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殺×愛
僕は“世界”を滅ぼしている。僕のせいで天使が滅茶苦茶に壊す、僕の住む街。 僕のせいで死んでいく人達。椎堂密という存在は、罪悪でしかない。 それでも僕は生きることを選ぶ。 騙して、偽って、何を犠牲にしてでも、“あの人”と再び巡り逢うと決めたから。 なのにきみが、僕の中にノイズを起す。契約で僕と恋をするサクヤ。 僕の望みを叶える道具でしかない、対天使兵器の少女。 迷いのない彼女の瞳が、僕のココロに、不協和音をかき鳴らす……。 でも。サクヤに世界は救えない。 ――僕を殺すのはキミじゃないから。 壊れかけた世界の片隅で。 世界を滅ぼしながら死ねない僕と、僕を殺して世界を救いたいサクヤの恋は続く。 これは二律背反にして、唯一無二の、世界を揺るがす恋物語。
残酷過ぎる設定と、悪に徹しきれない主人公の葛藤。 愛と生いうものをテーマとして作ってある作品なので、ファンタジー物として読むのではなく、残 酷ファンタジー恋愛小説として読む作品だと思います。 世界系の小説作品で、最後の巻まで同じテンションで読めたのは初めて。 作者さんの描写の入れ方もいい。(……作品の間とでもいう所なのでしょうか?)見せ方が上手かった。 俺は間違いなく、この作品を読めて良かったと思った。 お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか? お気に入りのキャラは、名脇役の高天原 A。 青臭い事ばかり言うキャラです。 暑苦しい位に、愛について語るキャラです。 しかし、その青臭さが、ねじ曲がった心に染み入った。 この作品の欠点、残念なところはどこですか? ラブコメ風味な所と、シリアスな所のギャップが酷い。 そこが味とも言えるけれど、違和感を感じる時がある。 後、作者さんの文章が所々、何度も重複させすぎて、うざい時があった位かな……。
切ないというか、儚いというか、言葉では表せません。 最初、主人公・密にとって利用するだけだと思っていた咲夜への気持ちが、 だんだん変わっていくところがとってもいいです。 お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか? ヒロインの咲夜。口調も行動も全てかわいいです! それから、生徒会長の高天原A先輩。 密の事を知りながらも普通に接しているところがいいです。
設定を読んだとき、鳥肌が立ちました。 クラスメイトが≪回収≫されたり、住んでいる町もだんだんと≪回収≫されていくのに、 他のクラスメイト達は明るく振舞って生活していきます。 笑顔や笑い声の中に、悲しみが含まれていて、ほんと切ないです。 ……あれ、儚いんじゃなかったのか? あと、主人公が偽悪者なのもいいです。 たぶん、この主人公の一人称ではなくて、三人称だったら泣かされました……。 お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか? 作者の風見周さんです。おとがきが面白いです。 本の内容とのギャップがこれまた、すごい。 ……切なくなったのに台無しじゃないか、と思ったりっ。 この作品の欠点、残念なところはどこですか? 主人公の密が、幼なじみの来夏の恋心に気づかないっ! わざとらしいぐらいです。 それと、これが重要なんですが、殺×愛0が一巻なんです。騙されました。 『1』が二巻なんです。……なんでそんな面倒なことを…………。
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その小説、105円で売られているかも…… |
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