美少女とは、他の女の子より容姿が極めて優れている少女のことです。
内面的な美しさこそ真実の美だという意見もありますが、その考えはひとまず置いておきましょう。
しかし、現実世界では男性の好みも千差万別で、美しさの基準も個々人によって異なります。
「あ、あの娘、かわいい!めっちゃ好み! 」
と思っても、他の男に聞くと
「そうかぁ?」
と気のない返答をされることがあります。また、テレビに出てくるアイドルや、グラビアの写真を見ても、ぜんぜん興味をそそられないことがあります。
だから、現実世界では美少女という定義は曖昧なものです。
どんなかわいい女の子でも100人の人間がいたら100人ともが、その娘を美少女と認めることはありえません。先入観でも与えていない限り無理です。
でも、ライトノベルに出てくる空想上の美少女は、誰もが美少女と認める容姿をしています。
なぜなら、彼女が美しいということが文章によって描写されているからです。
その娘の美しさを文章で表現されたら、よほどうがった読み方をしない限り、それ以外のイメージを持つことはできませんね。逆に言えば、
小説世界の少女の美しさとは、それを表現する文章の巧みさに比例されるとも言えます。
あなたの頭の中でイメージされた少女がクレオパトラ級に美しくても、それを表現する文章が稚拙だったら、読者はその娘を美少女だとは思ってくれないのです。
美少女の初登場シーンでは、工夫した文章で彼女の美しさを描写してください。第一印象がなにより肝心です。
では、具体的にどう文章表現を工夫すれば、読者にその娘が美少女であることが伝わるのでしょうか?
コツは2つあります。
1つは比喩表現を活用することです。
女の子の美しさを何か他の美しいモノに例えて表現するのです。
具体的には、花、妖精、精霊、天使、女神、海、川、泉、青空、夕日、月、宝石、黄金、真珠、芸術作品といったモノを使った比喩です。
もう1つは、女の子の身体を各パーツに分けて描写することです。
髪はどんな感じか? 目はどんな感じか? 口はどんな感じか? 肌はどんな感じか?
顔の造形はどんな感じか? 胸は? 足は? 手は? 声は?
ただ漠然と美しいと書くより、身体の各部に着目して具体的に表現した方が、読者にイメージが伝わりやすいです。
ただし、すべてのパーツを細かく描写すると、特徴が無くなり、逆に容姿をイメージしづらくなるので注意が必要です。
髪が美しい少女もいれば、声がきれいな少女、目がかわいい少女もいるでしょう。
描写は、その娘の特徴となるパーツを中心として行うと良いです。
なにより、あまりくどく文章を書き連ねると、話のテンポを阻害してしまいますし、作者がキャラに酔っているような悪い印象も与えます。
重要部分や伝えたいイメージに絞って、描写するのが良いです。
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