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  4. 城姫クエスト公開日:2014/12/09

城姫クエスト 僕が城主になったわけ

ジャンル:恋愛
著者:五十嵐 雄策
出版社:電撃文庫
発行年月:2014年11月8日

ラノベの王女様さん一押し!(女性・17歳)

■ 解説

「――私は熊本城。栄えある九州地方最大の"城姫"だ」
 話題のお城擬人化企画がついに登場!

「――私は熊本城。肥後国に拠を置く加藤家縁の者にして……栄えある九州地方最大の"城姫"だ」
 普通の高校生である僕、天城秋宗の部屋に突然現われた美少女は、自分のことをそう名乗ったんだ。
 どうやらタイムスリップをしてきたらしい彼女は、なぜか僕の家に住み込むことになって――。
 そして次々と現われる城姫たちが起こす騒動に、僕はいやおうなく巻き込まれることになる。
 だって、熊本城は気が強いけどやっぱり女の子で、どうしたって放っておけないんだ。
 これは僕と銀杏――"城主"とその"城姫"という関係を結ぶことになる、熊本城と過ごす日々の物語。

■ ラノベの王女様さんの書評2014/12/08

 元々は電撃大王連載のお城擬人化企画。そこから多方面に展開して、GREEで遊べるソーシャルゲームになったり、本作のようにノベライズされたりしてるわ。
 間違っても『お城これくしょん~城これ~』じゃないわよ! 城姫(お城擬人化少女)だの城主(プレイヤー、本作では主人公のこと)だの用語が似てるけど! キャラの服装や小道具も似てるけど!

 本作のウリは、艦……じゃなくて城姫が単なる擬人化に留まっておらず、史実に基づいたキャラデザになっていること。

 熊本城は清楚系ヒロインによくある、古風な口調でウブな性格よ。だから、そう簡単に他人に体を預けるなんてキャラじゃないわ。
 更には二人組のコンビニ強盗をいともたやすくいなしてしまう力強さも持ち合わせてるわ。
 その守りの堅さは、わずか四〇〇〇人の人員にもかかわらず。一四〇〇〇人の薩摩軍を誰一人として場内に踏み込ませなかったエピソードを彷彿とさせるわ。

 あるいは松前城。
 衣食住に困窮していた彼女は、家庭菜園からトマトやナスを度々強奪。その光景を見ていた主人公と熊本城は松前城を注意するの。
 でも北海道出身のマイナー城姫であることにコンプレックスを持っている彼女は聞く耳を持たず、七基の砲門と二十五門の大砲で熊本城を迎え撃つわ。
 加えて、自動防御システム『長沼流兵法』が松前城が認識していない攻撃さえも弾き返すってわけ。
 だけど史実同様に、万全なのは正面からの攻撃だけ。主人公に背後を取られてあっけなく敗北しちゃうの。

 お城一つ一つに歴史があるように、城姫一人一人にも個性が溢れてるの。

お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?

 熊本城! 清楚系ヒロイン大好き!

この作品の欠点、残念なところはどこですか?

 ストーリーに面白みがないのと、後半から登場キャラが一気に増えること。キャラを愛でるタイプの作品ね。

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