紫逢瑠依さんの体験談、2004年
初めましてペンネーム紫逢瑠依(しおう るい)と申します
本日、たまたまこのHPに行き当たりまして小説のノウハウ等面白く拝見しておりました。
そのあと自費出版について書かれていたことが興味が合ったので読ませていただきました。
実は私も2004年ごろの話になるでしょうか?
「文芸社」さんから連絡をいただきました。
詳しく覚えていないのですが、当時はHPも軌道に乗りあちこちから色々なお誘いもいただきましたし、
自分でも作品の宣伝のために投稿などもしていました。
きっとその中に文芸社さんの関連のサイトもあったのだと思います。
ちなみに、倒産した「碧天舎」からも連絡があったように思います。
ネットで見つけて私の作品を読んだと言っていました。
私は本が好きで本屋通いもかなりしていましたので、「本」が、決していい商売になるとは思っていませんでした。
出版業界の不況も聞いていましたし、本屋へ行けば薄い本ばかり、活字離れが激しい今、いったい誰が読むのかと自分で書く身でありながら、読む身でもある私は思っていたものです。
文庫も500円以上、ハードカバーなどご飯よりも本が好きな私でも手に取りにくい価格です。
面白い保証がなかったらお金など出したくないですものね(笑)
ただ「文芸社」さんは封書で割と丁寧に私の作品の批評など書いてきてくださって、きちんと読んでくださったのが分かりました。
私が気にしていた(いずれ直した方がいいと思っていた)部分をちゃんと指摘して、ここはおかしいですと言ってくれたので、全て目を通してくださったのが分かりました。
嬉しかったです。でも私の原稿はおそらく二万字ほどある長編も長編。
今時の若い子などちょっとやそっとで手に取る物ではないと分かっていました。
(折しも携帯小説真っ盛りでした)
お金が掛かることも十分承知していたので放っておくと、電話がありました。
私は訪問販売と同じ対応で接しました。
作品を買い上げてくれるのでなければ(出版費用を出していただくという意味です)、自費出版と変わらないので、そんな散財をする気はないとハッキリ言いました。
私の作品は長いこと=今の風潮にあっていない
字数が多い=見積もりよりもさらに高額になる
これらをはっきり伝えました。
あちらでは、よくご存じですね……と笑いながら、それでも現在の出版業界の実情など30分ほど話してくれました。
誠実な対応だったと今でも思っています。
ただそれはその方がはじめから誠実だったのか、それとも私が実情を把握していて引っかけられない?と思ったからなのかはわかりません。
最後に「とても魅力的な作品なのでどこかで出すなら、絶対にうちに声をかけてください」「どうでもいい作品を営業にかけるほどうちも暇ではないんですよ、いい作品だからと思ったから営業したいんです」
という言葉たちにはお世辞と思いながら、今でもそれを思い出していい気分にさせてもらっています。
その反面私は心の中で「いい作品で営業はしたいけど、出版費用は出すほどではないのよね」
と皮肉も忘れませんが……
以上が私の共作出版のお誘いの経験です。
その後、オンラインの作品提供の場でお誘いをもらい有料携帯サイトにて作品を掲載しています。
(同人活動のようなものでしょうか)
少しではありますがDLの料金もいただき、担当様にも社長様にもよくしていただいて、のんびりと活動をしています。
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