ライトノベル作法研究所 

抗いし者たちの系譜 逆襲の魔王


 ○読者投票結果
 最高です!一押し 22
 おもしろいです! 20
 なかなか良いです 14
 ふつうです 2
 イマイチです 3
 おもしろくないです 5
 買うと損します 0

ジャンル
異世界ファンタジー
著者三浦 良
出版社:富士見書房(富士見書房)
発行年月:2006年01月
本体価格 560円 (税込 588 円)
masamuneさん一押し!(男性・21歳)
 

■ 解説

 出逢えて嬉しかった。一瞬で恋したのも本当のこと。
 その想いに嘘はないから――全身全霊で彼と戦うのだ。
 「……参ります」再び邂逅した前魔王・ラジャスを見つめ、統一帝国皇帝・サラ=シャンカーラは、静かに剣を掲げた。
 
 魔王を倒した人間の勇者・サラが、人間世界・魔物世界を統一してから4年。
 復讐を誓うラジャスが、サラの前に現れた。
 同時に動き出す、サラの命を狙う複数の陰謀。
 思惑が錯綜する中、ラジャスとサラは己の道を貫き通す。
 ぶつかりあう二つの想いが、選び取る真実とは!?
 第17回ファンタジア長編小説大賞審査委員賞受賞作。
 逆襲の魔王と謀略の皇帝が織り成すラブ・ストーリー、開幕。


■ この作品について、熱く語ってください!

 この作品はタイトルどおり、魔王が熱い作品でした。

 また沢山の魅力的なキャラが織り成す陰謀、その裏にあるそれぞれの思惑に思わず見入ってしまいました。

 ラジャスを想うが故にあえて対等に戦おうとする皇帝サラ、皇帝を快く想わない人間の皇帝暗殺計画、サラに心酔する二人の臣下の思惑、そしてラジャスの復讐。これらが絡み合う中、誰が目的を達するか。

 陰謀の中身や何かはあっさりしていた感じもしましたが、主題どおり見事に魔王の復讐劇が描かれており、その点は私のツボでした。

 魔王とはかくあるべきです! 断言します!


■ お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?

 元・魔王ラジャスですね。
 彼は位を失ってなお魔王の名にふさわしい男でした。
 彼の目的が達成された瞬間はまさに感動的でした。


■ この作品の欠点、残念なところはどこですか?

 ラジャスの存在感が異常なほど強く、若干他のキャラクター達の存在が弱いかなという印象を受けました。


■ あなたはこの作品についてどう思いますか?(読者投票)

最高です!一押し。
おもしろいです!オススメします。
なかなか良いと思います。
ふつうです。
イマイチです。
おもしろくないです。
買うと損します。


-Mini Vote-
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難を逃れた王太子アルスラーンは、王国復興のために立ち上がるが……!

アルスラーン戦記



 ○読者投票結果
 最高です!一押し 85
 おもしろいです! 50
 なかなか良いです 18
 ふつうです 6
 イマイチです 20
 おもしろくないです 4
 買うと損します 3

ジャンル異世界ファンタジー
著者田中 芳樹
出版社:カッパ・ノベルス(光文社)
発行年月:2003年02月
本体価格 838円 (税込 879 円)
盤上の尖兵さん一押し!(男性・16歳)

■ 解説

 猛勇なる騎士軍団を誇り、不敗の国王アンドラゴス3世が君臨するパルス王国。
 だが宗教国家ルシタニアの侵攻により、強国パルスはたった一日で滅亡してしまう。
 初陣の王太子アルスラーンは、死屍累々の戦場から、からくも脱出、「戦士のなかの戦士」ダリューンや策士ナルサスといったわずかな強者たちと、故国奪還へ旅立つが……!
 戦士、魔道士、謎の銀仮面そして妖艶な美女……。
 際だつ登場人物たちが織りなす超絶ヒロイック・ファンタジー小説、堂々の刊行開始。
  

■ この作品について、熱く語ってください!

 銀河英雄伝説の作者が書くペルシャ風異世界戦記。やはりこの作者は戦記こそが面白い。

 まず読みやすい。盛り上げ方や伏線の張り方が巧く、(素人視点ですが)さくさく読めます。
 次にキャラクター。大量にドコドコ出現するキャラクターの嵐。
 銀河英雄伝説を読んだ直後に読むと、えっあのキャラクターか!?
 と思うようなのがでてきたり、そうでなくても視点の移り変わりとは対照的に、綺麗にまとめられた物語はあっさりさっくり楽しく読めます。
 ペルシャっぽさを楽しむも良し、無視してキャラクターを見るも良し。

 主要キャラクターと悪役の掛け合いにはユーモアがたっぷり。是非ご一読を。


■ お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?

 ナルサスっ!
 はじめ出たとき、彼のヤ○・ウェンリーの生まれ変わりかっ!と思いました。
 小姓にエラムがついている辺りがいかにもそれっぽい。
 銀河英雄伝説であの人が死んでしまったのが残念でならなく、スケールは小さくなっても感情移入する事が出来ました。
 また、万騎長のダリュ―ンとの掛け合いもなおよし。
 年金の変わりに絵に固執する所もナイス。


■ この作品の欠点、残念なところはどこですか?

 刊行が遅い。一年に一巻あるかなあいかってご冗談ではない遅さ。
 幸い先日11巻が出たところ。完結は14巻とかで、7巻ずつの二部構成。
 早く出してもらいたいものです。

■ 一言感想コメント

・面白いのですが、個人的には第一部(七巻まで)を推奨。こちらの方が密度の高いストーリーだと思う。
 第一部はいわば創業の熱さがあり、苦難に立ち向かうアクションのストーリーだけど、第二部はいわば守成のきらいがあって、諸外国や蛇王に対するリアクションのストーリーになっている、と思う。
2012/10/13

■ あなたはこの作品についてどう思いますか?(読者投票)

最高です!一押し。
おもしろいです!オススメします。
なかなか良いと思います。
ふつうです。
イマイチです。
おもしろくないです。
買うと損します。


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