ライトノベル作法研究所
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  4. 二刀流の戦闘イメージと書き方を考察公開日:2014/02/27

ラノベでの二刀流の戦闘イメージと書き方を考察

 ケッタコルツァ!さんの質問 2014年02月09日

 どうも皆様こんにちは、ケッタコルツァ!です。

 私は現在あるキャラに二刀流である、と言う設定を付けましたが、書いた文章から状況を掴みにくい、との指摘がありました。自分が情けないです。
 右手左手がそれぞれ別の動きをするので、ちょっと矛盾すら生じていたりしました。
 そもそも二刀流の戦闘は私の完全なイメージなので、それがまた問題だった可能性もあります。

 そこで今回は皆様の二刀流の戦闘イメージとその書き方について聞かせていただけないでしょうか。
 また、正式な剣技等で二刀流がありましたら教えてください。

追記
※あ、二刀流の少なくとも片方はは主に剣や刀とします。
 短剣やナイフほど短くは無いですが、作り直し中につき、特に長さの指定は現在の所ありません。
 もう片方は短剣でも、普通の刀や剣でも構いません。

●答え●

しゃーさんの意見2014/02/09

 片方の剣で、相手の剣を防ぎ、もう片方で攻撃する。同時に突き刺す。1vs多人数でしたら、一人を片方の剣で倒したりしている間に、もう片方で別の敵を突き刺したり。二本の剣を使ってのつばせり合い。ゲームで見た二刀流の動きなんかでは、回転しながらザックリ。腕を斬りながら足も斬ったりすると、動きも封じれますね。

 と、つらつら書きましたが、正式な剣技はよく知りません。ただ刀とかは、それ一本がめちゃくちゃ重いらしいので、片手で持つだけでもものすごいことなんだとか。だから二刀流はフィクションでのみだとか違うとかって聞いたような気がします。正式なものは真剣でなくてもあるようなので、そちらを参考にしたほうがいいと思います。動画サイトでも見れると思います。

 書き方ですか。
 とりあえず二刀流が出てくる小説などを読むといいと思います。
 私が知っているのは「ソード・アート・オンライン」くらいですが……。あとイメージの参考になりそうなのはアニメ「進撃の巨人」ですかね。あそこに出てくる人は皆二刀流です。
 調べればもっともっとたくさん出てくると思います。
 あとは描写を細かくしたり、ですかね。うっとうしくない程度に。

 そんな感じです。ではでは頑張って下さい。

ケッタコルツァ!さんの意見2014/02/09

 剣道の友達に聞いたところ
「竹刀ですら結構重いのに、鉄だったら尚更重いだろうね。
 ただ嘘か本当か宮本武蔵なんかは二刀流って話もあるし、普通の刀や剣より軽いか短いなら、もしかすると……って所かな(笑)
 まぁ、ロマンだよね」
 とのこと。実践もしていただきましたが、「一本じゃなきゃ私はやっぱりは無理だ!」と言っていました。協力してくれた友人に感謝です。

布施隆三さんの意見2014/02/09

 僕は剣道経験者ですが、二刀流はべらぼうにむずかしいですよ。
 力が入りませんし、二つの腕を別々に動かすなんて芸当は、よほどの練達が必要になります。
 剣道では長さの規定があります。くわしい数値は覚えていませんが。
 昔、宮本武蔵の伝記を読んだところによると、相手の刀を挟んで抜けなくしてしまう、という戦法が登場しましたが、現実にできるかどうか……
 とにかく、二刀流では、まともに試合が成り立つだけでもすごい技術です。
 参考になれば。

モンゴ時間さんの意見2014/02/09

> 追記
> ※あ、二刀流の少なくとも片方はは主に剣や刀とします。
> 短剣やナイフほど短くは無いですが、作り直し中につき、特に長さの指定は現在の所ありません。
> もう片方は短剣でも、普通の刀や剣でも構いません。

 二刀流の定義をこのようにすると、時代小説の刀と脇差の例が無数にあるのではないでしょうか?
 ちょっと前に古本屋で買って読みかけの「眠狂四郎殺法帖」という小説に、刀と脇差を両手に持って6人の暗殺者を切り倒すという話がありました。

雷さんの意見2014/02/09

 宮本武蔵の『五輪書』を読むか、You Tubeなどで「二刀流」と検索するのが手っ取り早いでしょう。
 『五輪書』はWeb上で原文・訳文がいくらでも見つかりますよ。

 んで、ざっくり二刀流の説明をしてしまうと、
「武士というのは、腰に刀と脇差の二本を差しているのが普通だろ。
 せっかく武器が二本あるんだから、両方使わないともったいないよね」
 という発想で生まれたのが、宮本武蔵の二刀一流(二天一流)です。

 「片腕で刀を持つなんて、重くてムリだ」という意見は、よく聞きます。
 しかし宮本武蔵の主張は、
「騎乗戦では、のんびり両手で刀を振り回せるわけがない。手綱はどうするんだ。
 戦場を駆けまわるとき、両手で刀を持っていたら走りづらいし、足も遅くなってしまう。
 沼地や石ころが転がっている場所、山道や建物の中でも、両手で刀を持ったままでは動きづらい。
 左手で弓や槍を持っていることも想定されるから、そんなときに両手で刀を振るうことはできない。
 だから両手で一本ずつ刀を持って、片手でも刀を振り回せるように訓練しておこうよ。
 もし片手で敵を斬り殺せないときは、両手で刀を持って斬りかかればいいんだから」
 というものです。

 宮本武蔵が提唱(?)した二刀流というのは、あくまで実戦を想定した訓練法であり、レクリエーションやスポーツを想定したものではなかったようですね。

 僕もたまに二刀流のキャラを書いたりしますけど、上記のことを踏まえながら戦闘シーンを描くようにしています。
 少しでも参考にしていただければ幸いです。

クウロさんの意見2014/02/09

 二刀流というと確か『ブレイドライン』 (2009/9/1刊行)の主人公がそうだった気がします。

 漫画ですけど『るろうに剣心』(1994/9/2刊行)は四乃森蒼紫が小太刀二刀流がありましたね、確かるろうには小説もあったはず。
 書き方の参考になるのではないでしょうか。

 西洋のほうですけれど、マインゴーシュやソードブレイカーは左手用の剣で、相手の攻撃を受ける用のものでしたね。ファンタジーの映画などで登場する二刀流の騎士や剣士は大抵、それらをもっていたりします。ソードブレイカーは日本だと十手みたいな扱いになるんでしょうね。
 ですから、自分の二刀流のイメージはSAOのように二本の剣で斬るとかではなく、左手の剣で相手の攻撃を受けたり弾いたりしてから、右手の剣で攻撃する……という感じですね。
 それか、左手の剣の攻撃で、相手を牽制しながら右手の剣で本命を叩き込むって感じですかね。おもに『ブシドーブレード弐』というps1のゲームの影響です。

 参考になれば。

ぽんたさんの意見2014/02/09

 二刀流、いいですね。燃える設定ですよね。

 ほかの方も似たようなことを書いておられますが、片手に剣、もう片手にマインゴーシュなどのソードブレイカーを持つ――という戦い方があるようです。
 つまり右手は攻撃、左手は防御、と基本的な役割を割り振ってしまうというスタイルですね。攻撃もできる盾、みたいな感じだったのかもしれません。

 また私がとある商業小説で説得力があると感じた描写に「二刀流といえど自由自在ではなく、攻撃してくるときは必ずどちらか一方の剣である」というものがあります。
 確かに考えてみると両手で攻撃するという動作はかなりの無駄と隙があります。パンチを打つ時を思い浮かべれば、攻撃するほうの腕と肩は前に出ているわけですから、それを引き戻してから反対の腕を伸ばさないとバランスが崩れて、前のめりになってしまう気がします。ましてや戦闘の最中なら常に踏ん張りが効く体勢をとっていないとですよね。
 そして二刀流なのだから攻撃していない方の剣が遊んでいては意味がない、常に体のそばに引き付けておいて盾にしているという描写でした。

 つまりその作者さんは「二刀流とは攻撃していない方の剣が常に盾になっている戦い方である」と結論付けたようです。そしてその剣と盾が自由自在に入れ替わるのですね。
 実は小説のほうでは二刀流は敵方で、主人公はその剣と盾が入れ替わる一瞬の隙を強引にこじ開けて倒す、という展開だったのですが。

>右手左手がそれぞれ別の動きをするのでちょっと矛盾すら生じていたりしました。

 ひょっとして右手を振りかぶった次に左手を――みたいな詳細な描写をしようとなさっているのでしょうか。だとしたらもうちょっとさらりと流せばいいような気もします。いまどのような姿勢なのかなどはまるっと省いても大丈夫。
 それで密度が足りないと感じたら、足さばきや状況判断などの描写を加えてみてはいかがでしょう。詳細な攻撃の描写は攻守が入れ替わる場面や決着の場面にだけ使うと、シーンの強調もできるしネタの節約にもなるしで一石二鳥かもしれません。

 一部分でも参考になれば幸いです。

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