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牙も毛皮も鱗もない“のっぺらぼう”の彼女は、自分と同じ存在を探す旅に出る。

ばいばい、アース


ジャンル異世界ファンタジー
著者冲方 丁
出版社:角川文庫
発行年月: 2007年09月
本体価格 590円(税込 620 円)
若桜さん一押し!(女性・21歳)

■ 解説                               

 地には花、空に聖星、人々は猫や蛙、鼠などさまざまな動物のかたちを纏う。
 この世界に、ラブラック=ベルはたったひとり、異形のものとして生まれた。
 牙も毛皮も鱗もない“のっぺらぼう”の彼女は、自分と同じ存在を探す旅に出る。
 放浪者の資格を購うため、剣士となって“都市”と“外”との戦いに臨むベル。
 そこで彼女を待っていたのは―。
 異能の世界構築者冲方丁、最初期の傑作が待望の文庫化。


■ この作品について、熱く語ってください!            

(ハードカバー版の感想です)
 出会ったのは近所の図書館でした。
 ハードカバーで、あまりに分厚くて「なんだこの本?!」と手に取ったのが初めです。

 開いてみると独特の言葉で描かれる、でもすんなり入ってくるファンタジーでした。

 植物が生い茂る世界で、動物の姿をした人々がいて、
 けれどその中で一人だけ、牙も毛皮も持たない少女がいて、

 極彩色の中にぽつんと白か透明がある、そんなイメージが頭に浮かびました

 〈のっぺらぼう〉と呼ばれる主人公は、
 あたりまえの人間の姿をしているのですけど、この世界では異形なんです。
 
 蔑まれているのが切ないですけど、それに負けない主人公だし、
 取り巻く環境の変化を読み進めていくのが楽しいです。

 重厚に描かれたお話なので、じっくりと楽しむ事が出来ます。


■ お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?  

 主人公ベルはもちろん好きですけど、結構、ベネットが好きです。
 あまり仲良しではなかったのに、後半は盟友の様になるのが良いです。


■ この作品の欠点、残念なところはどこですか?          

 ハードカバー版はあまりの厚さに、読みづらかったです(笑)


■ あなたはこの作品についてどう思いますか?(読者投票)     

最高です!一押し。
おもしろいです!オススメします。
なかなか良いと思います。
ふつうです。
イマイチです。
おもしろくないです。
買うと損します。


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彼女の体に隠された、人類と闇生物の戦いを左右する驚愕の真実とは。

白衣の元繰術士と黒銀の枢機都市


ジャンル異世界ファンタジー
著者藤谷ある
出版社:HJ文庫
発行年月: 2010年11月
本体価格 619円(税込 650 円)
百合さん一押し!(男性)

■ 解説                               

 多層構造海上枢機都市ハーモニカ。
 闇生物から人類を守るために東京湾海上に建造された防衛の要。
 その退闇校の生徒、玖珂狛矢は調査活動中、闇生物に襲われたところを助けた少女、四十崎士央と、
 とある事情で奇妙な同居生活を始めることに。
 そんな中、次第に明らかになる士央の秘密。
 彼女の体に隠された、人類と闇生物の戦いを左右する驚愕の真実とは。


■ この作品について、熱く語ってください!            

 いつも読んでるhj文庫の新シリーズ!
 ということで買ってみたのですが、最近(2010年11月)出た新作で、
 子ひつじと変態王子に並んでこれもおもしろっかったです。

 話はかなり王道ファンタジーなのですが、
 やっぱりファンタジーって面白いと思える感じでした。

 ちょっと専門用語的なものが多いのですが 、
 シャナを普通に読めた、もしくは慣れた方なら大丈夫です。



■ お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?  

 狛矢ですね。
 ふつーにカッコイイです。
 能力で糸を紡ぐときとかやばいです。


■ この作品の欠点、残念なところはどこですか?          

 ちょっと文章に遠まわしな物が多いです。
 これさえ耐えたらかなり面白い作品です。



■ あなたはこの作品についてどう思いますか?(読者投票)     

最高です!一押し。
おもしろいです!オススメします。
なかなか良いと思います。
ふつうです。
イマイチです。
おもしろくないです。
買うと損します。


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第3回ビーンズ小説大賞優秀賞受賞

花に降る千の翼


 ○読者投票結果
 最高です!一押し。 5
 おもしろいです! 3
 なかなか良いです。 2
 ふつうです。 0
 イマイチです。 1
 おもしろくないです。 0
 買うと損します。 1

ジャンル異世界ファンタジー
著者月本 ナシオ
出版社:角川ビーンズ文庫(角川書店)
発行年月: 2005年08月
本体価格 457円 (税込 479 円)
伽夜さん一押し!(女性)

■ 解説                               

 南の島国タリマレイ。
 第一王女イルアラは、活発で明るい太陽のような少女。
 王族に必須の、神や精霊と意思を通じる能力を持たないため、
 鳥の神の息子である幼なじみエンハスを護衛役に、なんとか王位継承者として認められようと奮闘中!
 そんな中、彼女は、大国バラーバルのシーハン王がタリマレイを狙っていると知り、
 エンハスらを連れて王のもとにのりこんでいくが―!?
 審査員絶賛! 第3回ビーンズ小説大賞優秀賞受賞。


■ この作品について、熱く語ってください!            

 優しい感じな物語の展開が魅力的でした。
 イラストも優しげなタッチで描かれていますし、内容ともピッタリと当てはまる感じがします。


 基本は穏やかな国タリマレイの第一王女イルアラ(活発で、剣も普通に振り回す)と、
 その護衛役で幼馴染の鳥の神の息子である青年エンハスの恋と、
 世界の滅びを食い止めるための冒険のお話で、分かりやすい展開ながらもかなり面白いです。

 王女と護衛という身分の隔たり、
 人間であるイルアラと半神であるエンハスに流れる血の違い。

 切ないながらも綺麗で、優しいお話で、読む価値はあると思います。


■ お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?  

 イルアラ、ですね。
 エンハスの好意になかなか気が付かないとことか、
 モテモテなのにあどけなくて無防備なところとか、可愛いです。


■ この作品の欠点、残念なところはどこですか?          

 あえて言うなら、"笑い"って要素がほとんどないところ、ですがいい小説だと思います。


■ あなたはこの作品についてどう思いますか?(読者投票)     

最高です!一押し。
おもしろいです!オススメします。
なかなか良いと思います。
ふつうです。
イマイチです。
おもしろくないです。
買うと損します。


-Mini Vote-
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