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  4. 聖剣使いの禁呪詠唱公開日:2015/01/09

聖剣使いの禁呪詠唱〈ワールドブレイク〉

ジャンル:現代FT
著者:あわむら 赤光
出版社:GA文庫
発行年月:2013年2月14日

T.Kさん一押し!(男性)

■ 解説

「兄様に会える予感がしてたの!」前世で愛を誓った姫剣士にして、実の妹の記憶を持つ少女・サツキと、「私の唇…覚えてないわよね」別の前世で隣に寄り添い、冥府の魔女として共に戦った少女・静乃。輪廻を越え、愛する二人と同時に再会してしまった少年・諸葉は、サツキと静乃に挟まれて大弱り!?
 そして、前世の記憶を力に変える転生者達の学園で、史上初めて二つの前世“剣聖×禁呪使い”の力に覚醒めた諸葉は、誰よりも特別な運命を歩み始めた。永遠の絆で結ばれた最愛の二人を救う、前世共鳴の学園ソード&ソーサリィ。我が剣に宿れ魔焔―今、少年は波乱の現世を斬りひらく。

■ T.Kさんの書評2015/01/03

 数年前から「異端者」と呼ばれる異形の怪獣が現れ始めた世界。
 そこで、それに対抗するため、前世において、異能が存在する異世界で生きていたころの記憶を持ったまま、こちらの世界で生まれ変わった転生者を育て上げ異端者と戦う戦士、救世主(セイヴァー)にするための学校が作られた世界が舞台。

 ちなみに、異世界の異能には2種類あり、一つは身体能力を超人化し、さらに自身の記憶やイメージを元に専用武器を具現化して使うことのできる「光技」。
 もう一つは呪文を詠唱することで、火、雷、水、などを使った攻撃を繰り出すことのできる「闇術」の2つがあり、基本的に一つの異世界にはどちらかの異能しかないため、転生者はどちらか一つの能力しか使えません。

 前世の記憶を持つ者たちを集めた学校「亜鐘学園」。

 主人公の灰村 諸葉は前世の記憶はほとんど覚えていないのですが、実は、前世では「聖剣の守護者」と呼ばれ、光技において圧倒的な実力を持つ王族の血を引く英雄でした。

 入学直後、彼は、同じ学校に入った「嵐城 サツキ」と言う女の子と出会いました。

 実は、サツキは、かつて前世において「聖剣の守護者」と呼ばれていたころの諸葉と同じ異世界の記憶を持っており、そのころ彼女は「聖剣の巫女」と呼ばれ、血のつながった実の兄妹である諸葉と、禁断の愛に生きた。という「聖剣の巫女」の生まれ変わりだった。

 諸葉と再会する前から、前世の記憶の中で、かつて兄だったころの諸葉の勇姿に惚れ込んでいた彼女はすでに諸葉にメロメロ状態で、積極的に諸葉にアタックして来るのですが…
 そんな二人の前に、同じく亜鐘学園に入学した「漆原 静乃」という元気一杯でにぎやかな性格のサツキとは対称的な、冷静であまり感情を表に出さないタイプの女の子に出会います。

 そしてなんと…初対面のはずなのにいきなり諸葉の唇を奪い、二人を驚かせます。
 その後、学校で行っている「光技」の実技授業を受けるのですが、タチの悪いクラスメイトに絡まれて、サツキは泣かされてしまいます。

 サツキを傷つけられた怒りから諸葉はそいつに勝負を挑むのですが、前世の頃の「光技」の実力を完全にまだ出すことが出来ず諸葉は追い詰められます。
 するとその時、静乃が「あなたの持つもう一つの力を使え!」と、彼に向かって叫びます。

 そう、実は諸葉には秘密があり、剣聖と呼ばれた前世とは別の異世界、そこで彼は「闇術」の中でも最強クラスの「禁呪」を使い、一国を滅ぼし、何万人もの命を奪い、「冥王」とまで呼ばれ、人々から恐れられた存在でした。
 そして、静乃は彼が「冥王」と呼ばれていたころ、彼の腹心にして、彼の妻であった「冥府の魔女」の生まれ変わりだった。

 そう、諸葉は剣聖と冥王という最強の2つの前世を持つ人間で、それゆえに唯一、光技と闇術を両方使うことのできる人間「最も古き英霊」(エンシェントドラゴン)だった。

 2つの最強の前世を持つ彼が、それぞれの前世において永遠の愛を誓った2人と出会う時、彼の第三の伝説が幕を開ける!と言う感じです。

お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?

 漆原 静乃
 前世でも現世でもいろいろ不憫な生い立ちなんですが、主人公に対しては初対面の時のキス以外にもいろいろ積極的だったりします。(笑)

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