ライトノベル作法研究所
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  4. 世界観に合わない描写公開日:2013/08/25

世界観に合わない描写をしてはならない

 小説の世界観に合わない描写をしてはいけません。
 世界観がぶち壊しになり、読者は違和感を覚えます。

 例えば、剣と魔法のオーソドックスな異世界ファンタジー小説での描写を考えてみましょう。
 魔法使いが、大爆発を起こすような攻撃魔法を使ったとします。
 その際、こんな描写があったら、どう思いますか?

●例
 まるでミサイルの直撃でも受けたかのような大爆発が巻き起こった。

 ミサイルって、なんやねん!? とツッコミを入れたくなりませんか?
 このように、

 その世界に存在しないモノを描写に利用するのは御法度なのです。

 せっかく築いた世界観が台無しになります。
 他にも例を上げてみましょう。同じくファンタジーでの描写事例です。

●例2
 獲物に突進するドラゴンは、たやすく音速の壁を超え、さながらジェット戦闘機のごとく飛翔する。

●例3
 深海に住まう人魚は、その可憐な容貌とは裏腹に深度5000メートルもの水圧に耐えるような身体構造をしていた。
 彼女らは、生身で潜水服を着込んでいる状態と一緒なのだ。

 ジェット戦闘機って何? 潜水服って何? と、ここでも違和感を感じませんか?
 ドラゴンや人魚という幻想種族の名と一緒に使われていると、その悪しき効果は倍増です。
 その世界にジェット戦闘機や潜水服といったものが存在していれば問題ないですが、そうでないなら、このような描写をしてはいけません。

 わりと気づかずに書いてしまうことが多いので、注意が必要ですね。

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