ライトノベル作法研究所
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  4. 北生見理一公開日:2014/05/31

北生見理一さんのインタビュー

 エンターブレイン×pixiv「次世代ボカロ小説コンテスト」受賞

クロライドに没む

〈STORY〉
 真っ白な孤独の世界で綴るボーイミーツガール『真っ白な世界の片隅で』緒方あきら、大切な言葉を伝える事も出来ず、冷徹な運命は神の戯れか…。補仮空太廊『「丁度よいみそ汁」の作り方、とその考察』。亡き友人への想いを繋ぐ『よくできた葬送』菓子井まる。海辺の古書店を舞台に人とそうでないものの生の歩みを描く。北生見理一『海辺の街の人々』。動画投稿サイトで大人気のmillstonesが奏でる白に閉ざされた世界を紡ぐ四篇のストーリー集が登場!
出版社:ファミ通文庫
発行年月: 2014年05月30日

■ 北生見理一さんからのコメント

 何度かこちらのサイトを利用したことのあるクジラと申します。
 以前、短編の間に投稿した作品がエンターブレイン×pixiv「次世代ボカロ小説コンテスト」にて受賞しました。タイトルは「海辺の街の人々」、ペンネームは北生見理一と言います。2014年5月30日に「クロライドに没む」というアンソロジーとしてファミ通文庫から出版されました。
 お世話になったので、報告させていただきました。

■ 作家になられた北生見理一さんに気になる質問をいくつかしてみました

Q1: 初めてライトノベルに出会ったのはいつですか?
 中学生の頃です。

Q2: 初めて小説を書かれたのはいつですか? それはどのような作品でしたか?
 20代半ば、ハイファンタジーを書きました。もっとも、完結させることができませんでした。

Q3: 作品はどのようなソフトを使って書かれていますか? あるいは手書きですか?
 「O's Editor2」です。

Q4: 作品の書き方で(例:クライマックスを先に書くなど)、自分なりの書き方がありますか?
 各シーンごとにこのような項目を埋めてから書き出します。

■テンプレート1

概要:
情景描写:
モブ描写:
空気、雰囲気:
触覚:
嗅覚:
視覚:
聴覚:
味覚:
比喩:
情報:
伏線:
演出目的:

Q5: 初めて作品を新人賞に応募されたのはいつですか? 
 31歳の頃ですね。

Q6: スランプになった、もしくは作家になることを諦めようと思ったことはありますか?
 諦めようと思ったことはありません。
 ただ、時折体調を崩すことがあり、臥せっていることがあります。

Q7: アマチュア時代に参考になった本はありますか?(ハウツー本など)
 ハウツー本はほとんど読まなかったです。

Q8: 尊敬している作家さんはいますか?
 大勢います。

Q9: アマチュア時代にどのような方法で筆力を高めていきましたか?
 チームせいほーという文芸サークルに入り、そこで切磋琢磨してきました。
 特に他者を批評するという行為が重要だったと思っています。

Q10: 執筆は、いつもどのような時間帯にされていますか?
 早朝と夜です。

Q11: 一日の執筆速度はどの位でしょうか? また、ノルマを作っていますか?
 3000から4000字くらいです。
 一つのシーンを書いたら筆を置きます。
 体調を崩さないため、無理はしないことにしています。

Q12: 一日にどれくらい執筆に時間をかけておられますか?
 2、3時間です。

Q13: どのような方法でプロットを作られていますか?
 三幕構成をもとに作っています。

Q14: 作品を書く上で何か大事にしている、または心に留めていることはありますか?
 空気感と言いますか、世界観を損なわないような物語にしようと考えています。

Q15: 「売れるものを書くべきか」、「書きたいものを書くべきか」、答え辛い質問ではありますが 、もし良ければ意見を聞かせていただけませんか?
 書きたいものを売れるように書くことが重要です。
 少なくとも、売れると編集が期待してくれる作品である必要があります。

Q16: プロになれた理由を、ご自分ではどうお考えですか?
 チームせいほーに参加し、他者の批評を真摯に受け止めたこと。
 小さな新人賞にも積極的に投稿していったこと。
 自分の持ち味を理解したこと。
 そういった理由ではないかと思っています。

Q17: プロになって一番嬉しかったことは何ですか?
 チームせいほーのみんなからお祝いの言葉をもらったことです。

Q18: 最後に、これから北生見理一さんに続け!と頑張っている方達にアドバイスをいただけませんか?
 自分の持ち味を見出した人は有利です。
 文章、世界観、登場人物、設定、構成など、なにか飛び抜けたものがあるとデビューはぐっと近づくと思います。

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