ライトノベル作法研究所
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  4. 成功できるかは遺伝子ですべて決まっている!?公開日:2013/11/13

ラノベ作家として成功できるかは遺伝子ですべて決まっている!?その6

通りすがりの暇人さんの意見2013/11/07

 ご両親に文才がないと、あなたはどうやって判断されましたか?
 文筆業に従事していないから?
 環境がそれを許さなかっただけかもしれないじゃないですか。
 ご両親の短い文章を読んで絶望したから?
 訓練してないだけかもしれない。
 百メートルを十秒切れる可能性を持って生まれても訓練しないと当然、十一秒も切れないんですよ。お分かりかと思いますが。

 閑話休題。
 自分には才能がないと言い切れるほど、あなたは努力しましたか?
 才能が開花するには一般的に、一万時間が必要と言われています。前にも仰ってる方がいますが。
 解りやすい時間にすると十年間そのことだけに打ち込むと言うことです。
 アマデウスは六歳で才能を開花させた?
 彼はプロにさせられたのは六歳ですが、高評価の作品を作り出すのは十六才以降と言われています。十年ですね。

 あなたは十年間四六時中ライトノベルのことを考え、作品を創作し続けましたか?
 他の回答者の方々がことごとく否定的、あるいはそれに近い反応なのは、あなたがそれだけのことをせず、才能という安易な言葉で彼らの努力を否定しているからです。

 質問です。
 あなたは99%の努力をしましたか?
 一万時間、ライトノベルの創作に費やしましたか?

 あ、この人は才能がある。この人は天才で真似できない。と思われるライトノベル作家を教えていただけると幸いです。寡聞にして存じ上げないので。

坂下洋一さんの意見2013/11/07

 甘えたことを言うんじゃない。あんたが何歳か知らないが、数年前電撃で五十過ぎた人がデビューした。一般文学では五十前後のデビューはざらだ。今年の芥川賞など受賞者は七十すぎた老人だ。 

 ラノベ作家になれるかどうかは遺伝(才能)で決まる? へー、ならどうして一般まで広げても、親子二代の小説家やマンガ家がほとんどいないんだ? 小説家もマンガ家も99%は親は小説家じゃない。あんたはようするに努力するのがイヤなんだよ。理由もなしになまけると、まわりから批難されるから、年齢や安藤とかいうオッサンの言葉を免罪符にしてるんだよ。きっとあんたはディステニープランを称賛するんだろうね。

青大将さんの意見2013/11/17

 生物学好きの立場からコメント致します。
 まず、「遺伝」の原則に「獲得形質は遺伝しない」と言う事が挙げられます。
 これは、自分が人生の経験だったり、生きている上で教えられたりして得た技能、身体的特徴は遺伝しない、と言う事です。

 陸上競技は、それに向く骨格、筋肉の質など、身体的に遺伝をする部分で有利不利がある程度決まってきます。これについて、為末選手の言っていた事は正しいでしょう。
 翻って、作家業、ある程度しぼってラノベを執筆する行為だけを見ましょうか。
 言語を司る能力だったりは、人間誰でも備えている物であり、その能力の高い低いがどういう物か、と言うのは現在では明らかになっていないです。

 しかし、どんな話が読者の心に働きかけるのか、どんな世界を心に思い浮かべたのか、などを研究して得た「知識」は獲得形質であり、遺伝しません。
 発想力なども、無意識のうちに既存の作品の研究の末の物だったりします。
 遺伝子、と言う言葉の価値が低くなるに連れ、こういう考えが出来てきますが、自分でどうにかなる物の様です。あきらめる前に執筆してください。

伊場 仁さんの意見2013/12/01

 全てが遺伝で決まっている。確かに衝撃的な話です。
 あんまり衝撃的過ぎたので、それで小説を一本書いてみたくなったほどです。

 何かが100%正しいと、科学は断言することはできません。
 常に懐疑的であるのが科学です。
 100%正しいと断言した瞬間、それは科学ではなく宗教になります。
 まあ何を信じるかは信教の自由がありますので、そこは個人の裁量次第ですが。

 何が本当に正しいのかどうか、我々には分かりません。
 それを判断するには、この世界の全ての事象を知り、比較検討する必要があるからです。
 それは不可能です。少なくとも、現代の科学水準では。

 誰が何を言おうと、どこまでも最もらしく聞こえるにすぎません。
 あなたがその学説を信じたいと思ったのなら、そうすればいいでしょう。それはあなたの自由です。誰にも止められません。

 どんなに最もらしく聞こえても、この世の全ては作品のネタになる程度のものしかない――と、私は信じています。
 その学説が本当に正しいのかどうか。それは専門の偉い先生たちにでも任せておきましょう。
 天才美少女がとある学説を元に、ありがたいご高説を垂れてくださる。
 我々はそんなくだらなくて、ほっとするような話でも書いたり読んだりしていれば良いのです。誰に何を言われようと。

 作家とはそういうものなのです。

 話は変わりますが我々人類には肉体的遺伝子の他に、文化的遺伝子(ミーム)と呼ばれる遺伝子があります。
 これは文字通り文化を生みだして後生に伝える遺伝子で、肉体には存在しません。
 社会の中に空気のように存在しています。

 これは数万年、あるいは数億年単位で進化する肉体的遺伝子とは違い、急速な勢いで進化します。
 肉体的遺伝子と違い、個体でも意図的に取り込み、なおかつ生成出来るものです。
 肉体的遺伝子はどうしようもありませんが、こちらのミームは自分の選択次第でどうにかなりそうです。
 創作をしたいなら、作家のミームをたくさん取り入れましょう。

 創作に関わる人間というのは、文字が生まれた紀元前数千年ごろからいます。
 が、それは人工のごく少数でした。
 近代になって識字率が上昇しても、その傾向は大して変化しません。
 創作が出来るほどの教養や環境を持てる人が少なかったのです。

 現代では、いつでも誰でも、ネットを通じて膨大な量の知識に触れられるようになりました。作品を作っていつでもそれを発表することもできます。
 全ての人間が作家になれる環境になり、それに適応した能力を持った人間が淘汰される時代になったのです。
 ですがそのような環境になって、まだ20年も経ってません。

 淘汰の影響が肉体的遺伝子に反映さているのかどうか。
 そもそも反映される類のモノなのかどうかも、はっきりとは分かりません。
 もともと、肉体的遺伝子の変化は時間がかかるものなのです。
 20年では検証時間が短すぎます。サンプルも極めて少ないです。
 そもそも淘汰の影響を受け、肉体的に世代交代した作家が活動を始めているのかどうかすら、現状では怪しいです。
 可能であれば、全ての作家の家系を調査したいところですが、難しそうです。

 最後に。
 恐らく、我々には作家の血や遺伝子は受け継がれていません。
 ですが、文化的遺伝子の方であれば意図的に取り込み、新たなものを生成できます。
 作家というのは肉体的遺伝子ではなく、文化的遺伝子によるところが大きい――と、私は信じています。

 先祖代々作家の家柄である伴侶を得て、その遺伝子を受け継いだ子供や子孫に自分の夢を託す。
 そうして肉体的遺伝子の可能性にかけるというのもロマンがあっていいでしょう。
 そこまで気長に待てねーよ、と言うのであれば、やはり自分で作家を目指してみるのが無難ではないかと思います。

初めましてのおばさんさんの意見2013/12/02

 こんばんは。こちらに投稿するのは初めてですが、少し気になりましたので。。。
 長文、失礼いたします。

 まず、気軽に「死」という言葉を使うべきではない、と思います。
 私は、病で一度死にかけた事があります。
 その時に思いました。
 「死にたいと言える人は、自分がすぐに死なないと知ってる人だ」と。
 病気で死ぬかも、となったら、絶対「死にたくない」ですよ。

 「死」とは、生きてる人間なら、誰もが経験する神聖なものです。
 今死を選ばなくても、必ずあなたも死にます。
 必ず死ぬのだから、焦って死ぬ必要はありません。必ず死ぬんですよ? あなたは。

 あなたがおいくつか、は判りませんが、圧倒的に「人生経験が少ない」ように見受けられます。挫折し、悩み、苦しむのも、立派な人生経験です。つまり、今悩んでいる事も小説のネタになります。
 今のあなたの悩みこそ、あなたの小説のテーマにふさわしいかもしれません。
 だって、何の悩みの無い主人公の小説なんて、味気ないでしょう?

 最後に、私は中学生の子供がいますが、最近になって小説を書き始めました。あなたの言葉を借りれば、「低年齢化が進んで、自分より才能のあるライバルたちがいっぱいいて、なおかつ才能があるかどうかなんてわからない、年食ったおばさん」が書いています。

 でも書きます。楽しいから。自分が書いた物語を、一人でも「面白かった」って言ってくれた人のために。

 あなたに必要なのは
 「小説を書く事が好きか嫌いか」の判断だけじゃないですか?
 好きなら、書きましょう。
 嫌なら、書かないでいいです。

 その自由は、あなたのものです。

 もし、いろんなことに捕らわれて、訳分からなくなっているのなら
 頭からっぽにして、思いっきり身体を動かしましょう。
 走ってもよし、カラオケで歌ってもよし。思いっきり号泣してもよし、大笑いしてもよし。
 それから考えても遅くは無いでしょう。

ネルネルさんの意見2014/01/29

 はじめまして、ネルネルと申します。
 投稿文を読ませて頂きました。
 俺は最初から、「小説家とかアスリートになるには、才能みたいなもの、或いは環境の運、日常の運が必要だ」と考えながら小説を書き始めた口です。
 正直、投稿者の提示した意見とデータに対して、実は言いたいことは特に無いです。同感、としか言いようがなくて。だから、別のアプローチから貴方が小説を書くのを止めないように説得してみようと思います。 

 小説家になるためには、小説という巨大な結晶を打ち砕く必要もなければ、ネットの向こうの人達から一定の支持を得る必要(1%の人間に支持される必要すらない)もないのです。
 早い話が、「自分が応募した賞に送られてくる文章よりもちょっと上手い程度」でいいのです。それだけ。それ以上でも、それ以下でもない。そいつらとかあいつらに勝つ程度で、世間というのは貴方を作家だと認めてくれます。
 いつかみんな、小説家になれようがなれまいが、自分の寿命を眺めながら、頭を掻き毟って死ぬんだから、貴方だけが今死ぬ必要はないですよ。頑張ってください。

 じゃあ、何をすればいいのかというと、とりあえず書写から始めましょう。俺は「クリスマス・カロル」という本を書写しましたが、写してみたら、なぜか電撃小説大賞の長編規定にぴったり収まって笑いました。ちなみにこの書写は、一週間で終わりました。
 それと、ここでもどこでもいいから、サイトに投稿しましょう。一万字級の文章なら、一週間もかかりませんよ。

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