ジジ様、スレ立てありがとうございます。
早速質問させて頂きます。
現在、キャッチーさのある作品を書くことを目的に、少し変わったエロ要素をフックに、作品を構想しています。
しかし、そもそもエロ要素というのは、新人賞ではどのように評価されるのでしょうか(なお、本質問の「エロ要素」とは、主に男性向けの、女性の露出や性的なふるまい、男女の身体的接触などを指しています。曖昧すぎるようでしたらすみません)。
その要素が、ある程度ストーリーやキャラクターに絡んでいる・必然性があることを大前提として、
1、エロ要素があることは、原則的にプラスに評価される。
2、エロ要素があることは、原則的にマイナスに評価される。
3、ネタがエロであるか否かには全く関係なく、その他のネタ同様、作品の面白さに貢献していれば高評価、そうでなければ低評価である。
4、その他。
等、どういった扱いになるのでしょうか?
もし3でしたら、勉強のため、エロ要素が面白さに貢献して高評価を得ている作品の実例など教えて頂けましたら、非常にありがたいです(もしよろしければですが……)。
また、ひと口にエロ要素といっても、ライトなものからヘビーなものまで色々あると思います。
ラノベは露骨な性描写原則不可なので、その類はあらかじめ除くとして、「どんな内容のエロ要素か」によって、上記四択の回答が変わる分かれ目のようなものはあるのでしょうか?
質問内容に不備、失礼などありましたら申し訳ありません。
何卒ご回答頂けましたら幸いです。
> そもそもエロ要素というのは、新人賞ではどのように評価されるのでしょうか。
基本的には、歓迎されないネタであると認識してください。
エロは全年齢向けのメディアでは扱いの難しいネタですし、エロをメインに持ってくるとほとんどの場合はエロ小説になってしまうからです。
ですので、
> 2、エロ要素があることは、原則的にマイナスに評価される。
> 4、その他。
2をベースに4が考慮されることになります。
ちなみに現在、このエロものがもっとも通りやすいのはガガガ文庫だと思われますが、その起点となった赤城大空氏の『下ネタという概念が存在しない退屈な世界』以外の受賞作品の人気度を確認していただければと。
ですので、基本的にはエロ要素が「エロシーン」ではなく、「ネタ」として成立していることを前提として、どれだけのコメディ要素なりドラマ要素が見せられるかが評価ポイントになるかと思います。
回答ありがとうございます色々と参考になりました。
追加で質問をよろしいでしょうか?
>成長する必要はありませんが、それを貫くためにはかならず「成長しない理由」が必要になります。最初の状態から紆余曲折あって、結果的に成長しない……という展開が必要ということです。
とありますが、もう少し詳しく教えていただきたいです。
「成長しないでいいのに成長しない理由?」と、混乱してしまいました。
理解が追いつかずに申し訳ありません……
また、最近なろう作品は売れるけど、新人賞受賞作品が売れにくいという現象が起こっているようです。ボカロ小説にも負けているそうで……これは新人賞受賞作品の質が落ちているのが原因なのでしょうか。
よろしくお願いします。
> 「成長しないでいいのに成長しない理由?」と、混乱してしまいました。
主人公が成長しなかった理由を、物語の中でエピソードとして見せることが必要、ということになります。
たとえば悪人の主人公がいて、彼は生きるために人を殺して奪う毎日の中で姫君と会うとします。
姫は、人を殺すことは生きるために必要ではないと、やさしく主人公を諭します。彼は清らかな姫に触れ、愛を感じ、善人になることも考えます。
しかし姫君は、愛を説いた誰かの恨みを買い、結局殺されてしまいます。
主人公は、結局のところ、この世界は殺して命を奪い合うことが生きることだとあらためて思います。姫君を殺した誰かを殺した後、主人公はこれからも殺し続け、奪い続けていくことを誓いました。
この例で言えば、主人公が悪人のまま生きていくことが「変わらないことを貫く」にあたり、姫君のくだりがその「成長しない(ことを説明する)理由」になります。
> また、最近なろう作品は売れるけど、新人賞受賞作品が売れにくいという現象が起こっているようです。ボカロ小説にも負けているそうで……これは新人賞受賞作品の質が落ちているのが原因なのでしょうか。
特に質が落ちているとは思いませんが、今はネット発のメディアが盛り上がっているというのは確かかと思います。
ただ、「おもしろいものはかならず売れる」ものです。
下読み様は短所のあるものを落とす。
編集者は長所のあるものを伸ばす。
というすみわけでしょうか?
下読みは「設定とキャラが立っていてストーリーがおもしろいもの」上げるのが仕事です。
下読み段階を経て編集部に上がってきた作品から、「商業性」や「レーベルカラーとの兼ね合い」を判断して最終選考に作品を残し、さらにデビュー後の「新人作家の展望や方向を決める」ことが(賞における)編集者の仕事になります。
おつかれさまです。名前はまだないです。素人です。
質問させていただきます。
自分の作品に実存する有名な絵本のタイトルを入れるのはまずいでしょうか?
と言うのも私がいま書いている作品は、ある男が病院暮らしをしている少女と出会って成長していく作品です。病院内という事でキャラが激しい行動をほとんどしないので、誰かに読んでもらえた時に飽きさせてしまうのではないかと考えました。
そこで、読み手の知っている絵本の名前があれば親近感が湧いて読みやすくなるのでは? と思い質問させていただきました。
飽きさせない工夫は他にも考えてますが、これがオッケーなら取り入れたいと思います。
ご回答お待ちしてます。
> 自分の作品に実存する有名な絵本のタイトルを入れるのはまずいでしょうか?
避けるべきです。著作権という問題もあるのですが、他人のネタを借りて自作を高めようとする行為が審査側に好印象を与えることは絶対にありえません。
ただ、営利目的ではなく、身内で楽しむようなものであれば問題はないかと。
ちなみに、有川浩氏の『図書館戦争(角川文庫)』 と『レインツリーの国(新潮文庫)』が参考になるかもしれません。図書館戦争に聴覚障害の女子が登場するのですが、その子が好きな人から勧められて読む本がレインツリーの国なのです。
「半分の月がのぼる空」では、現実に存在する作品が、物語のギミックとして取り入れられています。
かなり巧く使われているので、未読ならば是非。
名前はまだないさん、はじめまして。
他の作品を小説内であげている作品をいくつか思い当たったので書かせてもらいます。
「ビブリア古書堂の事件手帖」
ベストセラーになりドラマ化もされたので説明はいらないと思いますが、毎回、有名な作品が主題になります。
「カラマーゾフの妹」
世界的に有名な作品を作中で紹介しており、その続編という設定ですが、新人賞を受賞しています。
「完全なる首長竜の日」
バナナフィッシュにうってつけの日という有名な作品を引用していますが、新人賞を受賞しています。
僕はラノベはほとんど読まないので一般小説ばかりですが、ラノベでも探してみれば他の作品に言及して新人賞をとった作品があるのではないでしょうか?
あまくさです。おつかれさまです。
前回スレを立てていただいたおり、幽霊ヒロインについて質問させていただいたことをご記憶でしょうか?
その際、ご教示頂いたことは私なりに理解できたつもりですが、こちらの勉強をかねて難しいという幽霊ヒロインものの粗筋を作ってみるお約束をいたしました。
あれから無い知恵をしぼり、拙い素案程度のものですが何とか作ってみました。
もし宜しければご意見を伺いたいと思うのですが、いかがでしょうか?
粗筋は、以下になります。
斉藤創(はじめ)は、生一本だがときどき無茶な暴走をする少年。
小学五年生の時、幼馴染の明日香が変質者に誘拐される事件が起こる。創は明日香を助けようとして、逆に殺されそうになる。明日香が身代わりになって命を落とす。
明日香は冥府の王サタン(イケメン)に告げられる。
「そなたは他者の命を救ってここにきた。そういう者は特典として三つの願いが聞き届けられることになっている。ただし生き返ることはできない。三日だけ人間の体を取りもどすことはできるが」
明日香は第一の願いとして、創が明日香の死の理由を忘れることを望み、かなえられる。
第二の願い。幽霊になってでもいいから、創と一緒にいたいと明日香は言う。
「幽霊になるには、現世に具体的な強い執着が必要だ。まあ、なんとかしてみよう」
それから創は、持ち前の無茶な性格が災いして次から次へとトラブルに巻き込まれるようになる。たいてい自分の力で乗り切るが、ピンチになることもあって明日香はハラハラする。そのハラハラが執着になって、めでたく(?)幽霊に。
創を苦難の連続が襲い、幽霊の明日香とコンビで乗り切っていく。そうして彼は高校生になる。
生徒会長(女子)が無茶ばかりする創を気にかけ、明日香との三角関係展開あり。
創を襲う危機はしだいにエスカレートし、国家転覆を狙うテロリスト集団《ネトウヨ48》が自衛隊と衝突する大事件発生。生徒会長が人質に取られるが、創たちはまだ知らない。
サタンが現れて明日香に告げる。
「第二の願いが数年継続したために、時空に歪みが生じ始めた。このままでは宇宙は無に帰すだろう。これからバグを修正する。お前たちも責任をとって手伝え」
「何をすればいいの?」
「第ニの願いがまだ進行していて歪みを増幅している。すぐに第三の願いを言え。そうすれば第二の願いは停止する。それと、今起きている人間どものイザコザまで面倒見きれんから、テロリストはお前たちで何とかしろ」
第三の願いは、明日香が三日だけ人間の体を取りもどして創とデートすることを選ぶ。
二人は普通の高校生として一緒に過ごす幸せを味わい、この時間がずっと続いてほしいと強く願うようになる。しかし、生徒会長がテロリストの人質になっていることを知り、三日とされた期間を一日で切り上げる。創は幽霊にもどった明日香の助力を得てテロリストを攪乱し、リーダーの高杉晋ノスケを一騎打ちで倒す。
創は勢い余って高杉を殺しそうになるが、生徒会長が庇う。二人はいつのまにか恋仲になっていた。高杉は自首し、生徒会長の愛に支えられながらこれからの人生を生きていく決意をするw
サタンは時空の修正ポイントの一つとして、過去に創と明日香が巻き込まれた誘拐事件を改変する。
「幽霊が人間に戻ることは不可能。しかし、死んでいないんだから当然幽霊ではない」
創、明日香が人間に戻ったことをまだ知らず、道を歩いている。その背中はからはあいかわらず無謀オーラがぷんぷん立ち昇っている。
あの背中には、やっぱり私がついてなくちゃいけないんだ。そう思いながら明日香は、創の背後に走り寄る。
全体の感想としては、「ライトノベル的にしようとしすぎてテンプレになってしまっている」になります。
幽霊が超越的存在に願いを叶えてもらう……という構成は、特に女子向けの作品に多い設定ですし、ヒロインの選択もはっきりと言ってしまえばよくあるものです。
このネタを少しひねるなら、「成仏できないヒロインが成仏を目指す」、「主人公はヒロインの存在をまったく知らないまま、それでもヒロインのことを毎日のように思い出す」という二要素を軸に、「なんでもない主人公の行動や言葉がヒロインの成仏を妨げる鎖になり、ヒロインが悩み悶える」、「ヒロインの懊悩は主人公に一切感知されない」という二方向からの切なさを演出するのはひとつの手かと思います。
物語を大きな設定で濁さず、小さくまとめるほうがいい結果につながる気がするのです。
ただ、それをしすぎると結局は叙情に流れてしまいそうですし、なかなか難しいですね。
私のほうでももう少し考えてみます。