ライトノベル作法研究所
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ブチ切れ勇者の世界征服

ジャンル:異世界FT
著者:はむばね
出版社:ぽにきゃんBOOKS
発行年月:2014年7月3日

ラノベの王女様さん(女性・17歳)一押し!

■ 解説

 須藤優武は受験生なのに、勇者として別世界に召喚されてしまう。勇者としての役目を果たし、元の世界に戻ったまでは良かったが、味をしめた別世界の連中は些細なことで優武を召喚し、そのたびに受験勉強が中断する。
 召喚も27回目を数えたところでついに優武はブチ切れてしまう。魔王と手を組みこの世界を征服してしまえば、2度と召喚されることもなく受験勉強に集中できると!手始めに傀儡として擁立する魔王を物色する優武だったが、出会ったのは魔王になって間もない幼女のモアだった。世界を救うより自分の学業を優先させる勇者と高い理想を持ちながら全く実力の伴わない魔王が織りなす、脱力系バトルファンタジー。

■ ラノベの王女様さんの書評2015/02/20

 異世界召喚ものは数あれど、本作の主人公である須藤勇武以上に呼び出された人間はいないんじゃないかしら。

 高校三年生で大学受験が控えているにもかかわらず、キィヌ王国国王に召喚されること二七回。
 ただでさえ勉強で忙しいというのに、一ヶ月前は「魔物(一般人でも倒せるレベル)が繁殖してるので駆除して欲しい」なんてゴキブリ退治の業者感覚で異世界に駆り出される始末。
 そりゃーブチ切れるのも仕方ないわ。

 勇武は何度も召喚されてるだけあって、その強さは本物。
 単独で魔王城に乗り込み、門番をブチのめすのは朝飯前。魔王軍ナンバー2の不意打ちを物ともせず、魔王の全力攻撃を食らってもビクともしないタフさ。
 まるでメイトリクス大佐を思わせるほどの無敵っぷりだわ。

 『ブチ切れ勇者』の見どころは勇武とモアのテンポのいい掛け合い!
 最強主人公の勇武が強大な魔王であるモアを軽くあしらう姿はまるでコント。
 youtubeやDVDで日々お笑いを研究しているはむばね先生。
 その成果が本作のあちこちで楽しめるわ。まるでお笑いライブを観ているかのよう。
 お気に入りのシーンを紹介してレビューを締めくくるわね。

「ちなみに、お前らの世界征服とやらはいつから始めたんだ?」
「妾が生まれた直後に魔族が再結集したのでな。それを始まりと考えると、二ヶ月といったところじゃ」
 魔王の言葉に、勇武は片眉を上げた。
「なんだ、お前生後二ヶ月なのか。それにしちゃ大人びてるな」
「ふふん、魔王の身体は特別じゃからな。成体になるまでの成長が早いのじゃ」
 魔王が得意げに胸を張る。
「虫みたいだな」
「虫ちゃうわ!?」

お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?

 魔王モア! のじゃロリ萌え!

この作品の欠点、残念なところはどこですか?

 モアの衣装エロすぎ!
 いくらぽにきゃんBOOKSが新興レーベルだからって、そこまでする必要ないでしょ!

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