ライトノベル作法研究所
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二次創作を承認欲求のためにやるのはダメ?2

雷さんの意見2015/02/26

 「上達したい」とか「評価されたい」というのは、作り手が当然に持つ欲求ですし、これ自体がどうということはないと、僕は思います。

 書いたからには、読まれたい。
 読まれたからには、誉められたい。
 人間として、当然の欲求です。

 僕も二次創作をやっていますが、自分がつくった小説や絵を誉めてもらったら、やっぱり嬉しいですし、また小説や絵をつくる原動力になります。

 僕の場合は、人気ゲームシリーズの、あるナンバリングタイトルの二次創作から始めたのですが、このゲームは「隠れた名作」です。シリーズの中でも知名度は低いし、露出も少ない。
 他のナンバーに比べて、二次創作者も圧倒的に少ない。

 同じナンバーの二次創作仲間は、大袈裟な言い方ですけど、希少な同志なんですよね(笑)
 大好きな作品について思う存分語らえる、数少ない人間なんです。
 だから、お互いの作品の解釈が違っていても、ケンカにはならない。
 このゲームが好き、という根本でつながった、大切な仲間ですから。

 僕自身、わりと特殊な立ち位置にいましたしね。
 「雷さんは、この設定をどう思いますか?」「見解を聞かせてよ」と仲間に求められて、オリジナル作品の設定や、登場人物のセリフ、ゲームデータなど持てる知識を総動員して、二次作品の設定や、描写の整合性について論じる機会も少なくありませんでした。

 そんな僕のマニアックぶりを、みんなが面白がっていたし、創作の参考にしてくれてもいた。
 たまにゲームの解釈や設定について小論文みたいなものを自サイトにアップすると、「雷さん、あいかわらずだねw」と昔の仲間が感想を落としてくれたりもする。

 そういうふうに、意見を求められたり、感想をもらえると、やっぱり嬉しい。
 承認欲求が満たされているからだ、といわれれば、そのとおりですね。

 だけど、
> 二次をやってる皆様方は、何を目標にしているのか<
 といわれると、悩んでしまいます。
 結局のところ、誉められるのも感想をもらうのも“副産物”なんですよね。

 僕は、二次創作というのは、真っ暗なグレーゾーンのアンダーグラウンドで、ひっそりこっそり息をひそめてやるものだ、という古い考えが根底にあるので、誉められたり感想をもらえるのは、それこそ望外の喜びだったりするんです(笑)
 作品の解釈について議論できる人が現れると、それだけで浮かれてしまいます(爆)

 ですから、強いていえば、「目標」ではなく「理由」を見つめ直した方がいいと、僕は思います。
 このゲームが好きだから。登場人物を愛しているから。物語が魅力的だから。
 だから小説を書く。だから絵を描く。それが楽しくて仕方がない。
 僕にとっては、それこそが二次創作の原動力です。

 たまに仕事やプライベートに時間をとられて、創作に手がつかなくなることもあります。
 そうすると、あるとき、書きたくて書きたくて仕方が無くなるんですよね。
 んで、ひさしぶりに二次作品を書いてみると、やっぱり楽しい。
 時間が経つのを忘れてしまうほどに、夢中で作品づくりに取り組みます。

 それは、僕自身の創作の原体験の再現でもあります。

 いちどすぱっと休んでしまうのも、一興かもしれませんね。
 しばらくすると、きっと書きたくて書きたくて仕方がなくなると思いますよ。

フェンブレンさんの意見2015/02/26

 こういうたとえ話があるよ。
「穴を掘るのが上手いクマがいて、ある日それをキツネに褒められた。嬉しくなったクマは、本当は穴を掘るのが大して好きでもないんだけど、もっともっと掘った。掘って掘って……最終的に穴から出られなくなってしまった。キツネはどこかに消えてしまった」
 これって鬱病になりやすい人が陥るパターンらしい。

 リノアさんは自分を客観的に見る事が、実に下手みたいだね。
 上達したいって思う気持ちは別に間違ってないと思う。ただ、やりすぎは良くない。クタクタになるまでやるもんじゃない。
 のんびり気ままに楽しんで書けばいいじゃない。情熱的に突っ走るのも楽しいけど、それだけじゃ疲れちゃうでしょ。

ゆさんの意見2015/02/26

 二次に行き詰ったのならばまず初心に帰ってみてはいかがでしょう?
 ――なんで、あなたはその作品の名を借りるのか?
 好きだったからではないのか。
 いくら文章が上手くても、いくら筆者の名が売れていても、愛の無い二次作品では長くは続きません。それに旨み(人気)が無くなったものを愛でるのは、本当にそれが好きだからですよね。

 上達したいという考えは間違いではないですが、その方向性はハッキリさせた方がいいかと思います。
 二次作品としてより人気のあるものを書きたいのか?
 それとも、二次作品を通して自身の筆力を向上させたいのか?
 前者ならばやはり一次への情熱を取り戻すことを最優先にするべきです。、
 後者ならば書けばいいだけです。一次か二次かは問題ではありません。

 手っ取り早く評価されるには人脈も必要ですし、人が増えれば当然他者からの意見が来るのは当然です。
 面倒かもしれませんが、一人ひとりに自分の考える一次があり、二次があります。それらに向けて自身の意見を公開しているのだから、ちょっとくらいはすれ違うことも許容しなければなりません。
 時には意見など気にしない図太さも必要ではないかと思います。盲目もダメですがね。

 私としては特に何も考えず、ひらめいた時に吐き出すだけ。
 だからそもそもひらめかない時は書きたいとか書きたくないではなく「書けない」です。
 元のアイディアが無いのに二次など書けませんからね。

 それで、恐らく本題の、

>果たして、私の「とにかく上達したい」という元々の考えが実は間違っていたのかどうか。
>そして、二次をやってる皆様方は、何を目標にしているのか。

 に関してですが、上達したいならば人間関係など気にしなくてもよいかと思います。書くことに打ち込めば、他の雑音など気にならなくなりますし、人の意見は全て創作の糧になります。
 ただ、それが必要か不必要化を考えて餞別できるようにしていればいいのではないかと思います。
 「どうして私の意見に耳をかさない」という人の意見は気にせずどうぞ。一の意見から二や三を学ぶ為には、鵜呑みにするだけでなく噛み砕く必要があるというのは、本当に上達したい人ならわかっているでしょう。

 人を大切にしたいから意見を鵜呑みにする、となると身を滅ぼすだけです。いい人脈は相互に意見を交換できるものです、押し付けではなく。
 ですから今は運悪くそういう人に恵まれなかったというだけのこと。
 犬に噛まれたと思って、忘れてみてはいかがでしょうか?

 本当に好きならば二次創作もずっと続くはずですし、愛も伝わるかと思います。
 私の目標は既に申し上げた通り。一次に触発されて沸いたアイディアを形にして吐き出しただけです。
 評価は二の次三の次。もらえるだけでもありがたいと考えています。

リノアさんの返信(質問者)2015/02/26

 色んな意見を下さって、ほんとうにありがとう御座いました。
 これを言うと特定の方からは反感を買うかも知れませんが、一次は上達を目的にして書き始めたものでした。
 二次と違い、批評サイトなどに上げやすいので。

 なので、あくまで二次を書く人間なんですが、とりあえずもう一度二次の原作を愛でることに立ち返ってみたいと思います。
 それでもスランプ気味の現状が打破できないようなら、筆を置くことも考えてみようと思います。

 また、私が書いたような揉め事は意外とあるようなので、精神的にも少し耐性をつけようと思います。
 ネットで嫌な思いをするのは、仕事をしてると必ず理不尽な目にあったり、パワハラに遭うのと同じなんでしょうね・・・。

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