ライトノベル作法研究所
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  4. アイディア手帳を持ち歩こう公開日:2013/08/06

アイディア手帳を持ち歩こう

 夢日記と併用して行っていただきたいのが、アイディアを記録するためのメモ帳を持ち歩くことです。
 アイディアとは一瞬のひらめきであって、ボヤボヤしているとそのまま消えてしまいます。
 あなたがせっかく思い付いたすばらしいネタを、忘れてしまってはもったいないです。
 そんなことがないよう、

 メモ帳を常時、懐に入れ、おもしろいネタをひらめいたら、すばやくメモすることをオススメします。

 この場合、文字は汚くてもOKですし、自分が理解できるのであれば、文章も支離滅裂であって構いません。
 アイディアをメモる習慣を付けることができれば、他の人より圧倒的に有利になるので、体裁を取り繕う必要は無いです。

 この手法の有効性を証明するエピソードとして、日本映画を創った名プロデューサーと呼ばれた、松竹の城戸四郎(きど・しろう)会長がいます。
 彼は映画製作者として永年にわたり、多くの映画芸術家、技術家等の育成に努めてきた人で、プロのシナリオ作家の登竜門である城戸賞まで作りました。
 城戸氏は80歳をこえた晩年に至っても、映画に対する情熱を燃やし続け、「ミソ帳」という小さな手帳を常に持ち歩いていました。

 そして、監督や脚本家と話しながら浮かんできたアイディアを、マメにメモしていたそうです。

 名作の根幹となるアイディアは、山のような使えないアイディアの中に紛れ込んでいます。
 これを得るためには日常で浮かぶ些細なひらめきを、常に記録しておくことが大切というわけです。

 とにかく質より量で、たくさんのアイディアをメモりましょう。
 アイディアは、多ければ多いほど良いです。

 でも、実際の生活で、何かあるたびにメモを取っていたら「なにやってんだ、あいつ?」と周囲の人から白い目で見られるかもしれませんよね。
 そこで、メモ帳の代わりにケータイのメモ帳アプリやメール保存機能を使って、アイディアをメモするのが良いと思います。
(できれば紙のメモ帳を使った方が、絵や図が描けるなど、記録する内容の自由度が高まるので、そちらの方がオススメです)
 メールを打っているフリをして、実はアイディアをメモしている……
 ふふふ、これなら、周囲の人間に変に思われることはないでしょう。
 それで家に帰った後にでも、紙のノートややパソコンの中に記録し直しておくのです。
 デジタルデータは、事故で突然消えてしまう恐れがあるので、別の媒体にバックアップを取っておくと安全です。

 また、このような書き写し行動を取ることによって、発想を自然と検証することができ、連想的に新しいアイディアが生まれたり、発想を深めることができます。

 アイディアをメモしたは良いけれど、そのまま放置して検証することをしなかったら、傑作の核となるミソを発掘することはできませんからね。
 まさに一石二鳥という訳です。

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