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ドラゴンを従えし存在=ドラゴンラージャをめぐる冒険ファンタジー

ドラゴンラージャ


 ○読者投票結果
 最高です!一押し。 223
 おもしろいです! 17
 なかなか良いです。 4
 ふつうです。 2
 イマイチです。 1
 おもしろくないです。 0
 買うと損します。 1

ジャンル異世界ファンタジー
著者イ ヨンド/洪和美
出版社:岩崎書店
発行年月:2005年12月
本体価格 950円 (税込 997 円)
音都ひかりさん(女性・14歳) 空果さん(女性・16歳) 細雪さん(女性・17歳) 
本の虫
さん(男性・18歳) 亜記さん(女性・13歳) 匿名希望さん一押し!

■ 解説                               

 主人公フチ・ネドバルは17歳。ロウソク職人の家に生まれた純粋で熱い少年だ。
 フチは、ふとしたことから首都への旅に随行することになる。
 旅の目的は、ブラックドラゴンに捕らえられた人々の身代金をえること。
 旅のとちゅう、エルフ、ドワーフ、女盗賊、スパイ、放浪する王子など、
 さまざまな人種そして種族に出会う。一行をおそう危機、そして、待ちうける壮大な抗争劇!
 裏切り、愛情、信頼のなかで複雑な人間関係が渦巻く。
 ドラゴンを従えし存在=ドラゴンラージャをめぐる全12巻・324のエピソード、ここに開幕!
 “コリアン”冒険ファンタジー、日本初上陸!


■ 音都ひかりさんの書評                     

 はっきり言って、今まで読んだ中で一番面白かったです。

 冒頭は軽い感じで進んでいくので、軽い本なのかなと思いきや、そんなことはなく、
 ふとした一文で笑いがこみ上げてくる、そんな不思議な本です。



 ・・・これ以上書くと駄文になると思うのでこの辺でやめておきますが、
 この本の面白さを理解するのには一巻を読むだけで十分です。


お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?
 全員好きです!

 フチの冗談
 サンソンの純情さ
 カールの毒舌
 アフナイデルのルックス
 ネリアの心の闇
 イルリルの・・・・
 ・・・・・・


 ただぶっ飛んでるだけではないのがすばらしいです。


この作品の欠点、残念なところはどこですか?
 電車の中で読めない。
 にやけてしまうので・・・。



■ 空果さんの書評                        

 他の方も強く語られていますが、それでも遠慮なく語らせていただきます。

 私がこの本を見かけたのは中学の時でした。
 図書室の『新着図書』のところの何気なくおいてあり、
 最初は表紙を見ているだけだったのですが、手にとって読んでみると・・・。

 自分の中の価値観が一気に変わったような、そんな印象を叩きつけられました。
 一瞬のことでした。

 母親をすでに亡くし、父親と二人で生きてきたロウソク職人の主人公、フチ。
 彼は口は悪いですが、人の本質がすべて見えているような話をします。
 彼の言葉は他人をののしっているわけではなく、本質を突きつけているような風に取れました。
 私の偏見かもしれませんが。
 年齢より若い、心が年齢についていっていないような印象を受けした。

 序盤でフチはいきなり大きな『波』に巻き込まれることになります。
 旅立った彼らの手にゆだねられているのは、『命』と言う名のおもりを乗せた不安定な天秤。
 普通に時を生きてきた少年が、いきなり大きな指名を受けるという急展開に引き込まれました。

 出てくる人々の心情がすっと伝わってくる、そんな文章のように感じます。
 登場する人々も一癖二癖ある人物が多く、しかしそれでもあまり不快には思いませんでした。
 私が今まで読んだ中でも最高の小説だと思っています!



お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?
 フチとウンチャイ。

 フチはウンチャイと時々話をします。
 話の内容は今見える景色のことや、彼の故郷の事や・・・その時々でいろいろです。
 一貫して同じ話をしないというのが印象に残っています。

 彼らがする話は、他の仲間たちとする話と比べればごくわずかな時間です。
 しかし彼らはその時の中に、いくつもの世界を渡っているのです。
 たとえ短い時間でも話したいことをそのまま相手に話せるという事は、
 とてもすばらしいことだと思っています。

 ウンチャイはフチを信頼しているし、フチは彼を友だと思っています。
 10巻の終わりの部分では、タイトルにあるように彼らの間にある『友情』という部分が浮き出てきます。

 あのときフチが仲間の一人に放った一文が今でも忘れられません。

「彼のなかに存在するオレの名で」


 相手を信頼し、背中を預けることができる。
 まるで本当の兄弟のような、そんな二人が大好きです。


この作品の欠点、残念なところはどこですか?
 韓国の小説を翻訳したせいなのでしょうか、少し読みにくい部分があるらしいです。
 私はあまり気になりませんでしたが、友達はそれが苦手だと言っていました。



■ 細雪さんの書評                        

 なんとなくファンタジーが読みたくなり手に取ったこの作品。
 最初の方は書き方に慣れなくて「うーん、、、まあまあかなぁ」と言った感じだったのですが、、、、
 
 二巻の終わりで「ん?何か面白くなってきたな」と思ったが最後、
 あっという間にドラゴンラージャの世界に引きずり込まれました


 面白いのでざかざかと読めるのですが、ものすごく奥が深い!
 台詞や場面に込められた数々の深い意味について読みながら、そして読んだ後も考えさせられます。
 しかも、他の本を読んでいても『これはドラゴンラージャ的に考えて見ると、、、』
 なんて思ってしまうほどの影響力。もちろん世界観、登場人物も秀逸です
 それぞれ違った個性を発揮し、読者を惹きつけてくれます。
 
 そして最高のラスト。
 読んでいて鳥肌が立ちました。


 何度も読み返せる、むしろ何度も読み返すことで更に味の出てくる作品だと思います。
 分類上では子供向けとなっていますが大人が読んでも損はない!
 私的には読まないと損だ!ぐらい言いたい(笑
 多くの人に読んでもらいたい、と切に思います 。


お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?
 もちろん皆大好きですがメインではウンチャイ、ネリア、アフナイデルの三人が特に好きですね。
 
 ちょっぴりネタバレになるかも知れませんが、この3人は最初は主人公と敵対した位置で出会います。
 そんな3人が主人公一行と出会ってからどのように『変化』していくのか。
 それもこの作品の見所の一つだと思います。


この作品の欠点、残念なところはどこですか?
 書き方が特徴的なので人によって最初は違和感を感じるかも
 
 でもはまっちゃうと後はずるずると、、、w←私はそれ
 1巻読んで投げちゃダメですよ。



■ 本の虫さんの書評                       

 最初は暇つぶしのつもりで読み始めたんですが、はまりました。
 よく練られた設定、世界観、キャラ!

 キャラの心情描写、時々入る詩や歌、背後に渦巻く野望、
 そして何よりファンタジーならではのモンスターを利用した人間という種族についての考え方!!


 この小説には考えさせられるところが多かった。

 今まで見たことのある何百という小説の中でも間違いなくトップクラスの小説だと言い切れます!
 何回も何回でも読み返したくなる小説です!


お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?
 あえて言うならフチ、キルシオン、ジェレイント(つーか主要キャラ全員好きですけどね
 
 フチはあの行動力や考え方が。
 キルシオンはあの威厳や行動、立ち振る舞いが。
 ジェレイントはあの陽気で心の広いところがです。


この作品の欠点、残念なところはどこですか?
 最終巻にフチ以外のメインキャラがほとんど出番なしなところ、
 約400年後の伝説のところのフチや他の奴の扱い。




■ 亜記さんの書評                        

 冒頭から、非日常の世界です。
 最初にホワイトドラゴンが出てくるんですが、そこでの描写・セリフが面白い。
「10歳にもならないチビに、万歳とは笑わせやがる」

 平和な村人とは正反対ともいえるくらい、主人公が毒舌です。

 キャラもたっていて、書き分けがしっかりとされています。
 純情な(!?)青年、毒舌な中年、牡牛に乗ったいわくつきの王子…。
 
 そのほかにもたくさん居ますが、みんな個性的で、あっと驚くようなことをやらかしてくれます。
 
 比喩表現なんかも独特で、思わず「え?」と考えてしまいます。
 ギャグ的な要素もシリアス的な要素も持ち合わせていて、すごいと思いました。

 オークやエルフ、ドワーフや人間などの価値観の違いが書かれていて、深いと思いました。
 冒頭を読んで軽い話だと思っていたら、痛い目にあいますよ(笑
 私も痛い目にあいましたから。



お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?
 もちろんサンソンでしょう。
 「城外の水車小屋では…」と言っただけで反応する、あの純情キャラが好き。
 そして、あの強さが好き。
 ドラゴンにさえ剣を向けてしまうような、頭の単純なところも。

 ほかにはキルシオン、タイバーン、ウンチャイ。
 脇役も主人公に負けないくらいカワイイですよ!


この作品の欠点、残念なところはどこですか?
 一人称であるせいか、「ふん」や「へへん」などの言葉がよくあることでしょうか?
 「オレは華麗に…」というナルシスト的な思考も時々見られます。
 でもそれがフチの性格を現しているともいえますが。


 ほとんど裸の女の子を(背を向けて)隣にしたときの葛藤なども書かれていますから、
 嫌いな人は避けたほうが良いでしょう。(私はすんなりと読んでいましたが)



■ 匿名希望さんの書評                      

 もう、とにかく凄いです。設定が細かくて、キャラも個性的で。

 主人公の明るい性格で、身代金のことも、ドラゴンのことも、重くてマジメな感じがしないんです。
 けっこう理屈っぽいとこも有るんですが、それはそれで新鮮な感じがして、良いです。
 主人公は道具に頼っていて、それほど強く無いのですが、別の所で魅力を感じます。
 この本は、読めばハマる人は、とことん、て感じです。
 300ページ以上有りますが、ソフトカバーで、1000円札1枚で買えます。

 この小説は、キャラ同士の絡みなどがメインだと思います。


お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?
 みんな好きです。メインは。
 でも、ネリアやアフナイデルが好きです。


この作品の欠点、残念なところはどこですか?
 無いですが、人によってはクセの有る文がイヤだ、と思う人もいるかもしれないです。
 400ページ程の本が全12冊有るんですが、ハマると12冊じゃ物足りなくなります。



■ 一言感想コメント                       

・少々昔に発行された本でありますが、とてもユーモアに溢れていて参考になるものがたくさんあります。 
 ぜひ一度読んで頂きたい作品です。


■ あなたはこの作品についてどう思いますか?(読者投票)     

最高です!一押し。
おもしろいです!オススメします。
なかなか良いと思います。
ふつうです。
イマイチです。
おもしろくないです。
買うと損します。


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