企画過去データ

2012年小説夏祭り企画優勝作品
戦国蹴鞠伝説


2012年08月04日(土)18時26分 公開
【選択したジャンル】 
「コメディ」× 「歴史物」

【選択したお題】
うさぎ、オレンジ、殺人鬼、太陽
 
【一行コピー】 
日本史の謎を解き明かすという意味では、拙作は本格歴史ミステリーなのかもしれません。

【作者コメント】
コメディを書いているはずだったのですが、いつの間にか日本史上の謎に挑む学術的な作品になってしまいました。学術的な人間ですいません。


 天正三年(西暦1575年)の三月のことである。梅の花が色鮮やかに咲き誇る京の都を、明智光秀は憂鬱な顔つきで歩いていた。
 光秀が目指すところは、主君である織田信長の館である。配下として主君からの急な呼び出しに応じているわけだが、光秀の胸中には嫌な予感しかなかった。
「はぁー、今度は何をやらされるのやら」
 心労のせいですっかり禿げ上がった頭を撫でながら、光秀は深い溜息をついた。彼の頭の中には、信長からの呼び出しとあれば悪い知らせとしての認識しかない。
 なにせ信長といえば、その人間性が「鳴かぬなら、殺してしまおう、ホトトギス」という歌で表現されているような人間である。過激を通り越してもはや頭がおかしいとしか思えない。鳴かないなら殺す。もう全然意味が分からない。どんな殺人鬼だよ。
「やばいよ。最近は自分のこと魔王とか言い出してるそうだし、完全に手遅れだよ」
 光秀はぶつぶつと呟きながら、重い足取りで信長の館へと向かっていった。



 


 信長の館に到着してからも、光秀の気は一向に晴れることがなく、むしろどんどん落ち込んでいくばかりであった。
「絶対にやばいよ。すれ違う家来たちの私を見る目が、可哀想な人を見る目だったよ。今から焼き討ちにされる人を見る目だったよ」
 光秀の顔が死人のような青白いものになったころ、部屋の襖が豪快に開かれた。
「YO! 信長さまの登場だぜ!」
 信長である。バカではなく信長である。新しいもの好きの信長は、このところ西洋の文化に被れているのだ。
 光秀は頭を下げて平伏しながらも、ちらりと信長の表情を盗み見て、機嫌がよさそうなことを確認した。
 上機嫌な信長は、鼻歌交じりに喋り出す。
「光秀よ、オレさま面白いことを思いついちゃったんだぜ。祝福してくれていいんだぜ」
「おお! さすがは信長さまにございます。信長さまほど面白いことを思いつかれる人間は、日本広しといえど他にはおりますまい」
「当然なんだぜ。ただ勘違いするなよ。べ、別にお前のために面白いことを思いついたんじゃないんだぜ!」
 信長が照れくさそうにそっぽを向く。なぜこのタイミングでツンデレ? 奇想天外な信長ワールドに、光秀はただ愛想笑いを返すことしかできなかった。
「ところで光秀、お前は今川義元って覚えてるかなんだぜ?」
 急にまじめな顔になった信長の口から、意外な名前が飛び出てきた。
 今川義元。海道一の弓取りと呼ばれ、一時期は天下に最も近いといわれた英傑である。
 しかし今川義元は、京の都への上洛の途上、桶狭間において信長に討たれた。天下に名だたる奇襲戦と評される桶狭間の戦いを経て、信長は天下統一への道を駆け出したのだ。
「はは、今川義元殿ならよく存じ上げております。信長さまがいなければ、天下を取っていたお方でしょう。そのようなお方を打ち破った信長さまは、まさしく偉大なる英雄にございます」
「そうそう、その義元ちゃんだぜ。まあ、俗にいう海道一の引き立て役なんだぜ」
 酷い言いようだと思ったが、信長の言うことは基本的に酷いことばかりなので、光秀は軽く聞き流した。
「でさ、その海道一の引き立て役の息子がさ、今川氏真(うじざね)っていうそうなんだけど、なんでも蹴鞠が得意なそうなんだぜ」
 光秀は今川氏真のことも知っていた。名だたる大名である今川家に生まれた氏真は、和歌などの文化にも通じた教養人である。
「オレさま、暇だったから氏真ちゃんを呼んで、蹴鞠を披露してもらうことにしたんだぜ」
 信長がさらりとすごいことを言い出した。今川氏真にとって信長は親の敵に他ならない。そんな相手を呼び出すなど、無駄に身を危険にさらすようなものだ。
 ここは配下として苦言を呈すべきだと、根がまじめな光秀は決心した。
「恐れながら信長さま、今川氏真殿にとって、信長さまは敵の身にございます。不用意に近づかせるのは、御身を害される危険を招くかもしれません」
「HAHAHA! 光秀は本当に普通ことしか言わないんだぜ。氏真ちゃんがオレさまを恨んでるなんて承知の上で呼び出すんだぜ」
 信長はにやりと悪い顔で笑いながら言った。
「オレさま、蹴鞠なんて別に興味ないんだぜ。興味あるのは氏真ちゃんが親の敵のオレさまを前にして、いったいどんな顔で蹴鞠をするのかということ。それだけなんだぜ」
 うわー、悪趣味極まりないや。光秀はドン引きしながら、いかにも嬉しそうに笑う信長のことを見つめていた。



 信長との会談の日から数日後、光秀は信長とともに京の都は相国寺にいた。ここ相国寺において、信長は今川氏真の蹴鞠を観覧する予定となっていた。
「オレさま楽しみだぜ。氏真ちゃんはどんな泣き顔でやって来るのか、今からワクワクが止まらないぜ」
 嫌なワクワクが止まらない信長の横で、光秀は今川氏真に同情していた。信長のようなドSに親を殺されたばかりに、ただの苛め目的で蹴鞠を披露させられるなんて、こんなに可哀想なことがあるだろうか。
 黒い笑いを絶やさない信長と、顔を引きつらせながら愛想笑いを崩さない光秀の二人は、砂利のしかれた庭を眺めながら、今川氏真の到着を待った。
 そして時は来た。庭の砂利を踏み鳴らしながら、ひとりの精悍な侍が現れたのである。
 質素な着物の上からでも見て分かる、まるで鬼のように屈強な肉体を誇った見るからに強そうな男。その男は猛禽類のごとき鋭い目つきを信長に向け、地に響くような低い声で言った。
「……今川氏真にござる」
 光秀は今川氏真の到着にほっと安堵の息をついた。なにしろ信長のことである。呼び出した氏真が万が一にも来なければブチ切れ確定だし、来たとしても遅かったりすればやはり切れるに違いない。
 その点で氏真は約束の時刻よりも早めの到着だし、これなら信長も満足だろう。
 そう思っていた矢先、
「おい光秀、ちょっとこっちに来い」
 やけに動揺した様子の信長と目が合った。いったいどうしたというのだろう。これほど狼狽している信長は、かつて妹婿の浅井長政が裏切ったとき以来のことである。
 光秀は庭で仁王立ちしている氏真を放置して、そそくさと廊下の隅へと移動する信長について行った。
 信長はそのまま廊下の隅でうずくまると、光秀に耳を寄せるようにと手招きしてくる。
「信長さま、いかがなされました?」
「大変だぞ光秀。あの氏真は偽者だ」
「へ? あの氏真殿が偽者ですと? いやいや、そんなはずはございません」
 光秀は仏像のように黙して動かない氏真に目を向けた。かつて光秀は氏真に会ったことがあるので、庭にいる氏真が本人であると断言できる。
 なぜ信長は氏真が偽者などと言い出したのだろうか。光秀が信長の真意をつかめないでいると、当の信長が氏真を指差して声を荒げた。
「いや、だっておかしいだろ。今川なのにデブじゃないぞ!」
「どういうこと!?」
 まじめな顔で何を言い出してんだこの人は。あまりに驚いているせいか、語尾まで普通になっているし。
「信長さま、あちらが今川氏真どのに間違いありません」
「そんなバカなことがあるか! 今川だったらデブに決まってる。顔だってもっとバカっぽい感じのはずだ」
「どんな偏見ですか!? 全国の今川さんがびっくりですぞ」
 信長の中で今川はとぼけたデブで決まりらしい。そんな偏見を持ってしまうほどに、信長にとって桶狭間の戦いは印象深いものだったろうだろう。しかし、そもそも今川義元だってとぼけたデブではなかったはずだが。
 色々と言いたいことのある光秀だったが、信長が諌言に耳を貸すはずもない。ここは取りあえず氏真への誤解だけでも解いておこうと決めた。
「恐れながら申し上げます。今川氏真殿は蹴鞠に通じるのみではなく、剣術においてもかの塚原卜伝より免許皆伝を得た達人にございます。あの屈強な侍こそ氏真殿に相違ありません」
「今川なのに?」
「今川なのにございます」
 信長は未だに納得がいかない様子だったが、首をかしげながらも立ち上がり、庭で待っている氏真の前に戻っていく。光秀もそれにならった。
 寺の廊下に立った信長と光秀、そして庭に立った氏真が向かい合う。今川義元を討った織田信長と、その義元の息子である今川氏真。
 因縁深い二人はしばらく黙って対峙していたが、まずは信長が不敵な笑みを浮かべて言葉を発した。
「YO! オレさまが信長さまだぜ!」
 陽気に名乗りを上げる信長を横目に、光秀はこんな男に親を殺された氏真は可哀想だなと、そうしみじみ思った。
「今川氏真にござる。蹴鞠をご披露すべく参上仕った」
 しかめっ面で言葉を返した氏真は、胸元から鞠を取り出す。色鮮やかな橙色をしたその鞠を、氏真はいきなりぽんと高く蹴り上げた。
「前口上はござらぬ。拙者の蹴鞠をとくとご覧あれ」
 ぶっきらぼうともいえる氏真の言動に、光秀は信長が機嫌を悪くするのではないかと緊張する。ここで信長が切れたら、なんの関係もない相国寺を焼いたりしかねない。
 光秀はそれとなく氏真に態度を改めるよう注意しようと、口を開きかけたが、その口は開いたまま閉まることがなかった。彼は見とれてしまったのである。氏真が見せる蹴鞠の妙技に。
 それは洗練された舞いであった。氏真はくるりくるり庭中を動き回りながら、青空に美しい孤を描いて落ちてくる鞠を、こともなげに蹴り上げているのだ。
 風のように素早く動きまわる氏真の後を、橙色の鞠がまるで意思ある生き物かのように追いかけていく様は、さながら父親を追いかける稚児のごとく。
「……むう、なんと見事な。さすがは今川氏真殿にござる」
 氏真の蹴鞠は評判以上の代物であった。本来の蹴鞠は複数人で鞠を蹴って回して行くのだが、そんな常識がどうでもよく思えてしまうほどの妙技だ。
 そうだ。別にひとりで蹴鞠でもいいではないか。それがすごければいいではないか。光秀がそう納得しかけたとき、彼の目は信じられない光景をとらえた。
「こ、これは! 氏真殿が四人に!」
 いつの間にか氏真が増えていた。そんなはずはないが増えていた。四人の氏真が庭で蹴鞠をしていた。
 もちろん今川氏真は世の中にひとりしかいない。ではなぜ四人に増えたのか。
「さては分身か!」
 鍛錬を積んだ忍者は分身の術を使えるという。忍者に出来るくらいだから、蹴鞠の達人である氏真に出来たところで、何もおかしくない。本当に何もおかしくない。
 おそらく氏真は目にも止まらぬ高速で移動しながら、一定の四箇所でのみ動きをあえて止めているのだ。その緩急の差により、見る者の目は錯覚を起こして氏真が分身しているように見えるのだ。
「いやー、これは参りました。今川氏真殿は天下一の蹴鞠の達人ですな!」
 これだけすごい蹴鞠なら、信長だって満足だろう。光秀はちらりと信長に目を向ける。
「ぐぬぬ……」
 信長は歯軋りしていた。
「なにゆえ!?」 
 いやいやいや、なにゆえの御立腹? 氏真はすごいことしてますよ。鳴らすなら歯じゃなくて拍手でしょうが。
「の、信長さま、なにか御気に召さぬことがございましたか?」
 おそるおそる質問した光秀に向けて、信長の鋭い叱責が飛ぶ。
「当然だぜ! オレさまは氏真が敵の信長を前に萎縮して、失敗したところをネチネチと嫌味で責めたかったんだぜ!」
 悪趣味! どんだけ苛めっ子なの! 
「こうなったら仕方ないんだぜ。オレさまはこういう可能性を想定して、別の策も用意していたんだぜ」
 ドン引きしすぎて言葉も出ない光秀を尻目に、信長は極悪な顔でほくそ笑むと、寺の奥に向かって大声を上げた。
「おーい! 出番なんだぜ!」
 信長の呼び声を引き金にして、寺の奥から身も凍るような殺気が漂ってきた。いったい何事なのか。あまたの戦場を駆け抜けてきた光秀をもってしても、背筋に冷や汗が浮かぶのを抑えられない。
 冷気はどんどん強まっていき、やがて寺の奥から黒装束の男が表れた。
「HAHAHA! こちらは氏真が調子こいたときお灸を据えるために雇っておいた、闇の蹴鞠士なんだぜ」
「や、闇の蹴鞠士?」
 光あるところに闇がある。光の蹴鞠業界があれば、闇の蹴鞠業界もある。信長の呼び出した闇の蹴鞠士の放つ殺気に、光秀はただただ圧倒された。
「ヒャーヒャハハハ! この闇の蹴鞠士が来たからには、今川氏真の命日は今日に決まりだぜー!」
 けたたましい笑い声をともに、闇の蹴鞠士が庭に向かって勢いよく走り出す。そして高々と跳躍。空中でぐるんぐるんと回転して、豪快に砂利の地面に着地を決めた。
「俺の名は兎。なぜ兎かというと、俺と対戦した蹴鞠士は、みな兎の目のように真っ赤に染まるからだ。己の血でな!」
 なぜ蹴鞠で血が出るのか。光秀には全く理解できなかったが、そもそも闇の蹴鞠士という存在からして理解できないので、ただ黙って成り行きを見守るしかなかった。
「……兎よ。蹴鞠に言葉は不要。語るより蹴れ」
 立ち止まってひとりに戻った氏真が、蹴り上げていた鞠を手にして、兎のことを鋭く睨みつける。どう考えても不審者の兎を前にして、氏真は少しも気後れしていない。その豪胆な姿に光秀は感嘆の声を上げた。隣で信長は舌打ちをしていた。
「ヒャハハ! 言われるまでもねーよ。俺の蹴鞠で死合といこうぜー!」
 兎が黒装束の胸元から、真っ黒の鞠を取り出す。その鞠を兎が氏真に向けて蹴りつけた。
 地面を這うようにして、黒色の鞠が弾丸のように氏真目掛けて飛んでいく。
「おっーと、言い忘れていたことがある。その鞠は飛ぶぜ」
 不意に兎が何事か告げたかと思うと、なんと地面すれすれを飛んでいた鞠が、氏真の足元で爆発するかのように空に向かって発射された。その軌道は完全に氏真の顔面を捉えている。
 危ない。そう光秀が叫びそうになったときには、すでに氏真が顔を傾けて鞠を避けた後だった。
 まさしく一瞬の攻防であった。まさか鞠がいきなり軌道を変えて空高く飛び上がるとは、闇の蹴鞠士は大したものだ。光秀は素直に感心した。
 だがそれ以上にすごいのは、やはり氏真だ。予想外な動きをする鞠を間一髪避けるなんて、なかなか出来るものではない。
 と、氏真に目を向けた光秀は、氏真の頬から血が流れていることに気がついた。
「ヒャーハハハ! あとちょっとでお前の顔がザクロみたいになってたのによ。残念無念だなーおい」
「なんで!?」
 光秀は思わず突っ込んだ。なんで蹴鞠で出血を伴うの。なんで蹴鞠で顔面がザクロになるはずだったの。あの黒色の鞠はなんなの。
 光秀の疑問に答えてくれたのは、兎ではなく氏真だった。
「明智殿、兎とやらの蹴った鞠からは、遠目には分からぬほど薄く研ぎ澄まされた無数の刃が飛び出ておりました」
「な、なんと……」
 これが闇の蹴鞠士の所業なのか。恐るべし。
「クーククク、俺の鞠の秘密を見破るとは、なかなかやるじゃねーか。だがな、一発避けたくらいで余裕ぶっこいてんじゃねーよ!」
 兎が再び黒装束の胸元から、またまた真っ黒の鞠を取り出す。そして素早く氏真に向けて蹴り飛ばした。
 光秀の目には普通の鞠にしか見えないが、先ほどのことを考えればただの鞠とは思えない。今度の鞠にはいかなる凶器が隠されているのか。
 近づく鞠という名の凶器。それを動じることなく見つめている氏真。鞠と氏真が接触しようとした瞬間、兎がさも嬉しそうな笑い声を上げた。
「イヤッハー! その鞠は爆発するんだぜぇぇぇぇっ!」
 あっと思ったときには、轟く爆音と衝撃が光秀を襲った。




 目を覚ました光秀が見たのは、爆発により荒れ果てた庭と、その庭の中央で不敵な笑みを浮かべる黒装束の兎だった。
 きょろきょろと辺りを見回すが、今川氏真はどこにもいない。
「おいおい光秀さんよー、そんなに探しても氏真のヤロウはいねーよ。ヤロウは爆発の直撃を受けて、どっかに吹っ飛んでったのさ」
 兎の言葉を受けて、光秀は氏真の捜索をいったん打ち切ることにした。離れていた光秀ですら吹き飛ばされる爆発だったのだ、たしかに直撃を受けた氏真はただではすまなかっただろう。最悪の場合、すでに死んでいることすら考えられる。
 それならば、氏真の捜索よりも優先すべきことが、光秀にはあった。信長の捜索である。
「信長さまー! どちらにおられますか信長さまー!」
 光秀はどこかにいる信長にちゃんと聞こえるよう、とにかく大声を上げた。別に信長の安否はどうでもいいし、むしろ死んでいてくれたほうがよかったりもするのだけど、性格の悪い信長のことだから、身を隠して光秀のことを観察しているかもしれない。
 ここは主君への忠誠心を見せるところだ。光秀はわが身の保身のために、信長の名を叫びながら、おざなりな信長捜索を進める。
 光秀は庭から寺の中に視線を移した。庭の様子もひどいものだったが、寺の中もすっかり変わり果てている。襖は全て吹き飛んでいるし、廊下の板もところどころが陥没していた。
「信長さまー!」
「……こ、ここなんだぜ」
 かすれるよう声だったが、たしかに光秀は信長の声を耳にした。チっと舌打ちしそうになるのをこらえる。
「ご無事ですか信長さま!」
 光秀は声のしたほうに一目散にかけよる。吹き飛ばされた襖がうずくまって小山のようになったところを掘り返すと、中に埋まっていた信長を見つけ出せた。
「びっくりしたんだぜ」
 いつもより覇気のない笑みではあったが、このような状況下でも余裕の態度を崩さない信長は、まさしく天下人であった。なにせサムズアップしているくらいである。
 光秀は信長を無事に発掘すると、庭で薄ら笑いを浮かべている兎に目を向けた。
「貴様! 信長さまがいるのに鞠を爆発させるとは、なんたる狼藉か。この始末はただでは済まんぞ!」
 光秀が兎を一喝すると、信長が光秀の肩に手を置いた。
「待つんだぜ。そう怒鳴ることないじゃないかなんだぜ。兎ちゃんも氏真ちゃんを倒すのに必死だっただけなんだぜ」
 信長の言葉とは思えない寛大な内容に、光秀は驚愕の表情を浮かべた。嘘だろ。ホトトギスが鳴かないだけで殺す人が、爆発で吹き飛ばされといて怒っていないというのか。
「兎ちゃんの処置は、このオレさまに任せておけばいいんだぜ」
 さっきまで埋まっていたとは思えないほど、しっかりとした足取りで信長が兎に向けて歩み寄る。
 庭に立つ兎と、廊下に立つ信長。不穏な笑みを浮かべた二人が対峙する。
「YO、兎ちゃん。なかなか面白い芸だったぜ」
「ヒャハハ、それほどでもありませんなー」
 兎の不敵な言葉を受け、信長が豪快な笑い声を上げた。さも愉快そうな笑い声だったが、しかし信長に付き従ってきた光秀は、信長の目が全然笑っていないことを見て取った。
 あ、これ怒ってるわ。
 やがて笑いをおさめた信長は、庭より一段高くなっている廊下から、じろりと兎を見下ろしながら言った。
「いやいや、このオレさまを吹き飛ばすなんて大したもんだぜ。褒美にお前の頭蓋骨は金箔を張って面白仕様にして、正月にみんなへの見世物にしてやるんだぜ」
 叫ぶでもない静かな調子ではあったが、その声の放つ凄みは爆弾よりも強烈だった。信長はやるといったら必ずやる男だ。今この瞬間、兎の運命は面白見世物に決定したのだ。
 こうなると兎も哀れだな。そう思った光秀が兎に憐憫の目を向けると、なんとあろうことか兎が笑っているのだ。
 さもおかしそうに笑う兎。その顔を見て青筋をぴくぴくさせている信長。信長の怒りが大きくなれば、関係のない光秀にまで災難が及ぶ可能性がある。
 光秀はわが身かわいさに兎に忠告した。
「ええい兎よ、もう笑うではない。そうやって笑えば笑うほど、どんどん処刑方法が苦しいものになっているのだぞ」
「……ちなみに現時点で生きたまま火あぶりだ」
 光秀の真摯な忠告と信長の残酷な予告を聞かされてなお、兎は笑うことをやめようとしない。
「ヒャーヒャハハ! これが笑わずにいられるかよ。この俺を殺すつもりらしいが、残念なことに殺されるのは、貴様のほうなんだよ信長!」
 兎がそう言い放ったかと思ったら、彼の足元に空からぽんと黒色の鞠が降ってきた。その鞠は今川氏真の頬に切り傷を作ったものに違いない。空高く飛び上がっていた鞠が、ようやく落ちてきたのだ。
 直撃していたら氏真の顔面をザクロにしていたという鞠。その鞠が再び兎の元に戻ってきたという事実に、光秀は悪寒を覚えずにはいられなかった。
「信長よ、貴様はこの俺を雇ったつもりらしいが、それは大きな間違いなんだよ」
 兎は黒色の鞠に当たり前のように足を置いている。氏真いわく、無数の刃が突き出ているはずの鞠を、まるでごく普通の鞠のように扱っているのだ。
「いいか信長、我々のような闇の蹴鞠士はな、古来より権力の調整を行ってきた。ある権力者が力を持ちすぎるようなら、その権力者を人知れず暗殺してきた。権力の調整こそが、闇の蹴鞠士の役目なんだよ」
 兎の口から放たれた衝撃の事実に、光秀は言葉も出なかった。
 古来より権力者を暗殺してきた闇の蹴鞠士。その言葉が真実なら、闇の蹴鞠士こそが日本を影から動かしていた黒幕ということになる。蹴鞠士のくせに黒幕とは、これいかに。
「ヒャーヒャヒャヒャ! 信長ぁぁぁぁっ! お前は権力を持ちすぎた! 天下に近くなりすぎた! 強大な権力者ってのはよ、危険な存在なんだよ。だからお前は、今この場で俺に処刑されちまうのさ」
 凶悪な笑みを浮かべた兎と信長が睨み合う。さすがの信長も言葉がないのか、ただ黙って兎を睨み返していた。
 このままでは不味い。兎の蹴り放つ鞠は、火縄銃よりも危険な代物だ。今この場で対決するのは、こちらが不利。
「信長さま、ここは私に任せてお逃げくだされ!」
 光秀は信長を庇うべく、体を盾のように前に出した。
「ヒャッハー! 二人まとめてザクロにしてやるよぉぉぉぉぉっ!」
 兎が咆哮を上げながら、黒色の鞠を強烈な勢いで蹴り放つ。黒色の弾丸が唸りを上げて飛来する様子を見つめながら、光秀はどこか人事のように感じていた。
「……これは死んだな」
「いや、お主らは死なせぬ」
 背後から聞こえる轟音。黒の鞠が風を切り裂き飛来するなら、背後から迫り来るのは風を突き破る弾丸。その弾丸は鮮やかな橙色をしていた。
 光秀のすぐ目の前で、黒と橙がぶつかり合い、弾けるように分裂した。
 黒色は兎のもとに。橙色は光秀の背後に。
「兎よ。信長公に手を出すのは、拙者との決着をつけてからだ」
 振り返った光秀の目に飛び込んできたのは、橙色の鞠を手にした今川氏真だった。鞠爆弾の直撃を受けながら、氏真は健在だったのだ。
 氏真は光秀と信長の横を通過して、迷うことなく庭に降り立つ。これでもかと氏真に対して悪意を爆発させていた信長も、今このときは何も言わなかった。
 光秀も言葉を発すことなく、庭で相対する氏真と兎を見つめる。
 氏真と兎。光と闇。二人の蹴鞠士は、手を伸ばせば届く距離で睨み合う。
「ヒャヒャ、死に損ないが格好つけやがって。もう満身創痍なんだろ? 優しい俺がとどめをさしてやるよ」
「蹴鞠士に言葉は不要と言ったはずだ。語るより蹴れ」
 ただならぬ緊張感が場を支配する。光秀はまばたきするのも忘れて、二人の蹴鞠士の一挙一動に注目した。
 先に動いたのは氏真だった。彼は手にしていた橙色の鞠を、本当に何気ない様子で地面に落とした。
 次の瞬間、氏真は橙色の鞠を、兎は黒色の鞠を、お互いに蹴り合う。
 ぶつかり合う橙色と黒色。それは先ほどの再現といえたが、今回は氏真と兎、二人がそれぞれ自分の鞠を蹴りつけた状態のままなことが異なっている。鍔迫り合いならぬ鞠迫り合いであった。
 力と力のぶつかり合い。それはまさしく、鞠を介した男と男の意地のぶつかり合い。火花散る男の勝負。
「イヤッハァァァァッ! 闇の蹴鞠士をなめるんじゃねぇぇぇぇぇっ!」
「うおぉぉぉぉぉぁぁぁぁぁぁっ!」
 両者一歩も譲らず! 拮抗する黒と橙!
 氏真と兎のぶつかり合いに、先に屈したのは二人のうちの一方ではなく、地面であった。地を揺らすような轟音とともに、二人の周囲の地面が陥没する。
 蹴鞠士のぶつかり合いが大地を割ったのだ。
「こ、これが蹴鞠だというのか」
 光秀は目の前で繰り広げられる光景に、ただただ恐れおののくことしか出来なかった。自分の知っている蹴鞠と違う。それは間違いない。しかし、それがどうしたというのか。そんなのは些細なことだ。重要なのは氏真と兎、二人が真剣勝負を繰り広げているということだ。
 男が互いに真剣勝負をしているのだ。蹴鞠だといって勝負しているのだ。それなら蹴鞠だ。蹴鞠の勝負だ。
「光秀、よく見ておくがいい」
 不意に背後から響くのは、やけに澄んだ信長の声。
「この勝負の行方が、日本の未来を決める」 
 信長の言葉に、光秀は黙ってうなずいた。いきなりどうしちゃったのとも思ったが、黙って空気を読むのが光秀のやり方。だから見届けよう。氏真と兎の戦いを。蹴鞠という名の生き様を。
 激闘は続く。氏真と兎、二人の力のせめぎ合いは、まさしく互角。勝負を分けるものがあるとすれば、それはいったい何か?
 答えの出ないまま勝負は進む。そして鞠を介した力勝負の決着は、両者引き分けに終わった。
 蹴鞠弾が爆発したとき以上の衝撃で、空気が爆ぜたかと思うと、橙色と黒色がお互いに分裂するように吹き飛んでいったのだ。
 鞠が吹き飛んだことにより、氏真と兎の両者も吹き飛ぶ。まるで矢のような勢いで宙に飛ばされた二人であったが、どちらとも空中に体勢を取り戻し、華麗に地面に着地した。
 二人はほぼ同時に地に足をつけると、言葉も発さないままに走り出す。二人ともお互いの獲物である鞠を確保しようというのだ。
 先に鞠を確保したほうが、この勝負を決める。戦いは力の勝負から速さの勝負へと移り変わった。
 まるで風のような速さで二人が駆ける。この速さなら、おそらく二人ほぼ同時にそれぞれの鞠に到着する。光秀はそう予測した。速さの勝負も互角なのだ。
 ならば、いったい何が勝負を決するのか?
 光秀のその疑問に回答を提示したのは、兎の嗜虐的な笑い声だった。
「氏真! 爆弾はもうひとつあるんだよぉぉ!」
 なんということか。兎は走りながならも黒色の鞠を取り出すと、それを氏真に向けて蹴り飛ばしたのだ。
 轟音! 空中高く吹き飛ばされる氏真。地に残された橙色の鞠が、口惜しそうに揺れた。
「ここまでだぜ氏真、勝つのは俺だ。勝つのは闇の蹴鞠士なんだよ。ヒャッハー!」
 猛獣のように吼えながら、兎が黒色の鞠にたどり着く。空中にいる氏真には、もはや兎の蹴り放つ鞠を避ける術はない。
 勝敗は決した。勝ったのは兎だ。兎の勝ちに対する卑怯なまでの執念が、勝負を分けたのだ。
「……ここまでか」
 光秀の発した苦渋の言葉。しかしそれに対して、力強い声が返された。
「まだだ。まだこの信長がいる!」
「信長さま!?」
 織田信長が駆ける。突然のことに虚をつかれたのか、兎は鞠を蹴るのも忘れた様子で、呆然と信長の動きを見つめていた。
 光秀と兎に見つめられながら、信長はある場所で立ち止まる。
 そこには橙色の鞠が転がっていた。
「受けろ氏真!」
 咆哮とともに信長が鞠を蹴り上げる。空高く蹴り上げる。宙に飛ばされた氏真に向けて、信長が橙色の鞠を託したのだ。
「お、おのれ信長! 貴様、まさか最初から!?」
 兎の唸り声を浴びながら、信長は不敵に微笑んだ。どこまでも信長らしく、何者も恐れず不敵に微笑むのだ。
「この信長の天下に、貴様らのような存在は必要ないのだ」
 まさか。光秀の脳裏にひとつの考えがよぎる。まさか信長は、最初から闇の蹴鞠士を引きずり出すために、今回の蹴鞠舞台を用意したのか。影から歴史を操っていた闇の蹴鞠士を根絶やしにするため、今川氏真を呼んだのか。信長はうつけを装っていたのか。
「さあ、闇の蹴鞠士よ、いつまでものんびりしていてよいのかな?」
 信長はゆったりとした動作で、空の一点を指差した。
 その指差す先にあるのは、青空に浮かぶ太陽。光り輝く太陽。
「決めろよ氏真。貴様の父が海道一の引き立て役なら、この信長は天下一の引き立て役よ!」
 光秀の目に、太陽の中に浮き上がる橙色が飛び込む。もう目を凝らす必要もない。信長の託した橙色の鞠。それがあるところに、今川氏真もいる。
「ち、ちっくしょうっ!」
 破れかぶれといった様子で、兎が太陽目掛けて鞠を蹴り上げる。触れたものを切り裂く鞠は、しかし今の光秀には何の脅威にも見えなかった。
 なぜならば、すでに勝敗は決しているのだから。
「信長公、確かに受け取り申した!」
 太陽の光を浴びながら、氏真が鞠を蹴り放つ。
 急降下する橙色は、上昇してくる黒色とぶつかり、それを容易く貫いた。闇を照らす光のように。
 そして光は、大地まで降り注ぐ。
「ぬ、ぬぐぁぁぁぁっ!」
 鞠を受けた兎は、なぜか爆発した。



 目を覚ましたとき、光秀は地面に横たわっていた。兎の爆発による衝撃で意識を失っていたのだろう。
 ふらつく頭をおさえながら、光秀はよろよろと立ち上がる。
「ようやく起きたんだぜ。このオレさまを待たせるなんて、いい身分なんだぜ」
 振り返ると、そこには信長が立っていた。まるで先ほどまでの姿が嘘のように、すっかりバカなおっさんに戻っていた。
「……すべて終わったのですね」
「もちろんだぜ」
「氏真殿は?」
「行っちまったぜ。また次の蹴鞠の舞台を求めて、あいつは行っちまったんだぜ。そう、まるで一陣の風のように行っちまったんだぜ」
 信長は空を見上げた。光秀が気絶している間に、時刻はすでに夕暮れになっており、空は茜色に染まっている。
 夕焼けの光を浴びた信長の横顔が、光秀にはどこか寂しげに見えた。
 ここは何かしら気の効いた台詞をいって、信長の機嫌をよくしなければならない。そう思った光秀は、見切り発車で喋り出した。
「信長さま、天下というのは、蹴鞠に似ているのかもしれませんな」
 信長が不思議そうな顔でこちらを向く。光秀も自分で何を言っているのかよく分からなかったが、取りあえず雰囲気で押し通すことにした。
「あれですな。蹴鞠というのは鞠を蹴って回すものですな。そう、それはまるで、親から子に家がつがれていくように。天下もそれと同じです。時代の英雄が、信頼できるに足る相手に天下を託していくのでしょう。鞠を蹴って渡すように」
 そう早口に言い切ってから、光秀は空に浮かぶ夕焼けを遠い目で見つめることで、いかにも自分がいい台詞をいったかのように演出する。
 しばらくの沈黙。やがて信長が口を開く
「光秀、お前なに言ってんの?」
 すごく冷めた顔で見られていた。完全にバカを見る目で見られていた。
「いや、ないわ。そういうのないわ。別にそういうの求めてないから。天下と蹴鞠って全然別物だから。つーか、そういう意見発表とか誰も求めていないから。ねえ、なんでいきなり喋り出したの? ねえなんで?」
 信長がねちねちと責めてくる。
 明智光秀。本能寺での謀反を決意した瞬間であった。

2012年08月21日(火)09時28分 運営うさま 
 イボヂー様、掲載の許可を戴きまして、誠にありがとうございます!
 また、企画結果発表の『競作企画』の表記も、訂正させていただきますね。
 改めましてイボヂー様、総合優勝おめでとうございました!

 それでは、失礼いたします。  
2012年08月21日(火)00時37分 イボヂー  作者レス
 へろりんさま、拙作に目を通してくれたばかりか感想まで残してくださったこと、まことに感謝します。


 面白かったとのお言葉、作者としてこれ以上に嬉しいものはありませんね。ラストのオチなんて力技かなとも思うのですが、爆笑だったといってもらえて、感激しきりにございます。


 しかし中盤のバトル展開はやはりイマイチだったご様子。自信をもって提供したバトル展開の不人気さにはしょんぼりしてしまいますが、この事実を重く受け止めて、安易にバトル展開にもっていくのではなく、もっと面白さを追及するようにします。


 それでは、参考になるご意見をありがとうございました。






 

 夜月さま、拙作に目を通してくれたばかりか感想まで残してくださったこと、まことに感謝します。


 コメディ企画に相応しい作品だったとのお言葉、とても嬉しく思います。拙作が作者の思惑を超えてやけに高い評価を得ているのは、拙作が企画の趣旨にどんぴしゃしていたことが原因なんじゃないかなと、そんなふうに思っています。


 前半は楽しんでいただいたようですが、バトル展開はイマイチだったようですね。氏真さんと兎さんが鍔迫り合いならぬ鞠迫り合いをしているところなんて、個人的にはすごい面白くねなどとウキウキ気分で投稿していたのですが、当時の自分をネチネチと責めてやりたいですね。


 それでは、参考になるご意見をありがとうございました。







 ほしみさま、拙作に目を通してくれたばかりか感想まで残してくださったこと、まことに感謝します。ほしみさまが予想しておられた作者さまでなかったのならごめんなさい。イボヂーでごめんなさい。


 ヒロイン不在とのご指摘、まったくもってその通りだと思います。書き進めているうちに女の子の出てくるチャンスがなくなっていました。
 蘭丸きゅんについては私も考えないことはなあったのですが、彼の役割を全く思いつきませんでした。コメディは変にごちゃつかせないほうが面白いかなと思って突き進んだのですが、蘭丸きゅんで遊んでもよかったかもしれませんね。光秀さんが蘭丸きゅんにメロメロでも面白かったかもしれません。


 氏真さんの人気薄は私も悲しかったです。ちなみに氏真さんはイケメンはイケメンですが、おっさんの渋イケメンです。お好きでしたらどうぞ持って帰ってください。史実の氏真さんは名家出身で教養があって蹴鞠や剣術が出来るだけでなく、愛妻家のナイスガイでもあったようですよ。


 それでは、参考になるご意見をありがとうございました。

 



2012年08月21日(火)00時34分 イボヂー  作者レス

田中敬介さま、拙作に目を通してくれたばかりか感想まで残してくださったこと、まことに感謝します。
 田中さまはギャグマンガ日和が好きだとのことですが、何を隠そう私もそうです。拙作は私の好きなギャグマンガ日和のテイストを私なりに表現しておりまして、田中さんに評価していただけたのは自信になります。


 後半部が尻すぼみとのご指摘、なるほどと受け止めさせて頂きます。拙作が尻すぼみなものになっているのは、これは完全に私の力不足に他なりません。もっと精進します。


 それでは、参考になるご意見をありがとうございました。







 茶渡詠爾さま、拙作に目を通してくださったばかりか感想まで残してくださったこと、まことに感謝します。
 まずは感想制覇の偉業を賞賛させて頂きます。本当にお疲れ様でございました。


 しかしさすがは茶渡さまですね。まさか拙作のテーマが氏真の雄姿だと見破るとは。そうなんですよ。拙作の本当の一行コピーは『語るより蹴れ』なんですよ。かっこいいでしょう。
 まあ、いってみれば寡黙で男らしい私という人間を表現した作品というのでしょうか。別に自分のかっこよさをひけらかすつもりはなかったのですが、かっこよさって滲み出ちゃうものみたいで、どうも拙作にも私のかっこよさがテーマとして滲み出ちゃったみたいですね。いやー、かっこよい人間で申し訳ありません。


 兎さんの口調についてですが、私も信長さまと若干被っているなという懸念を抱いてはおりましたが、そのまま押し通してしまいました。理由は私がヒャッハーと口にしちゃうキャラが大好きだからです。だから強行して失敗しちゃいました。てへぺろ!


 バトルが濃かったとのご指摘、とても勉強になります。拙作のバトル部分は不評だったのですが、変に力を入れすぎたのが原因だったのかもしれませんね。私としては書いてて面白くて仕方なかったのですが、完全に独りよがりになっていました。創作というのは難しいものです。


 それでは、参考になるご意見をありがとうございまいsた。





 うさま様、拙作に目を通してくれたばかりか感想まで残してくださったこと、まことに感謝します。


 うさま様にあられましては、この度は企画の運営という大仕事を達成されたのみにとどまらず、感想制覇という偉業まで成し遂げられまして、わずか二作品にしか感想を残せていない私とはまさに月とスッポンですね。
 うさま様が本企画を実施してくださったおかげで、私は楽しい時間を過ごすことができました。それだけでも感謝してもしきれないのに、さらには拙作に温かい感想まで頂いてしまいまして、もはや感謝の言葉もございません。面白かったとのお言葉、とても嬉しかったです。


 そういうわけなので、企画ページにて拙作を公開する件ですが、うさま様からの御依頼とあれば断ることなどできません。拙作でよければどうぞ自由に扱ってください。うさま様の御依頼に応えることが出来るのなら、これ以上の光栄はありません。


 それでは、最後に改めて企画運営という重責を見事に成し遂げらたこと、心より賞賛させて頂きます。本当にお疲れ様でした。






 
 つとむューさま、拙作に目を通してくれたばかりか感想まで残してくださったこと、まことに感謝します。


 アクション部分で笑えなかったとのお言葉、私の胸に痛切に響きます。個人的には爆笑やでと思っていた拙作のバトルシーンですが、これがどうやら見事に滑っていたようで、お恥ずかしい限りにございます。まだまだ自分のセンスは鈍いものだと自覚できました。


 お題の使い方のシンプルさ、それと梅の花は咲いていないんじゃないかという衝撃の事実、それらのご指摘も重く受け止めさせて頂きます。特にお題ありきの企画において、お題を面白おかしく使えていないのはイマイチですよね。私の予想を超えてご好評頂いている拙作でしたが、色々と穴の多いものだったと思います。

 
 それでは、参考になるご意見をありがとうございました。



 

  
2012年08月21日(火)00時31分 イボヂー  作者レス
 汁茶さま、拙作に目を通してくれたばかりか感想まで残してくださったこと、まことに感謝します。


 面白かったとのお言葉に小躍りしてしまいそうです。拙作は信長さまと光秀さん以外の観客だとかそういう細かいところは、コメディだと開き直って放置しております。なので突っ込まれてしまったら頭をたれるしかないのですが、汁茶さまは寛大なお心で受け止めてくださったようで、本当に感謝しきりにございます。


 今川氏真さんのキャラクターについてですが、蹴鞠について熱く語らせるというアイディアは非常に面白いですね。たしかに拙作における氏真さんは完全にゲストキャラ的な扱いでありましたし、彼をもっと濃くすれば面白そうです。やはり拙作はまだまだ改善の余地ありですね。


 それでは、参考になるご意見をありがとうございました。







 
 ふすまさま、拙作に目を通してくださったばかりか感想まで残してくださったこと、まことに感謝します。


 兎さんの爆発するシーンですが、ご想像のとおりの分かりやすい爆発です。安定の爆発オチに頼ってみました。
 そんな爆発オチで終わった兎さんですが、ふすまさまの御指摘のとおり、少しばかり三下すぎたかもしれませんね。個人的には「ヒャッハー」とかいう人が大好きなのですが、それは完全に私の趣味でしかないので、コメディ作品として質を高めるためには、兎さんについてもっと吟味するべきだったと猛省します。
 いまぱっと思いつくのは、兎さんを美少女にして、それで最後に蹴鞠を通じて氏真さんと愛を深め合う感動ストーリーにすることくらいですかね。


 それでは、参考になるご意見をありがとうございました。







 ひながたはずみ様、拙作に目を通してくれたばかりか感想まで残してくださったこと、まことに感謝します。


 誤字についてはお恥ずかしい限りです。抜け目しかないイボヂーとは私のことでございます。

 ストーリー面での面白みに欠けるとのご指摘、しかと受け止めさせて頂きます。たしかに拙作はキャラと設定頼りのコメディで、ストーリー展開での笑いは狙えないでしょうね。やっぱりコメディたるもの筋書きだけで笑えるくらいにならないといけません。設定とキャラだけではまだまだだと思います。反省します。


 それでは、参考になるご意見をありがとうございました。






 水守中也さま、拙作に目を通してくれたばかりか感想まで残してくださったこと、まことに感謝します。


 拙作はそもそもギャグマンガ日和の影響をうけておりますので、信長さまの「だぜ口調」も当然のように担当者さんに引っ張られた代物です。信長さまをアホキャラとして演出するにあたって、だぜ口調が分かりやすくて面白いかなと思って引っ張られてみました。


 拙作では信長さまと光秀さんが予想外に人気でびっくりしてます。特に光秀さんなんて普通の突っ込みキャラだと思うのですが、信長さまが嫌に濃いので、その相方としてちょうどいい塩梅になっていたのかもしれませんね。


 闇の蹴鞠士を実在の人物にするというアイディアは、私も考えていました。本企画ではホラーとコメディという発想もありだったようなので、死んだはずの今川義元を信長さまがゾンビとして復活させて氏真さんと戦わせるなんてことも考えたりしていました。でもそうするとストーリーがごちゃごちゃしてしまうかと思いまして、現状のヒャッハーな兎さんにした次第です。
 義元パパが出てくれば、氏真さんにも更なる個性が出てくるでしょうし、面白くなっていたかもしれませんね。


 色々と問題もある拙作ですが、本企画における歴史× コメディというお題にはびしっと合っていたのではないかと自画自賛しています。拙作が高い評価を頂けたのも、企画の趣旨に合っていたからじゃないでしょうかね。


 それでは、参考になるご意見をありがとうございました。






 
 タカテンさま、拙作に目を通してくれたばかりか感想まで残してくださったこと、まことに感謝します。


 氏真さんについてのご指摘、そのままパクってしまおうかという勢いで拝見させて頂きました。拙作ではどうも信長さまと光秀さんは好評なのですが、氏真さんに力不足だったように思えます。
 タカテンさまのおっしゃるように、氏真さんの個性を強めてボケ役として機能してもらえば、拙作の面白みも増しそうですね。安易な蹴鞠キャラにしたのは失敗でした。それこそ氏真をなぜかラッパーにするくらいの度胸が必要だったのでしょう。


 それでは、参考になるご意見をありがとうございました。






  
2012年08月21日(火)00時27分 イボヂー  作者レス
 grass horseさま、拙作に目を通してくださったばかりか感想まで残してくださったこと、まことに感謝します。


 リアルタイムでの突っ込み感想、とても嬉しく思います。私は根が学術的でナイーブな人間ですので、コメディ作品を投稿するときはいつもこれ滑ってるんじゃないかと吐き気と戦っております。今回も吐きそうなプレッシャーに押しつぶされそうになっていたところ、grass horseさまからの好意的な感想を頂くことができて、心が救われました。ありがとうございました。
 grass horseさまは、私が拾っていただけたら嬉しいなと夢想していた箇所を拾ってくださっていて、作者としては感激しきりにございました。個人的には特に今川さんのデブネタを拾ってくださったのが嬉しかったです。あそこは受けるんじゃないかと、受けたら嬉しいなと、お願いだから受けてくださいと、そう考えていたところだったので、自分の感性もそれなりに頼りにできるんだと安心できました。


 オチついての御指摘ですが、なるほどと納得できました。たしかに拙作の流れとは全く関係ないオチだったと思います。ただの思いつきだけで書き進んでいった弊害が、最後のオチに出てしまったようです。
 大人の悪知恵で作者コメントをオチへの伏線にしようとしたのですが、その目論見もどうやら滑っていたようですね。反省します。


 それでは、参考になるご意見をありがとうございました。







  
 夜桜明さま、拙作に目を通してくれたばかりか感想まで残してくださったこと、まことに感謝します。


 楽しかったとのお言葉に感動します。歴史ものという冠を主張している以上、拙作のふざけた展開にはお叱りの言葉を受けることもあるかと心配していたのですが、夜桜さまの感想を拝見してほっとしました。まだまだ未熟者ではありますが。楽しかったとのお言葉を励みに精進したく思います。


 それでは、参考になるご意見をありがとうございました。






 インド洋さま、拙作に目を通してくれたばかりか感想まで残してくださったこと、まことに感謝します。


 もしかするとインド洋さまは、拙作を投稿したのが私だとお気づきだったのかもしれませんね。まあ、たしかに拙作は女の子がひとりも出てこないどころか、コメディ企画にあるまじき学術的な作品ですし、こんな作品を投稿するのは根が堅物で学術的な私くらいですから。気付かれても仕方なかったかと思います。いやー、人間性ってなかなか隠せるものじゃないですよね。


 あとギャグマンガ日和に近いと感じられたのも御慧眼にございます。拙作はおもいっきりギャグマンガ日和に影響を受けていまして、企画のテーマに歴史ものとあったときから、その正解はギャグマンガ日和テイストしかあるまいと思ってたどり着いた作品でした。増田こうすけ先生が私を導いてくださったのです。
 増田先生のおかげで、拙作はインド洋さまに楽しんでいただけるものとなることができました。増田先生は偉大です。そんな偉大な増田先生のギャグマンガ日和は13巻までが絶賛発売中です。


 それでは、参考になるご意見をありがとうございました。







 燕小太郎さま、拙作に目を通してくださったばかりか感想まで残してくださったこと、まことに感謝します。
 まずは感想制覇の偉業を賞賛させて頂きます。本当にお疲れ様にございました。


 燕小太郎さまのご感想を拝見して、信長さまが予想外にご好評いただいているのに普通に驚きました。だぜ口調は私も好きでしたが、予想以上に好かれていて本当に驚きです。
 私としては前半部の信長さまはアホだし最低だし、こんな信長さまで通しきったら信長ファンに怒られるんじゃないかと、そう心配になって中盤ではアホじゃない信長さまにしてみたくらいなのですが、アホじゃない信長さまのほうがむしろイマイチだったようですね。目から鱗の落ちる思いでした。今後の参考にさせて頂きます。


 今川氏真さんについてですが、実は当初の予定では氏真さんが主人公だったんですよね。
 拙作を書き出そうとしたときはですね、信長さまの暗殺を企む美少女クノイチの兎ちゃんが、氏真さんをたきつけて信長さまを暗殺させようと奮闘するドタバタコメディだったのですが、増田こうすけ先生のお導きのまま突き進んだ結果、気が付いたら拙作が仕上がっていました。それがよかったのは、それとも悪かったのかは、今の私には分かりません。


 中盤の蹴鞠バトルについてですが、蹴鞠でこんなバトルするなんて爆笑やでと思っていたのですが、全然そうじゃなかったみたいですね。滑っていた自分にちょっとしょんぼりとしてしまいました。笑えるバトルの難しさを痛感した次第です。
 バトル以外の信長さまと光秀さんの絡みは笑っていただけたようで、それを励みに今後も精進したく思います。


 それでは、参考になるご意見をありがとうございました。





 


 

2012年08月19日(日)14時40分 運営うさま 
 競作企画様こんにちは。うさまと申します。

 夏祭り企画、総合優勝おめでとうございます!
 つきましては、ライトノベル作法研究所内の企画ページにて、御作を公開させていただきたいのですが、いかがでしょうか?

 許可、不許可、いずれでももちろん構いませんので、ご連絡お待ちしております。

 それでは、失礼いたします。 

2012年08月18日(土)23時51分 ほしみ  +30点
☆戦国蹴鞠伝説☆
拝読いたしました。

題材、話の運び方、登場人物などなど、楽しませていただきました!
特筆して指摘するようなことは無いような気がしますが、あえていうなら、ヒロイン不在というのはやはり寂しい気はしますね。女性が出なくとも、蘭丸くんとかいてもいいかなと(←当方の趣味w
全体硬派なので、もう少し軟派に、華やぎや艶っぽさがでるといいのかなと思いました。

ざっくり他の方の感想も拝見させていただいたのですが、今川氏真様が思いのほか人気薄なのが悲しい反面、よっしゃ、このまま持ち帰りして、うちの婿にしちゃえっ! とか(←ただしイケメンに限る(イケメンですよね? ね?)思ったりしています(おいっ

では。あまりというか、全く役に立ちそうも無い戯言ばかりですみませんが、ひとまずお手つきしときたかったので(←既知の作者さまと思うので……違ってたら、重ねてごめんなさいなのですが)

拝読および楽しませていただきましたとのご報告まで。 

2012年08月18日(土)18時29分 夜月  +20点
夜月と申します。歴史はそれなりに好きです。拝読しましたので、コメントさせていただきます。

歴史モノと言うよりも、御作は歴史を題材にしたコメディですね。コメディ企画に相応しい作品だと思います。

さて、肝心の内容についてですが、冒頭から爆笑しっぱなしでしたw特に信長のキャラクター性が大好きです。何ですか、あの歴史モノらしからぬ口調はwまたその対比である秀光の苦労人っぽさも味が出ていて好きですw二人の掛合いは、まるで漫才を見ているようでした。

強いて難点を挙げるならば、終盤で少々雰囲気が変わってバトルとシリアスに趣が置かれたことでしょうか。自分としては最初のノリで最後まで突っ走ってほしかったです。

感想は以上です。駄文極まりませんが、少しでも参考になれば幸いです。

2012年08月18日(土)17時32分 へろりん  +20点
へろりんと申します。
企画参加作品執筆お疲れ様でした。
御作を拝読しましたので、感想を書かせていただきます。

タイトルを拝見して、どうやら戦国時代の蹴鞠のお話のようです。
一行コピーを拝見して、なんと! 本格歴史ミステリーらしいです。
歴史の裏に隠された真実と蹴鞠がどのように絡んでくるのでしょう。
楽しみです。


まず最初に、面白かったです。
ラストは爆笑でした。


○ 文章について
地の文でどんどんツッコミいれる三人称が楽しかったです。

○ 登場人物について
信長
鬼畜でした。
このひとヒドイっす。
そりゃラストで殺意を覚えるのも無理ないです。

光秀
報われない常識人でした。
歴史的にも救われない不遇の人だし、御作でもいい感じに虐げられてました。
上司が鬼畜だと顔色見て、てきとーな受け答えをするようになっちゃうんですね。

今川のひとと蹴鞠のひと
なんかバトルしてました。
そんぐらいの印象です。

○ ストーリーについて
面白かったのですが、ちっとも覚えていません。
ただ、信長の鬼畜っぷりが印象に残っているだけです。
しかし、ラ研のコメディって、なんでバトル物が多いんでしょう。
御作もいつの間にかバトルしてるし。
御作を読んだのが、他の作品をいくつも読んだあとだったので、余計にまたかと思ってしまったのかも知れません。

○ コメディについて
鬼畜な信長と、てきとーな光秀がツボでした。
地の文のツッコミも好きです。
特にラストの光秀のてきとーさと、信長の鬼畜なねちっこさに大爆笑でした。


全体としてとても楽しめたのですが、バトル物に食傷気味だったので、その分評価は辛くしました。
他の方の感想を見ると皆さん評価高そうだし、ひとりぐらいこんなひねくれ者がいてもいいですよね?

とても楽しい作品をありがとうございました。
以上、拙い感想でした。
失礼しました。

2012年08月17日(金)22時41分 つとむュー  +10点
夏企画の執筆お疲れ様でした。
作品を拝読いたしましたので、感想を記したいと思います。

今回の企画の歴史物の中で、個人的には一番楽しめた作品でした。

またこの作品は、「コメディ」× 「歴史物」というよりも、
「アクション」× 「歴史コメディ」ではないかという印象を、個人的には持ちました。
スギちゃん風の信長の言動でコメディ色を担保し、基本的にはアクションだったと思います。
ただ、アクション部分で個人的にはあまり笑えなかったので、コメディ色は薄いと感じました。

今川氏真って知らなかったんですが、実在の人物だったんですね!
そして、本当に、天正三年の旧暦三月二十日に、相国寺で信長の前で蹴鞠をやっている。
とても勉強になりました。

>天正三年(西暦1575年)の三月のことである。梅の花が色鮮やかに咲き誇る京の都を、明智光秀は憂鬱な顔つきで歩いていた。

グレゴリオ暦では四月になると思うので、梅の花はもう散っているかもしれません。

>最悪の場合、すでに死んでいることすら考えられる。

史実を元にした作品の宿命でしょうがないのですが、死んでいないことが明らかなので、
生死に関わるようなアクションは向かないんじゃないかと感じました。
ドキドキ感を味わうことができず、あまり楽しめませんでした。
(死んでしまったら、それはまたいろいろと問題ですが……)
もっと、登場人物の心の動きの方を楽しみたかったと思います。

>明智光秀。本能寺での謀反を決意した瞬間であった。

最後のオチは面白かったです。
信長の言動も、結構楽しめました。

お題は最低限のクリアという感じでした。
兎という刺客の登場は、なかなか味わいがあったと思います。

以上、拙い感想で申し訳ありません。今後のご活躍を期待しています。 

2012年08月17日(金)20時35分 うさま  +20点
 こんにちは、あるいは初めまして、うさまと申します。
 作品拝読しましたので、拙いながらも感想を。

『文章』
 さくさくと読みやすかったです。

『キャラクター』
 信長さまがステキでした!
 登場の掴みから、妙にシリアスが入るところ、ラストの冷めたツッコミまで、なんていうか完璧です。
 
 キャラクターについて難点を上げるなら……今川氏真がいまいちだった? けれどストーリーの流れ的には入りませんし、、な、なんかすいません(汗

『ストーリー』
 はちゃめちゃでしたね。
 闇のけまりしとかそれ何ww ですし。氏真が急に光のけまりし(?)なのもwwですし。
 まあとにかく面白かったです。

『総括』
 キャラクターもストーリーも良く、もっと長く読んでいたかったなあと思いました。 

2012年08月14日(火)13時10分 茶渡詠爾  +40点
「戦国蹴鞠伝説」
 猛暑が続きます折から、皆様にはいかがお凌ぎでしょうか。
 お初にお目にかかります。あるいは旧知の方かもしれません。
 茶渡詠爾(さど・えいじ)と申します。

 このたび御作を拝読させていただきましたので、感想を書かせて頂きたく存じます。


 さて、感想といいましてもただ漠然と書いては作者様のご迷惑になるというもの。
 ここでは以下の項目について評価基準を設けさせていただきます。合計するとあら不思議、50点満点です。
【もくじ】
・素材:5点
・アイデア(鮮度・ひねり・連想・組み合わせ):10点
・テーマ:10点
・キャラクター:10点
・シチュエーション:5点
・構成:10点
・総評や雑感など:時価
 個人的に嫌いだという作品であっても上記項目の技術力が高ければ高得点になります。
 個人的に好きな作品であれば、オマケポイントとして評価に上乗せすることがあります。
 長らくお待たせいたしました。それではよろしくお付き合いくださいませ(^O^)

◯素材
 歴史。戦国。蹴鞠。あまり詳しくないのですが、詳しくないからこそこうした話が書けるのは素直に羨ましく思います。5点
◯アイデア(鮮度・ひねり・連想・組み合わせ)
 蹴鞠をここまでバトルにしてしまうとは驚きでした。歴史上の人物の印象改変などもコメディならではと言った感じでとてもおもしろかったです。闇の蹴鞠士とか冷静に考えると爆笑です。鮮度1点・ひねり2点・連想3点・組み合わせ2点:8点
◯テーマ
 語るより蹴れ。蹴鞠にかける情熱。父の仇を前にしてもなお堂々と振る舞う氏真の雄姿がテーマでした。10点
◯キャラクター
 歴史上の人物ということを加味してもしっかりキャラが作られ、人数的にもすっきりしており良かったです。8点
 光秀:苦労人。光秀の地の文に感情がにじみ出ており読んでいるだけで面白いです。
 信長:まさかの南蛮被れ。しかし締めるところはしっかり締める魔王キャラであり、しっかりメリハリがついています。
 氏真:蹴鞠の達人。ギャグに絡むわけでもないのに、しっかりとストーリーに溶け込んでいました。
 兎:テンションの高い敵。セリフ(奇声)が信長とかぶっているように感じられてしまったことは惜しい部分です。
◯シチュエーション
 今川の息子をいびるために蹴鞠観覧を催す信長だったが、その裏には別の意図があって……。ムチャクチャなストーリーながら意外性もあり、こうした歴史物から興味を持つこともできるそんな作品ではないでしょうか。5点
◯構成
 信長に呼び出される光秀→テンション高い信長。氏真を呼びつけて蹴鞠を→氏真の雄姿。蹴鞠の実力。信長、闇の蹴鞠士をけしかける。鞠爆発。信長巻き込まれる→闇の蹴鞠士の画策。策士信長。闇の蹴鞠士と再び戦う氏真。バトル。なぜか最後は爆発する闇の蹴鞠士。オチ(END)
 コメディとシリアスのバランスが良かったと思います。バトルは少々濃く、コメディパートと同じスピードで読み進めるには重すぎるような気がしました。8点
◯総評
 面白かったです。ネタも良く、書き味も鋭く、文句の付け所がないです。蹴鞠を題材にするためにムチャクチャな設定部分もある気がしますがw

 点数は端数切り捨て計算です。##点。
 感想は以上となります。長文失礼致しました(^O^)

2012年08月14日(火)09時06分 田中敬介 .X2tbVW.LA +30点
 
 田中です。
 コメディと歴史がまざった俺得な作品群があると聞いたので、喜び勇んでやって参りました。なお、ラ件のお祭りに参加させていただくのは今回が初めてなので、少々ドキドキしています。
 
 では、拝読しましたので、感想を残させていただきます。

 とても面白かったです。
 自分がこの企画ページを覗くとき「こんな作品があったらいいな」というのが具現化(文章化?)して出てきた感じです。
 他の方が「ギャグマンガ日和」という漫画をあげていましたが、自分もそう思いました。好きなんです、ああいうノリ。

 それにしても一つ一つのセンスが素晴らしかったです。細かい箇所ですが、「サムズアップ」って、いかにもこの信長らしい言動ですね。
 
 ですが、序盤で自分の期待値を上げすぎた分、後半はちょっと勢いが落ちたような気も……。コメディの勢いだけが突出しすぎている作品なので、それが薄まった瞬間、急に寂しくなりました。
 あともう一つ何か、面白い展開があって欲しかったです。
 そう言う自分には具体的な案は何一つとして思い浮かばないのですが、もはや純粋な読者目線で申し訳ないのですが、「この作者様ならもっと面白く出来る!」と私は思ったのです。

 それでは、短いですが感想は以上となります。得点は他の方とのバランスを考えてこのぐらいに。
 執筆お疲れさまでした。 

2012年08月14日(火)06時03分 タカテン ZNLlZe1lFk +30点
企画参加お疲れ様でした。
タカテンと申します。
拝読いたしましたので、感想を送らせていただきます。

登場人物の魅力が大きく、しかしながらそこにもう一工夫欲しいと思える作品でした。

まずは信長。
普段の「だぜ」という話し方と、太ってない今川氏真と相対して驚いた時の、普通の話し方のギャップが面白く、実にキャラが立ってました。
また、突然「この戦いが日本の明日を決める」なんて真面目な事を言う雰囲気を作りながら、それに乗っかってきた光秀を笑い者にするあたり、本当に性格が悪い。でもそれがイイ。本能寺の変で討たれても仕方ない関係性を見事に描いていましたw

続いて光秀。
信長の言動に振り回される真面目ちゃん。信長のピンチには体を張ってお守りする忠義心もさることながら、なんとなく信長から「こいつ、イジるとおもしれー」なんて思われていそうです。
物語の中では見事にツッコミ役を演じていて、彼の存在あってこそ信長の魅力が生きるように感じました。

氏真と闇の蹴鞠士
堅物とヒャッハー。今回のゲスト。蹴鞠の話ではあったものの、御作は信長と光秀の関係性を楽しむ内容だと思うので、あまり先の二人と比べてキャラに魅力は感じませんでした。
特に氏真は今川なのに太っていないというだけの出落ち感が。
個人的には氏真も信長に負けず劣らずの尖ったキャラクター性で「ヤバい、この二人を合わせちゃマズいぃぃぃ」と光秀をあたふたさせてやりたかったです。

と、言う事で。
最終的には信長と氏真が協力して闇の蹴鞠士を倒すという展開は同じなのですが、その前に信長と氏真の間に一悶着欲しかったように思えます。
さっきまでいがみ合っていた二人が共通の敵を前に協力するとか王道すぎますけど、どうにも氏真のキャラが弱すぎると思んですよね。
また、欲を言わせてもらえれば、信長の初登場時の「YO! 信長さまの登場だぜ!」でラッパーな信長を想像してしまい、韻を踏みまくる信長も見てみたいなと思いました(でも、今の「だぜ」連発も面白かったです)

なんだか批判的な内容になりましたが、それも御作が面白かったから余計にもっと求めてしまったと受け止めていただけると助かります。
それでは執筆お疲れ様でした。
企画、良い結果が出る事を祈っております。 

2012年08月13日(月)21時05分 水守中也 WqqU5hdvk2 +30点
こんばんは。水守中也と申します。
企画参加お疲れ様です。

読了して思ったことをつらつら書いてみます。順不同で読みづらいかもしれません。

・信長の口調を見て、ギャグ漫画日和の担当者さんを思い出しましたw
いいですね。この「だぜ」。馬鹿馬鹿しくて好きです。時代考証とか無視ですけれど、それが信長のキャラに合っているのだから不思議ですね。

・光秀
社会人やっていると、御作の光秀の苦労が手に取るように伝わってきますw
今川義元を知っているか、の問いに対する答えは、上手いなーなどと、変な意味で感心してしまいました。
そんなわけですので、ラストのオチは妙に共感してしまいました。――とはいえ、確かにウザいまとめ方ですけどねw

・今川なのに?
実は自分も最近まではデブなバカ殿だとばかり思っていました。蹴鞠・和歌はともかく、剣術は意外ですよね。
ですので信長に激しく同意しました。光秀の返しもナイスです。

・そう言えば、本能寺の真相ってどうなったの? と思ったところであの終わり方。
強引だなぁと思いつつも、良い締め方でした。むしろ好きです。
光秀の気持ちも分かりますし、神経を逆なでするような信長の口調も綺麗に決まっていました。
今まで見てきた企画作品の中で一番綺麗にオチていたと思います。

・闇の蹴鞠士
せっかくだから実在した人物に……って言うのは無粋なものなんでしょうね。お題ストレートに兎、というのは嫌いじゃないです。
存在から技まで突っ込みどころ満載なキャラクターでした。

・氏真が気づいたらいなくなっていたというのは、もったいなかったかなと。
結局、蹴鞠士をおびき出すため氏真を呼んだのか、それとも笑うためだったのか分からずじまいだったのも、微妙にすっきりしない終わり方でした。

・京の都は相国寺にいた
マイナーというわけではないでしょうけど、相国寺を舞台に選ぶ辺り、作者さまが歴史にお詳しい方だと思いました。

・「蹴鞠士に言葉は不要と言ったはずだ。語るより蹴れ」
格好いいセリフですね。氏真は一貫して寡黙で格好いいキャラクターだったのですが、コメディですので、もう一癖欲しかった気もしました。

・「この勝負の行方が、日本の未来を決める」 
光秀同様、どうしちゃったの、って感じでしたが、あれだけお馬鹿やっていると引き立ちますね。
ちなみに、黙って空気を読むのが……もウケました。

・ジャンル、お題について
歴史× コメディは文句なしでした。歴史好き、コメディ好きの私としては大満足です。
お題に関しても「オレンジ」を「橙」と表記するなど、世界観にあった文章になっていて上手いと思いました。

【まとめ】
楽しかったです。笑いました。それに尽きます。
信長のキャラも良かったですが、光秀のツッコミも大きかったと思います。
やはり笑いにはツッコミが重要なのだなと再認識させられた作品でした。

以上になります。
それでは失礼します。 

2012年08月12日(日)00時22分 ひながたはずみ  +30点
こんばんは。ひながたはずみと申します。拝読させていただきました。折角ですので感想など残させていただければと思います。ですが、あまり読解力のないものなのでお気になさらずに。

 歴史の裏に潜む闇を撃退する企みの話でした。

『文章』
 ツッコミ系の三人称はとても読みやすく、作品にマッチしていたと思います。

 細かな点ですが見つけたので脱字を一つ。
>「今川なのにございます」 「で」が抜けているかな、と。

 それと「殿」がひらがなも混じっていて統一されていなかったように感じました。

『設定』
 ツッコミを入れたら負けなレベルになってました。そして光秀だったり、地の文だったリでちゃんとツッコミを入れてるあたりが好印象でした。何というか、設定的におかしいだろ、という部分をツッコミを入れることによって笑いに変えているその手腕は見習いたいと思います。

『構成』
 正直、設定、キャラ面での面白さが目立っていて、ストーリー面での面白さはあまりなかったように感じます。もっと蹴鞠を深く掘り下げて、ドラマティックにできたらなお良かったのではないかと愚考いたします。

『キャラ』
 信長 いやぁ笑わせていただきました。戦国時代にアルファベットとかないわー。うつけを演じている時とそうでない時の口調の切り替えとかお見事でした。意地悪です。
 光秀 ツッコミお疲れ様です。不憫ですが頑張ってください。
 氏真 親の敵と根に持つことのない彼はナイスガイでした。もう少し葛藤などが描けちゃったりなんかすると物語そのものにも深みが出たのではないかと思います。
 兎 うん、刃が出てる鞠を懐から出すなんてきっと胸はボロボロに傷ついてるんでしょうね。危ない人だー。

 とても楽しませていただきました。ストーリーでもう一つ何かあるとより良かった気がします。が、純粋に笑わせていただいたのでこの点数で。

 祭、盛り上がっていきませう。 

2012年08月10日(金)22時46分 ふすま /WaMQDp4Ec +40点
こんばんわ。
拝読させて頂いたので感想を。


まず、全体を通して思ったことですが、信長が嫌な奴過ぎる(笑)。
途中人が変わったように格好いい場面もあるのですが、最終的に自らそれを帳消しにするとは……六天魔王恐るべし。

三成には、何というか、結果はどうあれ頑張ってもらいたい。

バトルの最終局面で何故かアレが爆発するシーンは、番組終了だいたい5分前くらいの某特撮的なお約束映像を思い浮かべてしまったのですが、このイメージでよろしかったでしょうか?


私自身が歴史に疎いということもあり、細かい歴史背景には残念ながら深く言及した感想を述べることができませんが、個性的なキャラ効果もあって、歴史物題材でありながらフランクな印象で取っ付きやすかったです。

って、褒めてばかりだとちょっとアレでしょうし、一点だけ揚げ足取りみたいな指摘をさせて頂くならば、例の闇の人の台詞がポジションの割にやたら三下っぽいということでしょうか……。しかしまあ、字数制限もありますし、インパクトは手早くつけられるに越したことはないんですよねえ……。

と、少々長い感想となってしまいましたが、評価としては、

最初から最後まで、先の読めないストーリー展開で、且つ笑わせてもらいました。ですので、この点数とさせて頂きます。 

2012年08月10日(金)13時23分 汁茶  +20点
こんにちは。汁茶と申します。
拝読いたしましたので拙い感想を残します。自分には有益な指摘は出来ませんがよろしくお願いいたします。


面白かったです。一気に読みました。読まされました。
氏真蹴鞠上覧の史実を元ネタにはっちゃけたストーリー。突っ込んだら負けな雰囲気を作り出していたと思います。
あまり言える事はないのですが、うーん、他の観客とかどうしたんでしょう?
他にもいろいろと、えー、なところがあるんですが、自重しておきます。
楽しかったのですが、氏真のキャラというか行動理由がちょっと弱いかなと思います。蹴鞠に対する熱い思いを語らせたらもっとよかったかと思います。
今のままでも「蹴鞠に言葉は不要。語るより蹴れ」とか言ってますが、父を殺された恨みよりも蹴鞠に対する愛が優先する理由を、信長に味方する理由を、哲学を語らせてほしかったです。
ぶっちゃけ氏真に兎と戦う理由なんかこれっぽっちも無いですし。
「蹴鞠は愛。優美にして雅なる芸術。汝のような蹴鞠を政治の道具として使うような輩は我が蹴鞠道に反する。我が蹴屠(シュート)を受けよ」
とか言わしてほしかったです。



企画執筆お疲れ様でした。失礼いたします。 

2012年08月10日(金)06時49分 燕小太郎  +30点
 執筆お疲れ様です、燕小太郎と申します。
 拝読しましたので、感想を残したいと思います。

・ストーリー
 ちらちらと面白いという評価を聞き、冒頭をちら読みして確信しました。
 これは面白い!
 ストーリーとしては、信長がイジワル目的で今川氏真の蹴鞠を見に行ったら、闇の蹴鞠士が出て来て戦って爆発したんだぜ、ってお話。
 ただ、前半部のコメディが面白かったのに、蹴鞠バトルがシリアスなのはちょっと残念でした。信長のだぜだぜ口調も無くなっちゃうし。あれ好きだったんだぜ?
 ラストはまさかそこに繋ぐとは、でした。氏真関係ねえ(笑)。

 ……ただ、途中からあんまり信長が目立たなくなるのは残念でした。

・キャラクター
 ざっと四名。とりわけ信長と光秀の関係が良かったです。秀吉どこ行った(笑)。
 信長:最近魔王とか名乗っちゃった『だぜだぜ』武将。割と最低な性格。
 今作の面白さは、信長に尽きると思います。いろんな作品で信長はいましたが、歴代サイテーな性格だったのではないかと(褒め言葉です)。

 光秀:苦労人にして常識人、ちょくちょく信長に対して本音が(心の中に)漏れる。
 彼のツッコミがあってこその今作ではないかと思います。苦労している感じがリアルで良かったです。

 今川氏真:蹴鞠の達人にして信長に父親を殺された男。
 クールでカッコいい彼なら主人公も務められそうですね。だいぶ雰囲気変わってシリアスになると思いますが。

・設定
 蹴鞠でああも滅茶苦茶ができるというのはすごいです。四者四様の立ち位置もしっかり描かれていましたし、非常に良かったと思います。

・オリジナリティ
 言わずもがな、ですね。多分なかなか描けないですよこんなの(褒め言葉です)。
 願わくば、信長のキャラクターはそのままにしつつシリアスに突入し、光秀のツッコミと絡めてシリアスなコメディを作ってほしかったですけどね。あのバトルは、『蹴鞠』という要素を抜くとそんなに目立つものではないと思いますので。

・コメディ性
 信長―光秀のラインが秀逸でした。
>「オレさま、蹴鞠なんて別に興味ないんだぜ。興味あるのは氏真ちゃんが親の敵のオレさまを前にして、いったいどんな顔で蹴鞠をするのかということ。それだけなんだぜ」
 というサイテーなセリフで期待値グーンと急上昇。
>「いや、だっておかしいだろ。今川なのにデブじゃないぞ!」
>「どういうこと!?」
 偏見丸出し発現(でもちょっとわかる)にタメ語でツッコむ光秀。普段声に出して笑うことってあんまり(特に小説では)ないんですが、ここで吹き出しました。ブリリアント!

 ラストのさらっと流した挙句ちくちく言う信長と、本能寺を決意する光秀もオチとしてグッドでした。

・総合評価
 高いコメディ性とオリジナリティを持った作品だと思います。
 その部分のレベルが高いだけに、中盤の真面目なバトル部分を笑い変えられたらと思ってしまいました。ちょっともったいなかったかなあ、と。

 拙い感想ですが、少しでも参考になる部分があれば幸いです。
 それでは、また。 

2012年08月06日(月)19時52分 インド洋 dIe1A1rqVw +30点
>明智光秀。本能寺での謀反を決意した瞬間であった。
 歴史の真実を垣間見た瞬間でした。学術的ですね。


 こんばんわ、インド洋と申します。
 なんとなく初めてではないような気もするのですが、初めまして。本作、拝読させていただきましたので、以下にて感想を残させていただきますね。

 文句なしに面白かったです。
 歴史モノ× コメディって難しいと思っていたのですが、そういえば、偉人や戦国大名のパロディって手があったんですね。近年、女人化される印象ばっかりだったので盲点でした。本作を読むまでまったく気づかなかった自分を殴ってやりたい気分ですよ。

 内容として、言い回しが特に魅力的でしたし、オチもいい意味でくだらなくて好みでした。また、プラス熱い要素もあって短編コメディとして完成度の高いものであったように感じます。テイストとしてはギャグマンガ日和に近いのかもですが、無駄のない文章含めて悪いところがちょっと見つけられない作品でございました。


 ちょっと短めですが、指摘点もあげられませんので以上です。
 それでは、いい結果がでることを祈りまして。

 ではでは~

2012年08月05日(日)22時18分 夜桜 明 vk.GmCvDwA +40点
初めまして、夜桜と言います。
拝読させて頂きました。

ぶっ飛んだ世界観がとても楽しかったです。
突っ込みどころ満載で、まともな光秀がすごくいい味出してました。
テンポも良くて、こういう話を書けるのが羨ましいです

人様の評価ができるような程ではないのですが、
私はこの様な評価にさせて頂きました。

これからも頑張って下さいね。
では、失礼いたします。 

2012年08月05日(日)06時13分 grass horse a.TkuxTCe. +30点
おはようございます。
grass horseと申します。作品拝読いたしましたので、感想を残させて頂きます。

まずはリアルタイム突っ込みです。

>過激を通り越してもはや頭がおかしいとしか思えない。鳴かないなら殺す。もう全然意味が分からない。どんな殺人鬼だよ。
※突然口調が崩れた……。
分かりますね、その気持。

>「YO! 信長さまの登場だぜ!」
※なんだか、わざとらしくアホな人が出てきましたね。

>嫌なワクワクが止まらない信長の横で、光秀は今川氏真に同情していた。信長のようなドSに親を殺されたばかりに、ただの苛め目的で蹴鞠を披露させられるなんて、こんなに可哀想なことがあるだろうか。
※ワックワクが止まらない! ですね。分かります……。

>「いや、だっておかしいだろ。今川なのにデブじゃないぞ!」
※ひどい! でも確かに今川義元といえば、デブなイメージがありますね。

>「今川なのに?」
>「今川なのにございます」
※この切り返し、好きです。

>陽気に名乗りを上げる信長を横目に、光秀はこんな男に親を殺された氏真は可哀想だなと、そうしみじみ思った。
※イヤすぎる……。

>しかめっ面で言葉を返した氏真は、胸元から鞠を取り出す。色鮮やかな橙色をしたその鞠を、氏真はいきなりぽんと高く蹴り上げた。
※いや、鞠って胸元から出すものなんですか? 

>前口上はござらぬ。拙者の蹴鞠をとくとご覧あれ」
※ほうほう、なにやら自信ありげですな……。

>「こ、これは! 氏真殿が四人に!」
※影分身!! 

>「当然だぜ! オレさまは氏真が敵の信長を前に萎縮して、失敗したところをネチネチと嫌味で責めたかったんだぜ!」
※最悪だっ!

>光あるところに闇がある。光の蹴鞠業界があれば、闇の蹴鞠業界もある。
※ごめんなさい、意味がわかりません……。そもそも、表の蹴鞠業界ってなに。

>なぜ蹴鞠で血が出るのか。光秀には全く理解できなかったが、そもそも闇の蹴鞠士という存在からして理解できないので、ただ黙って成り行きを見守るしかなかった。
※なぜだか、光秀にとことん感情移入してしまうですね……。

>「……兎よ。蹴鞠に言葉は不要。語るより蹴れ」
※名言キタ!!

>「イヤッハー! その鞠は爆発するんだぜぇぇぇぇっ!」
※なんかもう、いろいろとおかしすぎて……どうでも良くなって来ました。
はい。 

>かすれるよう声だったが、たしかに光秀は信長の声を耳にした。チっと舌打ちしそうになるのをこらえる。
※光秀、お主も悪よのう……。

>信長の言葉とは思えない寛大な内容に、光秀は驚愕の表情を浮かべた。嘘だろ。ホトトギスが鳴かないだけで殺す人が、爆発で吹き飛ばされといて怒っていないというのか。
※もっともな疑問です。

>「いいか信長、我々のような闇の蹴鞠士はな、古来より権力の調整を行ってきた。ある権力者が力を持ちすぎるようなら、その権力者を人知れず暗殺してきた。権力の調整こそが、闇の蹴鞠士の役目なんだよ」
※驚愕の真実!! いやだ、そんなの!!

>光秀は信長を庇うべく、体を盾のように前に出した。
※あれ、ここは庇うんですね……。さきほど舌打ちをしていたような気が。

>「蹴鞠士に言葉は不要と言ったはずだ。語るより蹴れ」
※名言本日二回目!!

>鍔迫り合いならぬ鞠迫り合いであった。
※言い難い……。

>男が互いに真剣勝負をしているのだ。蹴鞠だといって勝負しているのだ。それなら蹴鞠だ。蹴鞠の勝負だ。
※光秀、実はロマンチスト。

>「この勝負の行方が、日本の未来を決める」 
※うん、やっぱり意味がわからないです。

>猛獣のように吼えながら、兎が黒色の鞠にたどり着く。空中にいる氏真には、もはや兎の蹴り放つ鞠を避ける術はない。
※むむ……なんでさっきので死んでないのでしょう? つまり爆弾で彼を跳ね飛ばして、今度はあのザクロにするやつを蹴るということでしょうか……? ちょっとわかりにくいです。

>「この信長の天下に、貴様らのような存在は必要ないのだ」
※一瞬この「貴様ら」が氏実も含めているのかと……。んなわけないか。

>鞠を受けた兎は、なぜか爆発した。
※なぜだぁぁあああ!?

>振り返ると、そこには信長が立っていた。まるで先ほどまでの姿が嘘のように、すっかりバカなおっさんに戻っていた。
※あれ、おっさんだったんですか? 口調のせいか、途中からずっと青年を思い浮かべてしまっていました。

>「あれですな。蹴鞠というのは鞠を蹴って回すものですな。そう、それはまるで、親から子に家がつがれていくように。天下もそれと同じです。時代の英雄が、信頼できるに足る相手に天下を託していくのでしょう。鞠を蹴って渡すように」
>そう早口に言い切ってから、光秀は空に浮かぶ夕焼けを遠い目で見つめることで、いかにも自分がいい台詞をいったかのように演出する。
※ああ、やっちまったな、光秀。

>「いや、ないわ。そういうのないわ。別にそういうの求めてないから。天下と蹴鞠って全然別物だから。つーか、そういう意見発表とか誰も求めていないから。ねえ、なんでいきなり喋り出したの? ねえなんで?」
 信長がねちねちと責めてくる。
 明智光秀。本能寺での謀反を決意した瞬間であった。
※そうオチますか!!

さて、読了しました。
笑わせていただきましたよ。

では以下に簡単なまとめを書いて行きたいと思います。

〈まとめ〉

それにしても、完全なコメディーでしたね。
全員が良いキャラをしていたと思います。
特に光秀が、超展開についていけていないところが良かったのではないかと。いつしか光秀と一緒にその場にいるような気分になっていました。
うーん、自分にはこれ以上特に言えることが無さそうな気がします。
ただ、難癖をつけるとすると、オチでしょうか。もう少しなにか伏線があった上でつなげてくれると、良かったかなぁ、と。現在の状態では、確かに面白いのですが、なんだか無理やり落とした感があります。

しかし、面白かったです。
久しぶりに、声に出して笑いました。

執筆お疲れ様でした!
夏祭り、盛り上げて行きましょう!!



合計 17人 450点

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