ライトノベル作法研究所
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ミュートスノート戦記

ジャンル:バイオレンス
著者:麻生 俊平
出版社:富士見ファンタジア文庫
発行年月:1998年05月
本体価格 588円(税込)

kamuiさん一押し!(男性)

■ 解説

 銃声が轟き、自分の右腕が弾ける。穂村響はそれが致命傷であることを確信していた。
 だが次の瞬間、銃弾がもたらしたものをはるかに超える痛みが全身をかけめぐる。
 これはいったいなんなんだ!?
 途方もない苦痛が退いたとき、鏡にうつる異形の獣に驚愕する響。
 しかし人ならぬ姿への変貌により響の感覚は研ぎ澄まされ、身体からは力があふれてきた。
 鮮やかな色彩を帯びる世界、そしてすべてを引き裂く自分のパワーに戸惑いながらも、響はその拳をふるう。
 戦いの末に少年のなかに生まれるのは、戦士の精神か獣の野生か!?
 書き下ろし新シリーズ、鮮烈の幕開け。

■ kamuiさんの書評

 変身ヒーローものですが、昨今の特撮のようなものではなく、
 望まず異形の戦士と化した主人公の苦悩、敵組織の非情さ、
 人間の汚さをリアルに真っ向から描写しています。

 例えば、ネタバレになりますが、

・異形の身体にショックを受け、自殺しようとする。
・親を怪人に殺された人を助けるが、『お前のせいだ!』と非難される。
・自分の意志で怪人となったクラスメイトと戦わなければいけなくなる。
・いずれは人間に戻れなくなると言われる。

 と言ったような辛い出来事のオンパレード。
 しかし、何度現実に打ちのめされても、そこから立ち上がり戦い続ける主人公が非常にカッコ良い。
 本当のヒーローとはこういうものでは無いでしょうか?

お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?

 主人公、穂村響の相棒、滝沢聖也。
 優れた頭脳で響をサポートするキャラですが、特筆する点は意志の強さと決断力。
 響が優しい性格の為、強い戦士の心を持ち、決断するのは聖也の仕事。
 例え、それで非難されることがあろうとも。
 そういった意味では聖也もヒーローの一人といえます。

この作品の欠点、残念なところはどこですか?

 とにかく、鬱なシーンが多いので読み手を選ぶところ。

■ あなたはこの作品についてどう思いますか?(読者投票)

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おもしろいです!オススメします。
なかなか良いと思います。
ふつうです。
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