ライトノベル作法研究所
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  4. 万能鑑定士Qの事件簿公開日:2013/06/02

万能鑑定士Qの事件簿

ジャンル:ミステリー
著者:松岡 圭祐
出版社:角川文庫
発行年月:2010年04月

つらさん一押し!(女性・21歳)

■ 解説

 東京23区を侵食していく不気味な“力士シール”。誰が、何のために貼ったのか?
 謎を追う若き週刊誌記者・小笠原は、猫のように鋭く魅惑的な瞳を持つ美女と出会う。凛田莉子、23歳―一瞬時に万物の真価・真贋・真相を見破る「万能鑑定士」だ。信じられないほどの天然キャラで劣等生だった莉子は、いつどこで広範な専門知識と観察眼を身につけたのか。
 稀代の頭脳派ヒロインが日本を変える!書き下ろしシリーズ第1弾。

■ つらさんの書評2013/06/01

 この作品は書き出しからシールについての豆知識が披露されてます。
 身近なものの裏の面というか、「皆が当たり前に知っている物」についての「皆が知らない情報」っていうすごく面白い! と思って読み始めたら大当たりでした。

 川の雑誌記者の小笠原 悠斗が記事のネタに街のあちこちに貼られている謎のシール 「力士シール」 の鑑定を万能鑑定士Qこと凛田 莉子に依頼します。
 行動を共にしているうちに出会う謎を解き明かしていくのですが、そこでも普段身の回りにあるものについての知識が次から次へと出てきて「へぇー、そうだったのか!」と感動することしきりです。
 開眼します。

 主人公の莉子はまじめかわいいし、莉子の故郷沖縄の人たちはあたたかくてのんびりしているのでほのぼのしてしまいます。

 特に貨幣の「信頼」が無くなった社会ってどうなるの?ということが作中に書かれているのですが、普段考えていないけどお金って人間が作った「システム」が本質でお札や小銭って視覚化しただけにすぎないんだなぁ……と。
 そういうことがお話を通してビシバシ心に突き刺さってきます。

 とにかく豆知識、トリビア、そうなんだーってなるのが好きな人にはオススメです!

お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?

 喜屋武先生。莉子の高校時代の担任なんですが、生徒想いで、でも堅苦しくはない理想の先生だなあ、と。最初のちょっとしか出てこないんですけど(涙)

この作品の欠点、残念なところはどこですか?

 私は単行本で読んだので問題なかったのですが、文庫版だと1巻と2巻でひとつの事件が終わります。とりあえず1巻だけ読もうとしたら不完全燃焼になりますね。

■ あなたはこの作品についてどう思いますか?(読者投票)

最高です!一押し。
おもしろいです!オススメします。
なかなか良いと思います。
ふつうです。
イマイチです。
おもしろくないです。
買うと損します。


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