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   「悪魔」「カプセル」「女王」。キーワードが重なり、終幕に導きだされる答えとは!?

Dクラッカーズ

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 ふつうです。 1
 イマイチです。 1
 おもしろくないです。 2
 買うと損します。 1

ジャンルミステリー
著者あざの耕平
初版発行 2000年 11月
富士見書房(富士見ミステリー文庫)
価格(第1巻)460円 (税込:483円)
和歌さん(女性・12歳) 結城一さん(男性・18歳) クッパさん(男性・22歳)一押し!

■ 解説                               


 「くぅ、はっ―」美しく小柄な少年は、息を吸い込み、胸元をおさえた。
 薬物の禁断症状?
 かつて親しかった幼なじみ・物部景を前に、姫木梓は動揺する。
 彼もあのカプセルの常用者だというのか。
 ほこりっぽい高校の図書室は、とぎれそうな二人の絆を示すように重い空気に包まれた…。
 突然の級友の自殺。原因はカプセルと呼ばれるDにあった。
 帰国子女・梓は、カプセル売買ルートを追跡し始める。
 その線上に景が浮かび上がった。
 「悪魔」「カプセル」「女王」。キーワードが重なり、終幕に導きだされる答えとは!?
 ネオ・アクション・サスペンス。


■ 和歌さんの書評                        

 ドラゴンマガジンの連載を読んで気になり読み始めて、2日で全巻読み終わりました。
 主人公がジャンキーという設定、文章、会話、ストーリーすべてがすばらしいです。

 不思議な世界観とカプセルの存在、主人公と幼なじみの関係、
 個性的なキャラたち、とにかくおもしろいです!!


お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?
 全員好きですが・・。
 主人公の物部景と姫木梓。それから海野千絵と水原勇司。
 好きなところは全部ですっ!!



■ 結城一さんの書評                       

 私は未だかつてここまで『熱い』話を読んだことはありません。
 ストーリーといいキャラクターといい心理描写といい、まさに超一級品です。


 特にストーリー。
 3〜5巻の怒涛の展開もさることながら、そこで下がったテンションをたった1冊で、
 見事に引き戻すその技量。感服致しました。

 敢えて言いましょう。これを読まないと人生損しますよ、と。


お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?
 女王陛下に水原兄弟、甲斐氷太にベリアルといったところでしょうか。
 女王様はクールだけどとても一途でかわいく、甲斐氷太は普通にかっこいい。
 水原弟とベリアルは最終決戦で見せてくれましたし、
 水原兄の飄々としたキャラクターは普通に好きです。


この作品の欠点、残念なところはどこですか?
 1、2巻がつまらないことでしょうか。
 ですがその欠点を補ってなお余るほど、3巻から後が面白いです。



■ クッパさんの書評                       

 現実はあいまいだ。だからこそ自由でもある。
 夢も現実も、すべては君のものだ。君が造り上げろ――

 「電撃文庫」の「イリヤの空」は有名です。「キノの旅」「ブギーポップ」も有名です。
 しかし「富士見ミステリー文庫」に存在するこの、
 「Dクラッカーズ」という名作を知る方は一体何人おられるでしょうか。

 ネット上の批評家の間では凄まじい人気があるこの作品、
 知る方は意外と少ないのではないかと思い、一票を投じます。


 現実。それは確かに、そこに存在するものです。
 しかし自分という「個」から主観的に見た世界とは、現実こそが全てだろうか?
 もし自分の主観でも区別がつかないのだとすれば、それは現実も夢も、
 自分にとって等価な存在ではないのだろうか?
 その夢が、例えどんな世界であったとしても――自分の理想の世界なら。

 麻薬と悪魔が現れる、現代のアンダーグラウンドを舞台とした若者達の物語。
 しかしそれは、決して荒んだ闘いの物語ではありません。
 自分の大切なものを追いかけた者達の、切なく温かい闘いの話。

 とにかく物語の完成度が高いです。
 全てを納得させてくれる理論・理屈はまさに見事。
 そして物語の中で展開される熱きラブっ!


 全ての物語がパズルのように当てはまり、
 そして各キャラクター達が己の信念と共に戦い続けるその姿。
 立ちはだかる三つの悪魔。どこか抜けたその三人の、鋭い刃のように迫る悪意。
 夢と現実の合間で戦うその結末は――
 是非一度、読んでください。話は完結済みです。

 きっと夢と現実の合間を走り抜けるウィザードが、
 揺れる青きウィンドウブレーカーが、貴方の心を魅了してくれる事でしょう。


 そして、これを忘れないで欲しいのですが。
 この「Dクラッカーズ」の最大の欠点は、一巻自体は微妙な面白さ、という所。
 なので是非、そこで読むのを止めず三巻まで読んでください。
 「ようこそ、魔法の塔へ」――
 その台詞が出た辺りで完全にのめり込まれた方は、
 もうこの小説の 、そして景と梓の織り成す物語の虜です。

 夢も現実も、すべては君のものだ。
 君の、自由だよ――


お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?
 全てのキャラクター、としかお答えしようがありませんが、
 強いて絞るならやはり主人公の景と梓、そして甲斐氷太と、3Bと呼ばれる悪魔達。

 景を想う、梓の気持ち。
 自分の求めるものを探して必死に戦う、景。
 己が戦いたいが故に宿敵を求め、戦う甲斐氷太。
 自らの王国を作るために、夢と現実の境を崩そうとする3B。

 その他のキャラも、キャラが凄く立っていてどれも魅力的な者達ばかり。
 誰からも目が離せません。


 是非、一度読んで欲しい秀作です。


■ 一言感想コメント                       

・この作品はすばらしい魅力を持っています!!
 知名度こそ低いものの、1巻2巻であきらめずに読み進めていける人は、
 この作品の魅力に取り付かれてしまうでしょう。

 あざのさんはスロースターターです。
 これが私には残念でなりません。
 もし、1巻からあざのさんの才能をフルに使っていけると、
 より広い読者層を生むことが出来たと思います。

 このDクラッカーズ、
 一度読んでみるとその次の日から違う視点で世の中を捉えることが出来る作品です。


■ あなたはこの作品についてどう思いますか?(読者投票)     

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