ライトノベル作法研究所
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  4. ラノベのどんな要素が読者を惹きつけるのか?公開日:2014/03/27

ラノベのどんな要素が読者を惹きつけるのか?

 ラノベの王女様さんの質問 2014年03月22日

 世の中には様々なメディアが存在するにもかかわらず、なぜ他の媒体ではなくあえて「ラノベ」を手に取るのか。ラノベのどんな要素が彼らを惹きつけるのか。
 これって超重要な疑問じゃないかしら?

●答え●

芦花さんの意見2014/03/22

 何故、ラノベなのか。単純に言うと楽しむためにラノベを読んでいますが、確かに楽しいものなら世の中にいくらでもありふれています。
 創作、さらに小説、と絞っていっても、それでもやはり選択肢はいくらでもあります。その中でどうしてラノベなのか。別にラノベを選んだからって他のものには今後一切手を出すことが出来ない、というわけではありませんが、仮に小説で一般かラノベかどちらかしか今後読めなくなると言われたら自分ならラノベを選ぶでしょう。
 そんな自分なので、世間一般がどうというマーケティングのようなものはちゃんと出来ているとは言えませんが、自分の中に自分なりの答えがあると思います。

 ラノベの魅力は何かと考えると、それはやはりライトノベルという名の通り「ライト」であることだろうと思います。大きな事件の謎を解明する本格ミステリとか、サイエンスな話が跋扈するハードSFとか、異性を相手にしたときのリアクションがやたらとリアルな恋愛ものとか、そういうのって、それはそれで魅力ももちろんあるとは思いますが、ある種のストレスを感じることもあるんですよね。 

 その分ライトノベルなら、ぼーっとしながらでもさくっと読めるものが多いです。

 一見小難しい話をしているようなものでも、なんとなくその小難しいことが出来るキャラがいるなーとかで十分楽しめます。確かに、ラノベの中にも苦戦するシーンとかもどかしくなるシーンとか、重圧となるようなものもありますけど、それだって文体、挿絵、構成などで読みやすく感じます。
 電撃文庫から派生したMW文庫あたりは内容に関しては一般よりのようで、本屋の羅列のされかたも一般のほうに置いてあったりしますが、そのような点においては電撃の作家さんたちが多いこともあってライトノベルのような作りを感じます。だから、自分も好んで読むことが出来ます。 
 無駄に長くなってしまったような気がしますが、

 要はラノベって読むのが「楽」なんですよね。
 勉強や人間関係で毎日ストレスを感じているのに、娯楽の中でまでストレスを感じたくない。そういった層が、ライトノベルを好むのではないでしょうか。

 だから、ラノベによくあるハーレムやチートに対し、「中身がない」なんて意見を耳にすることがありますが、読者が求めているものは「中身」なんてものじゃないと思います。(中身がないのと軸がないのは別です。「ハーレムをやるぞ!」とった軸となるものは必要だと思います)
 今ソーシャルゲームが流行っていますが、あれもひたすらボタンを押したりしているだけで戦術とか手先の技術とか難しいことを考えずにちょっとした隙間時間で進めていくことが出来ます。それと似た感覚かもしれません。

 リスク&リターンは娯楽の基本、障害があるから何かを得たときに喜びがある。根本的にはそう考えていますが、その「リスク」が嫌だという人だって少なくないということです。そういった人が、ラノベに惹かれるのだと自分は考えます。

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