ライトノベル作法研究所
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  4. その他公開日:2013/10/27

下読みによるラノベ新人賞攻略Q&Aまとめ

●その他2

■質問2014/04/24
 デビューしたばかりの新人作家と編集者の方は、どのくらいの接触をするものですか?
 東京近郊の場合と、そうでない場合について、1・実際に会って打ち合わせする頻度や時間、2・電話やメールの頻度や量、3・その他の機会、について新人賞から1年くらいの期間で目安を教えてください。
 また、それは、関係が良好という意味で、多ければ多い方が良いのでしょうか。
 新人作家は小説の企画書を積極的に提案した方がよいですか?
●ラノベ編集者さんの回答
 打ち合わせの仕方や頻度は特に決まりもないので編集者と作家次第で全く異なります。
 都内であれば週1で会うこともありますし、遠方なら打ち合わせはメールだけということもあります。
 基本的に作家と編集者の間ではメールが中心で、重要な連絡事項は電話を使います。
 メールが使えればなんとでもなります。
 企画については新人でもどんどんしたほうがいいです。
 最初のうちは中々通らないかもしれませんが、して悪いものではありません。

■質問2014/04/25
 「自分のしたいことをしている作家さん」と「市場で受けるものを作ろうとしている作家さん」と、現実的に比率としてはどちらが生き残っているのでしょうか。
●ラノベ編集者さんの回答
 どちらがというよりどちらも必要です。
 自分が書きたいものをどうやって市場受けする形にするか、または貰った企画にどれだけ自分が書きたいものを盛り込むか。
 そこら辺のバランスがしっかりしている人が生き残ります。
 自分が書きたいものだけ書くという作家は企画がこなくなりますし、自分が書きたいものがない作家は売れなくなれば大抵そのまま消えます。

■質問2014/04/23
 印税の相場について詳しく! 2ー3万部/巻、5万部前後/巻、6ー10万部/巻、10万部以上/巻でそれぞれ印税は何パーセントですか?
 消費税増税しましたが、ラノベの売れ行きに目立った変動はありますか?
 編集者、絵師、作家の印税をめぐってのありがちなトラブルなどあったら教えてください。
●ラノベ編集者さんの回答
 ラノベの印税は8%前後が相場です。
 売れっ子ですと10%くらいですが新人から中堅は8%くらいです。
 消費税増税の影響はあります。
 新刊やメディアミックスされている作品以外の売り上げは大分落ちています。
 編集者と作家の間では印税のトラブルはしょっちゅうあります。
 上で印税は8%が相場だと書きましたが、もっと下がることも当然あります。
 そういう場合はトラブルになりやすいです。
 同様の理由で編集者と絵師の間でもトラブルは起きます。

■質問2014/04/23
 ラノベ編集さんが、今までに「てめぇマジふざけんな!」と思った事を。
●ラノベ編集者さんの回答
 ストレスの多い職種なので毎日思ってます。
 特に客からのくだらないクレームに対してそう思うことが多いです。
 最終的には上司にも怒鳴られますし、クレーム対応で精神を病む人は出版社だと結構多いです。

■質問2014/04/23
 ラノベ新人賞を受賞した場合について、 
1・最終選考通過の時点で電話連絡はあるのか?
2・最終選考通過したが受賞を逃した人間に電話連絡はあるのか?
3・電話がくるタイミング、回数など詳しく。
●ラノベ編集者さんの回答
 連絡があるのは最終選考に残った時と受賞or落選の時です。
 電話の時間は相手が学生か社会人かで変わります。
 大学生ですと昼や夕方、社会人ですと夜が多いです。
 大体結果がでた当日か翌日には電話がいくと思います。
 受賞作が決定するのはレーベルによってまちまちですが、本発表の一ヶ月以上前に決まっていることが多いと思います。

■質問2014/03/28
 設定が面白い、発想に驚かされたと感じる応募作は何割ほどですか?
●ジジさんの回答
 どの賞においても、「絶対上げる」と思うほどおもしろかったり驚かされたりする応募作の割合は、0~3パーセントほどです。 1本もないこともままありますね。

■質問2014/01/05
 やはり年齢が若い方が有利なのでしょうか。
●ジジさんの回答
 年齢を気に病む必要はありません。
 むしろ自分が今現在のエンタテイメントを充分インプットできているかどうかを考えるべきでしょう。
 高齢の作者の問題は、「感覚・感性が古い」ことです。
 ようするに、自分がラノベなどの現役読者であった若いころの感覚を、10年20年経った現代にそのまま持ち込んでしまう応募者の方が多いということですね。
 「おもしろいものはいつの時代でもおもしろい」という原則は、少なくとも時代性に大きく左右されるエンタテイメントの世界では通用しません。

■質問2013/10
 入賞などして出版が決まった作品がタイトルを変えられてしまう事がある。このタイトル変更に関して作者は口を出せるのか? タイトル変更の理由は?
●ジジさんの回答
 タイトル変更は、多くの場合編集者が決めます。それはその編集者が考える、勝つための戦術です。

■質問2013/07
 最近の漫画は、脚本と絵描きが別々になっていることが多く、ラノベ作家だけでなく、マンガの原作者になるという選択肢も、考えていいはず。「下読みをした際、小説という形よりマンガにしたほうが面白い」と感じる作品やその傾向(選考の通過具合や文章の特徴)はあるか?
●回答
 小説よりも漫画にした方が良い作品があるか、というのは中々に難しい質問。
 映像化(=アニメ化?)すれば面白いかもと感じる作品は数多くあるが、映像化して小説よりも良いものになるかは違う問題。
(小説で)漫画にした方が面白いと感じる作品はなかった。

■質問2013/07
 ネットに投稿した作品を新人賞に送った場合、減点対象になったり受賞できなかったりすることはあるか?
●回答
 普通は問題ないが、Web投稿について各新人賞の注意事項に記載されているので、あらかじめ確認を推奨する。

■質問2013/07
 ラ研でアドバイスをしていた、その中で新人賞を受賞した人の特徴は?
●回答
 文章力は研究所の投稿室に投稿されているものの中では平均的なものでしたが、作品の設定はみるものがありました。

■質問2013/07
 イラストを付けたり、上下の2作1セットだったり、イメージソングCDが入っていたり、「応募規定100回読み直せ!!」みたいな作品はあったか?
●回答
 結構見聞するとのこと。
 編集部の方から様々な逸話では、作品の資料、手紙、イラストは結構送られてくるよう。
 下読みを置く規模の新人賞だとそれは完全に無意味だが、編集者が直接読むところだと手紙や作品の資料は喜ぶこともあるとのこと。
 結局は作品次第ですので、余計なものは入れないのが一番。

■質問2013/07
 作家が審査する賞と、編集が審査する賞がありますが、どういう違いがありますか?
 なんでそもそも作家さんが審査するんでしょうか?
●ジジさんの回答
 基本的に作家含む特別審査員が読むのは最終候補に残った作品だけなので、特に違わないです。
 作家が審査に参加するのは話題作りです。一応、考え方のちがう人を入れることで選考をよりよくしたい流れもあるかと思いますが。

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