小説を書き続け、作品を完結させるには膨大なエネルギーを必要とします。
いくら小説を書くことが好きでも、途中で疲れてしまって放り投げてしまうことなど、めずらしくありません。
以前、50冊以上小説を刊行している女性作家、みかづき紅月さんにお会いした時に、
「新人賞を受賞して作家デビューしても、一発屋で消えてしまう人が多いのはどうしてでしょうか?」
と質問してみました。
すると、
「それは単に本人が書けないのが原因です」
という答えが返ってきました。
私はそれまで、出版社がいじわるでもして、次の作品を書かせてくれないのかと考えていましたが、それは違うそうです。
みかづきさんによると、次の本が出せないのは100%本人の責任だそうです。要するに書けないだけだと。
作家デビューした人で10年後に生き残っている者は95%にも満たないという現実と照らし合わせると、いかに小説を書き続けるのが困難か、わかります。
もちろん、プロの場合はある程度以上の水準のクオリティを持った作品を提供し続けなければならず、作品が売れなければ容赦なく切られるという現実もあります。
売れれば、「先生、次の企画なんですが~!」となりますが、売れなければ連絡が途絶えます。
でも、すでにプロとしての実績があるのなら、新作を作って出版社に売り込むことも可能な訳です。
しかし、そこまでして、次の本を世に出そうという気概の持てる人は、なかなかいません。
小説を書くというのは、本来、楽しいことなのですが、長く続けていると、楽しく感じられなくなったり、苦痛になる時が必ず訪れるのです。
このスランプ期をいかにして乗り切るかが、小説書きにとって、永遠のテーマと言えるかも知れません。
やる気を維持させ、最後まで作品を書き通すためにのコツはあるのでしょうか?
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