戻る 目次へ戻る 次へ

真秀は病気の母のため薬を手に入れるようと、不思議な力を持つ兄と丹波へ向かうが!?

銀の海 金の大地―古代転生ファンタジー


 ○読者投票結果
 最高です!一押し。 24
 おもしろいです! 23
 なかなか良いです。 55
 ふつうです。 6
 イマイチです。 2
 おもしろくないです。 2
 買うと損します。 0

ジャンル異世界ファンタジー
著者氷室 冴子
出版社:コバルト文庫(集英社)
発行年月:1992年03月
本体価格 457円 (税込 479 円)
タテハルさん一押し!(女性・30歳)
 
■ 解説                               

 真秀(まほ)は湖の国、淡海で育った。そこは息長族の国だが、真秀はその一族ではない。
 ヤマトの大豪族の首長がどこかの奴婢に生ませた子で、
 息長の首長の真若王、丹波の首長の美知主とは異母兄妹である。
 母の御影はここ数年業病で苦しんでいる。
 その病によく効く熊の血凝をやるから取りにこい、という美知主からの伝言に、
 真秀は、不思議な霊力を持つ兄の真澄と、丹波へ向かう船に便乗した。



■ この作品について、熱く語ってください!           

 「なんて素敵にジャパネスク」シリーズで有名な作者の、長編作品。
 
 仮想古代日本が舞台の、国同士の陰謀に巻き込まれながらも、
 生き抜こうとする少女・真秀(まほ)の成長と恋の話。

 
 と書くと、なんだかビーンズ文庫みたいですが。
 「流血女神伝」が好きな人なら、ハマると思います。
 「流血〜」みたいに笑えるシーンやセリフなどは無いですが、
 のめりこみ度は勝るとも劣らないと思います。
 
 2巻以降、話が動き出してからは面白いです。
 主人公は勿論、多数の登場人物の視点で多角的に、丹念に心情が描かれていて、
 それぞれに共感せずにはいられません。
 
 男性読者にはどうかと思う生々しいシーンも有り、手に取りにくい文庫かもしれませがん、
 拒絶せずに読んでもらいたいです。

 
 1990年代の作品ですが、今、読んでも全く遜色ないですし、
 かえって古本屋で安く手に入れられるから良いと思います。
 買うのがイヤなら、図書館で探してみてください。
 
 世界観を担う文章や言葉、心情描写の参考にもなると思いますので、ぜひ一読を。
 あと、イラストも美麗。



■ お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?  

 主人公の真秀(まほ)。
 あの波乱万丈さやハングリー精神は、恋愛メイン少女小説の主人公とは一線を画します。

 速穂児(はやほこ)。一途。恋愛じゃないですが、彼の片思いも応援してました。


■ この作品の欠点、残念なところはどこですか?          

 長らく貸し出し中なんで分からないんですが、確か11巻くらいあります。
 そしてこんなに長いのに、第一部で終わってしまっています。
 古代転生ファンタジーと銘打っていますが、転生する前に終わってしまいました。
 
 これで完結していますが、ちょっと私的には強引な終わり方に感じました。


■ あなたはこの作品についてどう思いますか?(読者投票)     

最高です!一押し。
おもしろいです!オススメします。
なかなか良いと思います。
ふつうです。
イマイチです。
おもしろくないです。
買うと損します。


-Mini Vote-
『銀の海 金の大地』のご注文はこちらから >>>

最強の魔法書『ひとつめの嘘』を手にするのは誰か!?

銀月のソルトレージュ


ジャンル異世界ファンタジー
著者枯野 瑛
出版社:富士見ファンタジア文庫
発行年月: 2006年11月
本体価格 580円 (税込 609 円)
文月さん一押し!(女性・13歳)
 
■ 解説                               

 細剣が心臓を貫いていた。
 剣を持つ銀髪の少女をぼんやりと見る。
(なんでこの子、泣きそうな顔をしてるんだろう…)
 優しさと哀しさを湛える翠の瞳に、そんな場違いな感想を抱く。
 そしてそのまま、リュカ・エルモントは死んだ―。
 騎士と姫君のロマンスは遠くに去り、銃と蒸気機関が大陸を支配する時代。
 学術院都市国家フェルツヴェンで学ぶリュカは、
 街で出会った銀髪の美少女に理由も分からないまま、殺されてしまう。
 だが次の日、なぜか彼は生きていた…。
 リュカの周りで何が起こっているのか? 謎の男が見せる“魔法”の力。
 歴史の裏で続けられてきた“不死の魔法使い”たちの戦い。
 そして明らかになる神話に隠された哀しい真実―。
 最強の魔法書『ひとつめの嘘』を手にするのは誰か!?
 気鋭が贈るネオ・バトルファンタジーいよいよ開幕。


■ この作品について、熱く語ってください!           

 それぞれのキャラクターが様々な思惑を秘め、そしてそれらがぶつかりあう。
 そして途中で明らかになる過去、伝承に隠された真実――。

 キャラクターがとても個性的です!
 ありふれた<魔法>という題材を使っている筈なのにオリジナルティーがあり、
 設定も何かひきつけられるものがありました。

 シリアスな物語を読んでみたいという方に、おすすめします。


■ お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?  

 アルト老、ジネット、ライア、フィオルです。


■ この作品の欠点、残念なところはどこですか?          

 多くの人をひきつけるにはちょっと設定が凝りすぎているように思います。

 あと、もったいない話です。
 過去編や番外編を出していれば世界観がもっと深まっただろうに……。
 何かあれで終わるのは本当にもったいないです。


■ あなたはこの作品についてどう思いますか?(読者投票)     

最高です!一押し。
おもしろいです!オススメします。
なかなか良いと思います。
ふつうです。
イマイチです。
おもしろくないです。
買うと損します。


-Mini Vote-
『銀月のソルトレージュ』のご注文はこちらから >>>

あなたの知っている隠れた名作を教えてください
 
 一押しのライトノベルのレビューを大募集中! 投稿してくださる方は、

 『一押しのラノベ募集係』 『一言感想係』 よりお願いします。
その小説、105円で売られているかも……

戻る トップへ戻る 次へ