ライトノベル作法研究所
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  4. ラノベ編集者が15人の作家志望の質問に回答公開日:2014/04/29

ラノベ編集者が15人の作家志望の質問に回答その2

ウニャーさんの質問2014/04/23

 ちょっと気になったことです。(こんな質問で15迷惑の一つを失うなんてどうかと思いながら)
 こういう小説家を目指すサイトなどは、編集者さん達も見たり質問したり答えたりしているのでしょうか?
 あと、あなたが知っているだけで何人ぐらい見ていて、どのぐらいの頻度で確認しているか気になります。
 編集者Xさんから見て「あ、この人同職の人だ」と思っている人も入れてもかまいません。

 それと、編集者Xさんは今何のジャンルを書いている人を捜していますか?
 今が熱いではなく、多分これからこのジャンルが来るだろうと思うものは?

編集者Xさんの回答2014/04/23

 編集者と言っても色々いますから、書きこみしてる人もいると思います。
 投稿サイトが好きな編集者もそれなりにいると思いますし。
 周りがどの程度見ているかは把握していません。すいません。

> それと、編集者Xさんは今何のジャンルを書いている人を捜していますか?
> 今が熱いではなく、多分これからこのジャンルが来るだろうと思うものは?

 作家相手であればプロットを見ますし新人であれば作品を見てから決めているので、どのジャンルを書いている人を捜してるかというのは考えたことがなかったです。
 ジャンルに関してはそんなにこだわる必要はないと思います。
 面白そうな題材を見つけてみてください。
 これからきそうなジャンルの予想というのも編集者が得意としている分野ではないので難しいです。
 SF、ホラー、ミステリー、スポーツなどのラノベではまだそんなに発展してないジャンルに流行って欲しくはあります。
 予想ではなく希望ですいません。

ビーバーさんの質問2014/04/23

 質問なのですが。
 「自分のしたいことをしている作家さん」と「市場で受けるものを作ろうとしている作家さん」と、現実的に比率としてはどちらが生き残っているのでしょうか。リアルな数値やお話を頂けるとありがたいです。

編集者Xさんの回答2014/04/25

 どちらがというよりどちらも必要です。
 自分が書きたいものをどうやって市場受けする形にするか、または貰った企画にどれだけ自分が書きたいものを盛り込むか。
 そこら辺のバランスがしっかりしている人が生き残ります。

 自分が書きたいものだけ書くという作家は企画がこなくなりますし、自分が書きたいものがない作家は売れなくなれば大抵そのまま消えます。

インド産さんの質問2014/04/23

 よろしくお願いします。

 デビューしたばかりの新人作家と編集者の方は、どのくらいの接触をするものですか?
 東京近郊の場合と、そうでない場合について、1・実際に会って打ち合わせする頻度や時間、2・電話やメールの頻度や量、3・その他の機会、について新人賞から1年くらいの期間で目安を教えてください。
 また、それは、関係が良好という意味で、多ければ多い方が良いのでしょうか。

 新人作家は小説の企画書を積極的に提案した方がよいですか?
 (榊一郎先生のツイッターを見ると非常に活発に企画を提案されているようですが、見習うべきですか?) それとも、新人のあいだは言われたことをやっている方がよいのでしょうか?

編集者Xさんの回答2014/04/24

 インド産さん、はじめまして。

 打ち合わせの仕方や頻度は特に決まりもないので編集者と作家次第で全く異なります。
 都内であれば週1で会うこともありますし、遠方なら打ち合わせはメールだけということもあります。
 基本的に作家と編集者の間ではメールが中心で、重要な連絡事項は電話を使います。
 メールが使えればなんとでもなります。

 企画については新人でもどんどんしたほうがいいです。
 最初のうちは中々通らないかもしれませんが、して悪いものではありません。

45さんの質問2014/04/23

 先着15名という事なので控えるべきかとも思いましたが、お答えいただけるようでしたらお願いします。

 下読みの方が行う一次選考、編集の方が行う二次選考や三次選考に共通しての質問なのですが、
 「設定・世界観はありきたりだが、それなりの完成度がある」作品と、「文章も構成もめちゃくちゃだが、何かしら光る物がある」作品とでは、どちらの評価が高くなる傾向があるでしょうか?

 やはり売りのある後者が優先されるのでしょうか。

 その場合、構成や文章などはあまり考えず、とにかく尖った、もしくはアピールポイントのある作品を応募した方が、新人賞には向いているという事になりますか?

 新人賞の講評などを見ると、大体半々くらいなのかなというイメージがあるのですが、実際のところどうなのでしょう。
 最終選考についても気になりますが、特に一次、二次、三次について教えていただきたいです。

 また、応募作においての「完結した作品」という概念についてですが、ラスボスの存在を明記しておきながら、作中では別の敵と戦い、またラスボスを探す旅を始める、というストーリー展開は完結とみなされるという事で問題ありませんか?

※追記です。
 実際のところ、女性主人公、もしくは女性(ヒロイン)視点の作品と言うのはどういう評価を受けるでしょう? やはり、可能な限り主人公(男)の視点にした方がいいんでしょうか?
 序盤、世界観の設定でヒロイン視点、その後主人公の視点を主にしながら、ヒロインだけがいる場面ではヒロインと、三人称で視点主を交換しているのですが、問題ないでしょうか?

(またいくつも質問してしまって申し訳ないありません)

編集者Xさんの回答2014/04/25

 45さん、こんにちは。

1次(下読み選考)小説になっていないものを落とす。
2次(編集者選考)自分が担当できない/したくない作品を落とす。
3次(編集者選考)自分が担当できる作品を通す。
4次(編集者選考)自分が担当したい作品を通す。

 大雑把に各選考の役割はこんな感じです。
 文章・構成力がないと編集者側の負担が増えるので担当したくないと思われ2次辺りで落とされますし、光る物がない作品は新たに担当したいと思われずに3次・4次辺りで落とされます。
 消極的に落とされないためにも積極的に選んでもらうためにも、両方必要です。

 最終選考はハッキリ言って運です。
 ゲストがどの作品を選ぶかなんて編集者にもわかりません。
 なので最終選考に残す作品はどれが受賞してもいいように4次の段階で絞っておき、受賞した際の担当も編集者間で決めておくのが普通です。

> また、応募作においての「完結した作品」という概念についてですが、ラスボスの存在を明記しておきながら、作中では別の敵と戦い、またラスボスを探す旅を始める、というストーリー展開は完結とみなされるという事で問題ありませんか?

 一巻的な終わり方でも構いません。
 ラノベの投稿作ではよくあるパターンです。

> 実際のところ、女性主人公、もしくは女性(ヒロイン)視点の作品と言うのはどういう評価を受けるでしょう? やはり、可能な限り主人公(男)の視点にした方がいいんでしょうか?
> 序盤、世界観の設定でヒロイン視点、その後主人公の視点を主にしながら、ヒロインだけがいる場面ではヒロインと、三人称で視点主を交換しているのですが、問題ないでしょうか?

 ラノベは男性がターゲットなので男性が主人公のほうが望ましいです。
 視点の移動は必要であればしてもいいと思います。

かーくんさんの質問2014/04/24

 はじめまして。
 このような機会を設けていただき、ありがとうございます。

 ライトノベル作家にとってもっとも必要な能力とは何でしょうか?
 それはどのようなトレーニングで伸ばすことができるでしょうか?

 よろしくお願いします。

編集者Xさんの回答2014/04/25

 まずは文章力が必要です。
 豊富な語彙を用いて読みやすい文章を書ける、というだけなら大半の人ができていますが、風景が頭の中に浮かんでこない、会話が不自然、キャラがなにを考えているのかわからない、テンポが悪い、というケースがよくあります。
 ここら辺は全て文章力が不足しているせいです。

 小説に要求される文章力がどういったものか理解した上で、プロの作品を読み込むといいと思います。

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