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本格推理委員会
小中高一貫の大型校、木ノ花学園で事件は起きた。 学園でいちばん古い校舎にある音楽室に、死んだはずの女の人が現れたという…… 怪談の中心にいるのは、春休みに母を亡くした少女だった。 事件を調べるのは、美人で巨乳の理事長木ノ花あざみによって作られた「本格推理委員会」だ。 メンバーは学園一の知識を持つ委員長・桜森鈴音、空手部エースの先輩・楠木菜摘。 そして委員会の最終兵器、全てを見通す「ただの勘」を持った木下椎である。 あとは、俺・城崎修。普通の高校生、ただの使いっ走りだ。 学校の怪談はやがて、過去の事件へとつながり、少女たちは心の歯車を狂わされていく。 そして、理事長は言った。あなたが事件を解決するのだ、と。 使いっ走りのこの俺が―。 次世代青春小説&ミステリの扉がいま開かれる! 第1回ボイルドエッグズ新人賞受賞作。
なんとなく手にとって変なタイトルの本だと思いましたが、読んでみると意外に面白かったです。 名探偵になることが夢だった自分の推理が意図せず人を死に追いやってしまったという後悔で、 心に傷を負ってしまった主人公が仲間達の前に進めという声援を胸に大切なものを守るために、 学園で起きた事件を探偵として解決するという物語。 後半の場面では泣きそうなくらい感動しました。 また、笑いあり謎ありで、とても楽しめる一冊です。 お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか? 主人公の城崎修です。 過去の後悔から自分の夢をあきらめてしまい、ただ平凡な日々を望むという、 少し後ろ向きな主人公ですが、なんとなく自分と共通する部分もあり、感情移入しやすいキャラでした。 また前に進むことを拒み続ける主人公に無理矢理でも自分の問題と向き合わせ、 前に進む後押しをする本格推理委員会顧問の木ノ花あざみ。 人の前へ進む力を心の底から信じている彼女は物語の中で素直に感動できる台詞を言っています。 ぶっ飛んだ性格ですが(笑)。 この作品の欠点、残念なところはどこですか? 主人公の幼馴染みがアホなところ。 主人公の友人達の出番が少なかったところ。
「本格推理委員会」に入るのをかたくなに拒み続ける理由。 その真相を知ったときに恥ずかしながら少しうるっとしてしまいました。 可愛らしい妹に隠された悲しい現実。 その真相を知ったときにも恥ずかしながら涙が出てきました。 物語の後半が悲しい場面の連続だったので、その分ラストの爽やかさが…もう…。 恥ずかしながら大泣きしてしまいました。 事件の背景が凄く深く、その部分が推理小説にも近いのかなとも思いました。 タイトルが堅苦しいですがラノベなのであしからず。 お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか? 全員かも知れません。料理上手で平凡な主人公。 主人公の事を「お兄ちゃん」と呼ぶ可愛い妹。 幼なじみで性格が真逆(ツンデレな妹と妹ラブな姉)の双子。 委員長でドジな少女。空手部エースでクールな美貌を持つ少女。 と色々なお約束的な人達がいますが、それでいて飽きずに読めました。 この作品の欠点、残念なところはどこですか? 書いている著者の他の本が出ていないという所でしょうかね。 他の話を読みたくても読めない…。頑張って欲しい所です…。
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あれ!? その小説、もしかして105円で売られていない? |
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