プロ作家の中には、ネタが一切浮かばず、頭の芯を痛めるほど考え抜いた末、発狂寸前まで追いつめられる人もいるそうです。
身震いするような話ですね。アマチュアで良かった、ほっ。
実は、アイディアとは意識的に考えて浮かぶモノではないのです。
なぜなら、無意識の領域から来る一瞬の閃きこそ、アイディアの正体だからです。
才能の有る無しとは、この無意識へと続く回路が太いか細いかであるとも言えます。
無意識へアクセスする回路が太い人は、当然ながら、常人よりもジャンジャン、アイディアを見つけることができます。
そういった人は、俗に天才と呼ばれます。手の届かない雲上の人たちです。
そんな天才の思考に近づことしても、私たち一般人にはまず不可能です。
でも、落ち込むことはありません。
誰でも簡単に無意識へアクセスする方法があるのです。
そう、それは……
夢を記録すること。夢日記をつけることです!
夢の世界とは、すなわち無意識の世界です。
したがって、夢を記述し保存しておくことこそ、最高のネタ探しの方法なのです。
実際に、夢をヒントにして大成功を収めたクリエーターは、ジャンルを問わず世界中にたくさんいます。
相対性理論のアインシュタインが、夢を記録するために、ベッドサイドにいつもメモ帳を置いていたというのは有名なエピソードです。
ビートルズのメンバーだったポール・マッカートニーも『イエスタディ』という曲は、夢の中で聴いたメロディを元にしたと語っています。
また、漫画家の諸星大二郎さんも、夢をヒントにマンガを描いたそうです。
さらに発明の分野でも、ミシンのパイオニアとなったシンガーがいます。
あなたが、もし小説のネタに困っているのなら、さっそく明日の朝から夢日記を付けてみることをオススメします。
枕元に、筆記用具とメモ帳を置いて床に就くのです。
(アイディアをメモするためには、ノートパソコンやケータイではなく、すぐに書けることと、絵や図形も入れられることから紙とペンが最高であると言われています。これは、実際にその通りだと思います)
そして、朝起きたら、夢に見たことを何でも良いから思い出して書いてみてください。
そうやって蓄積した夢日記は、金の鉱脈となることを請け合いです。
ただし、人間が夢を覚えているのは、長くても起きてから10分以内だと言われています。
だから、起きてからすぐが勝負ですよ。
「あと、五分……」
なんて言って、ふとんにくるまっていてはいないで、とにかく書き出してみましょうね。
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