ライトノベル作法研究所
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  4. 処女作を酷評されて自信を失ったら?公開日:2014/08/01

処女作を酷評されて自信を失ったら?

 匿名希望さんの質問 2014年07月23日

 はじめまして、匿名希望です。こちら用のペンネームをまだ考えていないため、このような名前で投稿させていただきます。

 それはさておき、だいぶ前に処女作を書き上げましたが、見てもらった方からもらった評価はどれも酷評で、しかも「直すべき点はたくさんあるけど、いい点が見つからない」というものばかりでした。その言葉を受けて、処女作を直そうとしたり別の作品を書いてみたりしてみましたがうまくいかず、現在では放棄している状態になっています。

 また、最近では自分が執筆当時自信を持って書いた作品にもかかわらず、今では全く面白さを見いだせなくなっています。ある友人曰く、それは「自分自身が成長しているから、悲観的になることはない」とのことですが、私自身は「理由がないけど、見るべき点がない」という結論を出してしまい、執筆の動機付けができない状態になっています。もしかしたら自分は、作家をやるべきではない、とまで思っています。

 と、話が混線してしまいましたが、要は書きたいけども、自分の物語の長所が見えず、短所ばかりしか見えないのでモチベーションが上がらない状況が続いています。執筆に向けるモチベーションを取り戻すには、どうしたらよいでしょうか? 

●答え●

アンデッドさんの意見2014/07/18

 他のスレにも書いたんですが、自分が面白いと思えるようになるまで書き続けるのを目標にしたらいいです。
 僕の場合はバカみたいな事書いたもんだなと恥ずかしさは感じるんですが、自作がつまらないと感じた事は一度もないです。

 面白いけどバカを見て恥ずかしさみたいな感じですかね。
 僕が自作をつまらないと感じないのは、常に自分が面白いと思ってるものをそのまま書いてるからです。ただ表現力が至らないから出力足りないなという事はよくあります。
 自分が面白いと思うものをそのまま書けばつまらないと感じる事はないですね。
 つまらなく感じる人は表現力が足らなすぎて上手く出せないか、読者を意識し過ぎてるんではないでしょうか。
 とりあえず自分の作品の最初の読者は自分です。まず自分という人間を楽しませない事には他人を楽しませる事も出来ないと考えてます。

 それから地球上の人間の脳の構造は基本的に皆同じですから、思考も同じくで必ず共通項があり、自分が面白いと感じたら他人も面白いと感じる糸口が必ずあるものです。
 まず自分を面白がらせる事が出来て、自己満足になりすぎないように次に他人の感覚とすり合わせても遅くはないです。
 とにかくへこたれないで下さい。
 向上心を持って頑張って書くことです。

アンデッドさんの意見2014/07/19

 過去作についての考え方も一つ述べてみようかと思います。
 何やかんや人間は飽きますしその時々で持ってる情熱も興味も変わります。
 だから最新作より過去作の方が劣ってるような感覚があるのも、当然上記の感情でマイナス計算している場合もあります。
 僕は過去作をよくいじるんですが、過去作は元カノのような存在だと思ってます。
 今は別れて情熱がなくなっちゃったけど、再び会ってHとかしちゃうとやっぱり良さも分かるなと。
 ただ自分としては元カノより今カノが大好きというこれは情熱としてあります。

通りすがりさんの意見2014/07/19

あくまで参考に…
【分析対象】
●出版社の作品
 過去の作品・現在の作品・各ジャンル
●作品
 設定・ストーリー・シナリオ・イベント・行動・台詞・配分量
●レビュー
 賞賛・批判・指摘
●読者層
 男女・年代・好みのジャンル
 知能・価値観

■情報収集
■情報整理
■独自理論
相手の感想を聞く→分析する→情報整理→相手の感想を把握→自分(貴方)に合った行動をする

海さんの意見2014/07/19

 わたしもよくスランプに入ることがあります。元々、あまり自分に自信がないので、人から言われるとすごく落ち込んでしまうんですよね。また、昔に書いた小説なんかを見返すと、「なんでこんなの書いたんだろう……」とおもうことが多々あります。
 それでも、わたしは、自分の作品を自分で貶したらだめだと思っています。どんなに文法や表現が下手くそでも、書いたときは一生懸命に書いたに違いありません。自分で作ったキャラクターや小説を自分で否定してしまうことは、本当に辛いことです。

 小説の内容や展開に、今もう面白いと思わなくなったとしても、嫌いになったらだめだと思いますよ! そのために、今更何度も何度も読み返したりしないことが大切な気がします。もっと時間がたったあとで読み返すと、「ああこんなこと書いてたんだ」と思い出のようなものになれると思います。

 これからの執筆活動ですが、まずは何も考えずに書いてみたらどうでしょうか?
 もしかして匿名さんは、新しい小説を書くに当たって、書きながら「ああなんかここ変だな……」なんて思いながら書いていませんか?ただ感情とか思いのままに筆を走らせるのではなく、一つ一つ展開の矛盾や表現がおかしくないかなんてことを考えながら書いていたら、それはよくない気がします。

 小説を書くのに最も必要なのは、想像力と閃きだと、わたしは思います。文法も表現力も、あとで読み返したときに足せばいいんです。思いつくまま、面白いと思うままに書いてみたらいいと思います。
 逆に、書きながら何度も何度も止まってしまうなら、一旦それを書くのをやめるという手もあります。わたしは、あまりに指が早く動かないと(つまり筆が進まないと)、今まで書いていたものを全部消してしまいます。こんなグダグダ考えながら書いていたものなんて、絶対によくない!と思うからです。

 わたしはまだまだ初心者ではありますが、わたしの考え方が少しでも匿名さんの役にたってくれたら嬉しいです。

飛車丸さんの意見2014/07/19

 小説に限った話じゃないですが、最初から長所がぽんぽん出てきたら、誰も苦労しません。

たこやきさんの意見2014/07/19

 処女作はそんなもんじゃないですか。それに処女作はだいたい黒歴史だと思うのですが……。
 長編10作書いても長所がないこともあります。長所ってなんだろうなぁ。

 はじめのうちは才能があるとかないとか考えず、基本から勉強されてみてはいかがでしょう。
 起承転結や三幕構成から始めて、一人称や三人称の違い。
 ある程度書いたら下読みの方のまとめページで理論を勉強しながら、書きあげた作品の弱点と照らし合わせて、少しずつ取り入れて実践していく。(基礎から入試レベルまで書かれている参考書みたいなものなので、いきなり入試レベルに挑戦しないようにしてください、※できそうなものから手をつける)

 二年はやらないと才能があるかないかわからないものらしいですし、あせっても仕方ないと思います。
 何かの参考になれば幸いです。

Smanさんの意見2014/07/20

>要は書きたいけども、自分の物語の長所が見えず、短所ばかりしか見えないのでモチベーションが上がらない状況が続いています。

 その短所を箇条書きに列挙して、課題としましょう。

 「書きたいけども」とあるのでやる気はあるのだと思います。
 そして短所はわかると書かれているので、課題は見えているのだと思います。
 なら、どうして課題をこなそうとしないのか不思議でなりません。
 処女作で問題だと思う部分を箇条書きにして、その箇条書き一つ一つを作品テーマとしてそれぞれ短編でも書いてみるのが良いのではないかなと思います。

 短所というのは目立ち、長所というのは見えにくいものですから、同量の短所があれば長所なんて霞んで見えなくなるものです。
 それが自分自身のものなら尚の事。
 そもそも長所短所なんて表裏一体で、「良く言えば」と「悪く言えば」の違いでしかない。
 長所であろうと短所であろうと、抜きん出ていれば立派な「特徴」であって、個性であって、創作においては他者には真似できないセンスです。
 もっとも、「短所」ではなく「未熟」なだけでしたらその限りではありませんが。

 処女作で浮き彫りになった問題点を課題としてこなし技術が上がれば、「短所」から未熟な部分が洗い流され、「特徴」が見つかるでしょう。
 長所と短所は表裏一体なので、こうやって磨いていかなきゃ自分の長所なんて見つかるわけがありません。
 貴方が短所だと思ってる処女作の問題点は、磨いてない原石だから小汚い石ころに見えてるだけかもしれませんよ。

 そうやって課題を作ることは、つまり執筆の目標を作るということなので、目標を作れば多少なりにモチベーションは湧いてくるでしょうし、その課題で長所が見つかればいっそう湧いてくるでしょう。

m2さんの意見2014/07/20

 はじめましてm2といいます。
 面白さってなんだろう? まずはそこから考えてみてはいかがでしょうか。

 自分が何を書きたくて、何を面白いと感じているかの基準が必要だと思います。

 他者の創作物の面白さはなんだろう、日常会話での面白さはなんだろう、そして自分には何が足りてないんだろう。
 面白さは、人それぞれ感じるモノが違います。自分の面白さと他者の面白さを擦り合わせていかないといけないので、まずはその基準になるラインを、自分の中で決めなければいけません。
 もちろん、そんなのやってるよ! という場合もありますが、改めて考えてみるのもいいと思います。
 それと、上手くなるにつれ、自分にも見る目が付いてきますから、自然とハードルが上がって、自作がつまらないモノになってしまうこともありますので、初期の基準を思い出すのも大切です。

 技術的には5W1Hや起承転結が、ある程度きちんとしていれば、それ程つまらないものにはならないと考えますが、読ませたいものがなんなのか? が伝わるように書いてあるかではないでしょうか。 
 作品を最後まで書き切る能力がある人は、それだけで作家だとおもいます。
 モチベを上げる方法として、自分の好きな作品を何回でも読み返し、何が面白くて、どこに感動して、どこを影響受けたかを突き詰めるといいんじゃないかと。

 個人的には、短所は目をつぶるっていうのを採用しています(笑
 それでは~!

鈍角さんの意見2014/07/20

 質問者様は、
・他人の批判的な意見にまどわされ、自信を完全に喪失している。
・「理由がないけど、見るべき点がない」というようなよく分からない没論理的な思考に陥っている。
 ように見えます。

 冷静に判断できる状況にないように思われますので、気分転換にしばらくお休みしてみるのも一つの手ではないかと思います。あまり思いつめて重症化するよりいいのではないでしょうか。

 あと、人に見せて高評価を受けなければ書く意味がないと思い込んでいませんか?
 確かに評価を得ればうれしいし、商業的にはそこを狙うわけですが、他人でなく、自分自身が最初の読者であるということを忘れてはいないでしょうか?
 自分が最初の読者であることをやめ、自分を楽しませるということを忘れていらっしゃるように見えてしまいます。

 厳しい言葉もあるので、気持が回復しないうちは視聴しないほうがいいと思いますが、下記の動画の9分55秒から12分33秒までの朗読(該当箇所から開きます)
 創作全般に通じることではないかと思います。即ち、商業分野でも通用しうるひとつの考え方だと思います。
「みんな!エスパーだよ!」の脚本執筆に密着 ♯3・後編 「園子温ケーブルテレビ実験室」Web版

 行動へのモチベーションは、行動からうれしいレスポンスが返ってくることで強化されます。書くのが楽しければモチベーションは上昇します。逆に言うと、楽しいことだけ書いていけば、モチベーションは上がって行きます。
 書いて楽しいことだけでは、書けることは限られてしまいますが、書き続けていれば、書けることは次第に広がっていくと信じています。

 質問者様は、他人からの評価というレスポンスのループに期待しましたが、現状うまく行っておらず、むしろモチベーションがずたずたにされてしまったようです。
 しかし、レスポンスのループはそれだけではありません。
 書くことの楽しさというレスポンスのループもあります。
 モチベーションを高めるためのレスポンスのループはひとつではありませんよ、といいたいのでした。

通りすがりのふんどし君さんの意見2014/08/06

 どうも。通りすがりのふんどし君です。
 Smanさん辺りが長所短所について良い回答をされているので、個人的な一言だけ。

 モチベーションが下がっている原因は長所短所云々ではなく恐らく「作品を酷評された」からだと思われます。
 あれがこうで、とか理由はほとんど関係ないです。自分の作品が何らかのコメントと共に酷評されたこと自体が結構なモチベーション低下に繋がっているのだと思います。
 まあこれされると多分素人プロ関係なく誰でもモチベーション下がるかと……。
 そこで冷静になって、どうして酷評されたかを思い返してみて下さい。

>「直すべき点はたくさんあるけど、いい点が見つからない」

 この一言に全てが詰まってると思います。極論になりますが、良い点悪い点どちらも無い作品はプラスマイナスゼロの作品になります(面白くもないが詰まらなくもない作品)。
 言い換えれば、良い点が見つからないとはプラスが無い(つまりゼロ)であるということです。なので作品の評価を下げている(マイナスにしている)原因は良い点が見つからないことにあるのではなく、直すべき点が沢山あるからだと思われます。

 なのでまずは短所を直すところから始めてみてはどうでしょう。
 よくあるケースですが短所のせいで長所がかき消されている場合もありますし。
 「短所が見える」という利点を使わない理由はないですよーという話です。

 あと処女作の面白さが自分でも分からないということですが、執筆当時どこに自信を持って書きましたか?この作品はこれがこうだから面白い!と自信を持って書きましたか?
 書いていれば、その部分は「短所」か「未熟」かのどちらかです。どちらにしろ改善出来ます。書いていなければ、その作品はどこに自信を持っていたか分からない作品ということになり、結局のところ悪い点へ悪い点へと目が行ってしまうだけです。そこを改善していきましょう。

 モチベーションを上げる方法やスランプの抜け方、リラックス方法なんかはネット上にも沢山ありますので、まずは落ち着いてゆっくりと自分の作品を一文ずつ読み解いていくことをオススメします。

 言い方悪いですが、処女作を書いてそれがめちゃくちゃ評価されるなんてそう簡単にはいかないわけですよ。

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