ライトノベル作法研究所
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  4. 新人賞下読みが質問に答えます公開日:2014/11/14

ラノベ新人賞下読みが作家志望の質問に答えます3

きりたんぽさんの質問2014/09/30

 【幽霊(ヒロイン含む)モノの基礎スペックについて】

 まず前提条件から始めますね。
第一に、幽霊モノ(というある種完成されたシステム)が審査を通らないのは、これが『新人賞に送った場合のケースである』ということ。
 第二に、幽霊モノ(略)が審査を通らないのは、上記にある第一条件を満たした上で根本的な設計に魅力を感じない(幽霊モノという枠組み自体が掘り尽くされていて、極めて既視感の強いものである)こと。

 とりあえず、上記二つに不備や疑問点などあればどうぞ。
 それを踏まえて。
 下記の内容が影響を及ぼしているかどうか、良ければ回答お願いします。

1・幽霊モノを構築する上で避けて通れない「死」という概念そのもの(作品で幽霊を示す場合、必ず誰かが死んだという結果を残さなければならないため)が製作枚数や他作品との差別化を含めて、ハンディキャップになっている。

2・幽霊モノはオチという面に関してゴール解の択が少ない。(結局、成仏するかそうでないかが高確率のマウントポジションになってしまうため)

3・上記にある1の要素がラノベ全体の雰囲気を暗くしてしまい、単純に他のジャンルで勝負したほうが面白い作品になる可能性がある。

4・上記の3を回避するためにシリアスに傾倒することも悪手であるか否か。

 若干、おさらいの面もありますが……。
 よろしければ、回答をお願いします。

ジジさんの回答2014/09/30

> 第一に、幽霊モノ(というある種完成されたシステム)が審査を通らないのは、これが『新人賞に送った場合のケースである』ということ。

 この前提がうまく理解できませんでした。
 よろしければ補足をお願いします。

> 第二に、幽霊モノ(略)が審査を通らないのは、上記にある第一条件を満たした上で根本的な設計に魅力を感じない(幽霊モノという枠組み自体が掘り尽くされていて、極めて既視感の強いものである)こと。

 そうです。
 「幽霊」という鋳型が強すぎて、キャラの人格的なバリエーションが見せづらいというのが第一になります。

> 下記の内容が影響を及ぼしているかどうか、良ければ回答お願いします。

 1、2はそうですね。ただ、

> 3・上記にある1の要素がラノベ全体の雰囲気を暗くしてしまい、単純に他のジャンルで勝負したほうが面白い作品になる可能性がある。
> 4・上記の3を回避するためにシリアスに傾倒することも悪手であるか否か。

 まず、幽霊ものの難しさは雰囲気ではなく、単純に幽霊ものの主流になっている「恋愛もの」のカタルシスが演出できない(生者と死者は結ばれない)からです。また、それを回避する方法はまさに「生き返る」しかないのですが、生き返るor生き返らない、大分すれば二種類しかないエンディングはどちらも多数の既存作ですでに描かれています。

 そもそもの幽霊ものの起点であるホラーにも言えることですが、幽霊ものはとにかくオリジナリティを出すのが非常に難しいです。
 ちなみにホラーの幽霊もののパターンを大分しても、幽霊(の呪い)から逃げ切るor幽霊に殺されるの二択になります。
 幽霊ものは幽霊という基本的に「見えない」存在がネタの中心になるので、人間側からの関わり方に強い制限がつくこともネタの多様化がしづらい要因ですね。それを払拭するため、オタク業界では「幽霊が見える」、「幽霊だが人間と同じように生活している」等のテンプレが誕生することになったわけですし。

 ともあれ、みんなで考えればもしかすると新しい突破口など拓けるかもしれませんので、この後もお気軽にご参加ください。

きりたんぽさんの質問2014/09/30

 回答ありがとうございます。

> 第一に、幽霊モノ(というある種完成されたシステム)が審査を通らないのは、これが『新人賞に送った場合のケースである』ということ。
>この前提がうまく理解できませんでした。

 失礼しました。
 補足になっているか怪しいですが、載せますね。

 個人的に幽霊モノは、自分は「モノ」とくくっているので、それがイコール面白さに直結するかかどうかは分かりませんが、ストーリーラインに最低限の保証があると思ってるんです。(例えば異世界トリップのような、出来合いにはなるけど消費者に求められる要素があるなど)

 もちろん明確にストーリーの基準を設けているわけではないので、完全に誰が作っても良いできばえになるかは分からないのですが。

 幽霊モノは幽霊モノだから魅力と言うか消費性があると考えてまして、仮に新人賞を抜きにしても、どこかで誰かが書きたくなるような題材だと思うんですよ。

 なので需要自体は(多くないにしても)あるけど、オリジナリティ面で幽霊モノのパンチが弱いので、新人賞のくくりの中では敬遠されている、という解釈をしたのですが、これは合ってますか? という感じです。

 個人的には幽霊モノを幽霊モノとしてみちゃうから、ああやっぱりそういう流れか、みたいな、納得よりもむしろ妥協に近い感覚になってしまうんじゃないかなとも思いますが、それは逆に言うと幽霊モノというテンプレートへの称賛とも受け取れますし、自分としても『現状の幽霊モノのテンプレートの種類は上限を満たしているので変えようがない』のは、紛れもない事実だと思うんですよね。

 なので、ここに新しいテンプレートの枠を設けるのは、現在の幽霊に対する認知では現実的に不可能に近い状況である……という部分までが第一の前提条件の補足になります。

 お返事を下さったので、自分としても、じゃあこっから新たな開拓をするにはどうしようって言うのが本題ですね。
 とりあえず、問題を表面化させるために新たに質問をさせて頂きます。

 まず、そもそもこの幽霊モノのテンプレートを味付けしてオリジナリティを出そうと試みた作品が、新人賞で評価される可能性はあるかどうかですね。
 もちろん、ジジ様個人の考えで結構です。
 良かったらその作品のオリジナリティ・完成度・キャラ付けなど、何らかの要素を満たしていれば、その枠からでも可能性はありそうかについても言及してもらえると助かります。

 次に、テンプレートを逆手に取ったオリジナリティ特化の作品ですね。システムの穴を突いていたり、小説という媒体でしか実現不可能な類の(幽霊モノの)作品があったとして、それが上記のテンプレ系の作品と比較して、どのレベルで優遇の差があるかどうかについてもお返事が欲しいです。
 もちろんこっちもジジ様個人の考えで結構ですし、言及するのが無理でも伏せても構わないです。

>まず、幽霊ものの難しさは雰囲気ではなく、単純に幽霊ものの主流になっている「恋愛もの」のカタルシスが演出できない(生者と死者は結ばれない)からです。また、それを回避する方法はまさに「生き返る」しかないのですが、生き返るor生き返らない、大分すれば二種類しかないエンディングはどちらも多数の既存作ですでに描かれています。

 回答ありがとうございます。
 この辺りは前回のスレッドでも語ってましたね。
 っていう部分を踏まえて、本題に入ります。

>「恋愛もの」のカタルシスが演出できない(生者と死者は結ばれない)

 この辺りものすごく難しいですよね。
 これをそのままやると、ただでさえ幽霊モノをやるために作品上で読者に貸しを作って(個人的に幽霊モノが厳しいのは、前提条件が強すぎて読者が予定調和以上の満足感を得られないという設定上の欠陥に近い部分があること)いるのに、余計に既視感を煽ることになっちゃうので。
 自分としても幽霊モノで恋愛でしかも生き返ったら、それだけで駄作のレッテルをつけたくなってしまいますね。正直なところ、金返せレベルで。何故なら、テンプレで固めたのに新鮮な部分が一切ないと、持ち帰りの土産が存在しない(見たことに意味を見出せない)から、ですね。
 本当はこの条件を払拭できるくらい内容が面白かったら問題はないと思うのですが……。

 最大の難点が『幽霊という概念そのものがストーリーを大別化させている』という部分でしょうか。

>幽霊(の呪い)から逃げ切るor幽霊に殺されるの二択
>「見えない」存在がネタの中心になる

 この辺りを考えても、幽霊のもつ属性が物語を制限しているのは明らかなので、既存の枠組み自体を変えるのは難しいでしょうね。

 幽霊という属性そのものは非常に完成されていると思ってますので、個人的にはサブ要素としてよく使わせてもらってますね。
 サブストーリー・サブキャラクターの要素など。
 テンプレの踏襲ですが、出来上がっているモノなので、サブとして扱う分には魅力があると思ってます。

 ただ、最初に戻りますが、幽霊モノをメインでかつオリジナリティがある作品っていうのは今のところ考えつきません。それで、もし良かったらあまくさ様と同じように幾つかネタを考えてくるので、感想をお伺いしてもよろしいでしょうか?

ジジさんの回答2014/09/30

 幽霊ものは鋳型としては一定の人気があり、数については年度によりますが、応募作の中にかならず存在するジャンルではあります。

> なので需要自体は(多くないにしても)あるけど、オリジナリティ面で幽霊モノのパンチが弱いので、新人賞のくくりの中では敬遠されている、という解釈をしたのですが、これは合ってますか? という感じです。

 テンプレを越えられない作品がほとんどで、評価できないというのが審査側の事情になります。けして敬遠しているわけではないのですが。

> まず、そもそもこの幽霊モノのテンプレートを味付けしてオリジナリティを出そうと試みた作品が、新人賞で評価される可能性はあるかどうかですね。

 このお返事もテンプレになってしまうのですが、作品がおもしろければ評価されます。付け加えるならば、ひとつでも審査側の意表をつける要素が設定にあれば、あとはテンプレの流れを沿っていても斬新だと感じさせることが可能かと思われます。ですので重要なのは完成度やキャラづけより「設定」です。

> 次に、テンプレートを逆手に取ったオリジナリティ特化の作品ですね。システムの穴を突いていたり、小説という媒体でしか実現不可能な類の(幽霊モノの)作品があったとして、それが上記のテンプレ系の作品と比較して、どのレベルで優遇の差があるかどうかについてもお返事が欲しいです。

 小説でしか実現不可の手法となると叙述トリックくらいしか思いつけませんが、おそらくそれを実現できる完成度がある作品なら、ラノベ業界というよりもエンタテイメント業界全般が放っておかないでしょうね。そのくらいの価値はあると思います。

> それで、もし良かったらあまくさ様と同じように幾つかネタを考えてくるので、感想をお伺いしてもよろしいでしょうか?
もちろんです。

 ブレイクスルーを狙っていきましょう!
 ちなみに、現段階で幽霊ものの見方を変える方法として考えているのは、「SFかミステリで、それぞれの前提を崩さないことを前提にした幽霊もの」です。

最弱の新人さんの質問2014/09/30

 お言葉に甘えて、幽霊物のブレイクスルーの挑戦に気楽に参加させてもらいます。
 パッと思いついたことを書いていくので色々と突っ込みどころがあると思いますが、そのつど指摘していただければ幸いです。

 死んでしまった人間の意志が、何らかの要因を経て物に宿り(喋らず、動かない)その物を使い主人公が例えば戦うとします。
 物のほうには意思があるので、主人公の意図に沿わないことをすることで主人公に自分が居る事、自分の意思を伝えようと考える。
 これによって、主人公が何らかの成長をする。

 これだとヒロインとして成り立たないと思うので、寝ている間(主人公の意識が働かないとき)に幻覚や夢として現われたりなりして萌え要素などを含めていけば、あまり見ない形での『幽霊ヒロイン』になるのではないかな、と思うのですがどうでしょうか?

ジジさんの回答2014/09/30

> 死んでしまった人間の意志が、何らかの要因を経て物に宿り(喋らず、動かない)その物を使い主人公が例えば戦うとします。

 主人公の成長要素はありませんが、マイクル・ムアコック氏の『エルリック・サーガ(ハヤカワ文庫)』はこのパターンですね。虚弱なエルリックが、他者を殺すことでその魂を吸い取る剣、ストーム・ブリンガーを得るわけです。この剣は吸い取った命を微量、使い手のエルリックに分け与えるのですが、エルリックはその命欲しさに剣が手放せなくなります。そして両者は共依存の関係となり、悲劇が進行していく……という物語です。
 この作品は『英雄コナン(創元推理文庫)』が生み出したマッチョイズム全開のヒロイック・ファンタジー業界に虚弱な美青年を投入し、さらに剣という人外のものとの愛憎劇を加えてみせた、まさにヒロイック・ファンタジーのテンプレを覆した傑作です。もし機会があれば一読を。

> これだとヒロインとして成り立たないと思うので、寝ている間(主人公の意識が働かないとき)に幻覚や夢として現われたりなりして萌え要素などを含めていけば、あまり見ない形での『幽霊ヒロイン』になるのではないかな、と思うのですがどうでしょうか?

 形はちがいますが、主人公とヒロインの関係が連動しない形式としては、藤まる氏の『明日、ボクは死ぬ。キミは生き返る(電撃文庫)』という秀逸な作品が存在しますので、やはり設定の練り込みと差別化が重要になりますね。この幽霊問題は本当に難しいです。

あまくささんの質問2014/09/30

 ジジ様。ご意見を頂きまして、ありがとうございます。

 今回の試みは斬新な幽霊モノを発案しようというよりは、ラノベで幽霊ヒロインを扱うとしたらどのような方向で考えればよいのかという思考実験のつもりでした。
 他の方も話題に参加してくださり嬉しく思っています。以下、反論ではありませんが、私がどのような筋道でこの件について考えたかをお話しておこうかなと。

 以前のスレで確か他の方が書かれていたのだと思いますが、「幽霊ヒロインには恋愛対象として期待が持ちにくい」という指摘があり、強く印象に残っています。「なるほど、それはそうだな」と思ったんですね。
 そこで私は、

《幽霊ヒロインを、主人公の恋愛対象として読者に意識させることは可能か?》

 この1点にしぼって、あれこれ考えてみました。
 幽霊ヒロインのキャラづけを、かつて誰も思いつかなかったユニークなものに設定することによって、面白さを演出する。そういう方向性もあるでしょうが、私が興味を持ったのは「恋愛対象足りうるか?」ということでした。言葉を変えれば「幽霊ヒロインで萌えさせることができるか?」です。

 そう考えた場合、「ヒロインの成仏」という選択肢はないと考えました。理由は三つあります。

1)本来、萌えと相性がいい方向性は、死ではなく生命ではないかと。

2)成仏というのは死を受け入れる諦めの心境。状況に対して従順すぎる心理であって、物語としてつまらない気がします。

3)男性読者をターゲットにするラノベなら、男性主人公がヒロインに執着する形よりも、男性主人公がヒロインに執着される形を作った方がいいのではないかと思います。飄々とした主人公にヒロインが恋愛フラグを立て、主人公はそれに気づかないというパターン。テンプレそのものだとは思いますが、百万回書かれても読者に好まれるテンプレなんじゃないかと。
 男性主人公が飄々としていて、ヒロインが成仏したがっていては、二人の関係は離れる一方で恋愛関係が成立しません。

 そうしたことをアレコレ考えた結果、幽霊ヒロインで萌えさせるには、「生命への憧れ」という要素をどこかに入れる必要があるのではないかなと考えました。
 粗筋としていくつかネタは考えたのですが、ポイントは「ヒロインが三日間、人間にもどって主人公とデートする」というエピソードです。命のある普通の高校生として共に過ごすことの楽しさを主人公とヒロインが強く感じ、それによって成仏ではなく再生への願いを抱かせ、読者にもそう感じさせる。幽霊ヒロインを恋愛対象として意識させるためには、そういうベクトルが必要なんじゃないかなと考えました。

 うまく説明できたかどうかわかりませんが。
 メインヒロインならば、幽霊であっても「生命の輝き」を感じさせたい。そんな考えから作ってみた粗筋でした。できそのものはわりと平凡なものになってしまったと自分でも思いますが、思考の方向性としては間違ってはいない気がしています。

ジジさんの回答2014/09/30

>  メインヒロインならば、幽霊であっても「生命の輝き」を感じさせたい。そんな考えから作ってみた粗筋でした。

 このテーマを含め、大筋自体は既存作や他の応募作と差別化が図れ、且つドラマとして成立するところまでは達していないものと思います。
 ただ、このラインを元に考えるとすれば、どこに差別化ないしドラマシーを入れられるかになってくるかと。

 今、私が例に出せるのはドラマシー方面だけなのですが、たとえば生き返ることのできる時間は「1分×○回」にする。カウントダウン要素と物語にヒロインが介在することへの「縛り」を入れる方向ですね。これによってヒロインはいつ生き返るか、主人公のどのシチュエーションに介入するかという引きを入れられますし、なんでもないところで生き返らせるなどすることで、主人公と同じものを買い食いする等の小さいけれども読者の心情を揺するエピソードを配置することもできます。

 さらに縛りを入れるなら、「五感の内、再生できるのはひとつだけ」などにすることで、ヒロインにひとつひとつ主人公の声や顔、体温などを確認させていき、最後に「第六感」を再生、主人公の心を知る等の展開もアリかと。

 ともあれ、今のままだと幽霊が越えるべき制約のハードルが低いので、そこをどう高くしてカタルシスを高めるかをまず考えたいところですね。

きりたんぽさんの質問2014/09/30

 とりあえず、即興ですが5つくらい考えてみたので、良かったらお返事お願いします。
 とはいえ、あまり精査してないので雑な面もありますが。
 他の方もよろしければご意見お聞かせください。

【1】
死んだヒロインが一時的に戻って来るお話
タイトル『幽霊少女は現役作家(ゴーストライター)!』(適当)
~ヒロインは死後の世界で、ラノベを手がける有名作家になっていた。そんなヒロインがある日、現世にいる主人公の元を訪れる。新しくつくる作品の取材(ラブコメ)ということで、死神(ヒロイン)と協力して滞在猶予を認められる。そのため、ヒロインは一時的に肉体を手に入れている。ヒロインが現世に居るための制約について。『ヒロインは主人公とだけはキスをしてはいけない(※要検証)』これが守られなければ強制送還。主人公もヒロインが現世に戻ってきた記憶をリセットされる。

【2】
死んだヒロインが死んだまま主人公と過ごす話
タイトル『お化けなじみの恋愛事情』(適当)
~主人公には『小さい頃に白いハンカチ(適当)で滑って転んで死んだ幼なじみの女の子(※要検証)』がいた。それ以降、ヒロインは頭にはずれない呪われたハンカチ(三角)を巻いた姿の幽霊になり、主人公以外の人物に認知されなくなる。加えて、ダジャレを言うと周囲に実体の氷を降らすブリザード・ゴースト(謎設定)になる(元々寒いギャグが好き)。ヒロイン的には死んだきっかけが主人公をヒロインを助けようとした部分にあったので、恋愛事情的には安定した関係になっており、そのまま月日は流れて高校生活へ。どうも、ヒロインは未だに現世との繋がりがあるらしく、普通に食事をしたり普通に成長したりする。ある日、安定した高校生活をしていると、白いハンカチのことを知っている謎の美少女が現れて、ヒロインの恋敵になり、恋愛事情が加速していく。ヒロインの身体は主人公に依存しているらしく、主人公が死ぬとヒロインも死ぬ(※要検証)。

【3】
自縛霊(ヤンデレ)集団に愛されまくるお話
タイトル『幽霊の女の子がこんなに締め付けるわけがない』(超適当)
~何かに引っ張られる体質の主人公が、ことあるごとにヤンデレ属性を持つ美少女とかかわりを持ってしまう。どうも成仏するには主人公が必要のようで、それぞれのヒロインが別々の地獄に主人公を勧誘して連れて行こうとする。

【4】
幽霊オンリーで展開する物語
タイトル『非言語化幽霊少女の舞踏会』
~幽霊屋敷には、様々な幽霊が住んでいる。そこで働く元メイド現メイドの幽霊少女(※要検証)は、一人だけ言葉を発することができなかった。そんな彼女は、あることをきっかけに屋敷の元坊ちゃん(幽霊)に恋をしてしまう。当然、他にも彼を慕っている女性が多い上に、主人公(少女)は幽霊のなかでも最も身分が低いので色々と大変。幽霊+シンデレラストーリー。

【5】
幽霊+推理モノ(特殊能力あり※要検証)
タイトル『思い浮かびませんでした』
~主人公、あるいはヒロインのどちらかが幽霊。幽霊が問題の事件が頻発。表向きには謎の事件であり、一部の人間だけが原因を知っている。主人公とヒロインが一緒に問題を解決していく。主人公またはヒロイン(幽霊のほう)が、色んな事件を裏で操っている人物に成仏できないもしくは幽霊化した原因を握られている。生前の記憶が一部リセットされている、何らかの対になった指輪のおかげでそれをはめているモノ同士は幽霊であってもお互いを認識できる(※要検証)。幽霊探偵の特徴としては、死んだ人物から事情聴取ができる場合がある(幽霊は幽霊の話を聞くことができる。これによって他の探偵や警察にはない方法で段階的に謎解きを成功させることが可能)。聞けない場合、または動物などの場合は、そこから記憶を読み取ることができる、もしくは念写など、または過去の記憶からザッピング能力を有するなど。

ジジさんの回答2014/09/30

 案のほう、拝見しました。
 個人的には【3】と【5】に期待値がありますね。
 前者は既存の幽霊コメディの派生系ではありますが、ネタ的に非常にシンプルでその分幹が太く、うまく書ければ戦える作品になる可能性を感じます。

 で、私も案として持っている幽霊+ミステリですが、とりあえずネタを言ってしまえば「幽霊は殺された人の霊から話が聞けるので、犯人がわかる。ただし、動機や殺人の方法についてはわからない。主人公と幽霊は証拠を固めるため、あの手この手を駆使して犯人を追い詰めなければならない」という内容です。私はこの、答えが提示されていて式の部分を埋めていく(□+□=2)という形式を便宜上「イギリス式(算数)」と呼んでいます。刑事コロンボなどのパターンですね。
 トリックがきちんと作れればおもしろくできそうなのですが、これもブレイクスルーにはなりませんね。派生系です。

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