ライトノベル作法研究所
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  4. 子供の気持ちで物事をとらえる公開日:2013/08/06

子供の気持ちで物事をとらえる

 ネタを見つける──インスピレーションを授かるためにはどうしたらよいのでしょうか?

 それには、思いつき、直感を大事にするスタンスがなにより重要です。

 社会に生きる私たちは分厚い常識の膜で覆われています。
 だから、例え自分が「あ、これはおもしろいかも……」と感じたことがあったとしても、こんなことを表に出したら常識はずれだって笑われてしまうという防御機構が働き、その思いつきを殺してしまうのです。
 これは非常にもったいないことです。
 誰でも心の中に、大人になりきれていない子供の部分を抱えています。

 この子供の気持ちで物事をとらえ、少しでもおもしろいと感じることがあったら、迷わず文章にして保存しておきましょう。

 映画監督のスティーブン・スピルバーグも

「僕は、本当は子供なんか理解していない。
 もし夢のある映画が僕に創れるとしたら、それは僕自身がいつまでも子供だからさ」

 と語っています。
 俳句の世界では、松尾芭蕉が「俳諧(俳句)は三尺の童にさせよ」と言ったそうです。
 何にも知らない子供は、感じたままのことを、常識に囚われずに素直に表現してしまうため、大人が驚くような、おもしろい句を作れるのです。
 逆にベテランの大人が俳句を作ると、立派な作品にしなければならないと技巧を凝らす余り、月並みでツマラナイ句になりやすい傾向があります。
 発想力や視点のおもしろさ、という点では大人より子供の方が、優れているのです。

 心の中にある子供の部分は、クリエーターにとってはアイディアの源泉です。
 決して枯らさないように、大事にしましょうね。

●補足
 思いつきというのは、すべて使える良いアイディアではありません。100個思いついたら、1、2個くらい使える物があるくらいです。最初の思いつきに固執すると、あまり良い結果になりません。
 アイディアというのは、たくさん出して、たくさん捨てる、くらいに考えておくと良いです。そのために効果的なのが、子供の気持ちで物事をとらえる、ということです。「子供の気持ちで考えて、大人の目で吟味する」というように考えておくと良いです。

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