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王国神話
<ボク、産んじゃう>なファンタジー!! 「奥さんを迎えるまでは、ぼくがディーの一番でいられたらいいな」 少女――オルフィナが微笑む。 「それは間違いないと思うぞ」 少年―王子ディオンがこたえる。 少女が涙ぐみ、少年の胸元にしがみつく。少年は少女を引き寄せた――。 十年前のある晩、突如現れたオルフィナ。 以来、毎晩のようにディオンの寝室に現れ、寝台にもぐりこむ。 だが、それは安らかな眠りの始まりではない。 悶え、のたうち、苦しみ、死んだように動きを止めるオルフィナ。 その死に顔をディオンが見守る――その時、オルフィナは別の世界にいた―! 第15回ファンタジア長編小説大賞 最終選考問題作 ”ぼく(♀)、産んじゃう!” 少女の一途な愛が世界を変える!!
普通のライトノベルって、大低はアクションがあったり、驚きの展開があったりするでしょう? そういうシーンって、あるとその小説がグッと面白くなるけど、 ずっと読んでいると疲れてきちゃいませんか? でも、この作品にはそういうシーンがありません。 それに、登場人物は皆とても優しい人。 だから、とっても優しい気持ちで読めます。 最近の小説って、えげつない表現とかもたまにあるじゃないですか? そういうのに疲れちゃった人にぜひ読んでもらいたいんです。 きっと癒されますよ? かといって、別に何もない、平坦な話を描いたものでもないんです。 実際は、「世界と大切な人のどちらを選ぶか」と言う内容が書かれていたりして。 「皆優しいからこそ、どうにもできない」というつらさもあって。 中盤から終盤にかけては切なかったりするんです。 それでも最後にはハッピーエンドで、読後もなんだか幸せな気持ちになれるんですけどね。 あと、ヒロイン・オルフィナの正体は意外と早くに明かされるのですが、 明かされるまではちょっと謎チックな雰囲気です。 心情描写が多いのでキャラクターには共感できますね。 しかも、恋愛のほうもきっちり書かれているので、純愛小説好きの私は、 すっかり話に引き込まれてしまいました。 とても綺麗なお話で、お勧めです。 ぜひ読んでみてください。
オルフィナはまっすぐで、子供っぽくて、可愛いところ、 ディオンは優しくて真面目で、ちょっと子供っぽいところが好きです。 中盤で、無意識かどうかは知りませんが、嫉妬している彼の言動には笑わせていただきました。
あれは、人によって意見が割れるだろうな。 倫理的に微妙なので。 その解決策が降って湧いたようなところも気になりますし。 あとは、帯の言葉が・・・・・・。
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