レム睡眠行動障害

「お父さんが、なにか叫びながら暴れている!」
隣で眠っていた夫から、突如殴られた妻はビックリ仰天! しかも、彼は叫び声を上げながら、腕を振り回している。

レム睡眠行動障害は、このように夢を見ながら暴力を振るうことのある珍しい病気です。

なんらかの原因で睡眠中の身体の筋緊張の抑制が障害されるため、夢に見たことを、そのまま行動に移してしまうのです。
実際に、サッカー選手だった人が、夢の中でボールを蹴った瞬間、現実世界でも壁を蹴っ飛ばして激痛が走り、整形外科で足指骨折と診断された例もあります。

軽度の場合は
●ひどく寝相が悪くなる。
●大きな寝言や叫び声。

重度になると、
●寝室を動き回る。
●隣で眠っている人を殴ったり、物を蹴ってしまう。

このように暴力的になり、本人だけでなく、同じ寝室にいる家族にまで怪我をさせてしまうことがあります。

レム睡眠行動障害の原因は今のところ不明。1986年に発表された、新しい疾患概念です。

ただし、強いストレスにさらされる人や、50歳以上の高齢の男性に多く発病するそうです。


病院での治療で、症状を改善させることができるので、発見したら、すぐに診察してもらいましょう。


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