは?
 文芸サークルなど、おそらく充実しているだろうし、大学に入学してから考えても遅くないです。

 在学中にプロになるかもしれませんが、はっきり云えば、プロの原稿料などたいしたことありません。
 新人スタートだと一枚5000円くらい、月30枚しか書けなけれ15万しかなりません。単行本1冊に付き60円、1万刷りで60万、5万刷ったらヒットでしょう。普通にサラリーマン以下などざらです。

 就職し、両立不可能になるまでは選ばず、目の前の目標を達成するのがよいかと。

砂虫さんの意見2013/07/05

 作家になりたいという希望はそのままでかまわないと思いますし、なんらかの職を持ちたいというのも同意出来ます。
(鯨統一郎著『努力しないで作家になる方法』(光文社))

> 図書館司書を目指してきました。
> ですが、実際調べてみるとかなり就職は厳しくて、頭はよくないですが悩んだ結果教師と言う道も見えました。
> こちらもかなり就職は厳しいですし、業務時間もあまり安定していません。

 これも概ね正しいと思います。

 私自身は既に働いているので、と言うか働くようになって随分してからラノベに触れたので参考にはならないかもしれません。
 きちんと週二日休める仕事なら差し支えないと思います。まあ極度に残業が多いと困りますが……

 大学でご自分が興味を持てる学部学科を選べば、職種はある程度決まってくると思います。

> 教師になれるのならば小説の道を諦めてもいいとも思えました。が、それを親に伝えるとあまり良い顔はしてくれませんでした。

 ご両親は、はっきりとした、例えば薬剤師になって欲しいとかの希望をお持ちなのでしょうか?
 この辺りも考慮の必要があると思いますが……

文長さんの意見2013/07/05

 高校生の方に向いてないとか向いてるとか言うのも無責任ですし、ここでレスする人間にプロは恐らくいないでしょうから何とも言えません。
 しかし新人賞獲るほどの倍率と難易度じゃないにしても、大半の仕事は不安定で就職が楽じゃないと思います。

 今年の新卒内定率93%とか言ってますが実際は内定もらえるのも六割から七割程度で、曖昧なまま何となく生きてると本当に仕事にありつけない状況です。
 例えば大手出版社(編集)の倍率もえげつないです。若干名採用のところに何百何千人の応募があったりするらしいので。
 どのみち現在の一流企業が20年先も一流企業である保証はどこにもないので、司書にしろ教師にしろ、働いている人にそのお仕事の大変さややりがいを聞いてみてそれでもやりたいと思えるかどうかだと思います。
いわゆる就活はそういうことをする活動です。

 小説家にしても、文章を書くのは誰にでもできても、名のある新人賞に通るのは誰にでもできることじゃないですし、何百何千もの応募作品の中で上位数作品に入る良作を書かなければプロにはなれません。
 進学されるのであれば、大学生活をかけて打ち込むぐらいがんばってみないと、やはりどの職についても働きながら書くのは時間的体力的にそんなに楽ではないと思います。
 最終的には、それでも小説を書くのが好きかどうかなのでは?
 同じ好きなことでも、趣味にしたいことと仕事にしたいことってやっぱりどこかで違ってくると思いますよ。

ねこさんの意見2013/07/05

 とりあえず現実を考えると就職する必要があり、尚且つ小説というものは別に現在でなくても書けるものです。
 結局どうするかは本人次第かと思いますが、就職が厳しいかどうかより何をしたくて何処で働きたいかですよね。何処に行っても最初は分からないことだらけなのは変わらず、実際の勤務時間や収入も平均は知れても自分がどうなるかは分からない。

 まぁ、「当たって砕けろ」という話なのですが、悩む前に出来る事を先にやり尽くすことが一番。

 決めかねているということならば自分の脳力にどういった職が合うのかを自分自身や家族、友人にでも相談することです。
 ちなみに、最初にも言ったように小説なんていつでも書けます。就活もいつでも出来ますが、それを許す環境でないのなら切り捨てるべきは創作の方。
 最後に、プロでも兼業が当たり前の世界ですし、やるならそれくらいの気合と努力は必要かもしれません。
 ということで、失礼します。

たこやきさんの意見2013/07/05

 簡単な話じゃないですか。小説家と教師、両方なっちゃえばいいんですよ。
 まだお若い方のようですしなおさらのこと、どちらか一方を選ぶ必要はないと思います。

 仮にもし小説家を選んで2年くらい浪人期間を決め。ダメならその後大学と挑戦したとしても、それは激痛を伴います。
 一度緩んでしまった日常の糸を引き締めることは、並大抵の苦労ではありません。
 人生を棒に振るくらいの覚悟がないとやるべきではなく。
 そんなことはもう少し年を取った大人が挑戦すべきことで、今はまだ時期ではないと思います。

 バイトしながら大学に通い、合間を見つけて小説を書く。
 それも時期を決めて。目標を明確にし卒業までに絶対なるんだ――みたいに

 そうなると限られた時間で、何作書けそうかも分かりますし。
 一作一作の熱の入り方も違ってくるでしょうから、成長速度も早くなります。

 もしも、同じ質問内容でも大学卒業された時のあなたであれば。
 一年くらい本気で小説書いてダメなら、とりあえずその時は諦めれればいいのでは?とアドバイスすると思います。
 それは自分の内面の弱さにある程度気づきだしてる、と思われるからです。
 大勝負にでるのはそれからでも遅くないと思います。

 現在進行形で勉強しながら少しずつ小説を書いていき。
 今は両方目指して、うんと人生の春を謳歌されてみてはいかがでしょうか。
 あなたなら勉強もきっとできますよ。気持ちが大切です!

ゆーき。さんの意見2013/07/06

 就職をゴールとして考えるのではなく、そこから「どう生きるのか?」を考えていくのがいいかもしれません。

 留年を経験している立場上、僕は大学生、大学院の友人たちと就職活動の実態について話をする機会を持てているのですが、「自分がどんな道に進めばいいのか?」ということが明確に見えている人は少ないようです。多くの学生は「何が向いているのか?」「自分は本当は何をしたいのか?」が分からないまま就職活動をして、半ばあみだくじを引くような心持ちで会社へと就職をしていくみたいです。

 現大学生でもそんなものですので(もちろんしっかりと考えて、悩みながら答えを出し、第一志望から内定を貰ってくる人もいますが)、高校三年生で明確な答えを持っていないからと言って、必要以上に恥じたり不安がったりすることはないと思います。

 結局は『自己分析』をしっかりすべきかな、と思います。
 就職活動って「あなたはこれからどんな人になりたいですか?」という『問い』だと僕は思うのですね。

 そこに答えを出せている人は、就職をしてから「自分がどのように活躍していきたいのか?」が見えているので、志望する会社から内定を貰いやすいようです。というのも、会社が求めている人財は「入社してから活躍してくれる人」だからです。

 ですので、『自分の持つ価値観』、『実力』、『強みや弱み』などをしっかりと把握する努力をすることが、そのまま就職への対策になるのではないかと思います。その手助けとなる本として『絶対内定2014 自己分析とキャリアデザインの描き方/杉村太郎著』は参考になるかと(めっちゃ分厚いですが)。

 後は、プロを目指すことについてですが、「実力があるかどうか?」の一点かなと。

 「売れる作品がバシバシ書ける人」はどの出版社も欲しいわけで、そういう実力を自分が持てる、またはそういう方向性の努力ができるなら目指すといいと思います。
 プロでやっていくためには『クオリティ(質)』と『クオンティティ(量)』の両立が必要と言われています。
(ソース:『マンガを読んで小説家になろう!/大内明日香・若桜木虔著』

 具体的には『「2、3カ月に1冊ペース」で一定クオリティを保った作品が書けるかどうか?』ですね。

 売れない作品しか書けないと中堅でもバシバシ消えていっているみたい(主観ですが)ですので、あまり安定とは程遠い業種であると僕は思っています。
 まあ、その点については作家の実態として、『新人賞を取らずに著書50冊 私のとっておき ラノベ作家デビュー術/みかづき紅月著』 という本もありますので。この辺りも参考にしてみてはどうかなと思います。

 プロを目指すというのは色々とリスキーな面もあるかと思いますが、きちんと調べたうえで、自分が『この世界で生きていきたい』と本気で思えるなら、目指すだけの価値はあると思います。

 長くなりましたが、『自分の人生は自分で決め、決断に対して自己責任を取っていく』というのが僕個人の信念です。
 色々参考にした上で、自分がしっくりとくる道を選ぶのがいいのではないかと思います。

旧蒼占い師さんの意見2013/07/06

 小説創作は合間でやってます。プロになれたらいいと思う反面、不可能な場合も考えています。
 こんにちは、旧蒼占い師と申します。

 わたしは大学生で普段は数学や物理の勉強をしています。微分とかです。わたしは将来、そっちの研究者なんかになれたらと考えていますが、小説の創作もしています。なんというか趣味の域を出ない感じです。創作それ自体が書いていて面白いし、生み出すことは人間に許された特権だと思うのです。
 でもおそらく、わたしのどうのこうのはあなたにとって限りなくどうでもいいことだろうと……。

 二者択一を迫られているあなたに、おそらくためになる話をしていおきます、代わりに。

 「ホビット」「指輪物語」で有名なJ.R.R.トールキンはオックスフォードの教授でした。しかし、中つ国の資料をまとめあげて彼の世界を創造しました。肝心なのは教鞭を取りながら、ということです。副職のような形です。もちろん結婚して子供も四人いたそうです。
 「ハリーポッター」で有名なJ.Kローリングさんはハリーの物語を書いている期間、秘書や教員をしていたそうです。これも楽しみからの創作です。幼い子供も二人いたとか。

 つまり、本当にやりたい創作なら苦にならず、本職とは別にできるのではないか? ということです。

 もちろん昨今物騒な企業があります。若者を過労死に追いやる許すべからずな企業です。しかし、教員とかだったら、大丈夫だと思います。
 つまり、勤労な環境でも熱意さえあれば創作に支障なんて出ません。
 悩む前に一文字でも多くタイプすることが、作家の精神です。
 頑張ってください、応援してます!!

サラシナコハルさんの意見2013/07/06

 図書館司書を目指すのも一つです。サラシナコハルと言います。宜しくお願いします。

 ……昔話をします。
 昔アニメで「ココロ図書館」というのがありました。それで司書というものをしり、ざっくりいうと司書になりたいなと思いました。
 で、司書の資格を取るため大学まで行きましたが、ビツクリシマスタ。
 司書の資格が欲しい大学生が2~300人。(笑)
 図書館はそんなに多くはありません。受け入れてもらえるには以下が必要です、と言われました。

1 古文書などの解読ができる。
2 専門知識を備えている。
3 そういう大学を出る。

 もう、入学してから言うなよと思いました。(笑)
 三流ではありますが、東京の大学まで行き、よりによって地元の大学が司書で有名だったなんて、コントだと思いました。
 えぇ、目指すならしっかり調べろという教訓でした。そして司書の資格は取れませんでした。……訳は聞かないでください。

 資格自体は持っているべきです。地元に帰って司書の募集をしているときはドラえもんを探したくなりました。
 教師の免許や司書の免許を持っていると「学校司書」というものになれる可能性もありますし、持っているべきではあります。私みたいに就職に苦労するぞ!

 それで、ですが。
 現在私は就職活動をしながらフリーライターで小金稼ぎをし、TRPGのマスター試験を受け落ちまくり、ハロワに通う日々です。どこかに隙間を見つけてはラノベ書いてます。……結構時間はあるんですがね。
 プロを目指しているとはいえ、何かの足掛かりになればとラノベ系統につながる道を探しています。
 しかし人生設計としては見通しが甘く、資格所得も考えています。

 ずいぶん乱れた文章ですが、そんな状態になりたいか? というより、社会人としてでも大学生としてでも「経験を積む」ということを目指したら? と思います。
 大学生が出てくるラノベがあったとして、大学に通った経験のある人間とそうでない人間の書くものはリアリティが違うと思っています。

 一番は「どんなラノベが書きたいですか?」ということです。
 私はプロになりたいと思ったのが咲子さんと比べてすごく遅いので、そこまでしっかりと考えた人生設計をしていませんでした。
 ですが、文章に興味を持ったのは小学校六年生だったのを覚えています。
 初めて、友達の書いた文章で泣きましたから。
 文章が人を感動させるということをその時におぼえましたが、どこへ行ったかわかんなくなりました。(泣)
 その経験から、人の中の何かを変えられる文章を書ければなと思っていました。

 もう一度聞きますが、どういうラノベを書きたいですか?
 どういう作家になりたいですか?
 それに必要だと思うものはなんだと思いますか?

 「何をしたいか」を基準に大まかな人生設計をしてみてください。
 そして、就活とかに失敗しないようにしましょう。(笑)

美雪さんの意見2013/07/07

 こんばんは。
 美雪と申します。
 某医科大学在学中の学生の身ですが、咲子様よりは4つ、5つ年上の学生という立場で意見を書かせてもらいます。

 以下、完全に私個人の意見です。

 まず、咲子様は現在高校3年生ということですが、まずは『プロ作家になる』という考えを別の場所に置いてください。
 そのまま、このサイトを始め、小説から1、2週間離れてみてください。
 その間に「小説以外の」将来に関することを考えてみましょう。
 高校3年生ということであれば、現実を見る力もあると思います。
(夢を持ち続ける、追い続けることは、人生を良きものにしてくれるでしょう。しかし、「現実を見た上で」やりたいことを考えてみてください)

 そこで思ったことをまずは第一とし、進路を考えてください。
 今は学生(高校生)としてすべきことを定め、それに力を入れることが重要だと思います。
 個人的には高校生の大学受験などが人生を大きく変えると言っても大げさではないと思っています。

 進路担当の人間ではないので、こんなありきたりなことしか言えず、申し訳ありませんが、私は上記のようにしてきました。

 また、さらに以下は作家という職について私の思うところを書かせてもらいます。
 同じ紙媒体の創作物でも、漫画と小説では大きく異なっている点があります。

 漫画の場合、多くの漫画家のデビューは比較的若いといえるでしょう。
(例えば、今咲子様の知っている漫画家を検索して調べてみてください)
 アシスタント開始時も含めればもっと早い・若いでしょう。
 そして、兼業で漫画家として連載などをしているという人もほとんどいないと思います。

 音楽の世界などにおいても、プロのバイオリニストはそれこそ幼少期からバイオリンを習い、そして音大に進み、その後プロの道が開けていると言っても過言ではないと思います。

 しかし、そう考えた場合、小説の世界はどうでしょう?
 私の好きな作家の中には、働きながら小説を書き、デビューが30、40歳過ぎなんて普通にいます。
 具体的な例をあげますと……
 個人的に近年の芥川賞で最も印象的だった作品『終の住処』の著者、磯崎憲一郎氏は早稲田大学を卒業後、三井物産勤務の傍ら40歳を前に小説を書き始め、小説デビュー、芥川賞受賞。現在も会社勤めを続けながら執筆をしているようです。
 このような例をあげればキリがありません。

 今、私は医学部に進学したこともあり、将来は医師になる予定ですが、それこそ医師が小説(主に医療系が多い傾向はありますが)を書いて、それが売れいているなんて多くあります。
(もちろん研修医の間は難しいと思いますけどね;)

 私が言いたいことは、『小説を書く、投稿する、デビューする』などは社会人になり、仕事をしながらでもできるということです。

 咲子様も進路を決め、大学受験をし、大学生になり、その後小説を書くなどが現実的な気がします。
 大学生は社会人と比較し、時間があると思いますし、そこで執筆を頑張り、そしてその後社会人になってからも執筆を頑張る!
 など如何でしょう。

 また、こんなことを言うと夢を壊すことになるかもしれませんが、大沢在昌氏は某書でこのようなことを言っています……

『日本にいる小説家の8割は年収500万円以下くらい、なかには200万円以下の人もいます。新人の場合、執筆には半年くらいはかかるでしょう。(初版部数、定価、印税などが書かれ~)収入は68万円になります。半年かけて68万、コンビニのアルバイトよりも低い金額です』
大沢在昌

 新人はコンビニのアルバイトよりも低い金額というのは衝撃的でしたが、その後の『小説家の8割は年収500万円以下。中には200万円以下』……これがどういうことか分かりますでしょうか?
 人生設計ということで、将来を考えると、結婚や子ども、退職、自身の老後などなどお金がかかることは山ほどあります。
 その中で、8割の人が年収500万円以下……中には200万円以下の人もいる……

 もちろん、お金が人生における全てだとは思っていません。
 しかし、専業作家になることは非常に難しく、さらにその先はそれ以上に辛いことがあるんだなぁ、などと思いました。
 私は小説が大好きですし、小説家デビューを目指して日々作品を書いています。
 しかし、デビューしても、兼業というスタイルを崩すことは考えていません。
 仕事は仕事で頑張る!
 合間(休み)に執筆は執筆で頑張る!
 これが私の目指すところです。

 私の理想なども書いた乱文の上、非常に長くなってしまい申し訳ありまえせんでした。
 一意見として参考にしていただけたら幸いです。

smanさんの意見2013/07/07

 私のような落第者が安易に助言などして良いものかと思いつつ。
 しかも人様のレスにのっかる形ですが。
 旧蒼占い師さんのレスに

>「ホビット」「指輪物語」で有名なJ.R.R.トールキンはオックスフォードの教授でした。しかし、中つ国の資料をまとめあげて彼の世界を創造しました。肝心なのは教鞭を取りながら、ということです。副職のような形です。もちろん結婚して子供も四人いたそうです。

 と、トールキンの話が出ておりますが、こうした作家さんは多く、というか腐るほどいます。

 そもそもが作家など副業であって、いや、副業どころか趣味以外の何者でもなく、それが偶然金になった。というのが小説家というモノの正体です。

 レスを借りておいて旧蒼占い師さんとは少し違う意見になってしまうかもしれませんが、トールキンの場合、「教授が作家になった」のではなく、「教授という(知識の)下地があったから指輪物語を書くことができた」が正解だと私は思います。もちろん書くために資料を集めたのでしょうが、集めれば誰でも理解できるモノでもなし。

 つまり、別のことをしながらでも執筆はできる、のではなく、別のことをしてたから書けた作品なのではないでしょうか。

 トールキンは教授になってなかったら作家にもなれてなかったんじゃないかな。なんて。
 手塚治虫は医者になろうと考えなければ(挫折したけど)、漫画家にもなってなかったんじゃないかな。
 少なくともブラックジャックは描けなかっただろうね。

 創作以外に興味のある事があって初めて、それを何かに表現する事ができる。つまり創作が出来ると私は考えています。
 その何かが咲子さんにとって教師なのであれば、むしろ教師を目指すことが創作の近道になるのではないでしょうか。

 言葉が悪いので誤解される方もいるかなと思うのですが、言ってしまいますと、「創作にしか興味ない」という人はどんなに優れていても、「東大に入ることが目的」と言って入学したものの大学で何をしたいのかがわからず退学してしまう人と同じようなものなんじゃないでしょうか。
 正直言って「プロになりたい」という言葉は、私には「作家という格好に憧れている」というようにしか聞こえません。
 小説の事は置いといて、咲子さんが興味のある事を探し、そこで職を持てるような道を見つけるべきだと思います。
 創作、小説は、表現するための道具であって、目的地ではありませんよ。

 おおっと、人生設計の話でしたね。
 上に書いたように、おかげで私は非常に多趣味に生きています。30歳ですが就職はしていません。
 絵を描いたり、音楽を作ったり、文章を書いたり、それをネットで売ったり、似たような活動してる人から依頼を受けて音楽作ったりシナリオ書いたり。出版社の友人に頼んで雑誌の隅っこに小さく文章を書かせてもらったり。

 フィギュアには興味ないけどドールは面白そうなので球体関節人形を造ってみたり、衣装を作ってみたり、コレはあんま売れないけど、粘土は面白いね。轆轤(ろくろ)にも挑戦してみようかな。
 機械も好きなので、秋葉原でジャンクパーツを二束三文で買ってきて、修理加工してヤフオクしてみたり。コレも最近はあんま金にならんね。
 姉が輸出入の小さな会社を経営しているので、その手伝いでスペインに行って、着物の着付けバイトをしてみたり。
 あとは、自転車をしようと思ったけど高いのでマラソンに参加してみたり、登山したり。廃墟探険してみたり。
 身分としてはフリーターで週2のコンビニバイト。
 一軒家に一人暮らししているのですが、近所の人は私がどうやって生きてるのか不思議らしい。週2のバイトだけって認識じゃぁ、さもありなん。

 と、こんなんが私の現状。浅く広くの趣味なので、それぞれの稼ぎは微々たるものです。
 将来の心配が無いかと言われれば無いわけはない。税金も年金も払っているし、個人年金の契約もしている。それでもやはり不安は消えない。でも、そんなん大企業がいきなり倒産したら~みたいな社員の不安と大差ない気がして、あまり気にしないようにしてます。
 そろそろ本格的に作家として活動しようかと思い立って早2年ですが、朝起きて「今日は何すっか」と考えるのが好きなので、たぶん、このまま年金貰う歳までこの生活じゃないかなと思います。
 多趣味に生きろと言いつつ、多趣味が災いしてるじゃんってツッコミが聞こえてきそうですw

サイラスさんの意見2013/07/07

 どうも、サイラスです。

 自分は、社会人として話します。まず、新人賞に応募して、それでも、なおやりたいというのですから、プロを目指すのは、悪くないと思いますし、人生設計を考えなかったばかりに手痛い思いをしている私から見ると、うらやましく思えます。ただ、ふたつ、注意点があります。

1・なりたいことを常に意識していないと簡単に日常に流され、劣化する。
2・ほとんどの人が、自分のしたかったことや、なりたかったことを意識をしてこなかったため、アドバイスは疑いながらも聞いてみる。

 1は、自分の反省点でもあります。自分は、昔は、ラノベ作家になりたいと考えていました。
 けど、宿題や課題、日々の仕事に追われていたため、結局、今、まともな人生設計も努力をしないまま、愚かな大人の仲間入りをしています。本当にラノベ作家になろうと思うなら、人目も日々のことに関係なく、何時から何時まで書いて、公表するということができ、もしかしたら、プロとしてやっていたかもしれないと後悔しています。
 それだけ、日常の仕事ややることの切り盛りというのは難しいものです。そこを覚悟して置いてください。

 2は、自分の経験みたいなことで、自分のなりたいことになった人や、諦めて別の仕事で成果を収めている人というのは、自分のやりたかったことやしたかったことを意識できたような側面があります。昔、両親に自分のなりたかったものについて、尋ねてみると、意外なほどおぼろけで、また、諦めたことについてちゃんと説明できなかったこと、そして、周りの大人の多くがこんな感じだったのです。
 だから、なりたいことやしたいことへの有意義なアドバイスは期待しないほうがいいです。但し、社会人としては経験値は積んでいるので、意見の一つとして聞いてみるのは、悪くないと思います。

 では。

ちきさんの意見2013/07/07

 プロ志向のちきです。
 私は、小説家を目指す専門学校に通っていたので、現役作家に会って話をしたことがあります。

 作家先生いわく「小説一本だけで食べていけないから、作家活動しならがらシナリオライターもやっている」と仰っていました。小説だけで、食べていくのは難しいようです。

 もちろん、作家活動しなら、一般企業で働いている作家もいますが、こっちのほうが安定した収入源があるので保険がきき、作家をやめても食べていけます。
 作家兼シナリオライターは収入はサラリーマンとほぼ変わらないようです。その分、ずっと物語を書いていられますが、シナリオライターなんか、やりたくないなら、一般企業に務めながら作家活動の方がよいと思います。

 でも、作家兼シナリオライターはデメリットばかりではありません。在学中に作家先生から聞いた話で「シナリオライターから作家になった方が有利」と聞きました。理由は簡単です。シナリオライターとして経験が、自分の小説で生かせるからです。

 余談ですが日本中で活躍するシナリオライターの九割はフリーで残りの一割が会社で正社員として働くシナリオライターだそです。
 フリーの方はネットや、ライター仲間の誘い仕事をもらっているそうです。

>質問は、今プロを目指している方、デビュー出来るかも分かりませんが、これからの人生設計どう考えているのでしょうか?

 私は一般企業に務める気は毛頭なく、シナリオライターで経験を積みつつ、作品を大賞送り続けるつもりです。
 ちなみに、先日、一次落ちしました(笑)。

私はアフォですさんの意見2013/07/08

 超久しぶりの書き込みです。
 知らない人ははじめまして。知ってる人はお久しぶりです。
 相変わらずアフォな男の、私はアフォです、です。
 もう何年振りの書き込みでしょうか。
 まぁ、私のことについてはどうでもいいですね。

 さて、咲子さんのお悩みについての回答ですが、スレッドが立ってから結構、日数も経ってるのでこれを見てくれるかどうかは分かりませんが、まぁ、とりあえず書き残しておきます。

 これは方法論の一種ですが、自分がやりたいと思うことに対して5回「なんでそれやりたいの?」と問いかけてみる。

 トヨタかどこかの大手企業がやっている方法で、5回の「なんでそれやりたいの?」という問いかけに答えるというのは、これは意外と大変で、その問いに5回答えられると、自分がやりたいと思うことに対する根源的な答えにたどり着きます。

 逆に5回答えられない場合は実はそれほど意識はしてないということです。
 例えば、小説を書きたい(なんで?)→自分の世界を表現したいから(なんで?)
 という感じで、答えていきます。
 これは紙に書くなり、パソコンに入力してみるなり、自分なりにやってみるとよいでしょう。

 次に、「やりたいことをやる」ことに関してもう二種類の方法論があります。
 一つは、「たどり着きたい目的地を先に設定し、そこにたどり着くための方法、ルートを考える逆算型」
 もう一つは、「いまあることをしっかりやって、いまの問題を解決していく問題解決型」という2つです。
 これはどういうことか。例を出します。

■例:逆算型
 あなたは東京にいるとします。いろいろ考えた結果、次の休みに九州に旅に行くことにしました。
目的地は九州です。

 さて、必要なお金はいくらでしょうか?
 どういう交通手段でいく? 新幹線? 車? 徒歩? 自転車? 飛行機? フェリー?

 これが"目的を先にきめて、そこにいたる道のりを考える方法"。
 今の現状に関係なく、自分がいきたい方向性を考えるときに有効。
 逆に、現実とギャップがあるので、"ものごとを進めていく力は少ない"。
 だから、夢見がちで実際はなんにもやってない、みたいなことにならないよう注意が必要です。
 多くの人はこれに陥りがちです。

■例:問題解決型
 いま俺(私)は東京駅にいる。時刻は2時40分。なんとなく切符を買って来た電車に乗ってみた。
 その電車は東海道を通りどうやら西のほうに向かうらしい。しかし普通電車なので途中で乗り換えなくてはいけない。
 しばらくして、乗り換えたけれど、今度は長野のほうにいくらしい。

 これが、いまの現状をひとつひとつ、しりとりのようにやっていくかんじ。
 リンゴ→ゴリラ→ラッパ→パリ みたいに、現状やってることから導きだして次の行動を決めていく。

 この方法は、"物事を進めていく力が強い"。とりあえず作業は続けられる。
 しかし、全く自分がやりたくない方向にむかって進んでしまう危険性があります。
 創作する時、とりあえず机に向かって小説を書いていくけど、方向を見失ってしまいがち、ということは咲子さんも経験があると思います。

 目標から逆算型は、自分の理想を描けて方向性を決めるために。
 現状問題解決型は、現実的な推進力、さて次はなにをする? を決めるために使うとよい。

 大事な要点は、この"2つの思考のどちらも必要"だということ。

 行動しても、それがまったくやりたくない方向に進んでいるなら意味がない。
(道草して得るものがある、というのはまた別の問題で)
 理想を描いても、実際行動できなかったら意味がない。

 だから、自分のなりたい理想像、方向性、どういう生活をしたいか、どういう人とつきあいたいか、どういう自分でありたいか、いくら稼ぎたいか、人からどうやって思われたいか、なぜそれをしたいのか?
 最高の理想の状態が実現するとすればどうなるか?

 と考えたうえで、
 そのために、今なにができるか? 第一歩はなにか?
 と、いうことを考えていくのが一番だと思います。

 それらの答えは、結局咲子さんがなにをどう考え、どう感じているか。
 それはあなたの親にも恋人にも友達にもできる作業じゃないのです。
 咲子さん自身がやるしかない"仕事"だと思います。

ウジャBさんの意見2013/08/01

 私見ですが、人生設計は安定志向でやった方がいいと思います。
 例えばスランプの最中に古いエアコンが故障し費用の都合で修理も呼べず、そのせいで熱中症に、みたいな状況になったりしたら、本当に大切な物が何かなんて考えていられないと思いますが。

 幸せや充実は安定した生活基盤があってこその物だと思います。

 それに皆さん言われている様に、ある程度なら社会人になっても書けると思いますよ。社会人の中には遊興施設に入り浸ったり明らかに付き合いの域を逸脱して居酒屋をハシゴしたりする方も居らっしゃるのですから、時間的にも体力的にも恐らく執筆は可能かと。
 まぁ業種や待遇なんかに依るところは多いでしょうけどね。

 因みに私は創作でプロになるってのは余り良いとは思いませんね。
 安定性に難がある上、やはり小説とか創作活動と言うのは趣味としてやるのが一番楽しいですから。
(ネタが尽きた瞬間生活が立ち行かなくなるとか考えると、執筆道具が拷問器具にみえてくると思いますが……)

 最後に、私はプロでも何でもないのですが、言われ尽くされた名言を貴方に贈りたいと思います。

「趣味を仕事にすると嫌いになる」
「本当に好きなことは仕事にするな」

 乱文失礼しました。

地雷2さんの意見2013/08/16

 世の中は資本主義ですからね。働かざるもの食うべからずです。
 とりあえず生きて行けるだけの労働をしなければ、小説を書く余裕すら無くなるでしょう。

 自分の場合は製造業の社員になっててきとーに働きながら、仕事中にネタを練るという感じで生きてます。
 友人はフリーターをしながら小説家を目指してました。

 どうも最近見ていると、すぐにプロになりたい! プロにならなければならない! というような強迫観念に至る人が多い気がします。
 それこそ二十代のうちにプロにならなきゃダメだ! できなきゃ俺はダメな人間なんだ! みたいな根拠のない思い込みがあるようです。
 別にそんなことはありません。どうして長い目で物事を見れないのかなーと。

 肉体の制限のあるスポーツならともかく、小説家の人生は長いんだから、どこかでいつかプロになればいいと思うんですよ。
 働いていれば資料を買うお金も集まりますし、時間がなくなるデメリットを差し引いてもお釣りは返ってきます。
 小説のために人生まで投げ捨てる必要はないです。

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