高得点作品掲載所     イボヂーさん 著作  | トップへ戻る | 


カバディ

 ※拙作はフィクションです。実際のカバディとは一切関係がありません。 








 世界中の猛者たちが集った天下一カバディ会も、ついに決勝戦を迎えることとなった。最強の座をかけて雌雄を決するのは、インドと日本。
 カバディ発祥の地として、前評判通りの圧倒的な強さで勝ち上がったインド。
 何度も絶体絶命の危機に瀕しながら、奇跡的な逆転劇を演じてきた日本。
 果たしてどちらが勝利するのか。誰もが固唾を呑んで見守るなか、決勝の舞台は幕を上げる。
 そして繰り広げられたのは、あまりにも一方的なものだった――。




 挫けそうな心を奮い立たせるため、俺は力をこめて叫んだ。
「カバディ!」
 いいね。これだよ。どんな絶望的な状況でも、「カバディ!」と叫んで戦い抜く。それがこの俺だ。日本のエース、大和武志って男だ!
「カバディ!」
 俺は会場全体に響き渡るほどの大声をあげた。もう日本の負けだと決めてかかっている観客たちに、この俺はまだ戦えるのだということを宣言するため。あんたらに見せてやるぜ。こっからの逆転劇を!
「カバディ!」
 そして次は、たった一人の野郎に向け、俺は咆哮をぶつけた。作りものみたいなイケメン面に、余裕の笑みを浮かべた爽やか野郎、ムハンマドの野郎にだ。
 俺が睨みつけるのを気にすることもなく、ムハンマドは穏やかに微笑んだまま、謡うような調子で言った。
「कबड्डी (カバディ)」
 その言葉だけを置き土産に、俺の視界からムハンマドが消える! じっと睨みつけていた俺を嘲笑うかのように、ムハンマドは消えやがった!
 落ちつけ。これくらいカバディではよくあること。ただ超スピードで動いただけだ。普通の目で見えねえなら、心の目で見ればいい。
 俺は両の目をつむり、神経を集中させた。
「カバディ、カバディ、カバディ……、カバディ!」
 見えた! 後ろだ!
 俺は両目を開き、背後に振り返った。するとそこには、相変わらず笑みを崩さないムハンマドの野郎。今すぐ笑えなくしてやるぜ。
「カバディ!」
 掛け声とともに鋭い手刀を放つ。瓦だって三枚くらいは割れる俺の一撃。ムハンマドだって無事ではすまない――はずだった。
「カバディ!?」
 俺の一撃は手応えなくムハンマドの体を通過する。残像だったんだ。
「कबड्डी 」
 そしてまた背後から聞こえるのは、ムハンマドの甘い鼻声。まるで休日に鼻歌交じりにカレーでも作るかのような気安さで、ムハンマドは残像を作りだし、この俺を騙しやがった。お次は俺を料理するってか? そう簡単にはいかねえぜ!
 俺はムハンマドからの一撃を受け止めるべく、ぐっと奥歯を噛みしめ体に力を入れる。
 すると次の瞬間、俺の体に衝撃が走った。
「カ、バ……ディ……」
 空を飛んだ。嘘みたいに空高く飛んだ。空中で十回転くらいした。さすがの俺も二桁は初めてだ。これがインドのカバディだというのか。インドではよくあることだというのか。
 地面に落ちた俺はしばらく立ち上がることもできず、ただか細く、
「カバディ……」
 と呟くことしか出来なかった。ムハンマドの野郎め。こんなの反則じゃねーか。こんなの俺の知っているカバディじゃねーぜ。まず発音が違うぜ。真似できる気がしねぇ。
 俺のカバディがお子さまにも優しい甘口でお馴染み、SB食品の「カレーの王子さま」だとすれば、野郎のカバディは正しく本場のインドカレーのごとくだ。スパイシーな本場の味には、強烈なインパクトがある。病みつきになりそうな魅力がある。俺もそこは認める。
 だけどよ、生憎と俺は、甘口派なんだよ!
「カバディ!」
 だから諦めない。家族や仲間、俺を導いてくれた監督、これまで戦ってきたライバルたち、みんなの為にも勝ってみせる。最高に甘いハッピーエンドを迎えてやる!
「カバディ! カバディ! カバディ!」
 俺は吠えた。獣のように吠えた。狙う獲物はもちろん、ムハンマドの野郎だ。
「कबड्डी 」
 ムハンマドは不敵にも立ち止まり、走り寄る俺を見つめていた。自信に満ちた野郎の瞳には、俺のことなど吠えてばかりの負け犬に見えているのかもしれない。だがな、負け犬にも牙はあるんだよ。
 俺は余裕の笑みを浮かべるムハンマドに狙いを定め、数多のライバルたちを葬ってきた必殺技を仕掛ける。
「化刃出射(かばでぃ)!」
 俺の中に流れる侍の血が起こす奇跡。気合いを込めた掛け声とともに手刀を振るえば、鉄をも断ち切る真空の刃が生じるのだ。ありがとうご先祖さま。
 試合を見守っていた観客たちがどよめいた。それも無理のねえこと。俺の「化刃出射」は、これまで何人ものカバディ選手を病院送りにしてきたもの。この東洋の神秘を前にすれば、ムハンマドだって無事ではすまない。
 観客はそう思ったのだろう。俺だってそう思った。誰もがそう思った。ところがムハンマドは、
「……कबड्डी」
 受け止めやがった! 握手でもするかのように右手を伸ばし、そのたった一本の手で俺の必殺技を受け止めやがった! 
 それどころか、ムハンマドは殺気をこめた視線を俺にぶつけてくる。野郎め、とうとう本気を出しやがった。いいぜ。こいよ。見せてみろよ。てめえのカバディを!
「कबड्डी!」
 ムハンマドが今までになく力の入った声を上げると、周囲の空気が一変した。ちりちりと肌が焼けつく。急激な速度で、辺りの温度が上昇していく。
 それもそのはず。なんせムハンマドが燃えてやがる。褐色の肌から真っ赤な炎を発してやがる。大したもんじゃねえか。観客どもは目の前の光景が信じられないのか、みっともねえ驚きの声を上げているが、俺には分かるぜ。ムハンマドの熱いカバディ魂が、炎になってるってことだろ。涼しい顔しやがって、熱いもん持ってるじゃねーか。これがインドの神秘かよ。
「कबड्डी!」
 荒ぶる炎を身にまとったムハンマドが、俺に向かって突っ込んでくる。それまさしく紅の弾丸。楽しませてくれるじゃねーか。こんなもん見せられたら、俺だって燃え上がらずにいられねえ!
 ムハンマドに触発された俺のカバディ魂が、炎となって右手に宿る。さあ見せてやる。これが俺の、
「火刃出射(かばでぃ)!」
 熱いカバディ魂が炎の刃になる。炎の刃と炎の弾丸。俺の意地とムハンマドの意地。ぶつかり合おうぜ!
 ムハンマドが叫ぶ。
「कबड्डी!」
 俺が吠える。
「火刃出射!」
 そして俺たちは光に包まれた――。

 



 大和武志とムハンマド、二人の男のカバディ魂のぶつかり合いは、強烈なエネルギーの奔流となった。それは一種の芸術であり、芸術は爆発であるからして、武志とムハンマドを中心に爆発が生じるのも自然のこと。
 強烈な爆発は、会場の砂埃を巻き上げ、武志とムハンマドの姿を観客の前から隠してしまう。果たしてどちらが勝利したのか?
 どれほどの時間が経過したのだろう。巻き上がった砂埃も、やがて風に流されて視界が開ける。晴れ渡った会場に立つひとりの男が、観客たちの目に映る。
「कबड्डी」
 ムハンマドだった。



 

 朦朧とする意識の中で、俺はムハンマドの声を耳にした。まるで勝利宣言のような高らかな声だ。ちょっと待てよ、俺はまだ終わってない。これから立ち上がって、俺のカバディを聞かせてやる。
 立ち上がろうと体に力を入れたが、思うようにいかない。全身が痛くて動かない。なんとか動かすことができたのは、首だけだった。首だけ動かし、俺のすぐそばで堂々と仁王立ちし、観客からの称賛の声を浴びるムハンマドを見上げた。
 ちくしょう。いい顔しやがって。あれは勝者の顔だ。勝った人間だけに許される顔だ。
 俺の目に映るムハンマドが、急にぼやけた。目がおかしくなったのかと思って、痛む右手を無理やり動かし目元に触れると、血とは別の液体に触れた。情けないことに、俺の目に涙が浮かんでやがる。参ったねこりゃ。倒れこんで涙するとか、完璧に敗者の姿だぜ。
 俺の目から止めどなく涙が溢れていく。負けたことの悔しさ、地にひれ伏したことの惨めさ、そして何より、俺を導いてくれた監督への申し訳なさが、どうしようもなく俺の心を揺さぶった。
 孤独だった俺に居場所をくれた監督。口下手で不器用な俺に、カバディ選手はカバディだけ言っていればいいと教えてくれた監督。つい先日、車に轢かれそうな子猫を助けるため車道に飛び出てダンプに潰された監督。入院中の監督のお見舞いに世界一をプレゼントしようと思っていたけど、俺には無理でした。でも安心して下さい。子猫はちゃんと自分で逃げてましたから……。
 だんだんと意識が薄れていく。もう疲れてしまったらしい。このまま眠ってしまえば、きっと気持ちいいだろう。俺はもう十分に戦ったよな……?
 俺は眠ろうと目をつむったが、奇妙などよめきが耳について、どうしても眠れなかった。さっきまでムハンマドを称えていた観客たちが、ざわざわと騒ぎ立てている。何か信じられない出来事でも起こったかのように。
 いったい何事かと、俺は再び目を開けた。そして、観客たちの注目を一身に浴びる男を見た。全身に包帯を巻いた痛々しい姿。自分の力では歩くことも叶わず、ナースのお姉さんに車椅子を押してもらっている男。それは監督だった。
 病院で絶対安静中のはずの監督が、どうしてここに来たのか。俺以上に傷だらけの体なのに、どうして眠ろうとしないのか。どうしてなんだ?
 俺は答えを求めるように、監督の口元を見つめた。そして気づいた。監督の口がわずかに動いている。何かを言おうとしている。あの口の動きは……?
「 カ バ デ ィ 」
 カバディ! カバディだ! 監督はカバディと言っている! 監督は戦っている! 
 俺の体に電気が走る。寝てんじゃねえよと電気が走る。そうとも。今は寝ている場合じゃねえ。泣きごと吐いている場合じゃねえ。俺はカバディ選手だ。カバディ選手が口にするのは泣き言じゃない。カバディ選手が口にするのは、
「……カバディ」
 これだけだ。これだけでいい。
 俺がゆらりと立ち上がると、ムハンマドの野郎が驚きの表情を浮かべた。そんな顔して見るなよ。照れるじゃねーか。
「カバディ?」
 ムハンマドに向け、俺は挑発するように手招きをした。すると野郎はニヤリと微笑む。
「कबड्डी?」
 いいね。ムハンマドも根っからのカバディ選手だ。そうじゃなきゃいけねぇ。俺たちの間に、ごちゃごちゃしたやり取りはいらねえ。俺たちに必要なのは、
「カバディ!」
 だけだ。
 俺は視線を監督に向けた。監督は力なく頭を下げていたが、それでも口だけは確かに動いている。カバディと言っている。監督、ナイスカバディです。だから次は、そこで見ていて下さい。俺の
「カバディ!」
 を。
「カバディ、カバディ、カバディ……」
 もう体の痛みもどこかに消えた。俺はゆっくりとムハンマドに近づいていく。野郎は動くことなく、俺を待ち受けている。形勢はもちろん俺に不利。どうやってもムハンマドに勝つ力が俺にあるとは思えねえ。だがそれがどうした? 勝てなくても戦える。俺の力の全てを野郎にぶつけるだけだ。
 じりじりと俺とムハンマドとの間合いが狭まっていく。すでに状況は一触即発。どちらかが動けば、否応なく勝負は始まる。
 俺は覚悟を決め、自ら攻せめようとしたとき、最高の声援を耳にした。
「Kabaddi(カバディ)!」
 準決勝戦で俺たち日本と死闘を演じたアメリカが、俺に向けて声を上げている。俺に勇気と力をくれている。アメリカだけではない。中国も、韓国も、ロシアも、ドイツも、イギリスも、フランスも、よく知らない連中も、とにかく皆が、
「カバディ! カバディ! カバディ!」
 俺に向けて叫んでいる。力の限り叫んでいる。へへ、参ったねこりゃ。どうやら戦っていたのは俺だけじゃねーみたいだな。監督が戦っている。みんなが戦っている。俺と一緒に戦っている。
 俺はムハンマドに視線を向けた。野郎は怯むことなく笑っていた。かかってこいよと笑っていた。こうして大きく立ちはだかってくれると、嬉しくなっちまうね。あんた、最高だよ。最高の男だ。俺一人じゃ相手にもならねえ。
 だから、みんなのカバディを、ちょっとだけ俺に分けてもらうぜ。
「カバディ! カバディ! カバディ!」
 俺は右手を天高く掲げた。エネルギーが集っていくのを感じる。会場に渦巻くカバディの流れが、俺の右手に集っていく。今らなやれる。今しかやれねえ。
 見せてやるぜムハンマド。これが俺の、俺たちみんなの……!
「カバディィィィッッッーーーー!」







 大和武志とムハンマドのぶつかり合い。それは男と男の魂の共鳴であり、やはり一種の芸術であるからして、爆発を生じさせたのだった。爆発の衝撃により舞い上がった砂埃が、二人の姿を隠してしまう。
 誰もが固唾を呑んで砂埃を見つめていた。その中でいかにして決着がついたのかを、誰もが想像した。大和武志かムハンマドか。勝者はどちらか一人。
 次第に砂埃も落ち着いていき、うっすらと会場の様子が見て取れるようになった。陽炎のように揺らめく影が一つ。
「カバディ」
 その影は、右手を高々と掲げていた。 
作者コメント
 イボヂーと名乗らせて頂きます。

 実体験を元に書きました。
 すいません嘘です。

 些細な感想でも泣いて喜びます。
 また、もしもカバディについて分かりやすく教えて下されば、号泣します。


この作品が気に入っていただけましたら『高得点作品掲載所・人気投票』にて、投票と一言感想をお願いします。
こちらのメールフォームから、作品の批評も募集しております。

●感想
五月晴雨さんの意見
 僕がカバディを初めて知ったのは中学のときに友人が『カバディやろうぜ!』と突然騒ぎだし、『カバディカバディカバディ』と何度も奇声を上げ、『はい、オマエの負けぇーっ!』とか抜かしやがったその日まで遡りますが、未だにルールが分かりません。今度調べてみようかと思い直しました笑

 申し遅れました。初めましてになるんじゃないでしょうか。五月晴雨です。
 拝読致しましたので、感想を書かせて頂きたいと思います。

 笑えました。なんか倒錯した熱い展開ですね。
 主人公のセリフ一つ一つを抜き出していけば中二病とも思えるくらいクサイ言葉ばかりなのに、この作品の中ではすさまじいギャグと化していますね。というか、これギャグと解釈してもいいんですよね?
 最初から最後までこのノリだったので、まさしくノンストップに読み進めることができました。

 高度なことを要求すれば『この作品を通じて何を伝えたかったのか分からない』という感じですか。
 『ギャグ』としては最高の出来でした。でも逆に言えばそれだけでした。

 それではっ!


イボヂーさんの返信(作者レス)
 五月晴雨さま、拙作に目を通してくれたばかりか感想まで残してくださったこと、まことに感謝します。

 カバディを調べてみようと思ってくださったのなら、拙作は成功だったのでしょう。カバディって本当に素晴らしいですよね。見たことはないんですが、私はそう確信しております。だってカバディと連呼するんですから。

 笑ってくださったのなら、これ以上の幸福はございません。全力でギャグをしました。ギャグ100パーセントでした。ギャグとは何か? そう三日三晩考えた挙句、「そうだ、カバディをしよう」と思い至ったのが拙作です。まずまずの成功だったようで、苦労した甲斐があります。

 拙作を通じて伝えたかことですが、実は私なりに世界平和を訴えていました。
 拙作では最後、死闘を制した男が右手を高々と掲げておりますが、その手は実はピースマークを作っております。これは勝利のブイサインではなく、世界中のカバディを集めれば、きっと何だってできるんだと、だからみんなカバディをしようよ、カバディは素敵だよ、カバディの日本語訳はきっと「愛してる」だよ、みんな身近な人にカバディと告げようよ、隣人にカバディとささやこうよ、世界をカバディで満たそうよ、そうすればきっと平和になるよ――ということを訴えていたのです。実力不足で伝わりませんでした。お恥ずかしい限りです。

 ギャグだけの拙作でしたが、ギャグとしては最高の出来だったという過分な評価に救われます。今後もカバディを研究していきたく思います。だからどなたかルールを教えてください。たぶん本場のカバディでは空とか飛んじゃうと思うんですが、誰か本場のプレーを見た方がいればご教授下さい。お願いします。
 それでは、本当にありがとうございました。


ゆーぢさんの意見
 読んだので感想を書かせていただきます。ゆーぢと申します。

 読後。
 なんと言うカバディ。どうしてカバディになった。世界はカバディに包まれた。全カバディが泣いた。もっとカバディされるべき。

 それ以外に特に言う事はない気がしますけど、芸術は爆発のくだりや、カバディだけ言っていればいいというあたりの、展開と言葉選びのセンスが脱帽です。
 こういうのはなかなか身につけようと思ったり、計算で組み込めるものではないと思うので、ここをしっかり次の作品などでも引き継ぎ、大いに武器として活用するのがよいかなと思います。
 ギャグとしてのレベルもかなりのものがあると思います。涙が出るくらいに笑ったのは誇張ではなく正直な感想です。
 こういう作品はえてして、なにがなんだかわからないカオスに突入するものですが、カバディによる徹底的な統一の美がそれを克服しているなあ、と感じました。

 悪いところを指摘しようにもなかなか見つからないのですが、主人公の性格造型にもう一味工夫があれば、とも思います。
 とりあえずカバディというのも潔いので、ここは好き好きかもしれませんが。実際、どこをどうしろと言う具体的な案は出せませんし。。。

 もうカバディしか聞こえない。
 頭の中でカバディ鳴りっ放しです。
 面白い作品をありがとうございました。


イボヂーさんの返信(作者レス)
 ゆーぢ様、拙作に目を通してくれたばかりか感想まで残して下さったこと、まことに感謝します。

 兎にも角にも、笑って下さったのならこれ以上の幸福はございません。ゆーぢ様には拙作をいたく評価して頂け恐縮の極みですが、拙作が面白かったのだとしたら、それは私のセンス云々ではなく、全てカバディのおかげだと思います。カバディにおんぶに抱っこで書き上げました。創作という名の暗闇に差し込んだ一筋の光、それがカバディでした。私はカバディに導かれただけです。
 
 ゆーぢ様に評価して頂け、拙作を投稿してよかったと思えました。これだから創作は止められませんね。次はカバディから卒業して、また面白い作品を書けるよう努力したく思います。カバディを超えることは、私には非常に難しいですが、挫けそうなときはカバディと口にしてがんばりたいです。
 それでは、本当にありがとうございました。


高橋 アキラさんの意見
 こんにちは、読ませていただきましたので感想を。

 まず最初に思ったのが「なにこれww」です。

 そして次に思ったのは「なにこれwwwww」です。

 ……せっかく出だしが良く、最後まで面白いのに、もっとやるべきです。カバディが足りないです。もっとイベントを増やし、徹底的にカバディをやるべきです。このままでは、ただ思いつきで書いた作品に終わってしまいます。

 しょうじき面白かったです。だからこそ、もっと欲しかったです。ギャグは最後まで貫くべきです!w

 参考になればうれしいです。


イボヂーさんの返信(作者レス)
 高橋 アキラさま、拙作に目を通してくれたばかりか感想まで残して下さったこと、まことに感謝します。
 
 「なにこれww」と思っていただけたとのこと。感激です。私がそう感じてほしいと思っていたことです。下らねえと笑ってほしかったのです。

 もっとカバディですか……。私はつい先日、自分では面白いと思っていた下ネタ作品を投稿したのですが、そこの描写がちょっとやり過ぎで規約違反となり、本サイトの所長さまからお叱りの言葉を受けた身です。
 このときの失敗もありましたから、拙作はやり過ぎずシンプルにまとめるよう考えていたのですが、どうやらこの考えも失敗だったようですね。やり過ぎなければ創作じゃないですね。目が覚めた思いです。
 カバディはもっといじれる。いじっていじっていじりたおせる。カバってカバってカバディたおせる。もしかすると、私が思っていた以上に、カバディとは長い付き合いになるかもしれません。
 それでは、本当にありがとうございました。


wさんの意見
 こんにちは。
 限りなくスポ根臭が漂うタイトルだったので読んでみたのですが、誤りのようでした。カレー臭でした。

 そしてなんちゅうスパイシーでホットな作品であることか。
 いきなり冒頭から天下一カバディ会とか、ドラゴンボールネタで引き込まれました。
 そしてムハンマドの台詞。
 「कबड्डी (カバディ)」←コピペしたけど上手く出るかな?
 この妙な字がラ研鍛錬室で出せるという事実にむしろ感動しました。
 文章も軽快で、読みやすく、テンポも良いです。残像とか、まさにドラゴンボールの熱さそのまんま。
 このへんまで来れば気付きますが、主人公もムハンマドも台詞はカバディだけ。後ろに「?」とかくっついて微妙にヘンテコな感情表現ができていますけど。この徹底ぶりもすごい。
 「鼻歌交じりにカレーでも作るかのような気安さで、」とか、比喩もちゃんと作品内容に合っていますし。
 「家族や仲間、俺を導いてくれた監督」ここに来て初めて監督の存在が出てきますが、できれば監督の存在だけはもっと前半に出しておいてほしかったです。伏線ですから。
 「化刃出射(かばでぃ)!」も良いです。ただカバディだけではなく、バリエーションが色々あって飽きません。しかもこの当て字の通りの技ですし。
 で、芸術は爆発ネタを出しつつ主人公はいったん敗れて……そこからの監督のエピも面白かったです。そうですよね。子猫は自分で逃げることができるのだし、小さな親切大きなお世話とはこのこと。
 して、その監督がまさかの登場!熱い展開。アメリカとか中国とかも出てきて元気玉ネタ、というネタの出し方も絶妙です。
 ラストの、
「カバディ」
 その影は、右手を高々と掲げていた。
 という締めも良かったです。主人公が勝った、と明記するのではなく、あくまでもカバディという台詞だけ、という部分に深みがあったように思います。作者レスに最後のシーンで世界平和、みたいなことが書いてありましたが、なんか「なるほどー! なんかスゲー!」と思ってしまいました。

 読み終わってみれば、これカバディじゃなくて単なるドラゴンボールだろう、って気もするのですが、台詞はカバディだけだし、ここまでヤる作品があろうとは。いやもう作者さまのセンスにはやられました。
 でもギャグのセンスだけでなく、冒頭での引き込みとか、作品全体を下支えする文章力とか、キャラの造形とか、一度負けてからよみがえって、AとBの対決でどちらかが勝者という結末ではなく、世界平和という一段昇華したものになっていたりと、随所で技術力の高さが垣間見えていたような気がします。
 ということで、すごく面白かったです。大笑いしました。


イボヂーさんの返信(作者レス)
 こんなにカバディが愛されるとは思っていませんでした。イボヂーです。

 wさま、拙作に目を通してくれたばかりか感想まで残して下さったこと、まことに感謝します。
 
 wさまにあられましては、なんだか申し訳なくなってしまうくらい拙作を評価して頂けたようで、ただカバディにすがっていただけの私としては肩身が狭い思いです。本当に細かいところまで拾っていただき、感謝の言葉もございません。
 
 特に「कबड्डी (カバディ)」や「化刃出射」といったカバディ遊びに目をつけて下さったことが、個人的には嬉しいです。
 カバディはヒンディー語では「कबड्डी」と書くそうでして、なにかの呪いのようなこのビジュアルに、私はすっかり心を奪われました。想像してみてください。もしポストに赤いペンで「कबड्डी」と書かれた紙が入っていたら、絶対に怖いですよ。これがカバディのもつ力の片鱗というやつです。
 そして「化刃出射」という当て字に気づいたとき、私は戦慄を覚えました。カバディよ、お前に不可能はないのか? こんなに綺麗に当て字ができるとか、まるで何か大きな力が働いているとしか思えません。私たちはもしかすると、カバディの手の上で踊っているのかもしれません……。
 
 監督の存在をもっと前半で示すべきとのご指摘、とても参考になりました。監督の存在は拙作の中では非常に重要ですし、こういうところに気を配らなければいけませんね。自分の詰めの甘さが嫌になります。
 
 ラストの締めを評価していただけたのは驚きました。まさか拙作に深みを見出して下さる方がいらっしゃるとは思いもしませんでした。深みがあるとしたら、それは拙作にではなく、wさまの人間性にこそでしょう。浅いものからも何かを見出すwさまの感性に脱帽でございます。拙作は本当に浅いものです。深い考えはございません。争いはやめてみんなでカバディしようぜ。とりあえず世界平和はサイコーだぜ――みたいな感じの浅いメッセージしかありません。
 
 カバディにすがりついていただけの拙作があまりに高く評価され、私としては戦々恐々でございますが、なんにしても笑って下さったのなら幸福にございます。カバディ以上のものは私の引き出しには入っておりませんが。今後も楽しんでいただける作品を書けたらいいなと思います。
 それでは、本当にありがとうございました。


ただのすけさんの意見
 拝読させていただきました。ただのすけです。

 カバディ…確かに耳にしたことのある言葉。カバディカバディカバディ……と早口で連呼されるのを聞いたことがあったような、無かったような。そんな魔法の呪文・カバディ。
 カバディとは一体、ナンだろう……。


 笑いました。吹きました。何というばかばかしさ。でも面白いんだから参りましたですよ。
 ギャグは真剣にやるのが基本。その点、この作品は真剣そのものでした。男とおのこの熱過ぎる戦い!
 緊張感溢れる灼熱の勝負に、もはやスパイシーなカバディは欠かせません。

 何を書けばいいのかもう分かりません。これから検索欄にカバディと打ち込んでググるような野暮なことはしません。私も、カバディはコレでいいのだと思います(何となく)

 とても楽しめました。次回作では是非セパタクロー編なども読んでみたいと勝手ながら希望してみます。

 次回作も期待しております。それでは失礼いたします。


イボヂーさんの返信(作者レス)
 ただのすけ様、拙作に目を通してくれたばかりか感想まで残して下さったこと、まことに感謝します。

 カバディとは一体ナンなのか、私にもまだその全容はつかめておりません。深遠なるカバディの全てを描き出すことができたのなら、ノーベル文学賞は間違いないでしょうね。しかし、短すぎる人間の命で、果たしてカバディの全てを知ることが出来るのか。私は無理だと思います。未だにルールもよく分かりません。

 笑ってくださいましたか。もうそれで満足です。真剣に挑んだ甲斐があります。これは正解なのか? これで人は笑ってくれるのか? そう自らに問いかけながら、ただカバディだけを信じて書き上げました。どうやらカバディは正しかったようです。ありがとうカバディ。

 冷静に考えるとカバディがコレでいいはずはないのですが、ただのすけ様の温かいお言葉に救われます。どうもカバディはチームでやるもので、男と男の一対一の勝負ではないような噂も耳にしますが、真実がひとつなのはミステリーの世界だけです。ひとりひとりの心の中に、それぞれ真実のカバディがある。私はそう思っています。だから私は、カバディというのは、コレでいいと、そう信じています。

 もし機会がありましたのなら、元気だけが取り柄の女の子が、インドからの美少女留学生とセパタクロー部の創設に奔走する、青春ガールズストーリーを描いてみたいと思います。
 それでは、本当にありがとうございました。
 

消炭さんの意見
 こんにちは。消炭です。
 御作拝読致しました。拙い感想ですが、何かのお役に立てれば幸いです。

 カバディを主題としながら全編通して全くカバディしなかった『カバディ』
 ギャグとして実に秀逸でした。台詞が全部カバディ。カバディしかしてない。だけどカバディじゃない。なんなんだろこの気持ち。

>落ちつけ。これくらいカバディではよくあること。ただ超スピードで動いただけだ。

 「よくあるのかよww」と誰しもが突っ込んだはず

>空を飛んだ。嘘みたいに空高く飛んだ。空中で十回転くらいした。さすがの俺も二桁は初めてだ。これがインドのカバディだというのか。インドではよくあることだというのか。

 「よくあるのかよww」と突っ込んだのは僕だけではないはず


 ともかくもカバディとしてはかなり良く仕立て上げられたカバディだと思いました。並のカバディではありませんでした。

 ただ、お話がもう少し長ければ、もっと楽しめたかも知れません。女人を出してみてはいかがでしょうか。カバディで愛を語るに何の支障もありません。

 アイデアとギャグ表現は素晴らしいけれど、ストーリーに改善の余地有りと感じましたので、この点数をつけさせて頂きます。

 それでは失礼します。これからもお身体に気をつけて頑張って下さい。次回作を楽しみにしております。


イボヂーさんの返信(作者レス)
 もっと怒られると思っていました。イボヂーです。

 消炭さま、拙作に目を通してくれたばかりか感想まで残して下さったこと、まことに感謝します。

 消炭さまは拙作のせいで言いようのない妙な気持ちになられたようですね。これはあくまでも私見ですが、消炭さまが抱かれた不思議な気持ちは、きっと恋です。カバディに恋されたのです。ロマンチックですね。

 「よくあるのかよww」と突っ込んでくれましたか。私が欲しかった突っ込みです。ありがとうございます。私などまだまだ未熟者ですが、今回はカバディの力を借りて、なんとか人様に突っ込んでもらえる作品を書けたようです。嬉しいです。

 カバディで愛を語るべきとのご指摘、思わず感嘆の声を上げてしまいました。そうですね。拙作には愛が足りない。愛がなくてどうして世界平和が成り立ちましょうか。なんだか思っていた以上に好評で調子に乗っていましたが、消炭さまのおかげで目が覚めました。拙作はまだまだ未完成でした。カバディはまだまだ未完成でした。鋭意努力してカバディの発展に努めたく思います。
 それでは、本当にありがとうございました。


いさおMk2さんの意見
 こんにちは、いさおMk2と申します。
 拝読致しましたので、感想など書かせて頂きます。


 ……えーと。言いたい事は色々ありますが、とりあえず、

「インドの人達に謝れ! 十一億人に謝って来い!」

 ですw

 これカバディちがうよ……全然カバディしてないよ……
 しかし、笑えました。大笑いしました。ラ研でここまで笑ったのは久し振りです。
 バカバカしい事を徹底的にやる、というのはコメディを書くにあたり、一番重要な事なのですが、ここまで徹底されたものは中々お目にかかれません。
 セリフが「カバディ」しか無い所など、その最たる所ですねw
 そして、不必要なまでの熱さ(というか暑苦しさ)と、地味に作り上げられている細部(監督と猫の下りが個人的にツボでした。猫、自力で助かってんじゃん)など、勢いだけでなく、しっかりと作り上げられている点も、素晴しいです。
 どっかアラを探してやろうかとニ読しましたが、小生ごときには見つかりませんでしたw
 同じくコメディを書く身として、心より嫉妬と賞賛を贈らせて頂きます。ナイスカバディ。

 乱文、ご容赦を。
 次回作を楽しみにしております。


イボヂーさんの返信(作者レス)
 いさおMk2さま、拙作に目を通してくれたばかりか感想まで残して下さったこと、まことに感謝します。

 まずこの場を借り、不適切なカバディ表現がありましたこと、インドの人たちに心よりの遺憾の意を表する次第にございます。

 不適切なカバディ表現で溢れかえっていた拙作ですが、いさおMk2さまは笑って下さったようで、その事実に私は救われます。真面目に真剣に徹底的に、カバディをした甲斐がありました。

 監督と子猫のくだりですが、最初はなんとなくの思いつきで、つい女子高生にセクハラしたらフルボッコにされて入院していたという流れにしていました。たまたまテレビで子猫を見てその可愛さに影響され、急きょ変更したのですが、それが幸いしたようです。何が吉と出るかわかりませんね。

 拙作にアラがないと高く買って下さっておりますが、それは買い被りというやつにございます。カバディの力でそう見えるだけで、まだまだ未熟者の私が書いた拙作も未熟な代物に違いありません。今回はたまたまカバディにめぐり合えたので、皆様に笑っていただける作品に仕上がりましたが、カバディの力を借りれば誰にだって面白い作品は書けると思います。本当にカバディというやつは、どこまでも恐ろしいやつです……。
 それでは、本当にありがとうございました。


ROLLSTONEさんの意見
 カバディー!!(挨拶

 さてカバディについてなんですが、実はこのカバディというのは本場インドにおいては実際はカバディであるという話があります。これは日本に広まっている一般的なカバディとは異なるカバディで、あまりよく知られていないのですが、このカバディでは日本的カバディだけでなくインド的カバディの要素をしっかりと取り入れてカバディしています。これは非常にカバディで、筆者のカバディに対する見識の高さ、そして情熱を読んでいて感じ取れるようなカバディでした。面白カバディでした、おつカバディさまです(苦しい)。


イボヂーさんの返信(作者レス)
 ROLLSTONEさま、拙作に目を通してくれたばかりか感想まで残して下さったこと、まことに感謝します。

 驚きました。まさか日本にこれほどまでカバディを使いこなす御仁がいらっしゃるとは。
 さすがはROLLSTONEさまにございます。文章中にナチュラルにカバディを忍ばせるその技術、ただ闇雲にカバディを振り回していただけの私とは比べようもありません。特に『おつカバディさま』に惹かれます。これはもしかすると、百年後くらいに流行るかもしれませんね。
 それでは、本当におつカバディさまでした。受験勉強も追い込みの時期に差し掛かる頃かと思いますが、お体を壊さぬよう健康管理にはお気をつけください。


入江九夜鳥さんの意見
 どうもこんにちわ。以前拙作にて感想をいただいたことがありましたね。
 その節はどうもありがとうございました。
 御作「カバディ」を読ませていただいたので、感想をカバディらせていただきます。


 まず、ヒンドゥー語で「कबड्डी(カバディ)」と出た瞬間に吹きました。
 でもって「火刃出射」でもう一度吹きました。マジでコーヒー返して下さい。
 もうね、イボヂーさんはインドに向かって土下座すればいいと思うのです。ここまでギャグなのは見事です。いや本当に。

 ギャグなので大概の事はスルーですが、二点だけ。
 二度目の爆発シーンですが、「芸術」という単語が繰り返しだったのでちょっと冷静になってしまった自分がいました。何かひと工夫あればよかったかと。細かい点をほじってしまって申し訳ない。

 もう一点。
 ムハンマドが無敵すぎるなー、という気がしました。
 ラストで主人公が友情パワーを得るのは良いのですが、その前にムハンマドに一太刀浴びせるシーンがあってよかったと思います。そして重り入りのターバンを外して身軽になり、本気を出したムハンマドがッ!

 といったところでしょうか。
 いや笑った笑った。面白い作品をどうもありがとうございました。
 それでは失礼いたします。


稲葉うさぎさんの意見
 こんにちは、稲葉うさぎと申します。
 御作を拝読いたしましたので、拙いですが感想失礼いたします。

*現在「気になる作品を読んで感想をしよう」という取り組み中です。
 ご迷惑でなければ幸いです。
 なお、私の主観が大いに入ったものになりますが、あらかじめご了承ください。

 ちょっと今更感がありますが、ご迷惑でなければ幸いです。

 なお、読みながらメモをとらせていただきますね。

 と、思ったのですが普通に読んでしまいました。
 ガバディってなに??

 私の中では「カバディ」と言い続ける鬼ごっこでしたが、これは!?

 いや、もう事実とかってどうでも良いかなって思ってしまいました。

 得体の知れぬ「カバディ」という、競技。
 万国共通の「カバディ」だけど、お国柄(?)が出るんですねw
 「カバディ」スタンダード
 「कबड्डी」本場
 「化刃出射」和風
 「Kabaddi」アメリカン
 うーん。使い分けがおもしろいです。

 と、ここまできてやはり実際の「カバディ」が何なのか気になりましてちょっと調べてみたりしました。
 実際はチームスポーツらしいのですが、もうこれはこれで良いですよねw

 なんかおもしろそうな競技だな・・・・・・ってところで作者さまの目論見は成功したのかな。知名度向上という・・・・・・。

 コミカルなスポ根。なんだかうまくいませんがおもしろかったです。

 そして驚くべき事に台詞は「カバディ」のみという。

 ごちそうさまでした。
 ろくな事いえなくてごめんなさい。
 ここら辺で失礼いたします。


王子さんの意見
 どうも、王子です。

 さて、感想です。

 なんだろう。展開的にはジャ○ プでよくみる熱いだけの展開であり、どこか物珍しいわけでもないのに、それをカバディという題材だけでここまで不思議な作品に仕上げるとは。

 とにかく、カバディという選択が秀逸です。
 小学生のとき、誰でも一度は体育のテキストに載っていた『カバディ』というスポーツに興味を持ち、「カバディと叫びながら~」という一文に心躍らせ、「カバディ」と言いながら友達を追い掛け回したものです。(私だけだったらすみません)

 特に文章的な問題はなく、純粋に「カバディ」の試合を楽しむことができました。ルール、その他はともかく。

 ただ、一つだけ気になった点。

 主人公がムハンマドに対して渾身の一撃を入れるとき、どちらとも

>無事ではすまない

 という心情が書かれていること。
 2度目を見たとき、「あれ? さっきと同じ展開か?」という疑問がわいてしまいました。せっかくのいい場面だったので、ちょっと残念でした。

 後はちょっと短いこと。他の方の感想で恋愛を絡めるという話がありましたが、友情を絡めてみたりもできてなかなか面白いものが出来上がるかと。

 何はともあれ、面白かったことだけは確かです。応援している者にも特徴をつけるというのがなかなかでした。

 では。


カバディ!さんの意見
 カバディ!

 これだけで感想を終えようと思いましたが、やめました。しかし、これだけですべて伝わるような気がしてなりません。
 恐ろしいほど魅惑な言葉、カバディ! いや、か……何!? 発音できない!
 どうやら俺にはムハンマドの発音が真似できないようです。さすが、本場。一味違うぜ。

 と、このようにテンション高く書いてまいりましたが、これはひとえにカバディが面白かったからに違いありません。
 無駄をすべて省いてカバディのみに集中したことも素晴らしいとしか言いようがありません。


アホのAさんの意見
 カバディさまおはようございます。
 現在カバディ敗北につき改名中のアホのAと申します。
 この今世紀最大の(?)話題作を読み忘れていたことに、運良くも新着コーナーで気付き、こうして馳せ参じた次第。
 以前どこかでお会いしたことがある気もしますが、気のせいでしょう。

 最初から最後まで、笑わせていただきました。
 良くカバディ一つでここまで笑わせ、引っ張り……作者さまのぢパワーには頭を垂れる稲穂になるしかありません。
 ただ、カバディと呟くためだけに生きる、熱い漢たち。
 天下一カバディ会とでも呼ぶにふさわしい、天空ペケ字拳もまっさおの技と無骨な日本男児の男気がぶつかる……なんてアホらしい。

 何かご意見さしあげようと思いましたが、思い浮かんではシャボン玉のように消えてしまいます。
 「もっと普通のストーリー性を」「普通の感動要素を」「普通のラブを」「普通の会話を」「普通の……」と、全てが無粋。
 もうこのままそっと去ります。
 来年もぜひ、このまま突っ走ってくださいませ。

 では、カバディ!
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