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現代のシリアス系ライトノベルの元祖!

魔界都市<新宿>

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ジャンルアクション・バイオレンス
著者菊地秀行
初版発行 1982年 09月
朝日ソノラマ(ソノラマ文庫)
価格(第1巻)490円 (税込:515円)
Triple-I さん一押し!(男性)

■ 解説                               
 
 199×年、東京都新宿区を襲ったマグニチュード8以上の直下型地震〈魔震〉は、
 新宿区「だけ」を壊滅させ、それにより新宿は、他のあらゆる区域から隔絶された空間となった。
 それ以降新宿には、ありとあらゆる種類の犯罪者、
 人外の怪物、超能力者などが跋扈する〈魔界都市〉と化した。

 そして2030年。地球連邦の主席であり、きっての『聖人』と謳われた羅摩こづみに、
 呪殺者の魔の手が忍び寄ってきた。
 羅摩こづみの師匠であるライ老師は、
 これを世界を暗黒のものとしようとする魔道師レヴィ・ラーのものと断定。
 しかし、ラーを倒しに行こうとした者は帰らず、主席の命もあと三日と迫ってきていた。
 ライ老師はこの状況を打破する為に、一人の高校生に目をつけた。
 その少年こそライ老師第一の弟子であり『念法』の創始者、
 十六夜弦一郎の一子、十六夜京也であった。
 京也は愛刀『阿修羅』を片手に、羅摩こづみの娘さやかと共に、
 レヴィ・ラーの本拠〈新宿〉に乗り込むが……
 現代のシリアス系ライトノベルの元祖!


■ この作品について、熱く語ってください!            

 うちのサイトの書評ページでも取り扱った作品で、また、
 1982年の作品(この時代にはライトノベルという言い方自体無かった)なので、
 少し気が引けますが。

 
はっきり言って、今のライトノベルの『元祖』と言っても過言では無いと思います。
 (この小説を語る言葉は、この一言に集約されます)

 舞台設定、登場人物の性格の造り込み、作品のメッセージ性の凄さは、
 正直言って、現在のライトノベルと比較しても、一切の遜色はありません。
 いや、それらと比較しても、頭一つくらいリードしているのではないか、とすら感じてしまいます。
 その証拠(?)に、現在でもこの<魔界都市>を舞台にした作品が、
 主にアダルト向けで、続々と出版されています。

 正直言って、この作品は本気で『語ろうと思ったら一日あっても足りない』くらいです。
 「こんなに古い作品なんて……」と思っている方、
 そう言った気持ちは一旦置いておいて、書店で見つけたら、是非読んでみることをお奨めします。

 本当に「この作品は面白い」です。


■ お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?  

 やっぱり、ヒロインの羅摩さやかですね。
 (本当はドクター・メフィストを挙げたかったのですが、
 メフィストは他の「魔界都市」シリーズのほうが好きなので)。

 もうこの時代の段階で、
 外見とかに一切頼らずに、性格や行動だけで、程よい「萌え」を感じさせるのは、
 「萌え」を前面に押し出す作家群に、是非見習って欲しいところです。



■ この作品の欠点、残念なところはどこですか?          

 やっぱり、この後の大人向け「魔界都市」もの
 (「魔界都市ブルース」シリーズや「魔界医師メフィスト」シリーズなど)とは、
 若干違う世界観になっているというところですね。
 世界観をしっかり繋げて欲しかった……。


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精神ダイバーとは人間の頭脳に潜入し、その秘密を探り出す特殊能力を持つ超戦士である

魔獣狩り


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ジャンルアクション・バイオレンス
著者夢枕 獏
出版社:ノン・ノベル(祥伝社)
発行年月:1984年02月
本体価格 718円 (税込 753 円)
さん一押し!(男性)

■ 解説                               

 <精神ダイバーとは人間の頭脳に潜入し、その秘密を探り出す特殊能力を持つ超戦士である>。
 過激派集団から大金を奪った文成仙吉は、山中で闇の乱交儀式を目撃したため、
 巨大な獣人に襲われ指を食いちぎられた。
 一方、聖域高野山で空海の即身仏が盗まれ、
 精神ダイバー九門鳳介と密教術の達人美空が謎を追うが、獣人が二人の前に……
 人気シリーズ待望の文庫化!


■ この作品について、熱く語ってください!            

 とにかくスゴイ。

 登場人物一人一人に、はっきりとした背景があり、思いがある。
 それが、読み手に伝わってくる。


 物語の途中で死んでしまうような、敵方の人物にさえも、感情移入してしまう。
 それが、スゴイ。
 夢枕獏の文章は、スゴイ。すばらしい。
 その一文字一文字に、強い力がある。
 説得力がある。

 そしてなによりスゴイのは、そのクオリティを維持しつつ、
 未だに執筆し続けているということである。


 読んでみて、絶対に損はしない。


■ お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?  

 文成仙吉です。

 自分に生き恥をかかせた男に対する恨み。
 それを晴らすためだけに修行し、その男を殺すためだけに生きる復讐鬼。

 ドロドロとした思い。
 化け物じみた強さ。

 何と言うか。それがカッコイイ。


■ この作品の欠点、残念なところはどこですか?          

 まず、グロテスクな描写が多いことです。
 人の頭脳の内部における、精神世界の描写や、戦闘描写がそれです。

 残酷描写が苦手な人には、あまりオススメはできません。

 これは、当時連載されていた雑誌の編集側からの要求だったそうです。
 冒頭から、いきなりS○Xシーンです。
 エロスが苦手な人には、多分無理だと思います


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