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驚異の200万HITサイト! 断トツ人気のオンライン小説、待望の出版化

レイン ―雨の日に生まれた戦士


 ○読者投票結果
 最高です!一押し。 118
 おもしろいです! 19
 なかなか良いです。 14
 ふつうです。 10
 イマイチです。 8
 おもしろくないです。 1
 買うと損します。 23

ジャンル異世界ファンタジー
著者: 吉野 匠
出版社:アルファポリス /星雲社
発行年月: 2005年10月
本体価格 1,100円 (税込 1,155 円)

ミーティアさん一押し!(女性・14歳) 矢神千倖さん一押し!(男性・16歳)

■ 解説                               
 
 大陸ミュールゲニア―― 長く続いた平和な時代も今まさに終わりを告げようとしていた。
 北の大国ザーマインの脅威に直面し、滅亡の危機にある小国サンクワール。
 やがて……戦士と王女は出会い、歴史が動きはじめる!
 剣と魔法の最強戦士ファンタジー!


■ ミーティアさんの書評                     

 私はこれまで周囲の人に比べれば小説を読んできました。
 文学や児童書、ファンタジー、ミステリー、学園もの、恋愛小説など多岐にわたります。
 ライトノベルも数読みました。
 その上で私はここに宣言しましょう。

 ――このレイン、私が出会ったあらゆる『本』の中で一番おもしろかったです!

 それこそ小さい頃に読んだ絵本から、
 世界に話題を呼んだハリーポッターまで全部振り返ってもここまでおもしろい小説はなかったです。
 それくらい私にとってイチオシな本です。
 このレインに出会い、私の小説は劇的に変わりました!
 このレインに出会い、私の価値観が変わりました!
 『では一体どんな小説なんだ!』
 皆様は興味を抱いてくださっている頃でしょう。もちろん紹介します。
 そしてちょっとでも読んでみたいなぁと思ったらぜひ読んでください。

※見る人によってはネタバレになります。核心部分には触れていません。

 異世界ミュールゲニアの南端にある小さな国が舞台です。
 大国ザーマインの侵攻を防ぐため、主役であるレインは将軍として戦に――出ません。
 誤字ではありません。レインは一国の危機でありながら戦に出ないのです。
 そして自分の主である国王の策をののしります……。ではここで抜粋。

 「先ほどから申し上げているはず。相手に劣る兵力で、策も無くぶつかるなど反対ですと。
 ご理解いただけませんかね」
 やれやれ、という感じで首を振る。
 「少数の舞台で大軍にぶつかり、華々しく散る――
 傭兵上がりの私としては、そういう玉砕戦法は趣味じゃないですしね」

 この時点でもうレインの性格が垣間見えるようです。
 これはあらゆる常識が通じない物語でありながら、私はとてもこの物語に親近感を覚えます。
 それはセオリー通りに進んでいく物語の中で、キャラクターがセオリーを破るからなのです。
 セオリーを破るからには、キャラクターがとても濃いのは必然です。
 それはもう、どのキャラクターをとっても確立しており普通の一般人の方が珍しいくらいです。
 序盤のキャラクターは、それこそあっという間に覚えてしまいます。

 次のポイントは、シリアスとラブコメとギャグが見事にミックスされていることです。

 その文章のテンポの良さからとても軽い、
 いわばライトノベルの雰囲気が伝わってきますがふとしたことで学ばされます。
 先ほどの抜粋からもわかるように、
 いつも軽い男だからこそ彼の表情に影が落ちるときに読むほうはどきりとするのです。
 
 レインはとても人気ある男性ですので、周りの女性――特に姫様の恋がとてもドキドキします。
 しかしながらレインは恋愛事情にことさら鈍い。そこがミソです。
 
 また、物語の本筋とは関係なくても思わずふっと笑ってしまうギャグのシーン、
 がところどころにちりばめられています。
 あえて語調を崩した地の文がそれを際立たせているのです。

 
 このようにあらゆる要素が入ったファンタジーで、
 一つ一つの質が高いものはそうそうあるものではないでしょう。
 『要素を詰めただけ』で終わらない、それが『レイン』です。
 
 まだまだレインの魅力はあります。レインのオススメだけで何時間もパソコンに向かえます。
 さあ貴方も『レイン』に惚れてください!


お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?
 レインです。
 この物語は主役によって人気が出たのだと思います。

 ※ネタバレ注意
 過去に大切な人を守れなかった無念さから、レインはひたすらに強くなることを目指します。
 あらゆる存在に屈しない、世界最強の人間になる。
 この物語の最終目標もそこにあると言って良いでしょう。

 レインは「天才」です。並みの人間など手の届かない場所にいます。
 剣を持って数年もしないうちに、その辺の人間など雑魚になってしまいました。
 彼は敗北したことがありません。
 人生は数多の敗北によってつむがれる、というのが一般人です。
 しかしレインは、過去のただ一度の敗北それだけです。絶対に負けないのです。
 
 では物語の意味がないのでは? と思うかもしれませんが、そこにレインの不思議な魅力があります。
 彼は絶対に負けない世界最強の男でありながら『人間』だからです。
 強き者は孤独の道を歩む――といいますがそれはレインではありません。
 強さを手にしながら、レインは孤独ではない。そして、一人の青年としての魅力があります。
 その人間性があるから、「負けない」とわかっているけど、
 いつかは「負ける」のではないかと思うわけです。

 さらにレインは、死を恐れていない。
 自分の命はすでにどうでもいいと思っているのです。
 死を恐れないからこそ彼は戦いの場において強くなれます。
 ――しかしそれは同時に、レインに生への執着がないため、
 いつ死んでしまうかわからないということなのです。
 
 そして、この物語でレインは王女に出会います。
 彼女はレインを世界の全てとし、彼のためなら身を滅ぼすことさえ簡単にしてしまうでしょう。
 レインは王女に出会い、徐々に生への執着を持たざるをえなくなります。
 それは作中には書かれていませんが、私の解釈です。
 レインはどこまで生きることができるのか。レインは世界最強とされる場所に立てるのか。
 非常に読者を引き込みます。
 
 彼はすでに、伝説のドラゴンを単身で倒しており、
 剣術・魔術において人間ごときではろくに相手にならない力量を持っています。
 それでは物語は成り立たない――はずですが、そこにこの作者の力量の高さが伺えます。
 彼は力を持っていながら、傍目から見れば「面倒くさがって」使わないのです。
 私は、それは違うのではないかと思いますが。
 レインについては読者がそれぞれの解釈をすることができます。
 レインとその周りの人物のことを考えれば考えるほど自分の価値観が変わります。

 最後にひとこと。
 現実にレインがいたら、確実に惚れていたと思います。


この作品の欠点、残念なところはどこですか?
 この作品は素晴らしい作品ですが、欠点もいろいろ存在するのは事実といえるでしょう。

 まず、文章が軽すぎること。確かにテンポは良くなりますが、逆に雑な表現が目立ちます。

 乱暴な言葉遣いが貴族やその周辺にある、目上の人への態度が悪い、地の文の表現が乱暴、など。
 ライトノベルだからというには少し雑すぎるかな、と抵抗を受けるところもしばしば。
 
 次に、物語が急に大きくなること。

 序盤は舞台も狭く、人物も少ないのでとてもわかりやすいですが、
 5,6,7巻ほどからほかの諸国やほかの民族、
 はたまた過去の伝説などが絡んでくるため混乱してきます。
 
 それが徐々にではなく、いきなり固有名詞の嵐が来たように感じられ覚える気力が失せます。
 非常に残念です。



■ 矢神千倖さんの書評                      

 大国ザーマインの襲撃に危機を迎える小国サンワール。
 そこには元平民であるにも関わらず、上将軍にまで登りつめた男、レインがいた。
 レインは昔のあることがきっかけで恐怖を感じる神経が焼ききれていて、
 何にも臆することなく立ち向かって行きます。
 あまり詳しく書くとネタバレになりますので、あらすじはこれくらいにします。

 そして、この作品に最も惹かれた部分は「元ネット小説」だと言うことです。

 読者からの熱い要望、多くの支援から文庫化したものなので、
 僕のようなネット作家から見ればこれは期待に他なりません。
 
 何よりも、この作品を読んで「今度は自分の番だ!」と思える、元気をくれる作品です。


お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?
 やはり主人公のレイン。
 彼は自分で思っている以上に強く、そして人望があります。
 普段から「俺は天才だ!」と言っていますが、本当に天才なのでしょう。

 強くなることに直向で、でも修行は疲れるからしないと言う面倒くさがりなところが、
 読んでいて惹かれました。
 こんな人物を書いてみたい、と思いますね。


この作品の欠点、残念なところはどこですか?
 強いて言うなら()を多用していることでしょうか。
 その気になれば描写出来るようなことを、()に頼っている。


 例えば「きっぱりお断りします。(即答)」と言うようなセリフがありました。
 そういったところを描写出来るようになれば、さらに高いところへいけると思います。


■ 一言感想コメント                       

・レインは傲岸不遜にして常勝不敗が売りの天才剣士。
 その強さもさることながら、努力を一切他人に言わず、あくまで天才と言い張る姿勢がかっこいい。

・剣と魔法が支配する、異世界で繰り広げられるバトル物。
 美少女や、血などの描写が新鮮なところが良かった。

・ギャグとシリアスの配分が好み てゆーか、ライトノベルあまり知らないどぇす。

・三人称にくだけた一人称を加えることでとても読みやすく、
 最近は少ない正統派ファンタジーである。


■ あなたはこの作品についてどう思いますか?(読者投票)     

最高です!一押し。
おもしろいです!オススメします。
なかなか良いと思います。
ふつうです。
イマイチです。
おもしろくないです。
買うと損します。


-Mini Vote-
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魔法の指輪に選ばれた少女の運命は!?

レヴィローズの指輪


 ○読者投票結果
 最高です!一押し。 21
 おもしろいです! 26
 なかなか良いです。 16
 ふつうです。 4
 イマイチです。 2
 おもしろくないです。 2
 買うと損します。 8

ジャンル異世界ファンタジー
著者: 高遠 砂夜
出版社:コバルト文庫(集英社)
発行年月: 2001年02月
本体価格 495円 (税込 519 円)

牡丹さん一押し!(女性)

■ 解説                               
 
「あたしが貴族の娘ぇ?」
 孤児だったジャスティーンに突然、叔母を名乗る人物が現れた。
 下町のボロ家から一転、大きなお城に引き取られたジャスティーン。
 しかし叔母・ヴィラーネは冷たい態度。やたらとクールな使用人のシャトー。
 おまけにこのお城、なんか変!誰もいないのに、料理がでてきたり片づけられてたり…。
 やっと人間らしい少年に出会えたと思ったら、彼は「幽霊」だって―。


■ この作品について、熱く語ってください!            

 学校の図書室にあったので、手にとって読んでみたらおもしろい!
 まず、言うほど難しい漢字を使っているわけでもないので、すらすら読めるはずです。
 
 それに出てくるキャラクターが可愛らしいです。
 可愛さあまって憎さ100倍、という人もいるかもですが(苦笑)。


 ストーリーも、最後の方で『騙された!』と思うことがあります。
 私はそのシーンを読んで、この小説を購入することにしました。

 読者をいい意味で裏切る作家さんは大好きですv 

 あぁ、そうだったのか、というよりも『嘘ー! いやまてまて、それは本当かい?』
 って感じの驚き方があると、更によいです。

 イラストは起家一子(おきやいちこ)様が担当しています。とても綺麗です。大好きです。

 へたれと天然が好きな人にはお勧めできますね(私は天然スキーです)。
 ただ、巻数が18冊(多分)と、大目なので、集めるのに苦労するかもです;
 なかなか売っていないので……。

 ストーリーは楽しめると思います。コバルトなので男性は買いにくいかもしれませんが……。


■ お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?  

 えー……っと(悩)。
 ここはやっぱり、シャトーですかね。シャトール・レイ(女の子です)。
 無口で無表情で、でも多分、あの小説の中で一番まともな気がする。
 
 ジャスティーン(主人公)はジャスティーンでまともだし、好きなのですが。
 一番はシャトーだと思います。
 まだ三巻までしか読んでないので、後々変わるかもしれませんが……。

 でも、基本的にみんな好きです。でもダリィはあまり……^^;


■ この作品の欠点、残念なところはどこですか?          

 たまに挿絵が一枚しかなかったりすることも……。ちょっと寂しい;
 でもその反対に、何枚もあったりすることも、あるんですよね^^;



■ あなたはこの作品についてどう思いますか?(読者投票)     

最高です!一押し。
おもしろいです!オススメします。
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