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さみしさの周波数
決して恋ではない。この想いは、なに? 「お前ら、いつか結婚するぜ」 そんな未来を予言されたのは小学生のころ。 それきり僕は彼女と眼を合わせることができなくなった。 しかし、やりたいことが見つからず、高校を出ても迷走するばかりの僕にとって、 彼女を思う時間だけが灯火になった…“未来予報”。 ちょっとした金を盗むため、旅館の壁に穴を開けて手を入れた男は、 とんでもないものを掴んでしまう“手を握る泥棒の物語”。 他2篇を収録した、短編の名手・乙一の傑作集。
元々、デビューがライトノベルの賞だったため、一般でも本は出ていますが、 内容はライトノベルと紙一重です。 この角川スニーカーでのライトノベルを出してから、 乙一さんの文体には『切なさ』が求められるようになりました。 今のところ『失踪HOLIDAY』と『きみにしか聞こえない−CALLING YOU−』と、 『さみしさの周波数』の三冊が出ています。 個人的には、総てお勧めなのですが、 一番好きな『さみしさの周波数』を紹介させていただきます。 ちなみに、短編集です。四つ話が入っています。 その中でも、やはり『未来予報』が一番好きです。 『「お前ら、いつか結婚するぜ」そんな未来を予言されたのは小学生のころ。 それきり僕は、彼女と眼を合わせることができなくなった。 しかし、やりたいことが見つからず、高校を出ても迷走するばかりの僕にとって、 彼女を思う時間だけが灯火となった……』 本の裏表紙のあらすじより。 同時収録の、『手を握る泥棒の物語』もお勧め。
何と言っても、『切ない』ところです。
気持ちが空回りしてばかりの主人公の、ヒロインの彼女への淡い感情が、 とても上手く描かれています。 ラストは、――ネタバレになるので書けませんが、心に何か、温かいものが残ります。 そんな作品です。文章の参考にもなるので、激しくお勧めします。
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13(サーティーン)恋愛白書
広岡果保。中2。13歳。三人姉妹の末っ子。サッカー部のマネージャー。 そして、ボーイフレンドの大石くんのことが大好き。 中2の二学期。つきあい初めてそろそろ半年。 「果保」「翼くん」って、名前で呼びあうようになって、そろそろ恋も次のステップへ!? ところが、大石くんのママは、あいかわらず交際には大反対。 その上、ふたりの間に割り込んでくるライバルまで登場。 どんなドラマだって二人の恋物語にはかなわない。
カッコいい男の子が2人ほど出て、どちらも主人公を好きっていうのがうらやましいです! 【13恋愛白書】から【17恋愛戦争】まで、主人公の年齢も変わっていくというのもすごくいいです! 目次ページの前にある詩とイラストのページも魅力があります。 挿絵はKCデザート漫画家の牧村先生で、とても可愛いです。 また、13恋愛白書の前の部分を語った【史上最強の恋愛】シリーズも楽しいです。 主人公の果歩はもちろん、その姉2人視点のところもあり、姉妹の恋愛模様が描かれています! とにかくオススメです。
全てがカッコいいですよ! これぞ男って感じです。 行動から発言、完璧ですね。
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