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桐原家の人々
桐原真巳は悩んでいた。都と猛がほっそりとしたシャム猫なら、自分は黒くてごついシェパードだ。 これで三つ子だなんて本当か!? 真巳が16年間抱えてきた疑惑の渦は、 突如として予想をはるかに越え、怒濤のごとき展開を迎えることに。 あらわになった真実とは? とてつもなくパワフル、超マイペースな家族コメディが新装登場。
どのジャンルかと問われると少々悩んでしまうのですが、基本は家族コメディでしょうか。 似てない三つ子を中心に、コメディかつハートフルで、なんとなく恋愛も交えているんだけれども、 時折バイオレンス(笑) 思春期の悩みを発端に、家族から思いもよらない秘密が明かされます。 もっともな事を言っているようでぶっ飛んでいる桐原家の方々は、 読んでいてすごく気持ちが良いです。 めちゃくちゃな理屈で、下手すりゃプロレス技が飛んでくるけれど、筋が通ってるんですよ。 それを痛快と感じてしまったら、もう最後まで読むしかないですね。 少々、男同士の恋愛・・・の様な事を描かれますが、別に男性の方が読んでも大丈夫だと思います。 基本はコメディですし、ネタとして描かれているだけです。
キャリアウーマンだから仕事で男の人に負けないし、口や気の強さでも負けないし、 更にはプロレス技という特技もあって喧嘩でも負けないという所が大好きです。 茅田作品の全主要キャラにおいて云える事ですけど、 女性は強くて男性は優しい、それがどうもツボにハマッてしまって、みんな大好きです。
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銀色ふわり
雪が降りそうな冬のある日。雑踏の中で僕はひとりの女の子とすれ違った。 銀色の髪の、きれいな少女。なぜか、目が合った僕のことを驚いた顔で見つめていて…。 でもそれはたった一度の偶然の出会い。なにも起こることはない、はずだった…。 だけど数日後、僕は見知らぬ男女に連れられてその少女と再会する。 デジタルツールを使わなければ誰からも知覚されず、 誰のことも知覚できない“黄昏の子供たち”と呼ばれる特異な子供たち。 少女は新たな進化のカギを秘めたその“黄昏の子供たち”の一人だった。 互いに孤独を秘めた少年と少女が出会う、せつなく温かい物語。
はかない、きれい。もうなんだか、書きたいことが全くまとまらない。 そんな、感動を生む作品です。 まみずさんは大ヒットした『いぬかみっ!』の著者でもあって、 本当にこの作品が隠れてしまうんですが、読んだらこっちが浮いてきます。
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